酒井宏樹 マルセイユ→浦和
— R (@blueblack_gblue) 2021年9月10日
安西幸輝 ポルティモ→鹿島
宮市亮 ザンクトパウリ→横浜FM
木下康介 スターベク→浦和
武藤嘉紀 エイバル→神戸
大迫勇也 ブレーメン→神戸
乾貴士 エイバル→C大阪
長友佑都 マルセイユ→FC東京
今年の夏どうしたん…?
今年の夏どうしたん…?
2021夏、しゅごい
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J2リーグ第29節、京都サンガFCvsFC琉球の一戦です!
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大事な試合とは言えども、所詮は1/42。それはその通りです。その積み重ねでしか上位には、そしてJ1昇格という目標には辿り着きませんからね。しかしその過程に於いて、1試合より大きな意味を持つ試合というものは必ず出てきます。その試合をモノに出来るかどうかは、単なる一勝や一敗とは異なる意味を持ち、そしてそういうターニングポイントを良い方に転がしていくチームほど最後に頂に立つのはどこの国のどこのリーグでも、なんならどこのスポーツでもそう。2位京都、4位琉球……昇格レースのサバイバルはいよいよクライマックスに突入しました。
京都と琉球の勝点差は現在7。差を広げるか、差を詰めるか、この試合での勝敗が大きな意味を持つ事は算数が出来れば誰でもわかるはず。昇格するにふさわしいチームなのかどうか、それを体現する舞台です。
両チームスタメンです。
サンガは今日は本多勇喜と武田将平が出場停止。特に武田がレギュラーに定着してから15戦無敗を達成したサンガにとって、武田抜きで試合に挑むのは3月の第5節秋田戦以来となりました。それに伴い、武田がレギュラーになって以降はWG起用が多かった松田天馬がインサイドハーフに入り、左WGには荒木大吾が先発起用となっています。
琉球は前節の長崎戦からメンバーを3人入れ替えてきました。代わって入った3人…沼田圭悟は第21節金沢戦、池田廉は第18節北九州戦、岡崎亮平は第15節山形戦以来のスタメン。序盤の快進撃を支えたメンバーが戻りつつありますが、同時に田中恵太や知念哲矢といった主力は離脱を余儀なくされています。
本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。
本日は年に一度の京セラスペシャルデーでございます。京セラスペシャルデーといえばタオルがもらえる事でお馴染みですが、もちろん今日も来場者にはオリジナルタオルのプレゼントが。その他にも京セラ商品や旅行券が当たるハーフタイム抽選会が実施されますし…そしてサンガのホームゲームでは対戦相手の土地にちなんだ限定スタグルが販売されますが、琉球を相手にした今日のスタグルはポーク玉子丼です。
ちなみに、今シーズンからはスタジアム横にスターバックスがオープンしました。
序盤はサンガが優勢に、主導権を持って戦いを進めていました。基本的に高い位置からビルドアップをしていく中で13分、ドリブルで持ち出した福岡慎平の縦パスを飯田貴敬がワンタッチで折り返してピーター・ウタカが決定機を迎えますが、ウタカのシュートは惜しくもヒットせず。
しかし琉球がカウンター起点にチャンスを作るシーンも多く試合自体は一進一退でした。サンガにとっての落とし穴は16分、琉球が左サイドに大きく展開したボールが沼田に渡ると、沼田が鋭く完璧なアーリークロスを送ります。これに阿部拓馬が飛び込んで頭で合わせて琉球が先制…。
更に23分、サンガに絶体絶命のピンチが訪れます。風間宏矢のループパスに抜け出した池田廉がペナルティエリア内左側辺りで完全にフリーとなりGK若原智哉を釣り出す形に。その池田が折り返したところにいた武田英寿を荻原拓也が倒してしまってPK献上……ですが、しかし!阿部のPKはGK若原が阻止してなんとかサンガは事なきを得ます。
なんとか反撃のきっかけは取り戻したサンガはここから攻撃のターンをずっと握り続けていきます。琉球も非常に集中力を高く保ったディフェンスをしてきた事で崩し切る事はなかなか出来なかったものの、サンガも焦れずにセカンドボールをきちっと回収してターンを渡しません。そういう攻撃を続けていった中で迎えた41分、バイタルエリアでボールを受けた川﨑颯太が福岡とのワンツーでペナルティエリアに侵入すると、そこで倒されてPK獲得!これをウタカがきっちり決めて、サンガは同点に戻した状態で前半を終えます。
後半も試合の主導権を握ったのはサンガでした。何度か琉球にカウンターを仕掛けられた前半とは異なり、後半はほぼほぼ完全にワンサイドゲーム。後半開始早々の決定機に始まり、琉球に弾かれてもカウンターになる前に川﨑や福岡がきっちりクリアボールを回収する事で常にサンガが攻撃を仕掛け続けていきます。ただ、琉球も攻め手こそ失っていたものの、守備に於いてはなかなか崩れずに対応してきてある意味では耐久戦のような試合展開に。
曹貴裁監督は60分に三沢直人、69分にイスマイラ、84分に白井康介を投入し、システムをウタカとイスマイラの2トップ、松田が左MF、白井を右MFとした4-4-2の陣形を取ります。完全に相手陣内を制圧する形になったサンガはWボランチの三沢や川﨑までも度々アタッキングサードに侵入して行きました。そして何度も折り返し、イスマイラもエリア内でボールを保持してどんどん押し込んではいきますが琉球にクリアされ、ほしてそのボールをまたさサンガが回収して……押し込もうとするサンガ、押し込まれまいと抗う琉球…そのせめぎ合いはアディショナルタイムまでもつれ込んでいきます。
時間としては93分でした。左サイドでボールを受けた三沢が大きくサイドチェンジ。これを右サイド受けた白井には、琉球が中央を徹底的に固めた事で右サイドで猶予を持ってクロスを上げる事が出来ました。少しカットインして白井が左脚で上げたクロス…
イ
ス
マ
イ
ラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!
