RK-3はきだめスタジオブログ

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言わんとすることは〜国際親善試合 日本代表vsカナダ代表 マッチレビュー〜

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4年前ロシア行ったんやなぁ、ワイ…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー国際親善試合、日本代表vsカナダ代表の一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

さぁ、いよいよ2022年カタールW杯は開幕直前です。ロストフのあの14秒から4年の時が流れ…まあ厳密には4年半経ちましたが。あのロストフの夜から続く冒険の結末はいよいよそこまで来ています。

日本に限った話ではありませんが、今大会は事前合宿期間がなく、スクランブル的なスケジュールの中でW杯に突っ込む形になった日本代表にとって、このカナダ戦は言うまでもなく最後の調整であり、日本にとってもカナダにとってもお互いに確認事の多いテストマッチ。4年間のコンセプト、個々のコンディション、カナダという今波に乗っている相手との力試し……その諸々が翌週から始まる本番に通ずると信じて、もう後は信じて応援するのみです。W杯メンバーが決定してから最初の試合。さぁ、カウントダウンはもう始まっています!!

両チームスタメンです。

 

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現在の日本…日本というか、これも日本に限った話ではないですけど。現在日本は怪我人や体調不良者が続出。遠藤航と守田英正はドバイ遠征には合流せずドーハに残っており、三笘薫はまだ合流していないので、26名のメンバーのうち上記3人はドバイには帯同していない中でのメンバー構成となりました。その中で負傷により、メンバー入りも危ぶまれた板倉滉と浅野拓磨は今日の先発に名を連ねており、W杯出場決定後からメンバーに呼ばれるようになった伊藤洋輝、相馬勇紀も先発に名を連ねていますが、相馬は通常の左ではなく右サイドでの先発起用となりました。

カナダはアルフォンソ・デイビスとジョナサン・ディヴィットが欠場。お互いに主軸はベンチに座った状態でのキックオフとなりました。

 

本日の会場はUAE、ドバイのアル・マクトゥーム・スタジアムです。

W杯の舞台はカタールですが、今日のカナダとの親善試合に限ってはカタールに隣接するUAEのドバイで開催されます。"マクトゥーム"とはドバイ首長国を収めているマクトゥーム家から名前をとっており、スタンドの内壁は発光するようになっている事から、ピッチの背景を虹色に照らす印象的な演出も可能。試合中は基本的にはスタンドの色に合わせて青色に照らされています。

普段は元ヴィッセル神戸監督のトルステン・フィンクが監督を務めるアル・ナスルSCがホームスタジアムとして使用しており、アジアカップ2019でも試合会場に選ばれていました。日本も準々決勝のベトナム戦をこのスタジアムで戦っており、同試合では堂安律がPKを決めて1-0で勝利しています。

 

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プレッシングの意識自体はありながらも、9月のアメリカ戦に比べると比較的落ち着いたペースで始めた日本でしたが、チームとしてのワイド感と背後への意識は高く保っていました。8分、ハーフェーライン付近でのルーズボールの応酬を拾った柴崎岳が浮き球のボールを供給すると、DFラインの背後に抜け出した相馬がジャンプして合わせて先制!柴崎と相馬がそれぞれ抜擢に応える仕事をして、日本が早々に先制点を奪います。

 

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しかし、先制直後は柴崎のところを起点に裏を狙った配球を繰り出す場面も作れていて、得点直後にも久保建英の惜しいミドルシュートなんかはありましたが、決定機までは持ち込めない間に少しずつカナダに押し返されていきます。すると21分、右サイドのCKからの混戦を最後はスティーブン・ヴィトーリアに押し込まれて失点。試合は同点に。

 

その後はカナダペースの時間が続き、日本は若干重心を低く設定した試合展開を余儀なくされていき、実際にCK数はカナダの方が多く重なっていきました。前半終了間際には再び日本にもターンが回ってきたような時間もありましたが、日本にとってもカナダにとっても決定的なチャンスを多く作れた前半ではなく、1-1で後半へ。

 

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日本は後半から浅野、久保、酒井宏樹を下げて上田綺世、堂安律、山根視来を投入。堂安は右サイドに入れて、前半右に入った相馬を左にスライドさせます。

後半は日本も盛り返したというか、高い位置でボールを持てる時間が再び増えてきました。右の堂安、左の相馬を活かしながら、そこに上田や南野を呼応させるような形でチャンスになりそうな場面を作るように試みると、南野が一度決定的な場面を迎えるもゴールには至らず。59分には柴崎から相馬、62分には相馬から上田という場面もありましたが、最後のところがなかなか合いません。

 

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67分には田中碧と板倉を下げて鎌田大地と長友佑都を投入。鎌田はボランチに配置し、長友を左SBに入れて伊藤を谷口彰悟と組ませる形でCBにスライド。そこからは鎌田のところで上手くボールを持ち、そこから左サイドの相馬のスペースを活かしながらチャンスを作ろうと試みました。そこに堂安や上田を連動させながら…と行きたいところでしたが、ただなかなか決定機までは繋がりません。

終盤には南野を下げて吉田麻也を投入し、相馬と堂安をシャドーに配置した3-4-2-1のテストを敢行します。そんな中で88分には柴崎のスルーパスに抜け出した右WBの山根が決定的なシーンを迎えましたが…ニアに放ったシュートは右ポスト直撃。

 

しかし若干カウンターゲーム的になり始めたアディショナルタイム、マークアンソニー・ケイのパスを受けたリッチー・ラリアを山根が倒してしまってPK献上。これをルーカス・カヴァリアーニがパネンカキックで狙い、一度体勢を崩されたGK権田修一も何とか粘って防ぎますが……無情にもボールはゴールに吸い込まれて失点。

 

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試合はキックオフ後、すぐに終了。

日本、W杯前最後の試合で悔しい逆転負けを喫しました。

 

 

 

芳しい試合だったかといえばそうではないです。もし1-1で終わっていたとしたら、日本もカナダもフラストレーションを溜めた試合…という印象になっていたと思いますし、負けた以上それは尚更です。最後の終わり方もW杯じゃなくてよかったとしか言えないですし、コンディション面なのか気候の面からなのか、全体的な動きの重さと精彩に欠ける部分はありました。

一方で、この試合は遠藤や守田が使えなかったのでベストメンバーでの調整は最初から出来ないという前提がありました。それを踏まえれば、試すべき事はそれなりに試せたので親善試合としては良かった…とは思います。3バックもそうですし、鎌田のボランチもそうですし。良かった点で言えば、相馬と柴崎を呼んだ意味を出せた事でしょうか。重心が低い展開になったときに如何に背後を突いていくかという事で、相馬の動きと柴崎の配球役としてのスタンスはオプションとして一つ大きなものを提示したところはポジティブに捉えていいのでは。

 

さぁ、もう後は泣いても笑っても本番。あと2週間もすればグループステージの結果は全て出ているわけです。

この4年間の全てを肯定するつもりはありません。ただ、何かが気に食わないからといって、日本代表に負けてほしい、躓いてほしいなんて気持ちはさらさらない。少しでも上に、少しでも長く。歴史上、最も良いW杯になる事を大会毎に選ばれた選手はみんな思っている訳で、それは当然今回もそうです。信じるか信じないではなく、その行く末をただ応援したいと思っています。

 

 

彼はここでパネンカを決めて良かったのだろうか

ではでは(´∀`)