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要塞突破〜明治安田生命J1リーグ第21節(延期分) アビスパ福岡vsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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豆知識

 

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第21節、アビスパ福岡vsガンバ大阪の一戦です!

 

 

 

Jリーグの再開は心機一転のきっかけか、それとも新たな悪夢の始まりか……ACLを終え、ウズベキスタンから帰ってきたガンバは今、大きな岐路に立たされています。試合数の兼ね合いはあるとは言えども順位は現在19位。さらにガンバは今日から始まるのは中2〜3日の試合が9月頭で続く地獄の15連戦です。

連戦というのは難しいもので、一つ負ければ修正が効かないまま転げ落ちていってしまいます。ただ、裏返せば一つ勝てばそのまま勢いに乗ることも出来る…2018年、2020年のガンバはある意味それを体現したチームでもありました。さぁ、この岐路に立つガンバはどんな道のりを歩むのか…全てを左右する、ターニングポイントになりうる一線です。

両チームスタメンです。

 

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松波正信監督体制になってからはすっかりメインシステムとなった3-4-2-1を今日も採用。今日は最前線にはパトリックではなくレアンドロペレイラが先発。これまでは矢島慎也ボランチ倉田秋がシャドーに入る事が多かったですが、ACL以降は矢島と倉田の配置は主に逆になる事が多くなっています。また、山本悠樹は松波監督が就任して以来、リーグ戦では初の出場です。

福岡は前節横浜FM戦からはメンバーが4人入れ替わっています。福岡は今日のガンバ戦が終われば次の試合は8月9日となるので、選手運用的にはガンバよりもやや余裕でしょうか。

 

 

本日の会場は福岡県福岡市、ベスト電器スタジアムです。

6月にはU-24日本代表の試合が行われたり、2019年にはラグビーワールドカップの会場にもなるなどちょこちょこ国際試合も行っているスタジアム。最寄駅はなんと福岡空港駅。そう、まさかの空港近スタジアムです。

今シーズンのJ1の中では最も「要塞」みたいな雰囲気を持つスタジアムでは無いでしょうか。福岡の堅い守備とハードワークに裏打ちされた徹底した組織的戦術あってこそとはいえ、現在ホームでは5勝3敗ですが、6連勝中はまさしく要塞ベススタみたいな雰囲気を持ち、今季だと鹿島、浦和、FC東京、柏といったチームがその餌食となりました。ガンバとしては、このスタジアムでのここ2試合ではの対戦では宇佐美貴史が当時の復調から脱するゴールを決めているので、今回もそれに期待したいところ。

 

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ボールポゼッションは常にガンバが握り続けてはいました。しかしガンバの攻撃は最前線までいってペナルティエリア内行ったところで、ガンバの1トップ2シャドーがそのまま福岡のディフェンスラインと激突してぶつかってしまう形になってしまい、ガンバもガンバでそこからもう一つ抜け出すことが出来ず、なかなか可能性を感じるようなチャンスシーンを生み出す事が出来ません。

 

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宇佐美貴史フリーキックがGK村上昌謙の好セーブに阻まれるシーンなどはあったものの、全体的にチャンスの数が多かったのはむしろボール奪取からとにかくシンプルに早くサイドアタックを仕掛けてくる福岡の方でした。ガンバもアディショナルタイムの宇佐美のボレーシュートのように、固められた中で打開するヒントを少しずつ見出してはいたものの、やはりトータルでは苦しい展開で前半を終えます。

 

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後半最初のチャンスも福岡でした。47分、ジョルディ・クルークスの鋭いクロスにファンマが合わせる決定機を迎えます。これはGK東口順昭のスーパーセーブで阻止したものの、福岡が狙い続けている形がしっかりと活き始める怖い展開に。後半もガンバが主導権を持っているようには見えましたが、得点に近そうなのは福岡…という時間が続きます。

 

