チェルシーはマジでどうなるのか…
どーもこんばんは
さてさて、本日もマッチレビューはUEFAチャンピオンズリーグラウンド16第2戦、ユベントスvsビジャレアルの一戦です。
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満を持してアンドレア・ピルロを監督に据えたユベントスですが20-21シーズンはインテルにスクデットを攫われ10連覇を成し遂げられず。ピルロ監督を解任し、ユベントスの黄金期を支えたマキシミリアーノ・アッレグリ監督を再招聘して挑んだ今季ですが、セリエAでは現在4位。理想には遠い状況から抜け出す事は出来ていません。しかしドゥシャン・ブラホビッチの獲得などもあって最近はリーグ15戦無敗と回復傾向にもあり、上向きつつある状況でこの大一番に挑むユーベは、アッレグリ体制で過去に2度決勝で流したビッグイヤーを狙いに行きます。
対するビジャレアルは昨季から就任したウナイ・エメリ監督の下で、昨季は見事CL出場権の獲得とヨーロッパリーグの制覇に成功しました。となれば、今季の彼らの目標はCLでインパクトを残せるかどうかに絞られてきます。イタリアの新興勢力・アタランタを下して掴んだこのチャンスを活かし、05-06の伝説を再び起こすべく、悩めるイタリアの雄に挑みます。
1stレグは1-1。アウェイゴールがない以上、試合はゼロからスタートします。今日の試合に限れば、文字通り事実上の一発勝負です。
両チームスタメンです。
イタリアで初めてクラブが所有するスタジアムとして建設された当スタジアム。普段は「アリアンツ・スタジアム」として運営されていますが、CLのようなネーミングライツ掲示が認められない大会では「ユベントス・スタジアム」として行われます。やっぱりこの方が威圧感ありますね……というか、アリアンツどんだけスタジアムの名前担っとんねん。昨季にあたる20-21シーズンでは、アマゾンプライムビデオの大人気シリーズである「All or Nothing」がユベントスに密着していたので、当然ながらドキュメンタリーの主要舞台としても登場するスタジアムですね。
2011年、このスタジアムのこけら落としの対戦相手として選ばれたのは、現在イングランド5部に在籍するノッツ・カウンティでした。これは彼らが世界最古のプロサッカーチームとして認識されている事、そして「ビアンコ・ネロ」と呼ばれるユベントスの白黒ユニフォームはノッツ・カウンティのユニフォームが基になっている事に由来しています。
4-1-2-3や3-4-2-1を採用するチームが増えた昨今に於いて、オーソドックスな4-4-2同士でぶつかる形となったこの試合。最初に決定機を迎えたのはユベントスでした。14分、自陣でのビルドアップからアドリアン・ラビオが一気に左サイドをドリブルで突破。左サイドを駆け上がったデ・シリオに気を取られたビジャレアルのDFを嘲笑うかのようにエリア内にボールを入れると、ヴラホヴィッチとファン・クアドラードが一度ずつフリーでボールを受けた瞬間がありましたが、両者ともシュートには至らず。
ユベントスもビジャレアルも、敵陣でポゼッションを取れる時間はそれぞれありました。両者共に上手くサイドからの攻撃機会を窺っていましたが、中央で詰まる事が多かったビジャレアルに対し、シュートまで持っていた回数は遥かにユベントスの方が多く、そうこうしている間にボールポゼッションもユベントスの方へ。時間経過と共にユベントスに試合の流れが傾きながら前半を終えます。
基本的には両者ともプランから大きくは外れていないという判断からか、メンバー変更は無く迎えた後半。ビジャレアルが押し返すような時間もありましたが、基本的にはやはりユベントスが前半の流れのまま試合の主導権を握りました。
ビジャレアルはなんとか苦しい局面を打開するべくフランシス・コクランとサミュエル・チュクエベを立て続けに投入。更に74分には怪我から復帰したエースのジェラール・モレノを送り込みます。
そして迎えた78分でした。押し込みながらもなかなか決定機には辿り着けていなかったユベントスに対し、ビジャレアルはモレノの投入から少しずつユベントスを押し返すように攻め始めていきます。すると抜け出したコクランをダニエル・ルガーニが倒してしまうとVARの末にビジャレアルがPK獲得。このPKを復帰したエース・モレノがGKシュチェスニーに反応されながらも決め切ってビジャレアル先制!!
失点直後、ユーベはルガーニを下げ、こちらも怪我から復帰したパウロ・ディバラを緊急投入。後がなくなり、シフトもかなり攻撃的な形にして同点弾を奪いに行きます。しかし前がかりになったところをカウンターを喰らうと、そのプレーで得たCKをパウ・トーレスに叩き込まれて致命的な追加点。更にアディショナルタイムにはまたもカウンターからPKを献上と、これをダンジュマが沈めて…。
ビジャレアル、10年ぶりのCL挑戦にして13年ぶりの準々決勝進出!!そしてユベントスは屈辱の3大会連続ベスト16、それも18-19シーズンを含めて4大会連続で伏兵に屈しての敗退となってしまいました。
個人的には「選手交代をしない事」もまた采配だと思っているので、何も素早く選手交代をする事が絶対正義ではないし、選手交代が早いか遅いかで監督の能力を断定しようとは思ってはいません。ただ今日に関しては、動かなかったアッレグリ監督と動いたエメリ監督という対比の中で、明確に後者に軍配が上がった形になりましたね。
今日のような試合でユベントスが困るのは、多分選手交代のタイミングを失くす事だと思うんですよ。チームとして攻めれてはいる、悪くはない、じゃあ誰を下げればいいのか、この選手を下げてこの選手を入れるのは必ずしもプラスなのか…色んな考えがよぎるはずで。対してビジャレアルとエメリ監督は悩む必要がなかったというか、むしろモレノをベンチに置いた時点でそれも込みで考えていたんだと思います。それまではゲームを上手く勧められていたはずのユベントスが、あの1点によって被ったダメージはその後の崩壊ぶりを見ても明らかでしたしね…。
EL番長とも言われたエメリ監督が真価を発揮するのはやはりノックアウトステージ。ベスト8がどうなるかも楽しみです。
【うれしはずかしとーなめんとのコーナー】
UEFAチャンピオンズリーグラウンド16
※基本的には2試合合計スコアで評価しており、( )内は第2戦のスコアです。
マンチェスター・シティ5-0(0-0)スポルティングCP
マンチェスター・ユナイテッド1-2(0-1)アトレティコ・マドリード
リール1-4(1-2)チェルシー
ベスト8進出チーム
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
レアル・マドリード(スペイン)
アトレティコ・マドリード(スペイン)
ビジャレアル(スペイン)
4大会連続ジャイキリ負けか…。
ではでは(´∀`)