RK-3はきだめスタジオブログ

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松田浩監督体制でガンバはどうなる!?広島戦で見えたやり方と、松田ガンバの予想スタメンと使われ方予想

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残暑お見舞い云々

 

どーもこんばんは

 

さてさて、片野坂知宏監督解任という激震ニュースが走ってから1週間が経ちました。

急だから!と言ったところで日程は待ってくれず、松田浩さん監督の就任から僅か3日の準備期間で松田ガンバは初陣のサンフレッチェ広島戦を消化。

東京では、関東在住のガンバサポ向けにOBの今野泰幸氏と中澤聡太氏を招いたディナーショー的なパブリックビューイングも行われましたが……待っていたのは会場の空気どうなったんだろうと思うほどに悲劇的な、悪い夢をぶつけられ続けるような結末。現地勢からすれば、うっすらトラウマを覚えても仕方ない顛末でした。

 

 

ただ、ガンバが歩かされるブレイブメンロードはまだ始まったばかり。今回は広島戦で見えた松田ガンバの輪郭と広島戦で見えた事、そして、松田監督率いるガンバではどういうメンバー変更になるのか…を推察していきます。

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

まず、片野坂監督の最終戦となった第25節清水戦、そして松田監督の初陣となった第26節広島戦のスタメンをそれぞれ振り返ってみましょう。

 

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清水戦から広島戦までの間にコロナウィルスやコンディション面での離脱者もいたという事なので、広島戦のメンバーが松田監督のベスト…という訳ではないでしょうが、少なくとも残り9試合の人選において広島戦のメンバー・布陣が叩き台になるのは確かでしょう。

 

最大の変化はやはり前線。傾向として、片野坂体制で重宝されていたのは技巧派や連係の中でより活きる選手だったのに対して、広島戦のパトリックとレアンドロペレイラの2トップはまさしく決定的なストロングポイントを持つ2人。サイドハーフには新加入のファン・アラーノと普段は中央での起用が多い食野亮太郎を置きました。こちらもテクニカルなタイプというよりは前への推進性やトランジションの強さ、そういったところを意識の人選で、松田監督は組織守備を重視する分、攻撃面では個の強さを意識した11人で試合に入りました。

 

 

最後の悲劇的な結末を抜きにすれば、正直な感想としては……思っていたよりも松田浩な試合だったなと。

冷静に振り返ると、準備期間が3日しか無かった事を踏まえれば、当初の予想よりは落とし込みは出来ていたと思います。ましてや松田監督の場合、形式としては内部昇格とは言えども、ガンバに入ってからは2週間も経っていない中で監督を託された。別に元々ガンバにゆかりのある人物ではないですし、6月まではJ2の長崎を率いていた訳で、松田監督にとっての選手の見極めはまだ終わってない段階なんですよね。当然ながら片野坂監督とは基準も違うし、選手の表面で見るよりもディープなスタイルや性格みたいなところは掴めてないでしょう。その点を踏まえれば、そんな状況下で「うわ、松田浩や」という試合の感想を持たせてきたのは純粋に凄いなと感じました。前半なんか、やろうとしている事を踏まえればほぼパーフェクトに近い出来だったとすら思いますし。

 

 

 

松田監督を語る時によく使われるワードと言えば「ゾーンディフェンス」「4-4-2」の2つ。基本的に松田監督は4-4-2の陣形を試合を通して常に維持しながら引き込んで、取りどころでガッと囲んでカウンターに繋げるやり方が最も得意とするパターンなんですね。要はまさに、齋藤未月が決めた2点目に至るまでの流れは理想的なパターンだった訳です。

ただ、上で書いたように松田監督はまだ選手の輪郭を掴めているか…と言えばそうではなく、それが62分のアラーノ&食野と倉田秋&山本悠樹の投入にも起因しました。確かに、アラーノと食野をこのサッカーで90分やらせるのは少し酷ですし、ましてやあの日は小野瀬康介がいない。おそらくこの2枚替えはスコアに関わらず松田監督の中で決めていたプランだったとは思いますが、ここでチームとしての強度が落ちてしまったのは事実でした。そもそも、この時には既に齋藤と奥野耕平もなかなか疲弊し始めていた……それでも前半の手応えにすがるように4-4-2の布陣をガンバはしっかり貫こうとしていたんですけど、もはや止める術のないベン・カリファの一撃で完全に心が折れたのは否めません。あの試合展開で、広島にもう一度勝ち越すのがどれほどミッションインポッシブルに近い事かを最も理解していたのはプレーしていた選手達でしょうから…。

