12年ぶりのJ1。
京都サンガFC12年ぶりのJ1。
開幕戦、浦和サポの襲来。
比喩でもなんでもなく「ヒェッ…」と声が出ました。
開幕戦、VARの説明がありました。
気分はまるで田舎から初めて東京に出た高校生。
「拝啓、千葉くん
お元気ですか?
東京にはさ
ぶぃーえーあーるっちゅうもんがあってやな
審判の判定覆るんやぞ
じぇいわんってすっげぇど。」
…的な手紙を千葉くんに送りたくなりました。
千葉くんって書くとほんと苗字みたいだけど。
第17節鹿島戦が終わり、お久し振りのパイセンの皆様にもようやく挨拶が完了。挨拶回りをようやく終えました。
我々のJ1リハビリもきっと完了した事でしょう。これできっと「ドドン!ドドン!ドン!ウラァァレッズァ!」をされてもきっと大丈夫だ。多分、多分な。埼スタ12年ぶりだし…。
…まぁ、何が言いたいかと言うと、この第17節を終え、リーグがひと回りしたタイミングでですね、2021年11月28日、サンガが12年間縛られ続けた呪縛を解き放ったジェフユナイテッド千葉戦の観戦日記の後編を書こう…という事です。今となってはサブタイトル、「J1からの手紙」です。
本当は去年の12月に更新しようとしてたけど試合が試合だけに軽い気持ちで書けないと思ったら年明けて、せめて開幕までには書こうと思ったら前編(試合に突入してない)ところだけ書いちゃって、気が付けば5月になってたもんだからもう6月まで引っ張ったことに無理やり理由を付けたんだろお前的な文句はやめてください。なぜなら完全に図星だからです。
という訳で、件の千葉戦から2ヶ月後に更新した4ヶ月前のブログ(言ってること全部が無茶苦茶)なのがこれです
↓
是非こちらから読んでください!!
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蘇我駅に降り立った我々(ワイと東京に住んでる友人)は、試合前にちょこっとジェフの練習場に寄り道すると共にラーメン屋へ。
後日談なんですけど、千葉に住んでる友人(サッカー興味ない)がいるんですよ。今回はバタバタしそうだったから連絡出来なかったけど。そいつと後日会ったところ、「蘇我でラーメン食べたけど店の名前忘れた」って言って写真見せたら「雷神やんけ!」って一発でバレました。
…で、無事に初の、初のフクダ電子アリーナ、ワイがサッカーを見始めてから最初に「新スタジアム!」として生まれたフクアリに遂に着弾。
……良いスタジアムね。
そしてこれがこうなってこうなりました!
— R (@blueblack_gblue) 2021年11月28日
フクアリ来ちゃった!!!!!!#京都サンガFC#ジェフユナイテッド千葉vs京都サンガFC https://t.co/fDwnlEvNLt pic.twitter.com/ZGrFO4ogmM
やはり12年ぶりの昇格、なんなら昇格がかかった大一番って……例のアレもプレーオフをかけた試合だった訳ですし、それこそ2013年のプレーオフ決勝以来なんですよね。
サンガサポも気合い入れて大量にフクアリに出動しております。
ワイ、まさかの京都パープルサンガモデルを招集。
犬が駆けるスタメン発表を見ながらキックオフまでの時を待ちます。
さぁ、選手入場。そして決戦の時です。
12年ぶりの昇格を、この12年、苦楽を共にしたズッ友千葉の前で。
まぁ、その…いま、この期に及んで試合をスポーツ的に振り返ってもしょうがないので、それに関してはマッチレビューの方をご覧くださいまし↓
この時って、いかんせん千葉がめちゃくちゃ絶好調だったんですよね。加えてサンガには、昇格ほぼ決まりに見えた時期から甲府・長崎に一気に猛追されていたという事情もあって。後に曺貴裁監督がどこかの媒体で「千葉戦で決められなかったら厳しくなると思っていた」的な事を言ってたと思うんですけど、同じ事は多分見ている側も感じていたと思います。
そしたらまぁ、今日、ここで決めてやるんだ的なサンガと、お前らズッ友だろ、なに勝手に抜け駆けしようとしてんだ、J1の下にも都はございます的な感じで是が非でも昇格阻止しようとしてくる千葉の執念と怨念みたいなのが入り混じった結果、非常にお互いにとって良い内容の試合だったんですね。早い時間帯でヨルディ・バイスが負傷してしまったのは計算外でしたが、代わりに入った長井一真もしっかり試合に入ってくれましたし。
