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どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューはAFCチャンピオンズリーグ2022グループI第1節、川崎フロンターレvs蔚山現代FCの一戦です!
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さぁ!今年もACLの季節が始まります!
昨年同様、セントラル開催で行われるACL…今年のJリーグチームは川崎フロンターレ、浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸の4チームが出場。今年は決勝戦が来年の2月に行われるという変則日程ではありますが、来年からは秋春制になる為、通年制で行われる最後のACL…2018年の鹿島以来となる日本勢の優勝は叶うのでしょうか。
そしてそんな日本勢の先陣を切るのは川崎です。
言うまでもなく黄金期と呼べる時代を過ごしている川崎にとって、唯一足りない…そして今季、何より欲しているタイトルこそがこのACLでしょう。彼らにとってACLは今や、彼らがここ数年で築き上げた黄金期を完成させる為に獲らなくてはならないタイトルであり、埋めなくてはならないマスターピース。懸ける想いも尋常ではないでしょう。
そして何と言っても、初戦からいきなりの大一番です。Jリーグ経験者や韓国代表選手を多数擁し、一昨年のACLを制した蔚山は言うまでもなく優勝候補の一角。監督もホン・ミョンボですし、今年からはキム・ヨングォンや天野純、レオナルドといったJリーグでもお馴染みの面々が更に加わりました。そして何と言っても、川崎にとっては昨年…ベスト16で、PK戦で敗れた相手でもあります。日本最強チームと韓国屈指のチームのいきなり大一番、そしていきなりのリベンジマッチ…蔚山戦で止められた川崎の野望は蔚山戦から再始動します。
両チームスタメンです。
近年は4-1-2-3のシステムがすっかり定着した感のある川崎ですが、リーグ戦で芳しくない内容の試合が続いた事もあって、直近のリーグ戦の柏戦から遠野大弥をトップ下、橘田健人とジョアン・シミッチをWボランチに配置した4-2-3-1にシフト。スタメンの11人も柏戦と同じメンバー起用になっています。尚、ACLではJリーグとは外国人枠が異なって3人+アジア枠1人というレギュレーションになっているので、今日はチャナティップがメンバーから外れました。
対する蔚山は4-4-2のシステムを採用。昨季まで横浜FMに所属していた天野は右MFで、昨季はG大阪の選手としてACLに出場したキム・ヨングォンはCBで先発。鳥取・新潟・浦和でプレーしたレオナルドなどJリーグでもお馴染みの選手がスタメンに名を連ね、ベンチにもユン・イルロクやキム・ソンジュンなどのJリーグ経験者が登録されています。監督は湘南と柏のレジェンドでもあるホン・ミョンボ監督です。
ちなみに家長昭博は2012年に半年間だけ蔚山に所属。蔚山の選手として、ACLでFC東京とも戦いました。
本日の会場はマレーシア、ジョホールバルのタン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユーヌス・スタジアムです。
名前クソ長ぇ!「ラルキン・スタジアム」という名前もあるので、もうそっちで覚えましょう。昨季のACLはウズベキスタンのタシュケントで戦った川崎ですが、今年の舞台はマレーシアのジョホールバルになります。川崎と同じI組に所属するジョホール・ダルル・タクジムの準本拠地で、ジョホールは2020年に開場した新スタジアムであるスルタン・イブラヒム・スタジアムに移転するまではこちらをホームに使用していました。今大会ではジョホールの全試合をスルタン・イブラヒム・スタジアムで、ジョホールの絡まない全試合をこのラルキン・スタジアムで開催します。
そしてなんと言っても、このスタジアムは日本サッカーにとって重要な場所…フランスW杯アジア第三代表決定戦となる日本vsイラン…そう、ジョホールバルの歓喜を起こしたスタジアムです。2013年に大規模改修を行ったので雰囲気はだいぶ変わってますが…。日本サッカーにとって最も重要な瞬間を生んだこの場所で、川崎はどんな戦いを見せられるでしょうか。
しかし川崎は前半から攻めあぐねる展開が続き、オーソドックスな4-4-2ながら、両サイドがトップ下気味な位置を取る蔚山の流動的な苦しめられていきます。試合は蔚山が押し込む形になって、川崎はどこか後手後手な試合展開となり、あまり前に出ていけないどころかボールポゼッションもなかなか握れない状態に。
22分、蔚山は自陣からのロングフィードを最前線のレオナルドが収めると、レオナルドはマークについていた谷口彰悟を振り切りながら左脚でシュート。威力はなくとも確実にコースに流し込むようなシュートで蔚山が先制。
前半の前半はかなり苦しい展開を強いられた川崎でしたが、30分頃からは川崎も自分達のリズムとテンポを出せるようになっていきました。31分、蔚山のビルドアップをハーフェーライン付近でカットするとショートカウンター。左のマルシーニョから遠野、レアンドロ・ダミアンを介し、最後は家長がタメを作ってオーバーラップした山根視来がシュートを放つも惜しくもサイドネット。
ただ、前半のうちに同点に追いつくまでは至らず前半終了。川崎はビハインドで後半へ。
川崎は後半からシミッチをアンカー、橘田と遠野をインサイドハーフにした4-1-2-3にシステムを戻します。すると後半開始早々、縦パスに対してダミアンがエリア内で粘ると走り込んだ橘田のシュート。これはGKチョ・ヒョヌのビッグセーブに阻まれたものの、立ち上がりの入りには成功します。
川崎は62分には脇坂泰斗を投入すると、69分には知念慶、宮城天、車屋紳太郎を一気に投入し、家長をインサイドハーフに置いた超攻撃的な布陣に。更に80分にも小林悠を投入してなんとか同点を狙うべく猛攻を仕掛けますが、サイドを抉っても蔚山のDFの集中力も高く、シュートまで持っていけても昨季から何度も何度も川崎の前に立ちはだかったチョ・ヒョヌに阻まれ続けていきます。
アディショナルタイム、コーナーキックのこぼれ球から宮城天が強烈なミドルシュートを放ちますが…これもチョ・ヒョヌがスーパーセーブ。
しかしこれで終わりか…と思ったその直後のCK、脇坂のボールに飛び出したチョ・ヒョヌがまさかのファンブル。これを見逃さなかった車屋が冷静にゴールに流し込んで川崎同点!!!!
劇的な形で何とか勝点1をもぎ取った川崎。昨季のリベンジにはならなかったものの、それでも劇的な試合展開で最低限の結果を掴み取りました!
前半の川崎は相当苦しかったというか、どちらかと言えば蔚山の良さが川崎を絡めとるように包んでいた部分があったと思います。蔚山の先制点のシーンがその典型ですが、割とのらりくらりとした攻め方を繰り返され、ちょうど良いタイミングでDF陣からのロングパスで刺されてしまうような。蔚山のそういう緩急の使い分けに対して狙いどころを絞れず、川崎の守備陣としては前半はかなり神経を使う作業になったと思います。
対して後半はシステムを変えたこともあって、うまく試合に入りつつ先に主導権を握れた。この事でリードしている蔚山に、1点を守り切る意識に早く切り替えさせられたのは良かったかなと。勿論、蔚山の守備力も高いのでそれで苦労した部分はありましたけど、ビハインドの状態で前半の攻撃姿勢を繰り返されたら相当しんどかったと思いますし。得点こそラストワンプレーのミス絡みでしたが、後半の入りが大きく流れは変えましたね。
Kリーグあるある。聞いたことある名前ばっか。
ではでは(´∀`)