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独断と偏見による京都サンガFCの大型補強シーズントップ5

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ACLが1位通過しか出来ないハードルって結構よな…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、「独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選」の流れで独断と偏見による今回は京都サンガFC過去の歴代大型補強トップ5です。

 

12年ぶりのJ1に挑む今シーズンも積極的な補強が目立つサンガ。「スポンサーの顔触れが日本一豪華」とも言われるだけあって、ちょこちょこ気でも狂ったかのような散財を行う事もありました。衝撃と驚愕の大補強の連続をお楽しみください。

今回はその中でも印象に残った5シーズンをランキング形式でお届け致します。

 

 

 

①独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part1

②独断と偏見によるガンバ大阪の大型補強シーズントップ5

③独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part2

④独断と偏見による京都サンガFCの大型補強シーズントップ5

⑤独断と偏見による印象的なJリーグ大型補強シーズン15選Part3

 

 

オリジナルアルバムの配信も開始したのでそちらも観てね

 

 

京都サンガFC、過去の大型補強トップ5】

 

第5位 2005年の京都パープルサンガ

 

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監督:柱谷幸一(2年目)

前年度J2順位(2004年):5位

 

【2005年の成績】

J2:優勝

天皇杯:4回戦敗退

 

【主な補強選手】

DF リカルド←広島

DF 鷲田雅一←市原

DF 大久保祐樹←広島(レンタル)

MF 星大輔←山形

MF 石井俊也←仙台

MF 米田兼一郎←福岡

MF 加藤大志←湘南

FW アレモン←コリチーバ(レンタル)

FW パウリーニョ←ドラドス

FW 松田正俊←山形

 

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2004年のJ2では2002年の天皇杯制覇や2003年に日本代表に招集された選手が3人いた上で補強も果敢に行うなど昇格は確実視されていた中で5位に留まるという失意を味わったサンガ。前年途中に海外に移籍した松井大輔に続き、チームを牽引した黒部光昭などの主力が去った一方、前年3位の福岡から米田、4位の山形から星と上位チームの主軸の引き抜きに成功。更に山形の守備の要だった鷲田や湘南の主力である加藤、更には鈴木啓太の台頭まで浦和のボランチを担っていた石井の獲得でJ2選抜のようなスカッドを確立。前年20得点を挙げたチェ・ヨンスが退団する中で総入れ替えとなった外国人は前年までJ1の広島でもレギュラー起用されていたリカルドに加えて若手のアレモン、アテネ五輪ブラジル代表の候補だったパウリーニョと2人のブラジル人を来日させた。

前年途中から就任した柱谷監督はアレモンとパウリーニョの2トップを軸にした堅守速攻スタイルを確立。2トップもJリーグ初挑戦ながら即座にフィットし、サンガは第2節で首位に立ってから最後まで首位で走り抜いた。各ポジションにレギュラークラスの控えを1人ずつ置けるスカッドはJ2では異常だったと思うし、前述のようにJ2クラブからの引き抜きはライバルクラブの戦力ダウンにも繋がった。

しかし2005年に大胆補強を行った事、2005年があまりに圧倒的な成績だった事から、J1に昇格した2006年は控えめな補強に徹して最下位でJ2降格という結末に至る。2008年にしても2022年にしても、昇格時にめちゃくちゃ補強するようになったのは少なからず2005→2006の影響があるのかもしれない。

 

 

 

第4位 2016年の京都サンガFC

 

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監督:石丸清隆(2年目)

前年度J2順位(2015年):17位

 

【2016年の成績】

J2:5位

プレーオフ:準決勝敗退

天皇杯:2回戦敗退

 

【主な補強選手】

GK 菅野孝憲←柏

DF 染谷悠太C大阪

DF 本多勇喜←名古屋

DF 牟田雄祐←名古屋

DF 高橋祐治←讃岐(復帰)

MF 岩沼俊介←松本

MF アンドレイ←パルメイラス(レンタル)

MF 堀米勇輝甲府

MF 佐藤健太郎←千葉

FW 田村亮介←鳥栖(復帰)

FW エスクデロ競飛王←江蘇蘇寧

FW イ・ヨンジェ←長崎

FW 矢島卓郎横浜FM

 

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J1復帰はおろか、とうとうJ3降格危機にまで陥った2015年が終わり、サンガユースから育った若手の多くがJ1に移籍していった。特に浦和に移籍した駒井善成が語った「京都でJ1に昇格したかったけど、年齢も考えた」という言葉の重みは大きく、もうサンガに猶予などない事は誰の目にも明らかだったと言える。そんな中で2016年は文字通り赤字覚悟の大補強を敢行した。

