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極上の90分だったからこそ…〜明治安田生命J2リーグ第38節 ジュビロ磐田vs京都サンガFC マッチレビュー〜

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さぁ…!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第38節、ジュビロ磐田vs京都サンガFCの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

そのチームの一員である者、或いは好きなチームを持った者にとって、全てが決まるような天王山というシチュエーションに、果たして人生の中で何度出会える事でしょうか。今日、ヤマハスタジアムで行われる一戦はまさしくそういう試合であり、サンガにとっても磐田にとっても、記録の記憶の両方に刻まれる試合となる事でしょう。

 

 

他会場の結果次第ではありますが、今日の試合の結果次第ではJ1昇格が確定する可能性を両チーム共に持ち合わせています。ただ、まずは今日というこの舞台まで辿り着けた事、そして今日という試合をどう戦うかという事…長かった、あまりにも長かったJ2での生活にケリをつけ、そして新たな歴史へ……サンガファンとしてただ祈り、信じ、90分後の未来に期待しましょう。さぁ、今年のJ2最大のビッグマッチが始まります!!

両チームスタメンです。

 

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サンガ、磐田ともに今シーズンのベーシックなシステム、メンバーを採用してきました。

サンガは前節大宮戦で数名の主力を温存したこともあってメンバーは4人を変更した形に。左サイドバックは荻原拓也ではなく、前節途中出場で大活躍した白井康介が入っています。対する磐田はスタメンを2人変更。前回の京都戦では得点も挙げた小川大貴が先発に入り、大森晃太郎もスタメンに戻っています。

 

 

本日の会場は静岡県磐田市ヤマハスタジアムです。

1994年から2003年までは「ジュビロ磐田スタジアム」というストレートな名前で運用されていたこのスタジアムも、Jリーグの様々な歴史とドラマを積み上げてきたベニューです。2002年日韓W杯では主に日本代表のトレーニング、或いは合宿中の練習試合会場として使用されていました。当然ながらチケットは完売。磐田がキャンプを行う鹿児島県が協賛の「鹿児島デー」として開催される今日は鹿児島にちなんだ商品が当たる抽選会やスタジアムグルメの販売が行われる他、ジュビロ磐田2021シーズンソングを歌うスピラ・スピカのライブもハーフタイムに行われるとの事。

昨年のアウェイ磐田戦は静岡スタジアムエコパでの開催だったので、サンガにとってヤマハスタジアムでの試合は2015年以来になります。2003年まではヤマハで全敗、勝利は2010年の一勝のみですが、ここを勝つ事でヤマハを栄光の背景に染め上げましょう!

 

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ポゼッション率は常に磐田の方が上回っていましたが、攻撃のスタンスとしては速攻主体の磐田、遅攻主体の京都という感じで進んでいき、ライン設定自体は京都の方が高く保てていたものの、試合全体としてペースを握って試合を優勢に運んでいたのは磐田でした。開始早々に山田大記のクロスがDFに当たってリフレクションをルキアンが頭で合わせた最初の決定機は僅かに枠の上。

 

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34分には細かいパス回しから山田のミドルシュートまで持っていきますがここはGK清水圭介が好セーブ。それでも磐田の時間は続いていって、42分には自陣でのボール奪取からカウンターを仕掛けると山田のスルーパスに抜け出した鈴木雄斗がGK清水を釣り出してから折り返し。無人のゴール前にルキアン…というシーンでしたが、ここは戻ってきた川﨑颯太がスーパーブロック!

これで少し流れを取り戻したサンガは、磐田に阻まれたものの前半終了間際には一つ決定機を創出。手に汗握る攻防戦…前半は緊張感のある0-0で終えます。

 

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後半立ち上がりは前半よりは少し膠着状態のような展開になってきましたが、ここまで来ると戦術云々以上に中盤での攻防戦、主導権の握り合い、球際の争いがよく目立つ展開になっていきました。62分にはサンガがロングカウンターから武田将平のスルーパスに白井が抜け出し、GK三浦龍輝との1対1を迎えますが……シュートのタイミングで大井健太郎と山本義道が2人同時にブロックに来てゴールならず。

 

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サンガは68分に荻原、75分にイスマイラを投入して勝点3をもぎ取るべく攻勢に出ます。しかし「その時」は唐突に訪れました。77分、左サイドを細かいパスで崩した磐田は遠藤保仁がドチャクソ変態絶妙ループパスを送ると、抜け出した鈴木雄斗の折り返しがゴール前での混戦を誘い…最後は山田に押し込まれてサンガ失点……。

