RK-3はきだめスタジオブログ

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THE・アビスパ〜明治安田生命J1リーグ第21節 アビスパ福岡vs京都サンガFC マッチレビュー〜

京都大作戦お疲れっした!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第21節、アビスパ福岡vs京都サンガFCの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。



 

「勝てない時期」と「負けない時期」が良くも悪くもかなりハッキリしてしまっている今季のサンガ。ただ勝点差が詰まっているとはいえ、昇格組としては上々な順位につけることが出来ているのは、4月…その「負けない時期」にしっかり、着実に勝点を積み上げられた事、その事が今のサンガに良い意味での余裕をもたらしているのは確かです。

ただ、5〜6月はまた勝てない時期に陥り、その貯金は少しずつ無くなろうとしています。そんな中で前々節では札幌に苦しみながらも劇的勝利。そして前節浦和戦では、GK上福元直人のスーパーセーブもあって、12年前に降格が決まった地で浦和相手にドローに持ち込みました。もしここから、再びサンガが4月のような「負けない時期」に突入する事ができれば、言うまでもなく残留にはグッと近づいてきます。

今日の相手は、4月の対戦でその負けない時期を破壊したアビスパ福岡です。福岡とのJ1での対戦は2006年以来ですが、これまでJ2を中心に数多の激闘を繰り広げてきただけあって、サンガにとってライバル関係と呼ぶにしっくりくる相手は福岡だとも思っています。往年のライバルと、お互いに望む舞台での邂逅…ここを制し、再び上昇気流にチームを乗せましょう。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節浦和戦からスタメンを2人変更。武田将平は第16節川崎戦以来の先発となり、浦和戦では契約上の理由で欠場していた荻原拓也が左SBに戻ってきています。3トップは最近定着しつつある大前元紀を左、山田楓喜を右にしてピーター・ウタカを中央に置いた形を継続。ベンチメンバーには松田天馬第16節川崎戦以来に登録された一方、スタメンが続いていた福岡慎平が今日はベンチからも外れています。前節スタメンのメンデスは今日は累積警告により出場停止です。

前節磐田戦では3バックで戦って勝利を収めた福岡ですが、今日は従来のベーシックな4-4-2に戻し、スタメンも4人変更。SBとSHは4人とも今節からスタメンに復帰した選手となりました。GKは第19節FC東京戦からスタメンの座を獲得した永石拓海が3試合連続の先発出場です。

 

本日の会場は福岡県福岡市、ベスト電器スタジアムです。

博多の森でお馴染み、最寄駅が福岡空港駅とかいう稀有な特徴を持つスタジアム。本日は「マネーフォワードDAY」として開催され、先着500名にオリジナルニットマフラーがプレゼントされる他、「妄想会社員!?企画」と題したアンケート企画の結果も発表され、その結果に基づいたポストカードが配布されます。また、本日は2010年の福岡のJ1昇格に大きく貢献した丹羽大輝氏と神山竜一氏が来場してトークショーを実施。アビスパの公式アンバサダーを務める、HKT48豊永阿紀氏も来場するそうで。

サンガは度々このスタジアムで試合を行なっていますが、J1で博多の森を訪れるのは実に2006年以来12年ぶり。その時も真夏のナイトゲームでしたが、当時はサンガが勝利したんですけど、5-4とかいうとんでもない試合になり…。

 

 

開始早々はサンガが攻め込む場面もありましたが、出鼻を挫かれたのもまたサンガでした。6分、福岡は右サイドでCKを獲得すると、ジョルディ・クルークスが蹴り込んだボールをはワンタッチを挟んでファーサイドへ。ここに待っていた山岸祐也が冷静に流し込んで福岡が先制。サンガは前節に続いて、早い段階から追われる立場としての戦いを余儀なくされます。

 

 

 

立ち上がりは福岡のプレスに苦しむ形になり、サンガもかなり攻めあぐねる時間が続いていましたが、20分過ぎくらいになるとワンツーの崩しや浮き球のパスを駆使しながら福岡のプレスを少しずつ剥がしていけるようにはなっていて、アタッキングサードへの侵入回数は増えていきました。しかし福岡のソリッドなブロックの前に、なかなかシュートのところまでは持っていけず。前半はビハインドで終えます。

 

 

サンガは後半から白井康介を下げて飯田貴敬、山田を下げて井上黎生人を投入し、川﨑颯太と武田のWボランチに大前と武富孝介をシャドーに並べた形の3-4-2-1にシフト。54分、ウタカ→大前→武富と鮮やかに繋いで最後は大前がシュートを放ちますが、シュートはGK永石の正面に。

