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前線部隊〜明治安田生命J1リーグ第31節 サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス マッチレビュー〜

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昨日のショックから一晩明け…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第31節、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスの一戦です。

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

ACL戦線の大混戦は脱落者を出しながらも激しさを増してきました。日本勢で唯一ACLの準々決勝に勝ち上がり、リーグ戦はほぼ不可能としてもカップ戦三冠を狙える立場の名古屋ですが、10月にはACLの韓国遠征が待っている事を踏まえると今のうちに一つでも多くの勝点を獲得しておく必要があります。対する広島は、上位にあたるACL圏内にも下位に当たる残留圏内にも勝点としての距離が遠く、彼らにとって今はややモチベーションを高める事に難しい状態なのかもしれません。ただ、そうなるの彼らにとっては「来季以降の為に」という未来的思考も持ててくる事でしょう。

昨日、鹿島アントラーズガンバ大阪、そして東京ヴェルディの3チームがクラブ創立30周年を迎えました。オリジナル10であるこの2チーム。伝統ある一戦です。

両チームスタメンです。

 

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ドウグラスヴィエイラが欠場となった広島は今日は普段はシャドーの浅野雄也がワンタップとして起用。シャドーは森島司と柴崎晃誠のセットになっており、GKは最近再びポジションを大迫敬介から取り返した林卓人が務めます。また、先日広島への復帰が発表された塩谷司はまだベンチには入っていません。

ACLも加味して、前線はローテーション的な選手起用をしている名古屋ですが、その中でもほぼ全試合に先発しているマテウスが今日はベンチスタート。右サイドハーフにはガブリエル・シャビエルが入りました。また、CBはキム・ミンテが欠場となり、前節はボランチで先発した木本恭生が本職のCBに戻っています。

 

 

本日の会場は広島県広島市エディオンスタジアム広島です。

本日は来場者の先着3000名にはピンク色を基調としたベースボールシャツがプレゼントされます。また、試合前には野上結貴が150試合、そして林卓人が500試合出場のセレモニーが行われます。

元々は1994年のアジア競技大会に向けて建設され、1992年には日本サッカーの歴史の大きな転換点にもなったアジアカップ1992のメインスタジアムにもなったこのスタジアム。今年は東京五輪が開催されましたが、元々2020年のオリンピックには広島と長崎も立候補を計画しており、その場合にこのスタジアムは開閉会式の会場になる計画でした。尚、先日開幕したWEリーグでサンフレッチェ広島ジーナが使用する広島広域公園第一球技場は同じ広島広域公園内の施設です。

 

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当初の予想通り、試合は比較的両チームとも慎重な入りを見せて、試合全体の動きというよりは中盤の支配権をどちらが奪うか…というのが焦点になっていました。両チームともプレッシングとリトリートを使い分けつつ、大きなチャンスこそ無かったものの試合は少しずつ広島ペースに傾いたというか、広島の方が高い位置でプレーで出来るようになっていきます。

 

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広島が徐々に立ち位置を高く出来た効果は35分に出ました。名古屋がシュヴィルツォクに入れた縦パスを荒木隼人が潰してそのまま前線へのパスに繋げると、ワントップで起用された浅野が木本にマークにつかれながらも最後は冷静に決めて広島が先制!広島の1点リードで前半を終えます。

 

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名古屋は前半で負傷した森下龍矢を下げてマテウスを投入し、更に後半始まって間もない52分にはシュヴィルツォク、シャビエル、柿谷曜一朗を下げて山﨑凌吾、前田直輝齋藤学を一気に投入。マッシモ・フィッカデンティ監督は残り40分ほどある段階で交代枠を4枚使った思い切った采配に出ます。

しかし広島は今日は非常に高い位置でチーム全体としてのコンパクトさを保ち続けており、効果的なプレッシングはボールを奪うというよりも名古屋を名古屋陣内に押し込む…という側面で効果を発揮していました。おかげでボールを奪えば浅野などのスピードあるアタッカーがすぐにショートカウンターに結びつける事が出来て、ある意味では永久機関のような状態になっていきます。