 

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失点を許したサンガは81分に10番庄司悦大と古巣対決となる荒木大吾を同時投入。終盤はサイドから、イスマイラを活かすべくシンプルかつ迫力のある攻撃に徹していきます。度々良いクロスを入れてはいましたが、勝てば昇格に王手がかかる磐田も懸命に跳ね返し続けて……アディショナルタイム白井が右サイドをドリブルで切り崩してクロス。ラストワンプレーで迎えた決定機でしたが…イスマイラのヘッドは無情にも枠の上。首位天王山、激闘の末にサンガは悔しい黒星を喫することとなりました。

 

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まずは素晴らしい試合でした。試合の緊迫感、締まりながらもスリリングな攻防戦、選手個々のクオリティ…それらの全てはこの2チームが昇格レースを引っ張ってきただけの理由を示すものでしたし、このような状況で試合が出来たこと、このような状況の試合を観ることが出来たという事実がまず一つ嬉しかったです。ハラハラとは違う、位置として高いところでのヒリヒリする試合を人生で何度味わえるだろうかという話で、今日の90分はそういう意味でも心に残るものでした。最終的に磐田が勝ったという事実には納得していますし、仮にサンガが勝っていたとしてもそれは納得される結果だったと思います。ただ、それだけの試合だったからこそ、最後の試合の決め手がクリアボールの行き先だった…とも言えますが。

今日負けた事はもう仕方がない事ですし、選手達は当然、何かしらの改善点に基づいてディテールの修正はしてきますが、何かを大きく変える必要は無いですし、2位での昇格はサンガが優位な立場であるのには変わりありません。状況を過信せず、でも気負わず、まずは次節秋田戦を決めてほしいです。

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第38節

ブラウブリッツ秋田1-1栃木SC

ファジアーノ岡山1-0モンテディオ山形

大宮アルディージャ1-2レノファ山口FC

ジェフユナイテッド千葉2-2水戸ホーリーホック

東京ヴェルディ0-3V・ファーレン長崎

松本山雅FC1-1アルビレックス新潟

ジュビロ磐田1-0京都サンガFC

愛媛FC0-0FC町田ゼルビア

ギラヴァンツ北九州0-1ヴァンフォーレ甲府

FC琉球2-1ツエーゲン金沢

ザスパクサツ群馬1-1SC相模原

 

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1位 ジュビロ磐田(83)

2位 京都サンガFC(78)

3位 V・ファーレン長崎(71)

4位 ヴァンフォーレ甲府(70)

5位 FC町田ゼルビア(64)

6位 モンテディオ山形(64)

7位 アルビレックス新潟(63)

8位 FC琉球(59)

9位 ジェフユナイテッド千葉(58)

10位 水戸ホーリーホック(52)

11位 ファジアーノ岡山(52)

12位 東京ヴェルディ(48)

13位 ブラウブリッツ秋田(47)

14位 レノファ山口FC(41)

15位 栃木SC(39)

16位 ザスパクサツ群馬(38)

17位 大宮アルディージャ(37)

18位 ツエーゲン金沢(37)

19位 SC相模原(34)

20位 愛媛FC(34)

21位 ギラヴァンツ北九州(32)

22位 松本山雅FC(32)

 

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首位磐田と2位京都の天王山は山田大記のゴールで磐田が勝利。勝利した事で磐田は今節にも昇格が決まる可能性が浮上しましたが、長崎と甲府が共に勝利した為に今節での昇格はお預け。ですが磐田は次節水戸戦で昇格に王手をかけており、秋田と対戦する京都も長崎・甲府の結果次第ではJ1昇格が確定します。尚、5位町田、6位山形は昇格の可能性が今日で消滅しました。

残留争いは大宮と山口の直接対決で山口が逆転勝利。群馬と相模原の直接対決はドローとなった他、残留争いに関わるチームは山口を除いては勝利を逃す結果となりました。最下位松本も含めて、まだ次節の段階で降格決定チームが出る事は無いですが、14位山口はかなり優位な、落ち着ける立ち位置まで来たのは確かだと思います。また、12位東京Vと13位秋田は今節で残留が確定しました。

 

 

さて、CS見よう。

ではでは(´∀`)