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(物理)〜明治安田生命J1リーグ第8節 清水エスパルスvsガンバ大阪 マッチレビュー〜

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わたしね、もうはんしんのけっかみるのこわいの

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第8節、清水エスパルスvsガンバ大阪の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

第5節福岡戦、そしてそれに続くルヴァン杯の鹿島戦が内容も結果も芳しくなく、若干悲観的な印象も持たざるを得ないような試合を2試合過ごしてしまったガンバでしたが、第6節で名古屋相手に3-1で快勝を収めると、前節京都戦では引き分けに終わったものの印象としては悪くない熱戦を演じてみせました。新戦力・ダワンの素早いフィットもあり、今年から始まる片野坂革命の第1フェーズは少しずつその輪郭を掴み始めています。

名古屋戦→京都戦の流れで今日、気持ちのいい内容と結果を掴む事が出来れば、それはガンバにとって間違いなく大きな、今後に向けたエンジンになるような一勝になるはず。ここ2試合で掴んだ手応えを手応えで終わらせない為、手応えを確信に変える為、結果も内容も求めていきたいところです。

対する清水は平岡宏章監督体制を継続して今季を迎えましたが、ここまでは1勝3分3敗と黒星先行。現在15位という順位ですが、16位以下のチームはいずれも未勝利チームですので、1勝でも挙げているチームとしては一番下の順位に位置しています。いつ捲られてもおかしくない立ち位置にいる以上、少なくともガンバも今季は発展途上として戦う訳で、勝点を落とす訳にはいかないはず。30シーズン目のJリーグ、その1シーズン目から戦うオリジナル10同士の一戦です。

両チームスタメンです。

 

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ガンバはスタメンの11名は前節京都戦と全く同じメンバーを起用。ただベンチメンバーは半数近く入れ替えて、倉田秋と山本悠樹がメンバーに復帰。そして何と言っても今年の新戦力で、入国制限や韓国代表活動の影響もあって合流が遅れていたクォン・ギョンウォンが遂に18名のリストの中に入りました。

清水は前節浦和戦からスタメンを3人変更。前節デビューを果たした期待の新戦力、オ・セフンが移籍後初スタメン。ボランチに入ったホナウドも今季初スタメンです。また、怪我で離脱していた昨季のチーム得点王であるチアゴサンタナがベンチに帰ってきました。

清水ユースで育ち、清水の未来を背負って立つと目されていた石毛秀樹にとっては、初めて敵として清水と対峙し、清水以外のユニフォームで初めて日本平のピッチに立ちます。

 

本日の会場は静岡県静岡市IAIスタジアム日本平です。

清水は4月のホームゲーム3試合(うち1試合はルヴァン杯)を「DEEP SEA BLUE MONTH」と銘打ち、ディープシーブルーカラーの2ndユニフォームをホームゲームでも着用して試合に挑み、逆にGKの権田修一はオレンジの通常のホームユニフォームを着用します。また、本日の試合ではスクエアフラッグが先着15000名にプレゼントされるとの事。試合前には音楽ユニット「Jam9」によるスペシャルライブも開催されます。

清水は今年がクラブ創立30周年。Jリーグも記念すべき30シーズン目を迎えていますが、オリジナル10の中で、1993年当時のスタジアムを今もメインの本拠地として使用しているのは清水と広島の2クラブのみ(鹿島は大規模改修を行ったので除く)言うまでもなく歴史あるスタジアムです。ちなみにガンバにとって日本平は近年最も相性の良いアウェイ会場の一つであり、なんとリーグ戦でここ10試合で9勝1敗。その唯一の1敗は2017年の清水のクラブ創立25周年記念試合で、ガンバの監督は清水のレジェンド・長谷川健太監督でした。

 

 

序盤から積極的に仕掛けていったのは清水でした。2トップのオ・セフンと鈴木唯人が縦関係のようなポジションを取り、立ち上がりから清水が何度もゴール前に迫るなど勢いよく試合に入っていきます。特に開始10分は清水の出足の良さとセカンドボール回収率の高さにガンバは後手を踏むような形になっていきましたが、ガンバも最後のところは集中した守りで決定機にまでは至らせず。

