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サラブレッド〜東京五輪男子サッカーU-24日本代表の戦いを振り返る〜

【※ブログを読む前に♡】

このブログは8月中旬には書いておりましたが、てんやわんやの末に更新するタイミングを逃した結果、気が付いたら9月になっていました……。ですので、情報に多少タイムラグが生じている可能性はありますので、そこだけ心の片隅に留めておいてもらえたらと。

ついでに宣伝しますが、東京オリンピックに観に行く予定だった私のチケット当選から無観客確定までのドキュメンタリーブログ、或いは五輪が終わってからリリースしたオリジナルアルバムも是非ご一読、ご一聴ください。

 

 

 

 

東京オリンピックも終わってしまいました。

 

男子サッカー日本代表が残した4位という成績は称賛されてしかるべき成績であると同時に、現実問題としてやはり「あと一歩」が届かずに大会を終えてしまった…というのもまた事実です。

 

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今回では自分なりに、今回の東京オリンピックのチームの良かったところ、微妙だったところなど……そんな辺を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

まず大前提として、東京五輪の日本代表が過去のオリンピックやワールドカップと決定的に異なった点が一つあります。それは「大会全体でも有力チームとして見なされていた」という事です。

 

 

2014年ブラジルW杯のように日本がダークホースとして見られていた事は過去にもありましたが、今回の東京五輪ではブラジルとスペインという優勝候補二大本命がいて、戦前の予想でも日本はメキシコらと共にその一つ下の第二集団にはいたと思います。無論、これは自国開催という事に加え、パンデミックという特殊な状況下に於いて自国開催のアドバンテージは増した…という側面も加味されてはいますが、もし今回の出場チーム、出場選手がそのままで他国でのオリンピックになっていたとしても日本は有力チームとして見られていたと思います。要するに、日本が今大会で置かれた立場というのは過去に日本が経験した事のないポジションだった訳です。

例えば日本はロンドン五輪でもベスト4まで進みましたが、この時のチームは世界どころか日本国内でも特別期待されたチームではありませんでしたし、日本の4位はサプライズとして受け止めるべき結果で、それはベスト16に進んだ南アフリカW杯やロシアW杯にも同じ事が言えるでしょう。当時の大会では多くのチームにとって日本は「格下」という位置付けにあり、言ってしまえば選手は何も失うものはない状況で戦う事が出来た。逆にダークホース候補に挙げられたりもしていたドイツW杯やブラジルW杯では不完全燃焼に終わったりしていたので「日本は期待されるチームだと上手くいかない」みたいな疑念すら生まれていたと思います。

じゃあ今回はどうかと言えば、東京五輪に出場した16チームの中で日本を明確に「格下」として見ることの出来るチームはブラジルとスペインだけだったと思います。むしろそれどころか、今回の日本は多くのチームにとって「格上」と表現する事さえ出来る戦力を持っていました。準々決勝で日本と対戦してPK戦の末に敗れたニュージーランドではファンの反応として純粋な決勝トーナメント進出の喜びの他に「日本相手に良くやった」みたいな感じで称賛の声で満ちていたり、或いは「ニュージーランドの選手ももっと欧州でプレー出来る選手が増えないといけない」みたいな風潮になっているみたいで、これってこれまで日本がW杯で敗れた時によく聞いたフレーズなんですよね。日本の立場が劇的に変わったのかどうかはともかく、少なくともニュージーランド側の反応は今大会に於ける日本の立ち位置は示していたと思います。ロンドン五輪の4位と東京五輪の4位の最大の違いは「それがサプライズだったかどうか」で、ロンドン五輪の4位は間違いなくサプライズだったけど、今回の4位は別にそんなサプライズでも無かったのです。

