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HUNT《J》1〜明治安田生命J2リーグ第41節 ジェフユナイテッド千葉vs京都サンガFC マッチレビュー〜

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ジェフ千葉30周年おめでとうございます。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J2リーグ第41節、ジェフユナイテッド千葉vs京都サンガFCの一戦です!

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

 

賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む
共に見た数々の夢を 追いかけ汗を流す仲間もいたな
声を上げ駆ける少年を 振り返る余裕すらなく
擦り切れた若さの残り火 この胸にくすぶらせている
「未だ 夜明けは遠く」

 

 

──私の大好きなバンド、GLAYの中でもトップクラスに好きな楽曲「Pure soul」のサビの歌詞です。

2011年3月、ぶっちぎりで昇格した2005年同様、水戸から始まったサンガの第4期J2生活がここまで長くなろうとは、当時のサンガファンもあまり予想していなかったと思います。降格し、希望を見て、でもあと一歩で昇格を逃し、絶望の淵を見て……そうこうしているうちに11シーズンが過ぎました。

 

 

J2での生活に限れば、千葉と京都は似た場所にカテゴライズされています。それはネタとして、サッカースラングとして「ズッ友」と称されるほど。そしてその関係を解消しようと王手をかけたサンガと、まるでそれを阻止する為なのかとさえ思うほどこの日に合わせて調子を上げてきた千葉。上に挙げた歌詞は、私がサンガファンとして妙にリンクした歌詞として挙げさせてもらいましたが、それは千葉に通ずるものもあると思います。

個人的な想いや感情は、上にリンクを貼った岡山戦前のものと大きくは変わらないので、ここでは多くを語るつもりはありません。ただ、王手をかけた状態での岡山戦のドローが勝点1を得たのか、或いは勝点2を失ったのかは今はまだわかりません。そしてもし、岡山戦のドローが勝点以上の、どこか運命にも似た意味を持っているのだとすれば──漫画もドラマも、果ては人生でさえもいずれ終わりが来る。その幕引きの舞台として、これほどのシチュエーションは無いでしょう。サンガの歴史に読点を、そしてJ2での生活に句点を。望まぬ物語のクライマックスは、もうすぐそこです。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節岡山戦からの変更は三沢直人のところを福岡慎平に替えたのみ。飯田貴敬が欠場となった右SBには前節同様白井康介が入っており、三沢と福岡を含め、ベンチに入る18人は岡山戦と全く同じメンバーが登録されています。

ここのところ絶好調の千葉もスタメンに大きな変更はありません。唯一、ボランチだけ前節北九州戦からは高橋壱晟から小林祐介に変更。こちらもサンガ同様、ベンチ入りの18人は前節と全く同じとなっています。

 

 

本日の会場は千葉県千葉市フクダ電子アリーナです。今季から開幕したWEリーグでもジェフユナイテッド市原・千葉レディースの本拠地になっていますね。

オリジナル10の一つである千葉にとって、今年はクラブ創立30周年であり、そのメモリアルイヤーのホーム最終戦となります。そういえば2021年はフクアリも日本代表戦やったりとか色々ありましたね…フクアリスコアなんて言われたり。試合後にはホーム最終戦セレモニーが行われる他、フクアリ名物とも言われているスタグル、喜作のソーセージ盛りが限定復活。また、最寄り駅となる蘇我駅では写真の展示や選手による構内放送、30周年記念グッズの販売が行われます。

さぁ、サンガにとってはすっかり慣れ親しんだとも言えるこのスタジアム。舞台は整いました!

 

 

本日はなんと現地観戦!フクアリまで行ってきました。スポーツ観戦日記は後日更新します!

 

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前半から攻勢に出たのはサンガでした。今季を通じて貫き続けたハイラインとハイプレスで常に千葉陣内でプレー。千葉はロングボール主体で、特に櫻川ソロモンと見木友哉を軸にしたカウンターが強烈な武器になっていますが、カウンターの芽やセカンドボールはきっちり刈り取る事で「サンガの攻撃ターン」をずっと続けることが出来ていました。

 

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16分にはここまで全試合フル出場を果たしていたヨルディ・バイスが負傷退場するという最大のピンチを迎え、緊急出場となった長井一真と麻田将吾という今季初めて組むCBコンビの形になりましたが、それでもサンガのやろうとした事、やった事は変わらず試合を支配し続けます。

しかし千葉もここ最近の調子の良さを見せるように堅い守備を披露し、サンガはなかなか崩すところまでは行けず。チャンスといえばミドルシュートが主体になっていきましたが、それらはGK新井章太の好セーブもあってゴールを割れないまま前半を終えます。

 