 

前半のバタバタした時間帯を過ぎると試合の流れはある程度落ち着きました。清水の積極的なプレッシングといつになく連動性のある攻撃に苦しめられる回数は少なくはなかったものの、清水のペースに慣れてきたガンバはワイドに展開しつつ、随所にパトリックを上手く利用しながら攻撃の糸口を掴み始めていきます。

39分には三浦弦太のロングボールからパトリック経由で抜け出した石毛のシュートはサイドネット。44分には一森純のゴールキックからまたしてもパトリックを経由し、山見大登がドリブルで敵を引きつけるて出来た左サイドにスルーパスフリーになったスペースに走り込んだ黒川圭介がシュートを放ちますが…シュートは惜しくも枠の右。前半は0-0で終了。

 

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後半から清水はホナウドを下げ、今日が怪我からの復帰戦となる松岡大起を投入。対するガンバも石毛を下げて倉田を後半からピッチに送り込み、システムを4-4-2から倉田と山見をシャドーにした3-4-2-1にシフトします。

しかし57分、清水は右サイドでパスを繋ぐと松岡が右サイドの鈴木唯人にパス。鈴木唯人のクロスに合わせたオ・セフンのヘディングシュートはGK一森が阻止するも、そのこぼれ球を再びオ・セフンに押し込まれて清水が先制……。

 

清水は得点直後に神谷優太と片山瑛一と前線の選手を入れ替え。ガンバの重心が後半からやや下がり気味になっていたのに対し、清水は前線をフレッシュにする事でこの試合で効き続けているプレスの強度を落とさずに攻勢を仕掛け続けていきました。

清水に押し込まれる形になったガンバは前半のようにチャンスまでなかなか持って行けない時間が続く中、70分には奥野耕平と山本悠樹のWボランチと坂本一彩を投入し、システムも倉田を左MFにした4-4-2に再び戻します。

 

ガンバは79分に髙尾瑠を下げてレアンドロペレイラを投入し、小野瀬康介を右SBにしたファイヤーシステムに。それでもチアゴサンタナの投入で勢いを増す清水に苦しめられる時間が続いていきました。終盤はパトリックとペレイラを狙ったシンプルな攻撃に徹すると、87分には倉田のクロスにペレイライが頭で合わせますが左ポスト直撃。

しかし敗色濃厚で迎えたアディショナルタイムガンバはパワープレーで徹底的に個で殴るかのように攻め込んでいきます。すると97分、ペレイラがゴール正面でFKを獲得。山本のFKは清水の壁にブロックされたものの、こぼれ球を小野瀬がダイレクト低弾道シュート!!!!

 

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ラストワンプレー、起死回生……得点直後に試合終了。ガンバ、ギリギリのギリギリのところで同点弾をもぎ取り、ドローに持ち込みました!

 

「勝点2を失った」「勝点1を拾った」…引き分けを表現する時のフレーズは大体この二つですが、今日は間違いなく後者のゲームでした。前半はガンバも良い攻撃を出せていたものの、後半は完全に清水のゲームだったのは誰もが認めるところでしょう。

おそらく前半、清水がかなり積極的にプレスをかけてきて前がかりになってきた事、実際にパトリックにロングボールを当てる形で好機を作った事から、倉田と山見をパトリックの近い位置に置いてより深い位置から展開していこう…という狙い自体は理に適っていたとは思うんですが、結果的に重心が後ろになってしまった事で、清水のやりたいように出来ちゃう形になってしまった…と。試合内容としては実際に、いつ2点目をやられてもおかしくなかったと思いますし。

ただ、パトリックとペレイラのパワープレーの脅威は第4節磐田戦第5節福岡戦でも実証済みですが、今日は特に…一方的に清水のゲームだったながらも、なんやかんやで中央を完全に崩された訳ではなかったと思うし、そこは何とか守り抜いていたんですね。そういう意味では昌子源三浦弦太のクオリティの高さ、DF陣の集中力で耐え切れた事は同点に持ち込んだ大きな要素ではありました。

 

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神戸→桜花賞→サンガ

ではでは(´∀`)