えっ、W杯ってもう半分以上終わってんの!?
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2022 FIFAワールドカップカタール大会、グループG第3戦、セルビア代表vsスイス代表の一戦です!!
カタールW杯観戦ガイド更新中!是非覗いてください!
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自称・当ブログ的カタールW杯テーマソング
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グループステージは最終節に到達しました。決勝トーナメントを含めて、ここから先は「負け」の意味が途轍もなく大きくなっていきます。各チーム、その先の運命の全てが決まる90分……いつもグループステージ第3戦には壮大なドラマが待ち構えています。
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ベルギー、そしてドイツが散った今大会……ドイツは前回大会も敗れましたし、その前はスペインが敗退したり、イタリアなんかはそもそもW杯に出られなかったり。近年の欧州勢は非常に波のある時期を過ごしています。そう考えると、もしかしたら欧州大陸の中で最も安定している……いわば、最も確実に一定の結果を与えてくれるのは、実はスイスなのかもしれません。第1戦ではカメルーンに手堅く勝利を収めると、第2戦ではブラジル相手に惜敗こそしましたが、その内容は何か一つが違えばスイスに転んでいてもおかしくはない内容でした。今やスイスは予想をする立場としては非常にありがたいくらいに手堅いチーム。影の超実力国とでも言うべきポジションでしょうか。
対する、ユーゴスラビアとJリーグの英雄、ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビアは、初戦のブラジル戦では健闘したものの0-2で敗戦。ここまでは彼らにとっても計算内だった事でしょうが、続く第2戦のカメルーン戦では訳のわからない撃ち合いに陥り3-3でドロー。難しい立場でこの試合を迎える事になります。
グループステージを予想するブログを書いた時、この一戦のことを「堅実性か、ロマンか」みたいな事を書きました。スイスの実力に唸るもよし、セルビアのロマンに吠えるもよし。前回大会でも同組になった際はスイスが劇的勝利を収め、それが結果に直結しました。同組のブラジルを含め、既に15チームが決勝トーナメント進出を決めています。残る一枠はスイスか、セルビアか、はたまた他グループのカメルーンか。さぁ、グループステージのオーラスです!
両チームスタメンです。
セルビアはカメルーン戦から先発変更は一人。前節は2シャドーで先発したセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチをボランチに下げ、タディッチをトップ下にした3-4-1-2にシフトし、2トップでミトロビッチと組むのはここまで2試合とも途中出場だったスター候補、ドゥシャン・ヴラホビッチが初先発となりました。
対するスイスは先発がブラジル戦から3人変更。ジェルダン・シャキリが先発に復帰した一方で、今日は絶対的守護神のヤン・ゾマーが今日はベンチからも外れて欠場となり、代わりにグレゴール・コーベルがゴールマウスを守ります。
本日の会場はカタール、ドーハのスタジアム974です。
ドーハの海沿いにあるスタジアムは、開幕前からこのスタジアムが持つ特異性が度々注目されてきました。W杯用にスタジアムを建てた国はえてして「W杯スタジアムのその後問題」に直面しますが、ならば最初から解体ありきでスタジアム作ればいいんじゃね?的な逆転の発想でこのスタジアムは建てられており、大会終了後はスタジアムごと解体する予定。解体できるようにスタジアムはコンテナを積み上げる形で建設されており、それによって出来上がったカラフル外観は「レゴで作ったよう」として大きなインパクトを与えています。ただし、それゆえに8会場の中で唯一冷房設備は設けられていないそうで。
ちなみに「974」とは積み上げたコンテナとカタールの国番号が由来。そして解体後はコンテナや資材は別の建築資材として活用される予定です。
カタールW杯で使用される全スタジアムの紹介はこちらからどうぞ!
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最悪引き分けでもいいスイスと勝たなければならないセルビアという構図で始まったこの試合。立ち上がりはセルビアの方がボールをキープしながら攻めの機会を窺うも、スイスも引き分けでも敗退の可能性は残されているだけに守りに入る事はなく積極的にプレスをかけており、前半は一進一退の展開から始まりました。
その中でもやはり、セルビアの方が攻撃機会は多く試合が進んでいった中で試合が動いたのは20分。セルビアが攻めるけどシュートまではなかなか持ち込めない中で、スイスはリカルド・ロドリゲスの折り返しのこぼれ球をジブリル・ソウが拾い、パスを出した先にいたエースのジェルダン・シャキリがシュート!これが決まってスイス先制!