 

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終盤はややカウンターの応酬のようなオープンなゲームになってきましたが、終盤までその形でもチャンスに結びつけられていたのは広島の方でした。結局、試合はそのまま1-0で終了。広島は名古屋の公式戦無敗を12でストップすると共に、GK林は史上5人目となる通算100試合目のクリーンシートを達成しました。

 

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今日の広島は全体的に上手くやれていたというか、名古屋のクオリティの高いアタッカー陣を抑えるというよりも、そもそも彼らに仕事をさせる機会を与えない事にフォーカスして、そしてそれを上手く実現できていましたね。名古屋がシュヴィルツォクや柿谷を下げて、齋藤や前田のような単独突破出来るドリブラーを入れてきたという時点でゲームプランとしては成功だったと思います。結局、名古屋は90分を通じてGK林を脅かすような場面をほとんど作れないまま終わった訳で。そういう意味では、ヴィエイラの怪我が要因とはいえ、浅野を最前線に配置した事はゲームプランへのメッセージとして意味があったように感じました。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第31節

湘南ベルマーレ0-1横浜F・マリノス

アビスパ福岡1-2清水エスパルス

ヴィッセル神戸5-1浦和レッズ

鹿島アントラーズ1-2横浜FC

柏レイソル1-1ベガルタ仙台

川崎フロンターレ1-0FC東京

ガンバ大阪1-5北海道コンサドーレ札幌

徳島ヴォルティス3-0サガン鳥栖

サンフレッチェ広島1-0名古屋グランパス

大分トリニータ1-0セレッソ大阪

 

 

1位 川崎フロンターレ(81)※1

2位 横浜F・マリノス(69)

3位 ヴィッセル神戸(57)

4位 名古屋グランパス(57)※1

5位 浦和レッズ(54)

6位 鹿島アントラーズ(53)※1

7位 サガン鳥栖(51)

8位 アビスパ福岡(46)

9位 FC東京(46)※1

10位 サンフレッチェ広島(45)※1

11位 北海道コンサドーレ札幌(42)

12位 セレッソ大阪(39)※1

13位 柏レイソル(34)

14位 ガンバ大阪(33)

15位 清水エスパルス(32)

16位 徳島ヴォルティス(29)

17位 湘南ベルマーレ(27)

18位 大分トリニータ(24)

19位 ベガルタ仙台(23)

20位 横浜FC(22)

 

※1 32試合消化

 

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首位の川崎はFC東京との多摩川クラシコを、2位の横浜FMは湘南との神奈川ダービーを苦しい展開ながらも共に1-0で勝利。タイトルレースの勝点差に変動はありません。ACL出場圏内となる3位争いでは、酒井高徳酒井宏樹のW酒井対決としても注目された神戸と浦和の直接対決で、神戸が5-1というまさかのスコアで大勝。神戸との直接対決だった浦和を含め、ACLを争う名古屋、鹿島、鳥栖はいずれも敗れています。

そして今節は残留争いが凄まじい動きを見せました。まず、前節柏との直接対決を制したG大阪が札幌に大敗して残留争いに逆戻り。そんな中で清水が福岡に勝利を収め、更に降格圏内の4チームのうち徳島が鳥栖に、大分がC大阪に、そして横浜FCが鹿島に勝利した事で残留争いは更なるカオス状態へ突入。この結果、徳島が降格圏を脱出して16位に浮上。湘南が降格圏に転落しています。また、柏と仙台の直接対決は1-1のドローに終わりました。

鹿島アントラーズガンバ大阪は10月1日がクラブ創立30周年であり、第31節は「記念試合」として開催。しかし最下位に敗れた鹿島、無惨な大敗を喫したG大阪とそれぞれ屈辱的な結果となりました。

 

 

昨日のキングオブコントくそ面白かったね。

ではでは(´∀`)