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ちょっぴり皮肉な…〜明治安田生命J1リーグ第25節(延期分) 横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ マッチレビュー〜

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昨日の阪神、えらい夜更かししてたね…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第25節(延期分)、横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

本日は主に天皇杯の準々決勝が開催されていますが、そんな中で唯一開催されるJ1リーグ戦は神奈川ダービーとなりました。

開幕から絶好調ではあったものの、特に5〜7月にかけて圧倒的なパフォーマンスを見せ続けていたマリノスは、第23節で鹿島との首位天王山を制した時には優勝も秒読み…とさえ思われていました。しかし8月、ルヴァン杯で広島に敗れたところから歯車は狂い、第24節の川崎戦やACLの神戸戦など重要な試合を落としてしまうと、気がつけば8月の公式戦未勝利という緊急事態に。前節FC東京戦では2点リードを追いつかれ、試合数に差はあるものの、守ってきた首位の座を明け渡してしまうなど今のマリノスは逆風の中にいます。

対する湘南は前節、マリノスと優勝を争う川崎相手に終了間際の得点で劇的な逆転勝利を収めました。この一勝はチームの流れにとっても、シンプルな順位的な意味合いとしても非常に大きな勝点3。ただ、16位G大阪とは未だに勝点差が1という状況ですから、この未消化分の試合でいかに勝点を拾えるかは湘南の来年のステージを文字通り左右してきます。

優勝争いと残留争い……立場は違いますが、両者の置かれた立場には似通った部分があるのかもしれません。港町とサザンビーチ、夏の終わり、それぞれの立場をかけたサバイバルマッチが始まります。

両チームスタメンです。

 

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互いに中3日での試合となりましたが、マリノスはメンバー変更を2人にとどめて前節のメンバーを継続してきた一方、湘南は4人スタメンを入れ替えてきました。

マリノスボランチに今日は喜田拓也ではなく藤田穣瑠チマが先発起用。センターフォワードもレオ・セアラからアンデルソン・ロペスに変更しており、ベンチには新加入のヤン・マテウスが初めて登録メンバーに加わっています。

対する湘南はインサイドハーフ+アンカーの中盤の構成を前節川崎戦から総替えしてきた格好に。前節はアンカーに茨田陽生、IHに平岡太陽とタリクを置きましたが、今日はアンカーに米本拓司、IHに山田直輝と池田昌生を起用。特に山田はスタメン出場としては5月21日の第14節神戸戦以来の先発となりました。

 

本日の会場は神奈川県横浜市日産スタジアムです。

この試合は本来であれば8月13日に行われる予定でしたが、関東地方を台風8号が襲った影響により試合は中止に。同日開催予定だった試合の中では最も早く試合を設定する事が出来ました。今更ですけど、スタジアムの中で崎陽軒の弁当買えるのっていいですよね。ちょっと前にやってた、アウェイサポ用弁当付きチケットとか面白かった……近年のマリノスの企画力にも目を見張るものがありますね。代替日程という事もあって特別なイベントは特には設けられてはいませんが、今日の試合では声出し応援が認められています。

 

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最初のチャンスこそ湘南の中野嘉大が放ったシュートではありましたが、激しい雨の中で始まった試合は基本的にはマリノスが常に攻撃状態の中で進んでいきました。度々アタッキングサードに侵入していったマリノスが特大の決定機を得たのは10分で、水沼宏太のパスを受けたエウベルがワンタッチで前半に送ると、ゴール寸前でフリーで受けたロペスが決定的なシュート。しかしここはすんでのところでカバーに入った石原広教がブロックし、更にそのボールをGK谷晃生がセーブ。

 

その後もマリノスが攻め込む時間は続き、シュートの本数や鋭いクロスをエリア内に入れる回数は増えていました。35分には絶好の位置で得たフリーキックの場面で、エドゥアルドが地を這うようなグラウンダーのシュートを放ちますが惜しくも枠の左へ。逆に前半の終了間際になると湘南が押し返せる時間も増えてきて、アディショナルタイムにはコーナーキックのこぼれ球を拾った石原のクロスに町野修斗が合わせますが、ここはGK高丘陽平が抑えてゴールには至らず。

 

 

湘南は後半から池田を下げて茨田を投入。そんな後半はカウンターの応酬のようなオープンな展開になってきました。

しかしそういうオープンな殴り合いの構図になればなるほど、やっぱり強さを発揮してくるのはマリノス。56分、ハーフェーライン付近でボールを回そうとした湘南のDFラインに対して西村拓真が執拗にプレスをかけると、ミスを誘ったところをロペスが引っ掛けて西村がラインブレイク。最後はGK谷との1対1を冷静に制してマリノスが先制!

 

湘南は失点直後にウェリントン阿部浩之を投入して同点を狙いに行った一方、前節FC東京戦の事も振り返れば追加点で試合を決めてしまいたいマリノスは63分に水沼とエウベルを下げて仲川輝人、そしてデビュー戦となるマテウスを投入します。すると70分、渡辺のパスを受けた仲川がペナルティエリア内で米本に倒されてPKを獲得。これをロペスがきっちり決めてマリノス追加点!

 

1-0の時点では湘南もまだ反撃できそうな姿勢を見せていましたが、2-0になってからは若干集中が切れたのか、前に進めないどころか不必要なボールロストまで増えていく状況になってしまいました。そうなってくると完全にマリノスの得意なペースで、そこからはもうマリノスがやりたい放題。アディショナルタイム直前には仲川のパスを受けたマテウスが豪快に叩き込んで移籍後初ゴール。

試合は3-0で終了。マリノス、苦しい苦しい8月を乗り越え、優勝争いに大きな意味を持つ勝点3を獲得しました!

 

 

 

前半はすごくお互いの集中力の高い緊迫したゲームだったと思うんですよ。日産スタジアムは元々、クソ強い雨の中でも芝の質が素晴らしく、ピッチコンディションへの影響をかなり抑えられるスタジアムなので、雨は強かったお互いにとって極端なイレギュラー状態にはならなかった。それゆえにお互いの良さが出ていましたし、双方の集中力の高さで、ゴール前に迫るシーンは多いながらも締まった試合が展開されていました。

そして後半に入ると、試合がかなりオープンになっていった。これは湘南の良さも出せていましたし、実際、後半に入ってからも湘南にもチャンスはあった。ただ、今の横浜F・マリノスという相手にオープンな展開で打ち合って勝てるクラブというのは………やっぱり極々僅かな訳で。マリノス相手にああいう展開に持ち込めた湘南の功績という側面と、マリノス相手にああいう展開になってしまった事が敗因という側面と…湘南からすれば、若干皮肉めいた結果だったかもしれません。心を折るような2点目の後で雨が強くなり、視界まで遮り始めた事も大きかったでしょう。

一方、マリノスからすれば…2-0になってからはもう完全にやりたい放題で、特に後半になってからのオープンな展開を制し切ったところは彼らのスタイルを押し切った結果でもあります。そういう意味では、一度手放してしまったように見えた流れと感覚を取り戻すにはこれ以上ない試合だったのではないでしょうか。特に喜田や藤田、或いは岩田智輝がボランチでレギュラー起用される機会が多い中で、渡辺がミドルゾーンを制圧するパフォーマンスを見せた事の効果も今後に向けて大きかったでしょう。

 

 

サンガ4強!!

ではでは(´∀`)