日本サッカーの収穫で言えば、その状況でも結果を残せるようになった事。上でもちらっと書きましたが、ドイツW杯やブラジルW杯のように、日本は期待されて本大会に挑むと完全に滑って帰ってきてしまう傾向がありました。その点で今回は、厳しいグループに入れられながらもグループステージの3試合を3戦全勝。ニュージーランド戦は90分でケリをつける事こそ出来ませんでしたが、PK戦での落ち着き様はニュージーランドと比較すると明らかでした。自国開催である事を抜きにしては語れないとは言っても、開幕前の状況を踏まえた上でグループステージの大会を見れば、少なくとも日本のスタンダードは一段上がったのは間違いないです。例えば準決勝のスペイン戦にしても「10回戦って1回勝てたらラッキー」という相手では無くなっていたし、そういう試合でもありませんでした。もちろん結果的に力尽きるような形で敗れた事、そしてマルコ・アセンシオのあの一撃はロシアW杯ベルギー戦のカウンターのように日本と欧州列強の差がまだまだ大きいを事を痛感させる一撃だった反面、2018年ロシアW杯と2021年東京五輪の最大の収穫は「日本が戦うステージが変わった」というところまでチームを持っていけた事だと思っています。

 

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チームとしての強みを見ると、やはり守備に関しては文句の一つも付けようがないほどのクオリティでした。それも当然と言えば当然で、左サイドバック以外の3名はフル代表のレギュラーをそのまま移植してきたようなもんですし、左の中山雄太も最近は代表常連ですから、各国が選手招集に苦しむ五輪の中で日本のDF陣が相当上のレベルにいたのは必然でしょう。それでいてボランチにはドイツで大出世した遠藤航がいて、冨安健洋が欠場した試合で出てくるのも板倉滉というオランダでフルタイム出場を果たした選手でしたしね。冨安は大会前の負傷の影響もあって本調子とは言えませんでしたが、GK谷晃生を含めたDF陣のパフォーマンスは見事を通り越して圧巻でした。

 

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攻撃に関しても理屈としては理に適っていました。

基本的にやりたい攻撃はフル代表と…もっと言えばアルベルト・ザッケローニ監督体制から似通ってはいます。基本スタイルとしてはわかりやすく言うと「2列目が点を取るサッカー」という形になっていて、ザックジャパンでは本田圭佑香川真司岡崎慎司、フル代表では南野拓実、鎌田大地、そして今回のチームでは堂安律と久保建英がポイントゲッターとして該当するでしょうか。

これは日本サッカーがFWより2列目の方がタレントが出やすい環境も影響しているので、4-2-3-1でやるのならば理には適ったやり方です。ただ、その為にはワントップには得点能力以上にポストプレー能力が求められ、そして最前線でDFを背負えるかどうかが重要になってきます。その点、フル代表には大迫勇也がいるものの、五輪世代のFWにそういうタイプの選手がいない事がこれまでの2020年以前の中途半端感を生み出していた…という考え方も出来るでしょう。そこで文字通りの「ラストピース」となったのが林大地で、林をワントップで起用した時点でこのチームは組織として完成した感がありました。縦パスを林に当てて、林が堂安や久保の攻撃参加を促す。堂安と久保は2人ともタイプが似ていて…要するに2人とも「右から中へ行きたいタイプ」なんですね。それで彼らのコンビネーションでそのまま右から中へ突破するか、もしくは彼らが中に行く事で空いた右サイドのスペースを酒井宏樹が突き、左サイドに入った選手か起点の仕事を終えた林が飛び込む……カウンター攻撃を除けば、日本が主導権を持っている時の攻撃パターンはこの2つでした。

 

 

ただ、このやり方をやるには問題が2つあって、一つはワントップの選手の適性……これは林の台頭で解決したので良かったんですけど、問題は「結局は堂安と久保次第」という側面でした。

 