松田監督の4-4-2を今のサッカー界のインテンシティーでやろうと思えば、ガンバは相手と並べた危ない均衡と常に戦う必要があると思っています。3バックのチームの守備が崩れた時によく「3バックの脇を狙われた」みたいな表現がなされますが、これは4バックに置き換えると狙われるのは「4バックの隙間」になってきます。同点に追いつかれた時点で均衡が崩れた結果、SBとCBの間をことごとく突かれる場面が何度も発生した。ましてやガンバの右サイドに至ってはボランチ疲労を抱え、元々本職じゃない山本は不慣れなポジションに苦しみ、そのポジションに相手は佐々木翔が攻め上がってきた。松田監督の落とし込みは付け焼き刃にしては良くやったと思うんですが、やはり付け焼き刃はどこかでボロが出る瞬間があって、ガンバにとってのテーマは前半を戦い抜き、後半をなんとか誤魔化し切る事だった部分は否めません。

 

 

 

ただし、前半の戦いは一定の評価は出来る戦いではあったし、残留争いの一点にフォーカスするならば、あの戦い方はベターとも言える形。ましてや松田監督にとってそういう作業は彼の最大のセールスポイントだったりしますし。

すると気になるのは、次節の名古屋戦以降で松田監督が誰をどう使うのか…というところです。例えば第三者から見れば「なんで◯◯なんか使うんだ」と思うほど良くなく見える選手がいたとしても、現場視点で見れば「いや、現場的にはコイツがいるのといないのとって結構違うのよ…」的な外からはどうしてもわからない部分はあるので、今から言う事はあくまで印象論になりますが、広島戦で見えた傾向…というところでお楽しみください。

 

【松田ガンバのメンバー予想】

 

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【GK】

新体制は前体制よりもポゼッションを重視している訳ではないので、順当に行けば東口のまま行くだろう。ただし、流れを変える意味も込めて、5月に神懸り的な活躍を見せた一森に賭ける可能性も少しある。

 

【DF】

片野坂監督体制のみならず、その前の宮本恒靖監督の時からサイドバックの攻撃参加は求められていた要素の一つで、黒川や髙尾はそれゆえに輝いた部分もあるが、松田体制ではDFが前の選手を積極的に追い越していく動きはそこまで求められないと思う。そういう戦い方での4バックで広島戦を戦った時に髙尾も藤春も脆さが見られていた。これはおそらく黒川にも似たような事が言えると思う。

ガンバには守備に強みを持つSBがいないが、CBには三浦と昌子の他にクォン・ギョンウォンもいる事を加味すれば、クォン・ギョンウォンと昌子のCBで三浦を右SBに出す可能性はある。片野坂体制では存在感を見せていた福岡にしても、松田体制ではCBよりもSBの方が起用のチャンスは巡ってくるかもしれない。

 

【MF】

サイドハーフ広島戦で起用されたアラーノと食野に小野瀬を加えた3人で回す形になりそう。広島戦を見る限り、倉田と山本には不向きなやり方ではあったが、小野瀬には親和性があるやり方だったと思う。ただし、サイドハーフへの負担は大きいやり方になる為、そういう意味でも福田の早期復帰は重要になる。ここ数試合のパフォーマンスが良かった石毛秀樹にも期待したい気持ちはあるが、石毛のプレースタイルで松田体制にアジャストするには期間が短すぎるかもしれない。FWの話にも繋がってくるが、山見は先発になる可能性は低そうだがビハインド時の交代カードとしては上位かも。

ボランチの人選基準は、目的こそ違えど片野坂体制とあまり変わらなさそう。ただし広島戦の2点目のように、齋藤・奥野・ダワンの3人には片野坂体制でのタスクだったセカンドボールの回収作業以上に、そのボールをいかに前線に持ち運べるかの推進力が求められる。その理屈で言えば、松田体制での倉田のポジションはサイドハーフよりもボランチで、ホームでの広島戦で見せたようなプレーは松田体制で大きく求められてくるのでは。

 

【FW】

前体制とは最も方針の異なるポジション。片野坂監督は前線の選手に守備も求めていたが、松田監督は2トップに関しては守備負担を少し減らしてでも…というスタンスになっていて、片野坂体制後半に出番から遠ざかっていたパトリックやペレイラがスタメンに復帰したのはそれゆえだろう。要はストロングがわかりやすい選手が起用される傾向にあり、パトリック、ペレイラ、鈴木の3人で主に回す形が濃厚か。

序列として少し厳しくなった可能性が否めないのは坂本と中村か。また、食野もFWとしてはカウントしていないように見える。気になるのは宇佐美で、宇佐美が帰ってきた時にどういう起用法になるのかかは少し読みにくい。

 

 

ともかく、なんとか、なんとか……なんとか残留を…。

ではでは。