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その後はガンバがボールを持ち続ける時間が続いてはいましたが67分でした。福岡はカウンター起点に左サイドでボールを持つと、そこから山岸祐也とファンマタレントが巧みな連携を披露。そして最後は山岸がDFを振り切って決めたシュートがネットを揺らしました……が、VARチェックの末に山岸のトラップがハンドを取られて九死に一生を得ます。

 

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松波監督は68分に宇佐美を下げてウェリントン・シウバ、更に78分には奥野耕平、パトリック、一美和成を3枚同時に投入してきます。その後もガンバにとってはもどかしい時間が続きましたが…遂に歓喜到来!85分、左サイドの内側でボールを受けた奥野のクロスが福岡DFに当たってリフレクションしたところをパトリックダイビングヘッド!!!!パトゴォォォォォォル!!!!!

 

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その後はガンバファンにとってはまさしく地獄のような10分間でした。CBのドウグラス・グローリを最前線に上げた福岡のパワープレーは力強さを増し、度々ガンバファンが裏声の悲鳴を上げる時間が続いたいきます。それでもGK東口のスーパーセーブもあり、なんとか…なんとか8分という長いアディショナルタイムを耐え切って試合終了。勝ったァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

 

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まぁ、今はもう…裏声叫びすぎて何が何だかわかんないような状況にはなっていますが…一応冷静にモノを語るなら、パスワークのリズムとテンポはだいぶ良くなってきたのかな、とも思います。今日の試合、やりたい事が出来ていたというか勝ちパターンで試合が出来ていたのは福岡の方で、ガンバにとってはずっと苦しい試合ではありましたけど、改善されている部分というのも少しは見えていたように思います。

ただ、やっぱり何と言っても、今の福岡のホームゲームって要塞みたいなところなんですよ。そこで福岡のペースで進んだ試合をモノに出来たことは大きかったなと。連戦の初戦を掴んだこと、これをきっかけにここからの航路に繋げて欲しいところです。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

7月17日開催試合

(スケジュール上は第22節まで終了した状態です)

第18節 清水エスパルス0-2川崎フロンターレ

第21節 アビスパ福岡0-1ガンバ大阪

第20節 セレッソ大阪1-1ヴィッセル神戸

第20節 サガン鳥栖3-1名古屋グランパス

 

1位 川崎フロンターレ(58)

2位 横浜F・マリノス(46)※1

3位 ヴィッセル神戸(38)※2

4位 サガン鳥栖(37)※2

5位 名古屋グランパス(37)※2

6位 浦和レッズ(35)

7位 FC東京(34)※2

8位 鹿島アントラーズ(32)※2

9位 サンフレッチェ広島(30)

10位 北海道コンサドーレ札幌(29)※1

11位 アビスパ福岡(29)

12位 セレッソ大阪(24)※3

13位 清水エスパルス(23)

14位 湘南ベルマーレ(21)

15位 柏レイソル(20)

16位 徳島ヴォルティス(20)

17位 ガンバ大阪(17)※4

18位 ベガルタ仙台(17)※2

19位 大分トリニータ(16)※2

20位 横浜FC(11)

 

※1 20試合消化

※2 21試合消化

※3 19試合消化

※4 16試合消化

 

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今日はタイ・ウズベキスタンで行われたACLに参加した4チームの絡む試合が行われました。

首位の川崎は今日も敵地で清水に勝利し開幕からの無敗を22に伸ばした一方、ACL期間中に2位の座を横浜FM、3位の座を神戸に奪われた名古屋は片渕浩一郎コーチが代行で指揮をとる鳥栖との上位対決に逆転負けを喫し、鳥栖と順位が入れ替わって5位に転落しています。

また、C大阪にとってはヨドコウ桜スタジアムでC大阪主催試合として初の有観客試合、神戸にとってはセルティック(スコットランド)への移籍が決定した古橋亨梧の国内ラストゲームと語る事の多い試合となりましたが、古橋は自身の最終戦に華を添える先制点を決めながらも、終了間際にJ1デビューから僅か2分の鳥海晃司のゴールで引き分けに終わっています。

 

 

はぁー、ヨカッタ…

ではでは(´∀`)