琉球の守備は本当に素晴らしかったです。ずっとサンガが押して押して、押し続けていたのは間違いないですが、実はサンガも決定的なチャンスっていうのはさほど多くなかったんですね。それは琉球がウタカに対してもイスマイラに対しても焦れることなく、崩れることなく対応し続けたからこそで、その統率力と集中力は素晴らしいというよりも異次元というか、琉球がまだ昇格争いを戦い続けている証明として十分なものだったと思います。
ただその一方で、客観的に現在の順位的な立ち位置を見た時に「引き分け」の意味をポジティブに捉えられるのは間違いなく京都で、逆に琉球は立場的には引き分けが痛恨になってしまうのは明白でした。その前提があった上で、後半の45分はずっとサンガに攻撃され続けて、クリアボールの全てをサンガに拾われる事でずーーーっとサンガの攻撃ターンが続いていく…これは琉球にとって地獄以外の何者でも無かったでしょう。サンガにとって、今日は引き分けでも決してネガティブでは無かったはずです。それでも徹底的に勝点3を目指す攻撃をした、曹監督の下で築いた一番得意なやり方で、押し切るか耐え切るかのフィールドに琉球を引き込んだ、そしてそれを最後まで続けた…それが今日の試合のキーでしたし、サンガの攻撃の集中力と琉球の守備の集中力で、最後の最後にほんの少しだけサンガが上回ったのが今日の試合の全てでした。
ここ数年のサンガの中で…正直ここまでの感動、感覚を覚える試合は記憶にないありません。今日の試合は直接対決という背景もさる事ながら一勝以上の意味、勝点3以上の意味のある勝利だったと思います。まだまだJ1昇格争いは続きますし、首位の磐田や今日の琉球を始め、新潟や山形など難敵との争いは12月まで続きます。もちろん、最終的に彼らとの争いに敗れて昇格を残す可能性は当然ある。ただ、サンガはJ1への挑戦権を得るに値するだけの資格は持っている…それを見せつける事は出来たのではないでしょうか。感動しました。最高です!!
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J2リーグ第29節
1位 ジュビロ磐田(62)
2位 京都サンガFC(61)
3位 アルビレックス新潟(51)
4位 FC町田ゼルビア(51)
5位 FC琉球(51)
6位 モンテディオ山形(49)※1
7位 ヴァンフォーレ甲府(48)※1
8位 V・ファーレン長崎(48)※1
9位 水戸ホーリーホック(40)
10位 東京ヴェルディ(40)
11位 ブラウブリッツ秋田(37)
12位 ジェフユナイテッド千葉(37)
13位 ファジアーノ岡山(35)
14位 栃木SC(32)
15位 ザスパクサツ群馬(29)※1
16位 レノファ山口FC(29)※1
17位 ギラヴァンツ北九州(28)
18位 ツエーゲン金沢(27)※1
19位 大宮アルディージャ(26)※1
20位 松本山雅FC(26)
21位 SC相模原(25)
22位 愛媛FC(25)※1
※1 28試合消化
注目の京都と琉球の直接対決はアディショナルタイムのイスマイラの劇的ゴールで京都が勝利。そしてもう一つの上位対決となった新潟と山形の試合は、こちらは山形が逆転勝利を飾っています。この結果、2位京都と3位新潟の勝点差は10に開く事になりました。首位の磐田は千葉に対して3-1でしっかり勝利を収めています。
残留争いでは北九州と金沢の直接対決をホームの北九州がきっちり勝利。最下位愛媛から15位群馬までの勝点差は5という事で、混戦というよりカオスな残留争いになってきました。明日は愛媛と大宮が直接対決。これは大一番です。
はぁーーー叫んだ…
ではでは(´∀`)