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ショックの消化は…〜明治安田生命J1リーグ第24節 京都サンガFCvs柏レイソル マッチレビュー〜

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もう8月なの…!?

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第24節、京都サンガFCvs柏レイソルの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。



 

コロナ禍の脅威がJクラブを襲う昨今、その影響はサンガにもモロに直撃しました。川崎や福岡とは異なり、ベンチメンバーの18名こそ満たした上で試合を行えたものの、主力の大量離脱もあって、言うまでもなくチームとしては絶体絶命の状態で挑んだ残留争い直接対決のG大阪戦。背水の余り、やや焦燥感が前面に出たプレーは少なからずあったとはいえ、それでも……アディショナルタイム、ラストワンプレーで掴み取った勝点1、あの90分は曺貴裁監督の「勝点3に値する価値」との言葉も頷ける死闘でした。

苦しい状況はまだ続いていますが、今日は8月最初で最後のホームゲームです。J1もいよいよ終盤戦。16位磐田と勝点差4という大混戦の残留争いですが、一日でも早く来季を約束できるような順位に入られるよう、ここでのポイント獲得は重要になります。相手は前節、3位浮上を果たした柏。とはいえ、今季のサンガはルヴァン杯を含めて柏に2勝1分です。相性は良い相手。今の為、そして来季の為…一戦一戦が勝負どころです。

両チームスタメンです。

 

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新型コロナウィルスによる欠場者は両チームともに発生しており、特にサンガはただでさえ複数選手が欠場に追い込まれている状況が続く中で、前節G大阪戦から復帰した選手もいれば新たに離脱した選手もいる状況です。

サンガは前節G大阪戦から出場停止の金子大毅を含めて7人スタメンを変更。ベンチメンバーを含めて、またしても前の試合から大幅にメンバーが入れ替わる形になりました。システムはここ数試合のスタートになっている3-4-2-1で、福岡慎平は今日は中盤ではなく右WBでのスタート。豊川雄太も今季の主戦場はWGだっただけに、ワントップは久し振りですかね。ベンチにはピーター・ウタカが復帰。また、夏の新戦力として獲得したアラン・カリウスも合流間もないながらベンチ入りを果たしています。

柏は前節神戸戦から先発を2人変更。特にマテウス・サヴィオはここまで全試合先発していた中での欠場となり、代わりに中盤に入った18歳・土屋巧はJ1リーグ戦では初出場ながらアンカーを任されるという大抜擢。鳥栖から獲得したGK守田達弥や今季リーグ戦での出場機会のない染谷悠太もベンチに入るなど、元サンガ勢も揃い踏みです。

 

本日の会場はサンガスタジアム by Kyoceraです。

前述の通り、本日は8月唯一のホームゲームという事で、スタジアム場外では「サンガキッズパーク」と称した縁日コーナーも設置。また、先着5000名にはオリジナルうちわも配布される予定になっている他、ハーフタイムの抽選会ではサンガグッズ詰め合わせの福袋が当たるチャンスも。

思えば今季からJ1に復帰したサンガにとって、ルヴァン杯の参加も実に12年ぶりだった訳ですが、その12年ぶりのルヴァン初戦の相手もこのスタジアムでの柏戦でした。染谷悠太高橋祐治小屋松知哉守田達弥、布……など、西京極時代のサンガ関係者を多く迎えられる事は非常に素敵な事ですね。ちなみに去年の東京五輪からちょうど1年が経ちましたが、2008年に大阪五輪の招致が実現していた場合は、西京極も当時は計画段階だった京都スタジアムも会場リストに入っていました。

 

 

立ち上がりから今日のサンガはロングボールを多用し、サンガも柏も今季の基本スタンスは似通っている事もあって、お互い少しアバウト気味というか、ややバタバタし合うような形での前半になっていきました。

ただそんな中で出足が良かったのはサンガの方。8分、自陣でファウルを受けると、福岡の素早いリスタートでのロングボールがGK佐々木雅士とDF高橋祐治の連携ミスを誘発し、こぼれ球を武田将平が冷静に捉えてサンガ先制!武田はこれが嬉しいJ1初ゴール。

 

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サンガが先制した後もお互いにハイプレスの応酬のような試合展開となり、お互いが持ち合わせたインテンシティーをこれでもかとぶつけ合うような激しいテンポは更に加速していきました。

20分にサンガは右サイドを駆け上がった福岡の折り返しに豊川が反応し、リフレクションしたボールを拾った松田天馬の折り返しに武富孝介が詰める決定的な場面を迎えますが…松田のクロスは僅かに合わず、最後は混戦の中から柏Df'に掻き出されてゴールならず。逆にその直後、今度は柏に右から攻め込まれると、小屋松の折り返しに飛び出したドッジが決定的なシュート。ここは上福元直人がファインセーブで阻止し、お互いに立て続けに訪れた決定機を逃す形に。