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最初の2試合を欠場した冨安と比べて、堂安の場合は試合に出ていたので話題にはあまりなりませんでしたが、実は堂安も強化試合のスペイン戦から初戦の南アフリカ戦までの間にかかとの痛みにより別メニューを強いられた事があったそうです。冨安との決定的な違いは、冨安のところは欠場しても板倉というスタメンでも遜色のない存在がいたのに対し、堂安の場合は攻撃戦術自体が堂安と久保を前提に組まれていたので下げようがありませんでした。久保を含めた2人への負担は大きくなってしまい、ニュージーランド戦という消耗度の高い試合を強いられた上で挑んだスペインとの準決勝では、これまでは上手く行っていた堂安と久保のプレーエリアの距離感を狂わされるような守備をされた事で久保がゲームから消され、堂安は単騎突破するしかなくなってしまった……森保監督もそこは自覚があったはずで、その「第三の攻撃パターン」として考えていたのが三笘薫だったんだと思います。ただ、三笘が負傷の影響もあってコンディションが最後しか上手くいかなかった……森保監督は堂安と久保を軸とした上で、左の相馬勇紀or旗手怜央と林をギリギリまで引っ張り、どこかのタイミングで三笘と上田綺世or前田大然をバッと投入する…みたいな采配を考えていたと思います。ただ、堂安と冨安の負傷も含めてそこが少し揃わなかったのは不運でした。

 

 

 

……で、今、よく叫ばれているのが「森保監督はなぜローテーションをしなかったのか?」という部分です。

まず事実だけを書くと、大会登録メンバーは22人いましたが、そのうち先発で試合に出場した事があるのはのは全部で15人。5試合に先発したのが3人(酒井、中山、林)、全試合先発したのが5人(吉田、遠藤、久保、堂安、谷)でした。そして板倉、旗手、冨安、相馬の4人が3試合に先発で出ています。フォーメーションで照らし合わせると、スタメンの変更が行われたのは主に中山、旗手、相馬で回した左サイドのみで、センターラインと右サイドの9名は酒井と冨安の欠場を除けばフランス戦で林を一度下げて上田を入れた以外同じスタメンでやり通しました。

 

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スタメンを固定することに関しては、特に集まって練習できる機会の少ない代表活動に於いては決して悪いことではありません。思えばスタメンのベースは6月の親善試合の時点でほぼ出来上がってましたし、それが日本が出せた安定感の要因になっていた一方で、その固定メンバーで戦った上でニュージーランド戦スペイン戦が120分プレーしなければならない状態になってしまったので、3位決定戦の前半の疲弊ぶりは目に見えて明らかなものでした。あの試合の後半は特に「気力だけで戦っていた」みたいなところもあるでしょう。

あの3位決定戦を見れば、TBSでの吉田麻也のロングインタビューで吉田自身も言っているように「どこかでローテーション出来ていれば…」という感想になるのは当然ですし、それは選手の立場からすれば一層感じた事だと思います。

 

 

ただ、私自身…森保監督の試合中の采配は少し「それは…」と言いたい采配も何個かありますけど、ローテーション出来なかった事というか、試合開始前の時点でのマネジメントには理解できると考えています。

第3戦のフランス戦の時点で、日本は2連勝で勝点6を持っていました。一般的に4チーム×3試合のリーグ戦で勝点6は勝ち抜けにはセーフティーな勝点とされていて、このような大会で「2勝すればいける」と言われているのはそれ故です。ですが、一つだけ「勝点6で敗退」となってしまうシチュエーションがあって、ある1チームが3連敗を喫し、そのグループの中で引き分けが1試合も発生しなかった場合…4チームの勝点は「9→6→3→0」か「6→6→6→0」の二択になってしまいます。もしこれが後者になった場合、勝点6なのに敗退する…というシチュエーションが生まれるんです。

具体例を挙げれば…「マイアミの奇跡」で有名なアトランタ五輪で日本代表が陥ったのはまさにこのパターンでした。あの時はハンガリーが3連敗を喫し、日本、ブラジル、ナイジェリアの3チームが2勝1敗の勝点6で並んでいました。ですが、得失点差で日本は2点差の勝利がないどころかナイジェリアに2点差で敗れてしまっていた…これが決定打となり、日本は勝点6にも関わらず敗退を余儀なくされていて、日本以外で言えばシドニー五輪の韓国も勝点6を獲得しながら敗退。W杯でこの事例が発生した記憶はありませんが、もし仮にロシアW杯の韓国vsドイツでドイツが勝利していた場合、メキシコは2連勝で勝点6を獲得していたにも関わらず敗退していた事になります。

