山口蛍の警察のやつほんま笑ったわ
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはAFCチャンピオンズリーグ2021ラウンド16、セレッソ大阪vs浦項スティーラーズの一戦です。
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レヴィー・クルピ体制での8ヶ月の評価というものは決して良いものではないでしょうが、それでもタイで集中開催となったグループステージは見事1位通過で突破したセレッソ。日本勢で決勝トーナメントに進んだ川崎は優勝争い、名古屋はACL圏内争いがある事を踏まえば、結果的にセレッソは優勝も降格も無い位置にいる訳で、逆に言えばセレッソはACLに全ての力を注ぎ込む事が可能になっています。日本勢で言えば…2017年と2019年の浦和は監督交代からそのままACLの決勝まで進んでいますし、2017年は優勝もしていますから、これはセレッソにとっては心強いデータかもしれません。
小菊昭雄監督が就任してから、チームとしては若干上向きになりつつあるセレッソ。果たしてこの勢いをアジアの舞台でも発揮する事が出来るのでしょうか。小菊監督、就任6試合目にして初めてガンバと札幌以外の相手との対戦です。
両チームスタメンです。
セレッソは今日は主軸である坂元達裕と瀬古歩夢が揃ってベンチ外。小菊監督就任後はFWとして出場機会を増やしていた山田寛人が坂元のサイドに入り、CBは鳥海晃司がスタメンで起用されてチアゴとコンビを組みます。また、乾貴士、オーストラリア代表での活動から戻ってきたアダム・タガートも先発に名を連ね、奥埜博亮は本職のボランチではなくミゲル・アンヘル・ロティーナ監督時代によく起用されたFWでのスタメンとなりました。
本日の会場は大阪府大阪市、長居球技場です。Jリーグでは「ヨドコウ桜スタジアム」で登録されていますが、ACLではスポンサー名を入れてはいけないので正式名称の「長居球技場」となっています。
1987年に開場したスタジアムは2度の改修を経て、これまではセレッソの準ホームというか、ヤンマースタジアム長居のサブ扱いみたいな感じでしたが、3度目の改修、大規模改修により、夏からは正式な本拠地として稼働しています。大幅な改修だったので新スタ扱いとなっていますね。メインスタンドは桜模様が描かれており、スタジアム内には託児所の他に「桜カレッジ」と称して語学教室、学習塾、ロボットプログラミング教室なども開講するとの事。余談ですが、2008年の招致を目指していた大阪五輪構想が実現していた場合、長居球技場はサッカーではなくホッケーの会場として開催会場リストに入っていました。
ACLをこちらの長居球技場で戦うのは初めてとなりますね。また、セレッソと浦項は2014年のACLでも対戦しており、当時はセレッソの1分1敗でした。アウェイで行われた初戦はディエゴ・フォルランのデビュー戦でしたね。
立ち上がりから主導権を握ったのは浦項でした。立ち上がりから攻勢をかけてきた浦項は終始セレッソ陣内でのプレーを続けており、セレッソも無理にはプレスをかけに行かず、リトリート気味の構えで浦項を迎え撃ちます。ただ、浦項の縦パスもなかなか切る事が出来ないままに時間は過ぎてじわじわ押し込まれていくと、25分にはシン・ジノの右からのCKがリフレクションしたところをイ・スンモが押し込んで浦項が先制。
先制点を取られてからはようやくセレッソにもボールを持つ時間が生まれるようになりました。28分、乾が左サイドでボールをキープして時間を作ると、右サイドのここしかないというところへ絶妙なスルーパス。抜け出した松田陸も抜群のタイミングで飛び出したものの、松田のシュートはGKカン・ヒョンムに阻まれてゴールに至りません。直後には松田のクロスをタガートが頭で合わせますがポストに当たり……2度のチャンス以外は劣勢を強いられたセレッソの前半は1点ビハインドで終えます。
後半はチアゴを下げて西尾隆矢を投入したセレッソですが、ボールを持つ時間こそ増えたものの、ここ数試合で見せることが出来ていた連動性のような部分は希薄になってしまっていて、ちょっと消極的なポゼッションに終始してしまうような内容になっていきました。65分には2トップの2人を下げて西川潤と加藤陸次樹を投入したものの、セレッソがチャンスを作るよりも遥かに多い回数で浦項に効果的なカウンターを喰らう場面が増えていきます。
状況を何とか打開したいセレッソは75分に原川力を下げて大久保嘉人を投入し、中盤の守備は1ボランチにした藤田直之に任せるような形にして猛攻を仕掛けようと試みます。86分には中島元彦を送り込むと、87分には乾、中島とテンポの良いパスワークで繋いで大久保が抜け出したましたがDFにブロックされてしまい、アディショナルタイムには左からのCKがリフレクションしたところに鳥海が飛び込みますが……僅かに枠の左。ラストプレーもGKキム・ジンヒョンが参加しての攻撃でしたが僅かに及ばず。セレッソ、10年ぶりのベスト8進出は果たせませんでした。
前半の入り方が全てだったような気はします。実際にそういう意図だったのかどうかはわかりませんが、よくある言い方で言えば浦項をリスペクトし過ぎたような。或いは一発勝負という事でセーフティーにやり過ぎたのか……あまりにも引いてやり過ぎた。別にそれ自体が悪いわけでは無いんですけど、結果的にそれが松田や丸橋の両SBの持ち味であったり、原川と藤田の効能も削っちゃったような気はしますね。それが結局、後半戦に浦項が楽にやれる状況を与えてしまった訳ですし。大久保や中島を投入したラスト5分こそ攻撃に連動性が出せるようになったとは思いますが、今日に関しては「前半が全てだった」と言わざるを得ない試合だったのかなぁ…と。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
AFCチャンピオンズリーグ2021ラウンド16
西地区
イスティクロル0-1ペルセポリス
シャルージャ1(4PK5)1アル・ワフダ
アル・ナスル1-0トラークトゥール
東地区
全北現代モータース1(4PK2)1パトゥム・ユナイテッド
【ベスト8進出チーム】
ペルセポリス(イラン)
準々決勝の組み合わせは再度抽選が行われる。
準々決勝と準決勝は10月16〜20日の間に西地区は西地区はサウジアラビア、東地区は韓国の全州ワールドカップ競技場で行われ、決勝戦は11月23日にサウジアラビア開催予定。
播戸さんご機嫌ななめ。
ではでは(´∀`)