(ジェフのユニフォーム、蛍光色過ぎて光と同化するのよな…)
前半は終了して後半に突入。
後半もなかなか一進一退の攻防でして。
サンガの決定機もあり、GK清水圭介に助けられたようなシーンもあり、おまけにイスマイラの乱闘もありの得点以外はてんこ盛りサービス。
前半まではチェックしてたんですけど、後半からはもう甲府の途中経過とかどうでも良くなってて。試合が終わりそうな時…85分くらいでしょうか。まだ0-0だし、もちろんサンガは勝利を求めてるし、千葉の迫力的に点を取られる可能性は十分にあったんですけど、なんというか……ここからのアディショナルタイムを入れた10分くらいの時間って、自分の中では結構走馬灯が過ぎるような感覚にもなってたんですよ。あれ?俺死ぬんか?とも思いましたよ。色々よぎったわ。大木式3バックがハマんなくて気が付いたらとんでもない順位にいた事、そこから急に7連勝して天皇杯決勝までいった事、プレーオフという悪夢、大木体制が終焉して、次の監督が遺産をぶっ壊しておもしろFKだけ残していった事、初めてJ3がチラついた事、土砂降りのキンチョウでセレッソに屈した事、あんまりサッカー見てない友達に「サンガって今何位なん?」って聞かれて「逆に何位やと思う?22チームあんねんけど」って聞き返したら「20位!…ごめんwそれはさすがに無いかw下に盛り過ぎたw」って言われたけど実際は22位だった事、13-1……そしてその間に私は中学を卒業して、人生の色んなイベントを経て、教育と呼ばれる過程を終えて、結婚した友も死んだ友もいて、流行り廃りは移り変わり、政権さえ代わり、ガラケーなんてほぼ誰も使ってない……12年ってそれだけの時間っすよ。試合の残り時間が減っていく度に、早送りでサンガの事、13歳が24歳になった自分の事…まあ色々駆け巡りましたわ。カウントダウンと記憶の早送りが同時に来ましたよ。
24の秋。成人して初めて泣きました。ああいう時って結構周りの目も気にせず泣けるものなんですね…。
— R (@blueblack_gblue) 2021年11月28日
ここまで長かったよ……#京都サンガ#京都サンガFC#J1昇格 pic.twitter.com/kjO9glW9Fi
サンガファンとガンバファンを兼任してる私にとって、初めて見たサンガはJ2だったけど、2005年のサンガはとんでもなく強くて、J1に行けないなんて事を考える必要がないほど圧倒的な昇格でした。2007年の入れ替え戦も歴史的な激闘でヒリヒリしたけど、2007年のサンガと2013年のガンバの昇格はどちらかといえば安堵の感情の方が強かったです。
試合終了の笛が鳴った時、あっ、カタルシスってこういう事かと。12年待った分、その瞬間に抱いたあの感覚は2度とないと思います。というか2度目があったら困るんだけどね。最初で最後であってくれな……と。自分で言うのもなんかアレですけどね、ほんと久し振りに清い涙が出ましたわ。
夕暮れ時のフクダ電子アリーナ、あの光景は永遠に心に残る事でしょう。
2017年ですかね、ある試合を観に行った時に、隣に座っていたお爺さんが吐き捨てたんですわ。「こりゃ再来年もJ2だな」と。
いや、言い間違いかもしんないですけども。言い間違いだったとしても、凄いしっくり来ちゃったんですよねぇ。なんならその再来年は危うくJ3という形でお爺さんの予想を外しかけた訳で。ヒィッ。
J1は先日の鹿島戦で前半戦を終え、12年ぶりの戦いはようやく一巡しました。
ボッコボコのギッタギタにやられ、千葉さん達に「帰っておいでよ(ニッコリ」とか言われるんじゃねぇかとの不安もありましたけど、今になってみれば9位。もちろんまだまだ安全圏じゃないですけど、思っていたよりやれてる!…というのが素直な感想ですかね。
この日の感動は12年ぶりだったからこその感動でした。少なくともカタルシスは一生この日を頂点にしていたい。これからは落ちても、12年も沼を楽しむような生活はしてほしくないという現実的なことも書きつつ。…チッ、帰り深夜バスかよ。俺は何のサイコロを振ったんだよとも思いましたけど、この余韻に浸るには過酷な深夜バスの長時間もちょうど良かったのかな…なんて。
次回、番外編、Rくん、サンガ昇格の余韻と共に楽しむ夜の幕張散歩編に続く。
ではでは(´∀`)