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【4-4-2の魔術師!和製ラニエリ】松田浩とは何者か?そのキャリアと戦術、ガンバでの予想スタメン。

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阪神の連敗やっと止まった…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、そろそろ負の連鎖をどうにか止めたい、いや、止めなきゃならないガンバ大阪

ガンバにとって長年思い描いていた片野坂知宏監督体制が瓦解してしまい、新たに松田浩監督を迎えて残り10試合を戦います。

 

 

松田ガンバの初陣は8月20日エディオンスタジアム広島で行われるサンフレッチェ広島との試合です。

という訳で今回は、松田さんの過去の経歴と特徴をざっくりと振り返りつつ、松田監督のガンバ大阪での予想スタメンを考えていきたいと思います。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

松田浩監督とは?

 

………なんかこういう言い方するとトレンドブログみたいなんですけど。生年月日は1960年9月2日生まれ。高校時代までを長崎で過ごし、大学は筑波大学、卒業後はマツダに入社してマツダSCに入団しました。

この時のマツダって後々なかなか面白い事になるんですよ。今西和男という日本サッカーの重鎮が総監督を務め、ハンス・オフトがヘッドコーチとしてチームを司る中で、当時のメンバーの多くが後にJリーグで名を残す監督になっていったんですね。風間八宏高木琢也小林伸二森保一等々…そしてその中に、松田浩片野坂知宏もいた…と。

松田監督はそもそもJリーグ開幕前に現役を引退して、Jリーグ開幕の1993年はコーチとして広島で働く予定でしたが、広島の選手層があまりにも薄いという事で、同じくコーチングスタッフとして雇われていたヤン・ヨンソンと望月一頼と共に現役復帰。1994年にはサントリーシリーズ(1stステージ)の優勝も経験し、1996年に移籍先のヴィッセル神戸で現役を引退しました。

引退後は神戸でコーチを務め、2002年の夏から残留争いを強いられていた神戸の監督に昇格。規律を重視したサッカーでなんとか残留を果たすと、神戸で見せた監督としての手腕に目を付けたアビスパ福岡が育成主体のチーム改革を実行する為のキーマンとして招聘。2003年から福岡の監督に就任すると、クラブが求めていた世代交代と結果を残すことの両面を実現し、2004年には3位に入ってJ1・J2入れ替え戦にも出場。ここでは柏に敗れて昇格を逃したものの、翌2005年のJ2では京都が独走したので優勝はならずとも、シーズンを通じて常に2位をキープし、悠々とJ1昇格を決めて福岡の目標を遂に現実のものとしました。

 

しかし2006年は福岡が降格危機に陥った事で夏に福岡の監督を解任される憂き目に。しかし解任直後、古巣の神戸がコーチとして復帰すると、復帰直後に広島時代の恩師であるスチュアート・バクスター監督の辞任に伴って監督に昇格する事に。当時は実質的な指揮権を持っていたのはヘッドコーチを務めていたファン・ペドロ・ベナーリでしたが、J2優勝を狙える位置にいながら3位に落ちて入れ替え戦に回る事になってしまったタイミングでペドロを更迭。2006年の入れ替え戦…これはJリーグ史に残る伝説の試合とされており、対戦相手は半年前まで自身が率いて、スタメンには教え子がズラッと名を連ねる神戸。かつて自分が作ったチームをJ2に叩き落とし、神戸をJ1に昇格させるという、運命の離れ業みたいな事をやってのけて、個人としては2シーズン連続のJ1昇格を達成します。

 

 

 

2007年と2008年はそのまま神戸で監督を務めており、2007年にガンバ大阪と対戦した際には当時の西野朗監督と一触即発状態になるなどちょっとしたイザコザも(まさかガンバに来るとは…)。当時の神戸は今のようなびっくり補強とか頻発できるチームではなかったので、戦力相応の順位に着地させてしっかりと中位で終わらせました。ちなみに、2006年に松田さんを神戸にコーチとして招いた時の神戸の強化部長が和田昌裕氏です。

その後に監督を務めた栃木SCでは小クラブで好成績を残し、栃木の監督を退任した後はキャリアとしては少し空白期間が空きましたが、2018年にV・ファーレン長崎のフロントに入閣し、2021年に吉田孝行監督の下で不振に陥ったチームを託されると、そこから一気にチームを向上させて終盤まで昇格を争える地位にまで盛り返しました。結局、2位で昇格を果たした京都にはダブルも決めましたからね。ただし、2022年は途中解任の憂き目を見た中でガンバのコーチに就任し、そして今回の監督昇格に至る流れです。

 

松田浩監督の特徴と予想スタメン

 

そもそも片野坂監督の解任が、或いは松田監督をコーチとして招聘した事が正しかったのかどうかの議論は残るでしょうが、解任を前提にして考えれば、この段階で残り試合を託すにあたって松田浩という人物は最適な人材だと思います。これまでは松波正信氏や宮本恒靖氏をスクランブル的に担ぎ出すしかなかった事を思えば、後任の人選はポジティブなポイントです。2年目以降の松田監督は少し怪しいところはありますが、短期間でチームを再建させるには打ってつけの監督です。

松田監督の代名詞と言えばゾーンディフェンス。なんせゾーンディフェンスをテーマに本出しちゃったくらいですし。ゾーンディフェンスの使い手、4-4-2の魔術師、和製クラウディオ・ラニエリといったところでしょうか。

 

 

 

基本的にはチームとして試合中のポジションチェンジはあまり好まず、守備時は特に4-4-2の形を常に維持しながら包囲網をいくつも作るようなやり方で、ものすごく簡単に言えば堅守速攻タイプ。そう考えれば、割と早い段階からポジショナルプレー的な志向はあった人物とも言えるかも。イメージとしては、2018年後半の宮本ガンバに少し近いところはあるかもしれません。結局ガンバってなぜか最終的には4-4-2に落ち着く習性というか、こうなってくるともはや帰巣本能みたいな傾向があるので、片野坂監督とスタンスは真逆でも相性が悪い訳ではないとは考えています。

 

となるとスタメン予想としてはこんな感じ。

 

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多分、片野坂体制よりも個々のタスクはシンプルになると思うので、これはもうサッカー界の常ですが…得をする選手と損をする選手は必然的に出てきます。

片野坂体制であまり出られなかった選手にとっては、チームとしてはピンチでも個人としてはチャンスになってくる訳で、こうなった以上はそういう選手の発奮にも期待しながら残り試合を信じていきたいです。

 

 

サンガの強化部の事も書かなきゃならんし…

ではでは(´∀`)