が、ガンバさんPSGとやんの…?
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J1リーグ第12節、セレッソ大阪vsジュビロ磐田の一戦です。
↓
波に乗れそうで乗れないセレッソ、きっかけを掴めそうで掴めないジュビロ……今季のJ1リーグも1/3を経過した今、どこか少し悩ましさも抱くチーム同士の、浮上に向けた一戦です。
セレッソは第6節川崎戦での快勝で完全に波に乗ったと思ったものの、第7節柏戦以降は僅かに1勝。川崎戦で掴んだきっかけと手応えを確信のものにする為の模索はまだ続いており、ホームでは未だ勝利のない状態です。対する磐田は第10節名古屋戦で快心の逆転勝利を収め、前節鹿島戦も最後は実力差を見せつけられる形で敗れましたが、後半はポジティブな戦いを見せたりもしました。セレッソは上位進出、磐田は残留……それが実現可能な流れにチームをその流れに乗せられるかどうか、その流れに大きく寄与してくる一戦です。
ちなみに過去の対戦成績で言えば、引き分け先行ではありながらもセレッソは磐田戦で7戦無敗。最後に敗れたのは2015年のJ2での対戦だったので、J1での磐田のセレッソ戦勝利は2012年まで遡る事になります。果たして磐田は久々のセレッソ戦勝利に辿り着けるのでしょうか。
両チームスタメンです。
セレッソは前節鳥栖戦からスタメンを3人変更。小菊昭雄監督の就任以降は加藤陸次樹と山田寛人を2トップにした4-4-2システムを主に採用していましたが、今日は加藤がベンチ外で山田がベンチスタート。小菊監督就任以降、この2人が両方先発から始めるのはリーグ戦では初めてで、今日は清武弘嗣をトップ下、ブルーノ・メンデスをワントップにした4-2-3-1にシフトしてきました。本来は右SBの毎熊晟矢は初先発となった前節に続いた右MFでの起用となり、左に入ったジェアン・パトリッキは移籍後初スタメンです。
対する磐田はスタメンを5人変更。松本昌也がシャドーから左WBにポジションを移した事を含めると、前線の3枚は総替えの形に。金子翔太は第2節清水戦、ジャーメイン良は第5節浦和戦以来の先発となり、大井健太郎と山本康裕のベテラン勢もスタメンに帰ってきています。
本日は金J、フライデーナイトJリーグとして開催で、チケットは全席半額という大盤振る舞い。ハーフタイムには花火が打ち上げられ、スタジアム場外ではあべのハルカス近鉄本店が出張販売として名物パンや各地のお菓子を販売する他、先着5000名様にはオリジナルうちわのプレゼントも。というかもううちわが要りだす季節か…。今日は前節鳥栖戦でJリーグ通算外国籍選手最多出場記録を更新したキム・ジンヒョンの等身大パネルもフォトスポットとして設置されており、試合前には選手から記念ユニフォームが贈呈されるセレモニーも実施されました。
ちなみに、ヨドコウ桜スタジアムは大規模改修を行なって昨季から使用を開始していますが、2018年まで使用した以前のスタジアム、キンチョウスタジアムでのラストゲームとして行われたのは2018年9月、他でもない磐田との試合でした(ラストゲームとして銘打って行われたのは磐田戦でしたが、台風で延期された試合が組み込まれた事で結果的に11月の名古屋戦がキンチョウでのラストゲームに)。
序盤はセレッソの方が主導権を握っていました。2トップを削ってトップ下に清武を配置した事により、中盤でのボールの周りは良くなっていたので、真ん中でボールを回しながら毎熊やパトリッキが飛び出す事でチャンスに結びつきそうな場面は創出し、特に毎熊の右サイドではそういう場面を多く作っていました。
