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感情はいつでもジェットコースター〜AFCチャンピオンズリーグ2022 プレーオフステージ ヴィッセル神戸vsメルボルン・ビクトリー マッチレビュー〜

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とにもかくにも

 

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューAFCチャンピオンズリーグ2022プレーオフステージ、ヴィッセル神戸vsメルボルン・ビクトリーの一戦です。

 

オリジナルアルバムの配信も始めたので是非聴いてみてね

 

クラブ史上初めての3位……いや、クラブ史上初という括りで言えば、神戸にとってはトップ5ですらクラブ史上初となる快挙でした。そんな神戸が2022年に目論むのは当然ながらリーグとACLの制覇。どちらも上位に顔を出し、どちらかは獲得する…そんな青写真を描いて挑んだシーズンは今のところ、困難な道のりとなっています。

開幕戦で名古屋に敗れたところからケチは付き始め、6試合で3分3敗と未だに未勝利。おまけに武藤嘉紀も負傷離脱となってしまった中で、三浦淳寛監督の解任論もかなり多数派の意見として叫ばれるようになってきました。そんな中で今日挑むのはACLプレーオフこの一発勝負に勝てなければ、神戸はそもそもACLでの夢も描かなければ目標も立てられない。今年の意味さえも占う一戦です。そんな中で対戦相手のメルボルンACLの常連であり、かつてはプレーオフの舞台で鹿島を蹴落とした事もありました。言ってみれば、プレーオフを戦う上で最も厄介な相手とも言えるかもしれませんが、それもまた運命です。

2020年、優勝までに足りなかったのは僅か2勝でした。あの年の忘れ物を取り返す為には、まずその舞台に辿り着かねばなりません。たとえどんな状況だとしても。アジアNo.1クラブを目指す新興勢力の物語は、どんな行く末を見せるのでしょうか。

両チームスタメンです。

 

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神戸は直近の鹿島戦からはスタメンを5人変更。鹿島戦で温存したアンドレス・イニエスタとセルジ・サンペール、そして広島戦と鹿島戦を負傷で欠場した大迫勇也がスタメンに復帰。今日は山川哲史が右SBのスタメンに入った為、酒井高徳は左SBでの出場となります。

オーストラリア代表経験者も多数在籍するメルボルンの中で、マシュー・スピラノビッチは浦和、ジェイソン・ゲリアは千葉でのプレー経験があります。また、監督を務めるトニー・ポポヴィッチ監督は現役時代に広島で長くプレーしており、監督としても2014年にウェスタン・シドニーの監督としてACL優勝を果たした人物です。

 

本日の会場は兵庫県神戸市、神戸市御崎公園球技場です。

普段は「ノエビアスタジアム神戸」として知られるこのスタジアムですが、ACLなどの国際大会においては正式名称である「神戸市御崎公園球技場」という名前が使用されています。これは2020年に神戸がACLの試合を戦った際もそうでしたし、例えば2019年に開催されたラグビーW杯でもそうでした。ただし、2002年日韓W杯の際は現在と正式名称が違ったので、当時の名称である神戸ウイングスタジアムとして試合が行われています。

本日は来場者には先着2000名に「一致団結ハチマキ」がプレゼントされるとの事。また、グッズショップではACL仕様のユニフォームが販売される他、1000円以上購入した方にはポストカードもプレゼントされます。

 

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試合は早い段階で動きます。前半6分、左サイドから酒井高徳が入れたクロスを大迫イニエスタが中央で潰れて中坂勇哉へパス。一度は右サイドに流れる形になりましたが中坂が再び折り返すと、相手DFに当たったボールをイニエスタが冷静に蹴り込んで神戸が先制!

 

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しかし立て続けに12分、右サイドでのコーナーキックから生み出された混戦の中で、最後はニコラス・ダゴスティーノに押し込まれる形で試合は早くも1-1となってしまいます。

その後17分、イニエスタのFKの流れで小林友希が押し込みましたが、こちらはオフサイドを取られてゴールには至らず。VARが採用されないというACLプレーオフも少し影響するような場面が続きます。

 

20分には前半開始早々のプレーから負傷を抱えていたセルジ・サンペールがプレー続行不可という事になって扇原貴宏と途中交代。神戸はポゼッションは出来るものの、持たされている間が強くチャンスにまで持ち込めない時間が続き、逆にメルボルンは31分にクリス・イコノミディスのクロスをダゴスティーノがヘッド。GK飯倉大樹の好セーブで防ぎましたが、神戸にとっては苦しい前半になります。

 