この年の補強は確かにJ2レベルの補強では無かった。佐藤やイ・ヨンジェなどJ2で台頭した選手の引き抜きもそれなりのインパクトがあったが、若くしてJ1名古屋のレギュラーを掴んでいた本多と牟田と、そして柏の正GKで代表クラスの実力を誇っていた菅野の獲得は、名古屋と柏にも事情があったとはいえ相当な衝撃であった。特に本多と牟田に関しては名古屋ファンの間でも衝撃が走ったほど。更に当時J屈指の外国人選手であった柏のクリスティアーノへのオファーこそまとまらなかったが、その資金を活用してエスクデロの獲得に漕ぎ着けた。結果として、J2クラブながら当時の山中大輔社長が「J1の(順位で言うところの)二桁の上の方」と認めるほどの予算をかけたスカッドが出来上がる。

菅野や本多、アンドレイの獲得と石丸監督のソリッドな戦い方の親和性は非常に高く、既存戦力の菅沼駿哉石櫃洋祐の活躍もあってサンガは負けないチームとして常に上位争いを繰り広げた。ただ、攻撃陣はそれぞれが存在感を見せたもののあと一点をなかなか取りきれない試合も多く、2013年以来となるプレーオフ進出は果たしたが、最後はサンガ以上の予算を誇るC大阪を前に敗退となった。ただ、翌年以降の惨劇も多少加味されているとはいえ、サンガファンにとって久し振りに期待出来たチームだった事もあって2016年は比較的ポジティブな文脈で記憶されている。

 

 

 

第3位 2009年の京都サンガFC

 

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監督:加藤久(3年目)

前年度J1順位(2008年):14位

 

【2009年の成績】

J1:12位

ナビスコ杯:グループステージ敗退

天皇杯:3回戦敗退

 

【主な補強選手】

GK 松井謙弥←磐田(レンタル)

DF イ・ジョンス水原三星

DF 森下俊←磐田

MF ディエゴ←東京V

FW 豊田陽平←山形

 

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1年目で残留という最低限のミッションを果たしたサンガは、当時は加藤久監督兼GMの下でお財布スーパーハッスル状態だった事もあって、移籍金大量出動をまたしても行った。サンガは2008年にも大型補強をしており、トップ5には入れていないが2007年も結構な大型補強をしている。その上でコレと思えば当時のえげつなさがよくわかる。

同年からアジア枠が導入される事を踏まえて獲得したイ・ジョンスは現役韓国代表レギュラーかつ2008年の韓国・Kリーグ王者の主軸でもあったし、豊田はJ1初昇格を決めた山形の象徴的存在にもなっていただけでなく、日本が惨敗に終わった北京五輪で唯一の得点を挙げた事からブレイク中の存在でもあったのをレンタル元の名古屋から引き抜いた形になる。そして何と言ってもディエゴである。東京Vで攻撃の要として活躍したブラジル人アタッカーの獲得に要した移籍金は何と推定4億5000万円。これは今オフに札幌のチャナティップが推定4億6500万円で川崎に移籍するまで、国内クラブ同士での移籍金としてはJ史上最高金額となっていた。これだけの金額を支払ったのも凄まじいが、そもそも2008年からディエゴ獲得までの間に佐藤勇人に2億8000万円、水本裕貴に4億円、そして2009年もイ・ジョンスに既に1億円を支払った上でのディエゴである事も恐ろしい。

補強選手についてはいずれも一定以上の活躍を見せている。イ・ジョンスは水本と強固なCBコンビを形成するだけでなく得点力も発揮し2009年のMVP級の働きを見せたし、ディエゴも4.5億程かと言われると微妙ではあるが、それでも勝負所でのゴールも多いなど攻撃を牽引。森下も2009年は出場機会に恵まれなかったが翌年以降はレギュラーに定着した。一方、期待値の高さから注目度の高かった豊田は僅か1点にとどまり、終盤はベンチメンバーから外れてしまうなど期待外れに。豊田は翌年からレンタルで移籍した鳥栖でブレイクする事になったが、中継などで実況が豊田を紹介する度にしれっとサンガが省かれる事は多々ある。

残留決定こそ第33節まで待つ事になったが、この年は下位3チームが早々と固まった影響とあって特に残留争いに巻き込まれる事なく12位でシーズンを終えた。2008年と2009年の大補強が無ければ残留という結果はおそらく掴めなかったが、その一方であれだけの資金を投入して14位と12位というのは評価の仕方が難しい部分もある。また、少し補強の勢いを落とした2010年は残留争いさえもできない低迷で降格した為、補強に補強を重ねる事でしか残留を果たせないチームだったのかもしれない。

 

 

 

第2位 2008年の京都サンガFC

 

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監督:加藤久(2年目)

前年度J2順位(2007年):3位

 

【2008年の成績】

J1:14位

ナビスコ杯:グループステージ敗退

天皇杯:ベスト16

 

【主な補強選手】

GK 水谷雄一←柏

DF シジクレイG大阪

DF 増嶋竜也FC東京(レンタル)

MF アタリバ←CRB

MF 佐藤勇人←千葉

FW 林丈統←磐田(復帰)

FW 柳沢敦←鹿島

 

