スペインのスタメンを見るたびに無観客に切なくなる…
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは東京オリンピック男子サッカー、U-24日本代表vsU-24南アフリカ代表の一戦です!
2013年9月7日、あの日から日本代表にとって2020年の五輪の意味が変わりました。これまでは五輪サッカーの第一目標といえば「A代表に定着する選手を一人でも多く輩出する事」にありましたが、本気で金を取りに行く…その目的に変わったのが2013年9月7日でした。そこから8年の時を経て、その努力と苦難を乗せた航海は最終航路に突入します。
さぁ、U-24日本代表、東京五輪世代の本番が始まります!!
東京五輪そのものほどではないものの、日本も様々な紆余曲折を経て今日、この日を迎えました。…いや、南アフリカの状況を見るとまだ紆余曲折の最中かもしれないですけど、それでも今日は始まりではなく、長い旅のクライマックスです。それゆえに少しでも良い結果を、少しでも良い思い出を……日本代表の長い旅が、横浜で決勝戦を戦う8月7日まで続く事を祈っています。さぁ、後は勝ち進むのみ。少年よ神話になれ!!!!
両チームスタメンです。
基本的には7月12日に行われたホンジュラスとの親善試合と同じスタメンですが、冨安健洋が今日はコンディション面の問題もあったのか、ベンチからも外れており、親善試合ではボランチとして出場した板倉滉がセンターバックに入っています。先発争いが注目されたところでいえば2列目には右から堂安律、久保建英、三好康児の左利きの選手が3人並び、ワントップには当初はバックアップメンバー扱いだった林大地がスタメン起用。吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航のオーバーエイジ3人も揃って先発です。
また、バックアップメンバーの4人も正式メンバーとなった事で登録メンバーは22人となりましたが、ベンチ入り可能メンバーは18人のままとなっています。その為、登録メンバー22人のうち三笘薫、冨安健洋、瀬古歩夢、鈴木彩艶の4人がベンチから外れました。
普段は「味の素スタジアム」というネーミングライツが浸透しており、Jリーグで言えばFC東京と東京ヴェルディが共同で本拠地として使用しているスタジアムです。今回の東京五輪ではグループステージの数試合に加えて7人制ラグビーの試合が行われます。
今年で開場20周年となる東京スタジアムで国際スポーツ大会が行われるのは2019年ラグビーW杯以来2度目。ラグビーW杯の際は開会式と日本vsロシアの開幕戦も開催されました。また、1964年の東京オリンピックの際には当然まだこのスタジアムはありませんでしたが、今のスタジアムの敷地付近は当時のマラソン競技の折り返し地点だったそうです。
ちなみに本日ベンチスタートの相馬勇紀はこのスタジアムがある調布市の出身。かつてFC東京の試合でエスコートキッズに選ばれた際にアウェイチームの選手と手を繋いで入場する事になったそうなんですが、その時の相手が現在所属する名古屋グランパスだったんだとか。
チーム事情もあり、3バックというよりも5バック気味に守りを固めてきた南アフリカに対し、日本はボランチから常に押し上げて堂安、久保、三好の2列目でパスの出し入れを繰り返しながらサイドからの攻撃を徹底していきます。比率としては堂安と久保でリズムを作りながら酒井宏樹が抜け出す展開が多かったですが、左から中山雄太が抜け出す形もあり、序盤から良いクロスが何本も入っていました。
日本の攻勢はやはり南アフリカ側にも「耐える側の苦しみと焦り」を与える事にもなり、日本自体も高い位置からプレッシングをかけた事で南アフリカのミスも誘発していきます。32分には前線に入れたボールが南アフリカDFのクリアミスを誘って三好が抜け出しましたが、これはGKロンウェン・ウィリアムスが好セーブ。そのCKのこぼれ球の混戦に抜け出した堂安の折り返しに林が合わせてネットを揺らしたものの林はオフサイドの判定を喰らって先制点がなかなか決まりません。
時折南アフリカにカウンターを喰らいそうになる場面はあったものの、そのスピードに対しては遠藤がスピードを止めるような守備を見せ、かつDFラインは相手アタッカーをサイドに追いやる事が出来ていました。試合としては完全に日本ペースで日本が主導権を持つ時間が続いた、でも点は取れなかった…内容の安心感と展開の不安感を持ち合わせながら前半を終えます。
後半も試合の流れは似たような形が続きます。56分、バイタルエリアでボールを持った田中碧のふんわりとしたサイドチェンジをファーサイドで中山がワンタッチ。この折り返しに飛び込んだ林のシュートはこれもGKウィリアムスに阻まれてしまいます。
その後は攻めども攻めどもなかなか点を取れない展開と主審の微妙なジャッジもあって日本側にもミスが増え始めてきました。しかしそれでも!微妙〜に嫌な時間になりつつあったところですよ。71分、田中のパスを受けた久保は右サイドから一気にカットイン。左足を振り抜いた一撃は左ポストに当たってゴールに吸い込まれてようやく日本先制!!!!
終盤には堂安を下げてDFの町田浩樹を投入するなどして守備の安定を図ります。終盤は南アフリカに猛攻を喰らう時間が続きましたが……なんとか吉田麻也、板倉滉のCBコンビを中心に焦れる事なく対応し、最後の最後を崩される事はなく試合終了。日本が見事オリンピックの初戦で勝点3を掴みました!!
色々な見方はあると思います。まず、試合内容は日本がうまくボールを支配する事も出来ていて、ボールの出し入れなどコンビネーションの部分で良いチャンスシーンは多く作れていました。これに関しては初戦から良い形を作れていたというポジティブな部分と同時に、この内容なら2点目…というより前半のうちにもう一点欲しいところではありましたね。
ただ一方で、今日の試合は試合前の段階から色々と難しい状況に置かれていました。不利な立場で試合をせざるを得なかったのは南アフリカの方でしたが、心理的な影響では日本にもいくらかの影響はあったでしょうし。加えて審判の微妙なジャッジもあった中で、こうして難しい状況の初戦でもしっかりと勝ってみせた辺りには日本のステージも一つ上がったのかな…なんて気はしています。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
グループA(会場:東京スタジアム)
メキシコ4-1フランス
日本1-0南アフリカ
グループB(会場:茨城カシマスタジアム)
ニュージーランド1-0韓国
グループC(会場:札幌ドーム)
エジプト0-0スペイン
アルゼンチン0-2オーストラリア
グループD(会場:横浜国際総合競技場)
ブラジル4-2ドイツ
初戦はなかなか波乱の多い展開となりました。
スペインとアルゼンチンの2強とも目されていたグループCではスペインが最後までアルゼンチンの守備を崩しきれずにスコアレスドロー。アルゼンチンは退場者も出してしまい、オーストラリアに0-2で敗れました。波乱といえば、第1ポッドに入っていた韓国もニュージーランドに1-0で敗戦。前回大会の決勝戦として、そして日韓W杯決勝と同カード同会場として行われる事で注目されていたブラジルvsドイツの試合はブラジルがリシャルリソンのハットトリックで勝利しています。
クボブラボー
ではでは(´∀`)