 

しかし25分、サンガは比較的高い位置でボールを回していると柏のプレッシングを正面から受ける形になり、バックパスが少しズレた事でパスを追う本多勇喜が柏のドッジに執拗に追われる構図になってしまいます。ドッジのプレスにより、本多のバックパスはループシュートのようにGK上福元の頭上を越してしまいまさかのオウンゴール

思わぬ形で同点に追い付かれたサンガはその後も試合の主導権は握り続け、ボール奪取から次々に人が湧き出てくる……いわゆるサンガらしいアタックで度々チャンスを作るも、なかなか武田の先制点や20分の決定機のような場面にまでは持って行けず。前半からハイカロリーな試合は1-1で後半へ。

 

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後半も試合はサンガペースで進みます。51分には福岡のクロスが弾かれたこぼれ球を拾った武富の狙いすましたミドルシュートは完璧なコースに飛ぶも、ここはGK佐々木がビッグセーブ。しかしこの直前の接触プレーにより荻原拓也が負傷退場となったサンガは本多を左WBに上げた上でメンデスを緊急投入します。

それでも後半はサンガの時間が続き、柏のパスが粗くなったところをきっちり突きながら、サンガが前を向いてボールを押し進める時間と回数を多く作っていきました。

 

しかし時間が経過すると柏も押し返してくる形になり、お互いに消耗戦的なオープンゲームの様相を呈し始めます。サンガは71分に豊川と松田を下げてピーター・ウタカ大前元紀、74分には負傷交代となった武田に代わって山田楓喜を送り込み、前節G大阪戦の終盤同様に山田をボランチに置く攻撃的な形へとギアを入れます。

柏も77分に土屋と細谷真大を下げて武藤雄樹とアンジェロッティを投入。そこからのサンガは体力的な問題もあるのか、途中から入ってきた武藤のトリッキーな動きに翻弄されるかのように柏に押し込まれる時間も増えていきます。

 

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そんな中でアディショナルタイム、自陣から井上が絶妙なロングフィードを供給すると、抜け出したウタカが美しいファーストコントロールからアウトサイド気味のシュート。後半最大の決定機でしたが、シュートはサイドネット…。逆に90+8分、疲労もあって一つ一つの精度がアバウトになり始めたサンガのウタカへのボールをカットされたところから柏に2次攻撃を食らうと、最後は右サイドをブレイクした武藤が上福元の股を突く一発…。

 

死力を尽くしたサンガ。しかしその死力によって追い込まれたのもまたサンガ……真夏の死闘の結末は柏には歓喜、サンガには悲劇で幕を閉じました。

 

 

 

失点シーンを除けば、前半のサンガの戦いは限りなくチームコンセプトとしての理想に沿ったサッカーが出来ていたと思います。比較的チームとしての戦い方、スタイル、長所が似ている両チームという中で、4月の対戦では柏を引き込むようなポゼッションの形にする事で柏のプレスを掻い潜りましたが、今日は逆に最初から柏を押し込みに行くような形にする事で、柏がロングカウンターしか出来ない状況を作れていましたし、サンガの得意な展開には持ち込めそうになっていたのも事実でした。

後半に関しても、それは荻原が負傷退場になってからもその流れは引き継げていましたし、柏を刺せるチャンスは少なからずあった。しかしそんな中で、やっぱり今のサンガはコンディション的に苦しく、張り詰めるような強度の中で何とか閉じ込めていた身体の重さが音も立てずに露呈し始めた……抗えない自然な劣勢を何とか押し返そうと、曺監督もウタカと大前を入れたんでしょうけど、ずっとボディブローでも食らっていたかのような状況のサンガにとっては、それ以上にフレッシュな状態で動き回ってくる武藤の投入が脅威でしかありませんでした。武藤のゴールというか、あの武藤のゴールに繋がったメンデスのミスは、ある意味では武藤が伏線を回収しただけのようなシーンでもあったと思います。

 

 

 

サンガにとって、今日の内容は本来なら押し切らなければならない試合展開でした。それが余りにも悲劇的な結末を生んでしまった……第15節横浜FM戦のように完敗を喫した試合はいくつかありましたが、ここまで尾を引きかねない敗戦は今季はこれまでなかったと思います。次の川崎戦、この"ショック"と言うしかないこの結末をどう消化するか…その振る舞いはサンガの未来すら左右しかねません。

 

 

いやぁ……………

ではでは(´∀`)