しかしその直後にセルビアも試合を振り出しに戻しました。26分、ドゥシャン・タディッチが浮き球のパスをエリア内に供給すると、これに対してミトロビッチが頭で押し込むように決めてセルビアが同点!試合はいきなり慌ただしい展開に。
比較的慌ただしかった20分を経て、その後は少し試合のトーンはスローペースになりました。お互いに陣形を整え直して、お互い…特にスイスが少し展開を組み直そうとしたところで、再びセルビアの豪華攻撃陣が牙を剥きました。35分、再びタディッチが放ったパスに反応したのは今大会のブレイク候補、ヴラホヴィッチ。DFとの駆け引きの中で左足を振り抜くと、威力はなくとも抜群のコースに転がったシュートは転々と吸い込まれて同点!!今大会初スタメンとなった男のゴールでセルビア逆転!
しかし前半はまだまだ終わりません。スイスは中央から攻め込むと、バイタルエリアでパスを受けたソウが右サイドにスルーパス。ここに走り込んだビドマーが折り返したところにエンボロが詰めて今度はスイスが同点!
前半からあまりにも派手な展開となったゲームは2-2で後半に進みます。
この超絶アップテンポゲームの熱はまだまだ衰えません。左サイドからのクロスボールを中央で収めたエンボロがエリア内で粘って右サイドに流すと、シャキリの絶妙なクロスとバルガスの美しいポストプレーで作った決定的なチャンスを最後はフロイラーが押し込んでスイス再逆転!!
スイスも3点目を得た直後にセットプレーから決定機を得ましたが、そこからはやはりセルビアが猛攻を仕掛ける展開になっていきました。左サイドのコスティッチを中心に、強力なFW陣へのルートを何度も通そうと試みたセルビアはなんとかシュートまで持っていくシーンには持ち込めていましたが、一方でスイスもしっかりとシュートコースを消す守備は徹底しており、DFのブロックやキーパーにとってのセーフティーゾーンに飛ばせるような守備を貫けていました。
突破の為に2点が必要になったセルビアは次々と選手を入れ替えてどうにかスイスの守備網をこじ開けようとしていましたが、スイスが上手く守りつつ、ボール保持時にも急ぎすぎない試合巧者的なプレーを披露。オープンな展開となった前半こそ何度も可能性を見せていたセルビアでしたが、時間経過と共にどんどん"詰み"の色合いが濃くなり…試合終了。
スイスが見事3大会連続での決勝トーナメント進出決定となりました!
前半と後半では色合いの違う試合展開となりましたね。
セルビアとしては、前半は可能性のあるゲームをすごくしましたし、形はともあれ、2-2で前半を終えられたのは大きなポイントでした。スイスは引き分けだと、万が一カメルーンが勝った時に大変なことになる(そして実際に勝ったし)。だからこそ前半のスイスはオープンな展開に応じていましたし、2-2の状況が続けば、おそらくラスト10分くらいまではそういう状況の中でセルビアも戦えたと思います。
だからこそ、後半立ち上がりのあの一撃が本当に痛かったですし、あれでスイスのスタンスが決まってしまった。勿論、それはそこを取り切って、そして守り切る術を体得しているスイスの強さでもありますし。なんというか……スイスの抑えどころを抑える強さを見た気がしましたね。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
12月2日(大会13日目)
G組
セルビア2-3スイス
カメルーン1-0ブラジル
1位 ブラジル(6)★決勝トーナメント進出!
2位 スイス(6)★決勝トーナメント進出!
3位 カメルーン(4)
4位 セルビア(1)
H組
ガーナ0-2ウルグアイ
韓国2-1ポルトガル
1位 ポルトガル(6)★決勝トーナメント進出!
2位 韓国(4)★決勝トーナメント進出!
3位 ウルグアイ(4)
4位 ガーナ(3)
ベスト16進出チーム
1位
オランダ(2014年ブラジルW杯以来)
イングランド(2大会連続)
アルゼンチン(5大会連続)
フランス(3大会連続)
日本(2大会連続)
モロッコ(1986年メキシコW杯以来)
ブラジル(13大会連続)
ポルトガル(2大会連続)
2位
セネガル(2002年日韓W杯以来)
アメリカ(2014年ブラジルW杯以来)
ポーランド(1986年メキシコW杯以来)
オーストラリア(2006年ドイツW杯以来)
スペイン(2大会連続)
クロアチア(2大会連続)
スイス(3大会連続)
韓国(2010年南アフリカW杯以来)
12月3日(大会14日目)
ベスト16
12月3日
24:00 オランダvsアメリカ
28:00 アルゼンチンvsオーストラリア
\ピクシーっ、オレ!/
ではでは(´∀`)