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後半の神戸は中坂と山口蛍の両ボランチが高い位置を取れるようになった事で、大迫や小田裕太郎も含めてサイドを抜けるような場面が増えるなど、前半よりは多少リズムは生まれるようになりました。この時間帯にはバックラインからの効果的な縦パスなんかも生まれるようにはなっていました。

しかし71分、メルボルンは神戸からボールを奪うと、メルボルンはここから一気にカウンターを開始。高い位置まで一気にドリブルで持ち上がってから左にスルーパスを送ると、抜け出した途中出場のベン・フォラミの折り返しをダゴスティーノが詰めてメルボルンが逆転…。

 

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神戸は78分に山川を下げて初瀬亮、中坂を下げてリンコンを投入します。すると80分、セットプレーの流れからイニエスタのクロスを菊池流帆がヘディングシュート。これはGKマシュー・アクトンの好セーブによって阻まれましたが、そのプレーで得たCKを初瀬が入れると菊池がコースを変え、最後は一人抜け出す形になった大迫!!10番の待望の今季初ゴールで神戸が同点に追い付きます。

 

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更に更に87分、右サイドでパスを繋ぐと中央気味にいた酒井のスルーパスに山口が右サイドを駆け抜けます。そして山口の折り返しにニアで詰めたのは大迫!!

 

 

 

【朗報】半端なかった

 

 

 

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しかしアディショナルタイム直前になんか気が付いたら同点に追い付かれ。ラスト10分でとんでもない展開を見せた激闘は延長戦に突入します。

 

試合展開的にメンタル面がやや心配された神戸でしたが、延長戦は神戸が終盤の展開そのままに良い流れで入りました。94分、左サイドでボールを持った初瀬のパスをイニエスタがワンタッチでスルーパス途中出場の汰木康也がこれに抜け出して折り返すと、今季に入って存在感を増してきたリンコンが遂にゴール!4-3!

 

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108分、左サイドからのメルボルンフリーキックでのクロスボールは右に流れ、GK飯倉の逆も突く形になってドフリーでジョシュア・ブリランテに頭で合わせられますが…これはギリギリ枠の上。直後にも同じような形からリー・ブロクサムにシュートを放たれるも、こちらは酒井が身を挺してブロック。最後はイニエスタを下げて槙野智章を投入して守備を固め、猛攻をなんとか凌ぎ切って試合終了。神戸、ACL本戦進出です!

 

前半はイニエスタがゴールを決めたシーン以外は完全に持たされている状況で、相手の5バック気味の守りに対してさっぱり糸口を見つけられない上に相手のシンプルや攻撃に苦慮する展開でした。しかし後半に入ると大迫と小田の2トップ、或いは山口と中坂の中盤の両脇がサイドに開き直った事で、結果としてメルボルンのDF間のスペースを上手く作る事が出来た…特に87分の大迫の得点、94分のリンコンのゴールはメルボルンに生まれた歪みを上手く利用出来たと思いますし、そこを確実に突けたのは個々の選手の高いクオリティがゆえでしょう。

 

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なんにせよ、ここまでしんどい試合を続けていた神戸にとっては起爆剤になり得る試合展開だったと思います。勿論、余裕勝ち出来るのが一番良いんですけど、こういう試合展開はチームとして改善点は多くなる反面、勢いを持たせるには良い場合もある訳で、例えば昨季の神戸は川崎戦札幌戦でのそういう展開から躍進に繋げていった部分もある訳で。少なくとも神戸は目標を達成する為の舞台には立ちました。ここから彼らが巻き返せるのかどうか、そしてアジアでどう戦うのか注目です。

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

AFCチャンピオンズリーグ2022

東地区全出場チーム

 

グループF

開催地:タイ(ブリーラム)

山東泰山(中国)

浦和レッズ(日本)

ライオン・シティ・セーラー(シンガポール)

大邱FC(韓国)

 

グループG

開催地:タイ(バンコク)

BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)

全南ドラゴンズ(韓国)

ユナイテッド・シティ(フィリピン)

メルボルン・シティ(オーストラリア)

 

グループH

開催地:ベトナム(ホーチミン)

全北現代モータース(韓国)

横浜F・マリノス(日本)

ホアンアイン・ザライ(ベトナム)

シドニーFC(オーストラリア)

 

グループI

開催地:マレーシア(ジョホールバル)

川崎フロンターレ(日本)

広州FC(中国)

ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)

蔚山現代FC(韓国)

 

グループJ

開催地:タイ(開催都市は未定)

上海海港(中国)

チェンライ・ユナイテッド(タイ)

傑志(香港)

ヴィッセル神戸(日本)

 

 

神戸さん年一は確実に馬鹿試合してくれるよね…。

ではでは(´∀`)