移籍の季節だねぇ…
どーもこんばんは
さてさて、7月4日に行われた愛媛FCvsブラウブリッツ秋田の試合を持ちまして、2021明治安田生命J2リーグは前半戦が終了しました。J1とは違ってJ2は試合数の差もないですし、これでちょうど折り返し地点ですね。
今回のブログではそんなJ2前半戦の振り返りとこれからの展望、そしてサクッとJ2ベストイレブンをね……考えてみたいと思います。
まずは順位表を振り返ってみましょう。
1位 ジュビロ磐田(47)
2位 京都サンガFC(44)
3位 FC琉球(43)
4位 アルビレックス新潟(41)
5位 ヴァンフォーレ甲府(37)
6位 モンテディオ山形(36)
7位 V・ファーレン長崎(36)
8位 FC町田ゼルビア(35)
9位 東京ヴェルディ(33)
10位 ジェフユナイテッド千葉(28)
11位 ブラウブリッツ秋田(28)
12位 水戸ホーリーホック(27)
13位 ファジアーノ岡山(25)
14位 ツエーゲン金沢(25)
15位 レノファ山口FC(22)
16位 松本山雅FC(22)
17位 栃木SC(21)
18位 ギラヴァンツ北九州(19)
19位 愛媛FC(18)
20位 ザスパクサツ群馬(17)
21位 大宮アルディージャ(16)
22位 SC相模原(13)
……ハイ、まずは簡単に流れを総括しますと、序盤は開幕13戦無敗の新潟と開幕8戦無敗の琉球の2チームが上位2枠を独占し、特に新潟は第15節京都戦で敗れるまでずっと首位を維持し続けていました。しかしその第15節で首位を奪い返したのが6連勝と15戦無敗(4〜6月無敗)で大ブーストをかけた京都で、第21節ではその京都が敗れた事で8連勝と11戦無敗で磐田が首位に駆け上がって今に至ります。
主役の順番としては新潟&琉球→京都→磐田といった感じ。1位磐田から4位新潟までに至る4チームが昇格戦線の第一勢力となっており、5位甲府から8位町田までが第二勢力という構図でしょうか。
一方、今年は4枠の残留争い松本や大宮といった昇格候補にも挙げられていたチームが低迷。大型補強を行った山口や、昨季大躍進しながら主力の大量流出に見舞われた北九州も苦しい戦いが続いています。後半戦からはいよいよ勝点計算も生々しくなってくるので、ここの争いというのもやはり見逃せません。
そして降格枠が4つある影響か、今季のJ2は監督交代が例年よりも多い印象です。7月5日時点での監督交代は以下の通り。
……と。統計を調べてないのでわかりませんが、印象としては前半戦で7人も替わったのは多かったかなぁと思います。
この7チームの中で監督交代が明確に功を奏しているのは山形と長崎ですね。両者とも不振に陥って残留争いに巻き込まれそうな位置にいたにも関わらず、監督交代後の成績は山形が7勝1分と未だ無敗。長崎も7勝1分1敗と昇格の希望を復活させています。ただ、山形は石丸監督が昨年培ったのベースをある程度維持していたり、長崎の場合は吉田前監督を監督としては解任としてもコーチに据えるなど、監督交代をあまりドラスティックにしなかった事は大きかったのでは。また、低迷からは抜け出せていませんが、愛媛も状態は改善されつつある印象ですね。大宮、相模原の監督交代効果を測るのはもう少し先でしょうか。松本の名波監督はまだ2試合目ですし、群馬に至っては一通りブログを書き終えて一息ついたタイミングで発表されたので今慌てて追記しているところですし。
そして……傾向として今年は割とアグレッシブなチームというか、攻撃主体のチームが結構上位を占めているかもしれませんね。半分より上の10位より上で、チームとして明確に守備重視と言えるのは長崎と千葉だけのような気もしますし、新潟が一番顕著な例ですけれど、琉球・新潟・甲府辺りは昨季にベースを積み上げたサッカーを丁寧に肉付けしているなという印象です。インテンシティーを押し出した京都は「攻撃は最大の防御」を体現しているように見えますし、磐田は攻撃にギアを傾けている訳ではないですが、やはり遠藤保仁がいる事での安定感はやっぱり凄いですし、それにしっかりチームとして乗れているのも大きいでしょう。後半戦は夏場に入って体力的な問題だとか、或いは具体的な勝点計算も入ってくるので一概には言えませんが、後半戦もエンターテイメント性を伴った極上のJ2リーグを楽しめるのではないでしょうか。
さて、後半戦の展望ですけど……上で使った言葉をそのまま使うと、第一勢力の上位4チームが今のままのペースで第42節まで行けるか、と言われればそれは微妙だと思っています。琉球や新潟が今は少しペースを落としているところですが、程度の差はあれその時期は磐田と京都にも訪れる事でしょう。特に京都は前半戦最終戦の前節長崎戦で敗れて15戦無敗がストップしたところなので、ここからの2〜3試合でどういう試合するのかはシーズンの鍵になりますし、それは磐田の無敗が止まった後にも同じ事が言えます。
第二勢力の中ではやっぱり長崎は不気味ですよね。サンガファンの立場からすると。今の長崎のやり方は正念場になった時に強そうなサッカーをしているので、上位4チームがグラついたその瞬間をずっと狙っているように見えます。甲府と山形も非常に良いサッカーをしながら結果も伴わせていますし、町田もなかなかに不気味な存在。加えて今年のJ2上位陣といえば鈴木政一(磐田)、曹貴裁(京都)、樋口靖洋(琉球)、松田浩(長崎)、ランコ・ポポヴィッチ(町田)といった百戦錬磨の監督に、アルベルト・プッチ・オルタネダ(新潟)、伊藤彰(甲府)、ピーター・クラモフスキー(山形)といった新進気鋭の監督がしのぎを削るなど、監督の濃い〜キャラクターも含めてめちゃくちゃ楽しそう。今年は2018年ぶりの最終節までぐちゃぐちゃになる昇格争いが見られるかもしれません。
残留争いの方に目を向けると……予想外のチームが顔を出している時はいつもそうですけど、大宮次第になってくる面はやっぱりあると思うんですよね。そうなってくると一番心配なのは北九州かもしれないです。やっぱり昨季築いたものがガタッと崩れてしまった影響は大きくて、それこそその上で昨季の躍進という記憶もある中で、そのギャップが悪影響をより多く与えてしまう分はあると思います。とはいえ、残留争いも渡邉晋(山口)、田坂和昭(栃木)、小林伸二(北九州)、高木琢也(相模原)と実績ある監督が揃っているので、知略戦にもなりそうな戦いは楽しみではあります。
では簡単にJ2ベストイレブンを挙げてみましょう。
DF 藤原奏哉(アルビレックス新潟)
MF 武田将平(京都サンガFC)
MF 川﨑颯太(京都サンガFC)
MF 高宇洋(アルビレックス新潟)
MF 本間至恩(アルビレックス新潟)
……やっぱりどうしても…ね、サンガ贔屓になってしまうのは否めない自覚はあるんですけれども、ベストイレブンを考えると、やっぱり京都と新潟の選手が候補にはいっぱい上がってきましたね。ベストイレブンには田口しか入れられませんでしたが、琉球であれば…岡崎亮平、知念哲矢、上里一将といった選手も食い込んでくると思います。
おいでよJ2。
ではでは(´∀`)