コンフィデンスマンは録った
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはイングランド・プレミアリーグ第22節、マンチェスター・シティvsチェルシーの一戦です。
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さぁ、年始のプレミア首位決戦でございます。「ビッグ6」と呼ばれ始めてからそれなりに経ったプレミアですが、今季の優勝争いは3強状態になってきました。
その中でもシティは新型コロナウィルスの影響を被りながらも11連勝を飾り、まさにこの1〜2月で一気に首位と優勝を固めようというところ。リーグの展開は段々「STOP THE CITY」の様相を呈してきた中で、その対抗馬となるのがチェルシー、或いはリバプールです。
ただ、チェルシーはチェルシーでコロナのみならずアフリカネーションズカップの影響で守護神であるエドゥアール・メンディらを欠いている状態。お互いに厳しい台所事情の中でも、特にチェルシーは何が何でも勝点3を掴まねばなりません。世界が注目するプレミア頂上決戦、ジョゼップ・グアルディオラとトーマス・トゥヘルという稀代の名将対決、プレミア首位決戦始まります!
両チームスタメンです。
本日の会場はイングランド、マンチェスターのエティハド・スタジアムです。
正式名称は「シティ・オブ・マンチェスター」というドチャクソかっこいい名前のスタジアム。今から18年前、2004年に日本代表がアウェイでイングランドと戦い、小野伸二のゴールでドローに持ち込んだ試合はこの会場で行われました。同じマンチェスターのオールド・トラフォードがあまりコンサートで使用される事がないという背景もあって、大物アーティストがマンチェスターでスタジアムライブを行う際はこちらのスタジアムが会場として使用されがちです。2015年にはラグビーワールドカップの会場にもなりましたね。
前半から試合はシティペースで動いていきます。圧倒的なボールポゼッションと制圧するようなハイプレッシャーでチェルシーに攻撃ターンを全く与えず、前半はほぼずっとチェルシー陣内でマイボールでプレー。安定感のあるポゼッション能力でマイボール状態を続けつつ、アタッキングサードに入ればテンポの良いパスワークを繰り出す事でチャンスも多く作っていきます。
対するチェルシーもDFラインはなかなか崩れなかったのはさすがと言うべきではあったとしても、攻撃に関しては数回ロングカウンターで糸口を掴んだのみ。
そうこうしているうちに今度はチェルシーとしても強いプレッシャーを感じ始めたのか、39分にはシティのハイプレスからチェルシーのビルドアップの乱れが生まれ、最後はジャック・グリーリッシュが決定的なチャンスを迎えますが…ここは何とかメンディの代わりにゴールマウスを守るケパ・アリサバラガがファインセーブ。43分にも左サイドを崩されてグリーリッシュの折り返しからケヴィン・デ・ブライネにシュートまで持っていかれるなど、チェルシーにとっては非常に苦しい展開で前半を終えます。
後半開始早々からシティがチャンスを一つ作りましたが、一方でその直後にチェルシーがよくやく放ったファーストシュートもまた決定機でした。マテオ・コヴァチッチから裏に抜けたロメル・ルカクがシュートを放つもGKアリサバラガがセーブ。こぼれ球のハキム・ツィエクのシュートは枠の上へ。この決定機は得点に繋がらなかったものの、後半は立ち上がりからチェルシーが鋭いカウンターを見せ始めるように。
しかし後半立ち上がり5分の異常なまでのアップテンポペースがある程度落ち着き始めると、試合は前半と似たような試合展開に再び戻っていきました。そんな中でトゥヘル監督は68分にクリスティアン・プリシッチとツィエクを下げてティモ・ヴェルナーとハドソン・オドイの投入で2シャドー入れ替え。ですが70分、自陣からのパスを受けたデブライネがドリブルで1人をかわすと、最後はエリア外から狙いすました見事なシュート!まさしく完璧、まさしくワールドクラス…そう言うしかない一撃でシティが遂に破ります。
リーグ優勝を目指すにあたって敗北は致命傷になりかねないチェルシーは猛攻に出ます。81分にはマルコス・アロンソを下げてメイソン・マウントを投入。ここからチェルシーが高い位置でボールを持つようになって、ビッグマッチの激しさは更に増していきました。チェルシーが攻める時間も増えたとはいえ、シティもラスト5分頃からイルカイ・ギュンドアンとガブリエル・ジェズスを入れつつ最後までゲームをコントロールして試合終了。1月の天王山、勝ったシティは12連勝で首位固めです!
チェルシーが高い集中力と圧巻のクオリティを見せた事に疑う余地はないです。ここまでレベルの高い試合になる為には、チェルシー側のクオリティとパフォーマンスも絶対条件ですから。ただ、チェルシーが圧巻のクオリティを見せていたにも関わらず試合を通じてシティがそれを上回ってしまった……チェルシーも素晴らしかった事が、かえって今のシティの凄さというかエグさをより一層印象付けたような試合でしたし、最終的に勝負を決めたのが紛う事なきワールドスターの誰も止める術のない一撃だった…というのがサッカーというか、スポーツの妙だった気もしますね。
美しい試合でした。
とか何とか言ってたらうっすら腰を痛めました。
ではでは(´∀`)