磐田も鈴木雄斗と松本昌也がセレッソの両サイドの攻撃意識に5バック気味にされる時間こそ続いていましたが、20分にはカウンターから松本のクロスにジャーメインが頭で合わせるなど、攻撃時にはチャンスまで運べていました。
23分にはメンデスがプレッシングで磐田のビルドアップを引っ掛かると、そのルーズボールに対して清武がリフティング気味の巧みなボールコントロールからミドルシュート。これはGKアレクセイ・コシェレフに阻まれます。更に27分にも毎熊のピッチを横断するようなスルーパスをファーサイドで受けた清武がエリア内に侵入し、GKコシェレフを剥がすループパス。この日最大の決定機に原川力が詰めますが、GKのいないゴールで大井が体を張ってこれもなんとか磐田は阻止。
セレッソが常に優勢に試合を運んでいる中で、ようやく先制点が生まれたのは32分でした。セットプレーの流れは一度切られますが、DFがまだ前に残っている状況で右サイドで清武がボールを持つとファーサイドにクロス。マテイ・ヨニッチのヘッドはヒットせずにボールアウトしそうになりますが、猛ダッシュでこれに追いついた西尾隆矢の折り返しを毎熊が頭で押し込んでセレッソ先制。毎熊はこれが移籍後、そしてJ1での初ゴールに。
更に40分、メンデスが右サイドを突破してゴロのアーリークロスを送ると、左に流れた清武の折り返しに再び毎熊が押し込んで2点目。毎熊の右MF起用が的中するとともに、まさしく前半は清武劇場のような様相を呈し、セレッソの2点リードで前半を終えます。
磐田は後半から大井と金子を下げて大森晃太郎、ファビアン・ゴンザレスを同時に投入し、システムを4-2-3-1の形…セレッソと同じシステムにシフトして後半に挑みます。ボランチの遠藤のところにボールを収めつつ、そこからサイドにボールを振ることで攻撃に幅を持たせる事で、磐田は前半よりは試合の傾きをイーブンに近い形にするまでは出来ていました。後半にはセレッソのCKのこぼれ球を山中亮輔から掻っ攫ったF・ゴンザレスが怒涛のカウンターを仕掛けますが、GKコシェレフと1対1になる寸前に松田陸の見事なディフェンスでセレッソが阻止。
やや磐田に流れを持って行かれそうな時間も続いたセレッソでしたが、62分に中原輝、為田大貴、山田寛人を3人同時に投入し、それ以降は前半の流動性というか、清武をスイッチャーにした攻撃のキレを取り戻していきます。特に中原の動きは良く、68分には突破した中原の折り返しに山田が走り込みますが…この決定機にシュートは力無く。
そうこうしていると74分、磐田の途中出場小川大貴に対する為田大貴のアフターチャージがVAR判定により一発レッド。ここから磐田の猛攻タイムが始まります。
アディショナルタイム直前、磐田がゴール前に入れたロングボールの流れで、大津祐樹のチャージでキム・ジンヒョンが負傷退場。GK清水圭介がスクランブル出場するアクシデントもありましたが、ラストワンプレーで遠藤のクロスに鈴木が飛び込むも清水が抑えて試合終了。セレッソ、待望のホーム初勝利です。
一言で言えば前半はセレッソ、後半は磐田のゲームでした。前半に関してはとにかく清武の凄さが光り輝いていましたし、毎熊・パトリッキ・メンデスの前線3枚の機動力と連動性も清武に呼応し、引き寄せられていくように噛み合っていた印象ですね。後半は少しガス欠した部分はあったかもしれませんが、途中出場の中原辺りもそのタスクはこなせていた事で、交代直後に流れを取り戻す時間も作れていたかなと。
磐田も後半、システムを変えてからは攻撃のリズムを産むところまでは出来ていたと思います。ただシュートそのものであったり、シュートに至るまでの部分はちょっと詰めが甘かった感は否めない…みたいなところが感想でしたかね。
阪神中日大変なことになってて草
ではでは(´∀`)