地味〜〜〜にフェブラリーステークス当てました。
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第9節(前倒し分)、浦和レッズvsヴィッセル神戸の一戦です。
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開幕戦を終えたミッドウィーク。ミッドウィークとは言えども、今日は天皇誕生日で祝日です。天皇陛下、謹んでお祝い申し上げます。
そんな中、Jリーグは今日からYBCルヴァンカップが開幕。一方、AFCチャンピオンズリーグに参加するチームはグループステージを免除されると同時に、今日はACL開催期間中に行われる予定のJ1第9節が前倒しで開催されます。
対川崎・優勝候補と目されながらも開幕戦では不覚をとった両チーム。富士フイルム杯で川崎に完勝したにも関わらず、開幕戦では昇格組の京都に敗北する屈辱を味わった浦和。リカルド・ロドリゲス監督の下で培った組織力に疑いの余地は無いだけに、今季のリーグ戦初勝利をもってその失意を少しでも晴らし、再び好調ムードに持っていきたいところでしょう。
対する神戸はアンドレス・イニエスタを欠いた開幕戦では名古屋に対して完敗を喫しました。やはり昨季は開幕から白星先行を維持できた事が3位という成績に繋がり、ここから先はさらなる過密日程も待っている訳で「初勝利が遠い」という状況だけはなんとしても避けたいはず。昨季のロードにどちらかが早く乗り直せるかがかかったゲームとなります。
両チームスタメンです。
開幕戦の京都戦では4-1-2-3を採用した浦和ですが、今日は富士フイルム杯同様に従来の4-2-3-1に戻す形になりました。松崎快と大畑歩夢は移籍後初スタメン。京都戦ではベンチスタートだったアレクサンダー・ショルツを含めて先発の変更は3人で、京都戦で負傷退場となった酒井宏樹はベンチには入っています。
対する神戸も名古屋戦からの変更は3人。扇原貴宏が出場停止となるボランチの一角に郷家友太を配置し、名古屋戦は途中出場だった初瀬亮とボージャン・クルキッチも2トップの間に入る形で先発。名古屋戦で右SB起用となった槙野智章はCBにポジションを戻し、欠場していたイニエスタはベンチに復帰しています。
本日の会場は埼玉県さいたま市、埼玉スタジアム2002です。今日は浦和のホーム開幕戦ですね。
2001年に開場したスタジアムですが、名前の後ろについている「2002」は2002年日韓W杯開催スタジアムである事が由来。あれから20年なんですね……。近年は日本代表のホームスタジアムとしても定着していますが、日本が初めてW杯で勝点を挙げたスタジアムもここ、埼スタです。
そして、昨季まで浦和に在籍した槙野智章と汰木康也は神戸のユニフォームで初めて埼スタに乗り込みます。特に槙野はこの10年の浦和の最大功労者の一人かつ象徴の一人でもあっただけに、それぞれの人にとって感慨深い瞬間になる事でしょう。
試合は早い段階で大きな動きを見せました。8分、右サイドからペナルティエリアで切り込もうとした大迫勇也に対する松崎快のチャージがVARによるファウル判定。そして9分、武藤嘉紀のキックはGK西川周作のセーブにより阻まれクロスバーに直撃。しかしそのプレーで得たスローインから山口蛍が左サイドを抉ると、ボールを受けた武藤がワントラップでボールを浮かせてからの鮮やかなボレーで先制!