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しかし後半は千葉のユン・ジョンファン監督が後半開始から高橋壱晟、65分にはサウダーニャ、小田逸稀、安田理大を3人同時投入。徐々にサイド攻撃を中心に千葉が攻勢に出てきたことで後半は一進一退のオープンな展開になってきました。73分にサンガは宮吉拓実ロングフィードをコントロールしたピーター・ウタカが決定的な場面を迎えますがまたもGK新井に阻まれ、直後の75分には今度は千葉のサウダーニャのミドルシュートクロスバー直撃。

 

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ここまでは新井のスーパーセーブが目立つ展開でしたが、81分には今度はGK清水圭介もサウダーニャのヘディングをファインセーブで防ぎます。終盤はかなりオープンな展開になってカウンターの応酬みたいな形になってきたところで、曹貴裁監督はゲームを落ち着かせられる庄司悦大、黒木恭平のベテラン2人を投入。

 

 

 

そして遂に

 

 

 

 

 

 

やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!

 

 

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今日の試合にしても、後半は試合自体がオープンになってきたので別としても、特に前半は…今年積み上げたものをしっかりとピッチ上で表現してくれました。

J2で戦った11シーズン、サンガが「あと一勝」を逃した事は何度あったでしょうか。2012年最終節、2013年プレーオフ決勝、少し状況は違いますが13-1……。この千葉戦もそうですし、それを言い出せば或いは前節の岡山戦もそうですけど、もちろん勝って決めてくれれば一番嬉しい事に変わりありません。ですが、個人的には何というか…引き分けで決められた事に、ある意味では今年の強さと継続性を感じたような気もします。磐田にも同じことが言えますが、奇跡や勢いに頼らずにここまで来れたような。

 

 

……本当に嬉しいです。ここまで長かった…。この試合の観戦日記も書くし、今年のサンガを振り返る的なブログもこれから書くので、ここでは精神的な喜びはこの程度にとどめておきます。でも良かった。本当に良かった。本当に………。

おめでとうございます!ありがとうございます!!

 

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【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J2リーグ第41節

ブラウブリッツ秋田1-4東京ヴェルディ

SC相模原1-1松本山雅FC

FC琉球1-1アルビレックス新潟

水戸ホーリーホック2-1愛媛FC

ザスパクサツ群馬0-0ジュビロ磐田

ジェフユナイテッド千葉0-0京都サンガFC

FC町田ゼルビア0-0大宮アルディージャ

ツエーゲン金沢2-1モンテディオ山形

レノファ山口FC0-1ヴァンフォーレ甲府

ギラヴァンツ北九州1-2栃木SC

V・ファーレン長崎0-1ファジアーノ岡山

 

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1位 ジュビロ磐田(88)※順位確定

2位 京都サンガFC(83)※順位確定

3位 ヴァンフォーレ甲府(79)※順位確定

4位 V・ファーレン長崎(75)※順位確定

5位 FC町田ゼルビア(69)

6位 アルビレックス新潟(68)

7位 モンテディオ山形(65)

8位 ジェフユナイテッド千葉(63)

9位 FC琉球(62)

10位 ファジアーノ岡山(59)

11位 水戸ホーリーホック(58)

12位 東京ヴェルディ(55)

13位 ブラウブリッツ秋田(47)

14位 栃木SC(45)

15位 レノファ山口FC(42)※残留確定ライン

16位 ザスパクサツ群馬(41)

17位 ツエーゲン金沢(40)

18位 大宮アルディージャ(39)

19位 SC相模原(38)

20位 ギラヴァンツ北九州(35)※19位以下確定

21位 愛媛FC(34)※J3降格確定

22位 松本山雅FC(34)※J3降格確定

 

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今節は上位7チームの中で勝利したのが3位甲府のみという、非常にドローの多い一日となりました。

引き分け以上でJ1昇格が決まる立場にいた京都が千葉とドロー。この結果、2010年以来となる12年ぶりのJ1昇格が決定しました!また、首位の磐田は群馬相手に引き分けたものの、2位京都が引き分けたことで磐田のJ2優勝も決定。2015年のJ1昇格の際は2位だったので、初のJ2優勝となりました。また、3位甲府、4位長崎の順位がそれぞれ確定しています。

大混戦の残留争いでは、最下位松本が相模原との直接対決でアディショナルタイムに1点を取り合う痛恨のドロー。一方、21位愛媛も水戸相手に賛成しながらも終了間際の失点で逆転を許し、2015年と2019年はJ1にも昇格するなどずっとJ2の上位にいた松本、2006年からJ2の座を守り続けていた愛媛の2チームがJ3降格の憂き目を見る事になりました。

また、栃木に敗れた北九州も19位以下が確定。J3の宮崎が2位以内に入った場合に残留となる19位に入る可能性は残されていますが、得失点差的にそれも厳しくなってきました。その一方で栃木、山口の残留が決定。19位以下は残り一枠。それを巡り、群馬、金沢、大宮、相模原の4チームが争う形になります。

さぁ、ラスト1試合です!

 

 

でも喜作は食べそびれた。

ではでは(´∀`)