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流れに絡まれずに〜明治安田生命J1リーグ第20節 清水エスパルスvs大分トリニータ マッチレビュー〜

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スペインの五輪メンバーガチ過ぎてビビってる

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第20節、清水エスパルスvs大分トリニータの一戦です。

 

 

 

GK権田修一を筆頭に近年稀に見る大型補強を敢行。監督にもスペインを始め実績豊富なミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を招聘したことで、清水はダークホース候補一番人気でした。しかし時間がかかることは分かっていたものの、ここまではまだ組織が上手く完成しきっていないまま14位に低迷。清水は残留争いに巻き込まれてしまっています。一方、3季連続の残留を是が非でも果たしたい大分はここまで19位と低迷。片野坂知宏監督体制6年目…最大の危機に直面しています。試合数にバラつきはありますが、清水と大分はともに19試合ずつ消化しているので文字通り今日が折り返し地点です。巻き返せるのか、このまま飲み込まれてしまうのか…後半戦のオープニングに相応しい、流れを決めうるゲームです。

両チームスタメンです。

 

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清水は前節横浜FC戦からスタメンを2人変更。ややシステムは流動的になっていますが今日は4-4-2を採用してきました。左サイドにはにはカルリーニョス・ジュニオが入り、片山瑛一を右にスライドした上で左には奥井諒が第17節横浜FM戦以来となる先発出場を果たしています。大分はスタメンは前節のFC東京戦から3人変更しており、右WBに井上健太、そしてボランチには第17節福岡戦以来の出場となる下田北斗が入りました。出場停止の三竿雄斗に代わって3バックに入った上夷克典は実に第4節以来のスタメンです。

また、清水も大分も新加入選手の移籍が発表されましたが、まだ登録期間に入っていないので彼らは出場できません。

 

 

本日の会場は静岡県静岡市IAIスタジアム日本平です。

今日は清水エスパルスのクラブ創立29周年記念日。清水にとってはメモリアルな試合となり、Jリーグ理事の原博実氏も来場しています。思えば…2001年に大規模改修を施したカシマスタジアムを除けば、オリジナル10の10クラブのうちメインのホームスタジアムを1993年からそのまま継続して主本拠地として使用しているのはこの日本平サンフレッチェ広島広島ビッグアーチのみ。まさにJリーグの歴史をそのまま辿ってきた、富士山が見える事でもお馴染みの名物スタジアムです。そういえば清水も新スタジアム建設の動きを見せていましたがどうなることやら。

今日は雨の中での試合となりますが、昨日…熱海市で大規模な土石流災害が発生しました。今日のスタジアムでは、その義捐金募金活動も行われています。また、清水のグラウンドも震災の被害を被ってしまいました。

 

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試合開始から時間とともに更に雨脚が強くなっていく中で始まった試合。立ち上がりは両チーム共にチャンスシーンを作っており、序盤から激しい一進一退の攻防が繰り広げられていきます。10分には清水が片山瑛一の斜めに入るドリブルから右サイドに走り込んだ原輝綺に流すと、原のクロスにチアゴサンタナが詰める決定機を迎えますが、これはGKポープ・ウィリアムの好セーブとその後のDFのブロックにより阻止。

 

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その後は大分がポゼッションを高める時間長くなっていき、試合の流れは落ち着くと同時にやや大分ペース。22分には小林成豪の強烈なミドルシュートが飛び出しますが、これはGK権田が好セーブ。しかし前半35分過ぎ辺りからは再び清水が押し込み始めるなど、攻守の主導権はなかなか目まぐるしく入れ替わっていく中で前半は0-0で終えます。

 

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後半も試合は前半終了間際の流れを引き継ぐように清水ペースで進みました。50分にはサンタナがフィジカルを活かして強引にシュートまで持っていくと、53分には右サイドから良いテンポで崩して最後は奥井諒ミドルシュート。いずれも僅かに決まらなかったものの、清水は攻撃の流れとリズムが生まれていきます。