 

その上でフランス戦の試合前の状況を振り返ると、まず日本はフランスに2点差で敗れた時点でフランスに順位を抜かれる事は確定していました。いくら五輪サッカーの難しさにより落としたメンバーだったとしても、フランス相手に2点差で負けるというのは全然考えられる話で、そもそも2点差なんてどんな力関係のチーム同士の対戦でも起こり得るスコアです。そして日本がフランスに抜かれても突破する為にはメキシコが引き分け以下で終わる事が条件でしたが、この時点で2連敗している南アフリカに試合前の時点で賭けるのはかなりリスキーです。

 

 

前述の吉田が「ローテーションしたかった」と言った件に関しても、若干その言葉が一人歩きしてる感はありますが……インタビューの終盤では「タラレバになっちゃうんですけど、2戦目で南アフリカがフランスを倒していれば…予選突破は確実になっていたので、そうしていれば3戦目でローテーション出来たかな、というのはあります」「ああなった以上、ベストのメンバーでいくしかなかったですし」とも語っていましたし、フランス戦がああいう形になってしまったのは、仕方なかったのも事実だとは思います。

ただ、フランス戦でローテーション出来なかったが準決勝敗退というダメージも背負った3位決定戦のパフォーマンスに大きな影響をもたらしたのは事実です。Wボランチ遠藤航と田中碧はずっと攻守にフル稼働していましたし、本来板倉滉はCBとボランチのバックアッパーだったものの、冨安が怪我も負ってしまった事で板倉もCBに専念させる必要が出てきた。攻撃に関しても堂安と久保にかかった負担はとてつもなく大きく、森保監督からすれば、堂安&久保に次ぐパターンとなる事を期待しての三笘の招集でしたが、三笘もスランプに陥ってしまった……3位決定戦での三笘のパフォーマンスは間違いなく素晴らしかったですが、三笘が三笘を取り戻すのがあまりにも遅すぎました。3位決定戦の活躍で「なぜ三笘をスペイン戦でベンチ外にしたのか」とも言われましたが、それ以前の4試合を踏まえればその判断も仕方なかったとは思います。

 

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結構批判されましたが、東京五輪での森保監督は全体的にはよくやったとは思っています。交代策に関してはもう少しなにかあったんじゃないか…と思う部分もありましたが、チームとしてのオーガナイズは高いレベルに持っていけたと思いますし。ただ、スタメンの完成度が高かった反面、色々な意味でバリエーションを広げられなかった事は致命傷だったのかもしれません。準決勝のスペイン戦は特にそれがピッチに出てしまったのはあったような気はします。もちろん、三笘や上田綺世の状態の問題もあったとはいえ。

今大会の森保監督をどう評価するのは勿論多々あると思います。4位という成績を素直に肯定する考えもあれば、メダルを目標にして、そしてメダルを獲得出来る状況が揃っていながらメダルを取れなかった現実を厳しく捉えるか。それはどちらも事実であり、正しい見解だと思います。続投・監督交代に関してもどちらの意見もありますし、個人的には一つのサイクルの終焉としてパリ五輪は新たな監督で挑むのがベターだとは思っています。ただ、ちょっと最近……五輪やフル代表の試合を含めて「森保を批判しなければいけない」「森保をびた一つたりとも擁護してはいけない」ぐらいの風潮になりつつあるのは少しどうなの?と思う部分もありますね。スペイン戦後の田中碧のコメントや吉田麻也のローテーションに関するコメントを単路的に監督批判に繋げたり…とか。