しかしその直後の12分、自陣からのロングボールの流れから関根貴大が左サイドを抉ると、その折り返しを上手くコントロールした松崎が冷静に決め切って浦和がすぐさま同点。神戸のPK獲得から5分足らずの間に2人が汚名返上弾を決めるというなんともカオスな試合展開に。
更に浦和は19分、左サイドから馬渡和彰が蹴ったCKを明本考浩がアクロバティックなフリックで反応すると、ファーサイドの柴戸海がしっかり反応してあっという間に浦和逆転!開始20分で3点が飛び交うハードペースな試合展開で進みました。
神戸は昨年同様、ビルドアップ時にはセルジ・サンペールが最終ラインに入る形でマイボールの時間を増やしていき、酒井高徳と初瀬亮の両SBも高いポジションをキープは出来ていたものの、守備時には4-4-2のブロックをしっかり組んでくる浦和の前になかなか良い縦パスを入れきれない時間が続きます。逆に浦和はボール奪取時にはテンポ良くカウンターを仕掛けてチャンスを創出し、富士フイルム杯の時のような良い循環の中で試合を進めながら前半を終えました。
浦和は後半開始から大畑を下げて酒井宏樹を投入し、従来の酒井を右、馬渡を左の形に戻します。後半も試合のペースとしては浦和が優勢に進める時間が長かった中で59分、明本と小林友希の競り合いの中で小林のファウルという事で浦和がFKを獲得しましたが、このプレー後に明本が小林に喉輪をかましてしまった事で一発退場。これを受けて浦和は65分に松崎を下げて岩尾憲を投入。対する神戸はイニエスタと汰木をピッチに送り出します。
数的優位に立ったという側面も当然ありますが、イニエスタが中盤に入った事でFWまでボールが入るようになった神戸はここから猛攻を開始。76分には江坂任を下げて犬飼智也を入れて5バックを組んで逃げ切りを図ります。攻める神戸、守る浦和のせめぎ合いの中で迎えた87分、左サイドでボールを持ったイニエスタのクロスに反応したのは槙野!!神戸の選手として初めて乗り込んだ、かつて自分が主役となったスタジアムで見事な同点弾!!
そこからは完全に神戸の猛攻が続き、特にアディショナルタイムの攻防は完全に浦和全員守備vs神戸全員攻撃の形に。アディショナルタイム6分に至る直前、サンペールが伊藤敦樹をかわして狙い澄ました絶妙なシュートを放ちますが…惜しくもポスト直撃。ACL組の両者の熱線は、実に劇的な形でのドローとなりました。
明本退場までの浦和はほぼ完璧なゲーム運びだったと思います。
開幕戦の際に「サンガの勝因」という視点で書いたブログですけど、ここで書いた選手間のバランス問題は4-2-3-1(4-4-2)に戻す事で調節されていたと思いますし、富士フイルム杯の時の川崎同様、自分達でボール保持をしてくる相手に無理にボールを奪わないやり方で神戸を手詰まりに追い込み、そして決定機も多く作っていた訳で、結果としてはあの退場が全ての流れを覆してしまった部分はあると思います。あれに関しては退場は妥当だったと言わざるを得ないシーンでしたが、それも踏まえて浦和にとっては痛い勝点1だったなと。明本退場まではプランとしてはほぼ100点の展開だったでしょうから…。
神戸に関して言えば、ボージャン・クルキッチのトップ下起用があんまり上手くいかなかったのが前半の停滞感には大きかったと思います。クルキッチが悪いという事ではなく、ボランチ3枚に対して大迫・武藤とCFを3枚並べたような形になってしまって、FWとMFが分断されたような状態であまりプレスに来るわけではなかった浦和と対峙してしまったのは痛かった。両SBと山口蛍・郷家友太のボランチが絡んだサイドの攻防では優位を作れる場面もありましたけど、前半に攻撃が停滞化していたのはそういう部分もあったと思います。佐々木大樹か中坂勇哉の方がもう少し攻撃は回ったのかなぁと。だからこそイニエスタを入れてからはペースを掴めたのは、勿論あの時点で数的優位になっていたのも大きいですが、FWとボランチの間に人が入れるようになったのが良い循環を生んだところはあるでしょうし。全体的に見応えのある試合でした。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J1リーグ第9節
4月16日
4月17日
本日からVBCルヴァンカップが開幕しましたが、グループステージを免除されているACL組の4チームはACL開催期間中に行われる第9節を前倒し開催。特に神奈川ダービー、昨シーズンの1位vs2位としても注目された横浜FMvs川崎の試合は、前半に川崎が家長昭博のゴールで先制しながらも、横浜FMは仲川輝人の2ゴールなどでなんと4得点。川崎の逆転負けは2018年以来となりました。
槙野持ってすぎる…。
ではでは(´∀`)