 

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そして67分でした。西澤健太の左サイドからのコーナーキックに片山が飛び込みます。一度はGKポープ・ウィリアムがスーパーセーブで阻んだものの、流れたこぼれ球をヴァウドが回収してグラウンダー折り返すと原が右足を振り抜いて清水先制!CKの流れからDF→DFのラインで待望のゴールが生まれます。

 

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大分は渡邊新太、伊佐耕平を立て続けに投入。特に伊佐を投入してからは攻撃のギアがぐっと入り、大分が猛攻体制に入っていきます。88分には右サイドに開いた井上健太の絶妙なクロスに伊佐がドンピシャで飛び込んできましたが……これはGK権田が左手一本でファインセーブ。清水が雨中の激闘を制し、後半戦最初の下位対決で大きな勝点3を得ました!

 

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現在開催中のEUROでもそうですけど、よっぽど一方的な試合でもない限り基本的に「○○の方な優勢な時間」というのは存在して、そして試合をトータルで見た時に優勢に試合を運んでいても、その時間で点を取りそびれるとかえってチームとしては負けに近い流れになってしまう事は欧州トップクラスだろうがアマチュアのサッカーだろうが変わらないところだと思うんですよね。そういう意味では、清水は良い流れ来ている時に点を取れたと。あそこで取れなかったら清水はどんどん焦りが前面になって苦しくなってくる訳で、清水はそういうサッカーの不思議な流れに絡め取られる事なくプレー出来ました。スタッツ然り、リードしてからの試合運びだったり、全体的に攻撃の効率性は際立ってましたね。

大分もなかなか攻撃の形を作れない試合が続いていた中で、今日のような内容を続けていければ光明はあるとは思いますが………。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第21節

名古屋グランパス0-2鹿島アントラーズ(5月12日)

横浜FC0-2川崎フロンターレ(6月2日)

ヴィッセル神戸3-1湘南ベルマーレ

ベガルタ仙台0-0浦和レッズ

柏レイソル1-2横浜F・マリノス

サンフレッチェ広島1-1サガン鳥栖

北海道コンサドーレ札幌1-0徳島ヴォルティス

清水エスパルス1-0大分トリニータ

アビスパ福岡(7月17日18:30)ガンバ大阪

セレッソ大阪(7月21日19:00)FC東京

 

1位 川崎フロンターレ(55)※1

2位 横浜F・マリノス(43)※2

3位 ヴィッセル神戸(37)

4位 名古屋グランパス(37)

5位 浦和レッズ(35)※1

6位 サガン鳥栖(34)

7位 鹿島アントラーズ(32)

8位 FC東京(31)

9位 サンフレッチェ広島(30)※1

10位 アビスパ福岡(29)

11位 北海道コンサドーレ札幌(28)※2

12位 セレッソ大阪(23)※3

13位 清水エスパルス(22)

14位 湘南ベルマーレ(21)※1

15位 徳島ヴォルティス(19)※1

16位 柏レイソル(17)※1

17位 ベガルタ仙台(16)

18位 ガンバ大阪(14)※4

19位 大分トリニータ(13)

20位 横浜FC(8)※1

 

※1 21試合消化

※2 19試合消化

※3 18試合消化

※4 15試合消化

 

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川崎、名古屋の上位陣がACLの為に試合がない中で、1人少ないながらも柏相手に勝利を収めた横浜FMが2位をキープ。また、湘南に勝利した神戸は名古屋をかわして3位に浮上したものの、湘南戦でアンドレス・イニエスタを始め負傷退場者が4人出た事は不安材料でしょうか。海外移籍の決まった川辺駿の国内最終戦となった広島は、ジュニオール・サントスのゴールで先制しながらも終了間際に失点を許して引き分けに終わっています。

 

 

フランスはごたついてるみたいだけど…

ではでは(´∀`)