結局監督って、世界の名だたる名将でも全ての要素を100%で持ち合わせている人なんていませんし、それぞれに長けている部分も欠けている部分はあるんですよね。森保監督は、目に見える光景としてあまり表に出てくる事は少ない内部でのマネジメントとか選手個々に対するケアみたいなところはかなり上手いという話はよく耳にもしますし。結局のところ、選手と同じで監督も一長一短ですし、その時その時のチームの状況、目標の立ち位置や性質によって求められるものは変わる訳で、安易に監督交代を叫ぶよりは…そこを踏まえた上で森保監督のまま行くのか、違う監督を呼ぶのか、その場合誰がいいのか…を考える必要があると思っています。

 

 

 

そして最後に語っておきたいのは吉田の健闘です。

今大会での吉田のパフォーマンスは感動すら覚えるほどの働きでした。プレー面でもディフェンスリーダーとして獅子奮迅の働きでしたし、スペイン戦でVAR対象となったあのタックルなんて芸術と表現できるほどのタックルでしたし。日本代表に入った当初は軽率なミスだったりが度々指摘されていましたが、もはやその面影すらありませんでした。そしてリーダーシップ…「吉田主将」としての存在感も圧倒的でした。キャプテンとして求められる責任の全ては、その全てを120%くらいにして果たしていました。

 

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チームを完璧にまとめ上げ、その精神的なマネジメントはあまりにも見事。吉田や酒井が出場したロンドン五輪3位決定戦では最後まで何も出来なかったのに対し、今回の3位決定戦では負けこそしたものの…少なくとも意地だけは見せられたのは準決勝後に実施されたとされるミーティングの意味もあったと思いますし、単純にチーム内部の話だけではなく、大会前にインタビューで有観客開催を訴えた事に関しても吉田自身の想いは勿論、チーム内でその話が出ている中で、若手が中途半端に発言して批判されるくらいなら自分がバーンと言った方が…という考えがあった事を前述のTBSのインタビューでも語っており、そういう点でのコントロールまでしていましたし、今大会での吉田の働きは日本サッカー史上に残るものですらあったと思います。

今の吉田のリーダーシップの背景にあるものとして、やはり長谷部誠の存在は欠かせません。吉田と長谷部は公私共に親しい事もある分、吉田は長谷部のキャプテンとしての仕事、そして苦悩を近くでずっと見てきていたでしょうし、それが今の吉田のキャプテンシーに大きな影響を与えているのは確かです。そして長谷部は長谷部で、それまではそんなキャラクターでも無かったのに唐突に主将に任命された南アフリカW杯に於いて、不慣れな主将というポジションを手探りな中で、中澤佑二川口能活といった歴戦の主将の助けを借りながら主将として成長していった軌跡があります。

サッカー強国にしても強豪クラブにしても、やはり絶対的なリーダーの存在は強くある為には欠かせません。そしてそれは受け継いでいくべきものです。吉田が長谷部をずっと近くで見て、そしてあらゆるものを得たように、今回のチームであれば遠藤航や中山雄太、板倉滉や堂安律といった面々が、今回の吉田の働きを見て主将としてのイズムを受け継いで行ってほしいですし、その血脈を繰り返し継いでいく事で日本代表はサラブレッドとして走り続ける事が出来ると思っています。それはリーダーの素質だけでなく、田中碧が言った「サッカーを知る」という部分に於いても、血を継いで、継いで、継いでいく……今、サッカー強国と呼ばれている国はその積み重ねの上に成立しているはずですから、日本サッカーも進化の為にはそういう血脈を組み込めるようなシステムを作らなければなりません。

 

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サッカー界にとってオリンピックは重要な大会であると同時に、考え方によっては「世代別大会」の一つです。要するに、全ての帰結となるW杯とは違って、五輪の功罪が決まるのはこれから先になっていきます。史上最強と言われた彼らがこれからのキャリアをどう歩み、そしてその先で東京五輪4位という結果がどう定義されるか……その答えがわかるのはまだまだ先です。

 

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楽しかった。

ではでは(´∀`)