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J2であまりにも圧倒的な成績を残した事もあって少ない補強で挑んだ2006年の惨敗…その記憶も生々しかった事や、そもそも当時の方針が良くも悪くも積極補強方針だった事もあり、サンガは相当派手なオフを過ごした。Jの雄、鹿島の主軸として数多くのタイトル獲得に貢献し、日本代表として2度のW杯出場を果たすなど当時の日本で5本の指に入る実績を持っていた柳沢、オシムチルドレンの筆頭格として日本屈指のボランチとして君臨しつつあった佐藤、1999年にもサンガでプレー経験があり、前年までG大阪のレギュラーとして黄金期を支えるなどJリーグ史上でも屈指のブラジル人DFとして知られるシジクレイ、将来を嘱望され、前年は甲府でレギュラーを掴んでいた増嶋…。柳沢やシジクレイは年齢もあり、特に柳沢は鹿島退団は既に濃厚だった事から驚きというほどでは無かったから衝撃というほどではなかったが、千葉の事情もあったとはいえ選手として脂の乗った年齢でもある佐藤を引き抜いた衝撃は相当なものであった。

結果から言えば、この年の補強は大当たりとなる。佐藤、シジクレイはチームの心臓として圧巻の働きを見せ、期待に対して伸び悩んでいた増嶋もロングスローを身につけるなどして台頭。水谷も長くサンガの正GKに君臨した。そして何と言っても「ピークは過ぎた」と思われていた柳沢は14得点を挙げて日本人最多得点となり同年のベストイレブンにも選出。サンガからベストイレブンに選ばれたのは現時点で柳沢が唯一である。

また、この年はシーズン途中に2005年にベストイレブンに入ったフェルナンジーニョを清水から、そしてG大阪に4億円の移籍金を支払って水本裕貴を獲得した。一方、一気に大量に補強を行った煽りも受けて、2007年のJ1昇格に貢献したメンバーは2008年途中、或いは2008年シーズン終了後に多くが退団している(斉藤大介石井俊也倉貫一毅など)

 

 

 

第1位 1998年の京都パープルサンガ

 

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監督:ハンス・オフト(新任)→清水秀彦(2nd1節〜)

前年度J1順位(1997年):14位(1st13位/2nd16位)

 

【1998年の成績】

J1:13位(1st15位/2nd11位)

ナビスコ杯:グループステージ敗退

天皇杯:3回戦敗退

 

【主な補強選手】

GK 中河昌彦横浜M

DF 賀谷英司横浜M

DF 大嶽直人←横浜F

DF ジュニオール←イトゥアーノ

DF 大森健作←鹿島

MF 岩本輝雄←平塚

MF 森保一←広島(レンタル)

MF 山田隆裕横浜M

MF シーラス←サンパウロ

MF 栗田泰次郎←鹿島

FW 黒崎比差支←鹿島

FW エジミウソンパルメイラス(レンタル)

 

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Jリーグ参入から3季目を迎えたサンガ。下位に低迷した過去2年の成績を挽回し、そして上位躍進に繋げる為、或いは来年からJ2リーグが発足する事に伴い、今年からJ2に降格するチームが出る事から衝撃のオフシーズンを過ごした。

まず監督には日本サッカーを語る上で欠かせないほどの偉人であるハンス・オフトを招聘すると、オフト監督と共に日本代表で戦った大嶽、森保、山田、黒崎を獲得。特に森保はオフトの愛弟子かつ広島の象徴的存在であり、当初は財政難に陥った広島から完全移籍で獲得する予定だったが、広島サポーターによる署名活動など移籍反対運動の末にレンタル移籍に変わっている。その他にも平塚のスター選手である岩本、1990年イタリアW杯でブラジル代表の10番を背負ったシーラスを獲得し、サンガのJFL時代に大活躍したエジミウソンがレンタルという形で復帰。このオフの補強は総額で10億円にも達したとされるほどの大型補強となった。そして前年度王者でオフト監督の古巣でもある磐田と対戦した開幕戦では、スタメン11人のうち前年から所属していた選手は松永成立小川勝己の2人だけ。9人が新加入選手という顔ぶれになった。

ちなみにこの年、オフト監督は1stステージが終わったタイミングで成績不振を辞任。後任に就いた清水監督もチームを劇的に向上させるには至らなかった。来年から発足するJ2に参加するJ1のチームは1997年と1998年の順位を基にしたランキングで下位5チームに入ったクラブとJFLの上位チームによる「J1参入決定戦」4☆♪トーナメントで決定するレギュレーションになっており、サンガは同ランキングで14位と下から5番目でトーナメントに出場する予定だったが、横浜フリューゲルスが事実上の消滅で降格枠が一つ減った事によりサンガがJ1参入決定戦の出場を免除され降格を免れた…という経緯がある。

 

 

 

印象的な大型補強15選ガンバ大阪編も是非。

 

 

リカルドのPKとかいうプチ名物。

ではでは(´∀`)