しかしその後は福岡のシンプルなクロス攻勢に、それを跳ね返し続けるしかない状況が続いているうちに、セカンドボールがことごとく福岡のに渡ってサンガは劣勢の展開が続きました。65分には左サイドでボールを受けた前寛之の鋭いクロスにルキアンが飛び込みますが、これはポストに当たって間一髪…。

 

そんな中で69分には大前を下げて中野桂太、74分には武富を下げて宮吉拓実を送り込むと、その直後の75分には中野の左からのCKに麻田将吾がドンピシャヘッドで合わせるも、ここはGK永石のビッグセーブに阻まれ同点ならず。アディショナルタイム、左から入ったクロスを荻原がフリックすると、前線に上がっていた麻田とウタカが連続でシュートを放つも立て続けに福岡のDFにブロックされ……試合終了。サンガ、福岡に対して悔しいシーズンダブルを喰らいました。

 

 

 

まぁ、なんというか……福岡の面目躍如みたいな試合だったかなぁ、と。それが一番率直な感想ですね。

福岡の守備の堅さ、チームとしてのソリッドさは今更言うまでもないですけど、福岡がマジで恐ろしいなと思ったのが後半の飲水タイムまでの時間でした。一見シンプルにクロスを放り込んでいるようにも見えるんですけど、福岡のクロスをサンガが跳ね返し、またクロスを入れて跳ね返し、クロス、クリア、クロス、クリア…これを何度も繰り返していくうちに自然と福岡のセカンドボール回収率が上がっていって、そうこうしているうちに福岡は地上戦でも優位になっていく……あれはサンガにとっては脅威でしたね。飲水タイムの後は少し流れを変える事も出来ましたけど、結局最後のところを崩し切れなかった。福岡に先制点を与えるとこうなってしまう。前半戦の対戦と同じで、今回もそれを痛感させられる結果となってしまいました。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

明治安田生命J1リーグ第21節

川崎フロンターレ4-0ガンバ大阪

ジュビロ磐田0-1ヴィッセル神戸

北海道コンサドーレ札幌0-0鹿島アントラーズ

名古屋グランパス0-2清水エスパルス

サンフレッチェ広島1-1湘南ベルマーレ

浦和レッズ3-0FC東京

セレッソ大阪2-2横浜F・マリノス

アビスパ福岡1-0京都サンガFC

サガン鳥栖0-1柏レイソル

 

 

1位 横浜F・マリノス(44)

2位 鹿島アントラーズ(39)

3位 川崎フロンターレ(37)※

4位 サンフレッチェ広島(34)

5位 柏レイソル(33)

6位 セレッソ大阪(32)

7位 FC東京(29)

8位 サガン鳥栖(27)※

9位 浦和レッズ(26)

10位 アビスパ福岡(26)

11位 名古屋グランパス(25)

12位 京都サンガFC(24)

13位 湘南ベルマーレ(24)

14位 北海道コンサドーレ札幌(24)

15位 ガンバ大阪(21)

16位 ヴィッセル神戸(20)

17位 清水エスパルス(20)

18位 ジュビロ磐田(19)

 

※1試合未消化

 

首位横浜FMは12シーズン勝てていない鬼門と化しているアウェイでのC大阪戦に挑み、2点ビハインドをラスト6分からの2ゴールでドローに持ち込む粘りは見せましたが、またしても敵地でC大阪に勝利する事は叶いませんでした。鹿島も敵地で札幌相手にドロー。一方、上位2チームより1試合少ない川崎はホームでG大阪に圧勝して勝点差を縮めました。

残留争いに目を向けると、降格圏のチーム同士の対戦となった磐田vs神戸の直接対決は大迫勇也のPKによる1点を守り切った神戸が吉田孝行監督体制になって3連勝を飾り、プレーオフ圏となる16位に浮上。清水も名古屋に2-0で勝利して最下位を脱出し、神戸に敗れた磐田が最下位に転落。川崎に敗れた15位G大阪は最下位磐田と勝点差2となっており、厳しい状況が続いています。

なお、FC東京に3-0で勝利した浦和のGK西川周作は、J1新記録となる自身通算170試合目の完封試合を達成しています。

 

 

太陽が丘とかいう少年サッカー御用達。

ではでは(´∀`)