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勝利以外のすべて〜UEFAヨーロッパリーグ プレーオフ第1戦 FCバルセロナvsマンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー〜

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これがELか…

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFAヨーロッパリーグプレーオフ第1戦、FCバルセロナvsマンチェスター・ユナイテッドの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

運命の悪戯と呼ぶにはあまりにも出来すぎた舞台となりました。

お互いにとってこの舞台は本来、自分達にとっては決して立っている実情が本意ではない場所。それと同時に当然、出たからには勝ち上がりたい場所でもあって。お互いにとっての"今"はまさしく悩める名門というべき状態であり、お互いが再起に向けた道をどうにか模索しているところです。

ただ、その中でもバルサはシャビ監督の下で今季はリーグ戦で好調を維持。21試合を終えて僅か1敗というペースで首位を邁進しています。対するマンUも、近年は加わる事すらできなかった優勝争いに今季はしっかりと絡んでおり、テン・ハーグ監督の下で充実したシーズンを過ごしていると言えるでしょう。期せずして巡り合ったこのヨーロッパリーグでの名門決戦が、果たしてお互いにとっての復活の狼煙になるのでしょうか。EL史に残るであろう一戦が幕を開けます!

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はスペイン、バルセロナのスポティファイ・カンプノウです。

今季からバルサの胸スポンサーがSpotifyになった事に併せて、Spotifyカンプノウネーミングライツも取得。カンプノウの名を残しながら今季は運用されています。

バルサは現在エスパイ・バルサと称した再開発プロジェクトを行っており、その最大の目玉がこのカンプノウの大規模改修となっています。既にゴール裏の巨大な電光掲示板が撤去されるなど改修に向けての準備が進められており、改修工事は22-23シーズン終了後から開始される予定。ですので、現在のカンプノウでは今シーズンがラストシーズンとなっています。

今週のUEFAコンペティションに於いては、試合前にトルコ・シリア大地震の犠牲者への黙祷が捧げられています。

 

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序盤から多くチャンスを得たのはバルサでした。8分にレヴァンドフスキがシュートを放つと、13分にはマルコス・アロンソが直接FKを狙い、19分にもペドリがシュートを放ちますがいずれも枠を捉えきれず。しかしバルサはユナイテッドの攻撃を局面局面で潰しつつ、そこからきっちりボールポゼッションを高めることで立ち上がりのリズムを掴みながら試合を進めていきました。

 

ここまでほぼ防戦一方だったユナイテッドが最初のチャンスを作ったのが26分で、広大なスペースに上手く走り込んだワンビサカの折り返しにサンチョが詰めてきますが、これは相手DFにも当たって上手く行かず。しかし続けて28分にはベグホルストが裏に一気に抜け出してGKと1対1のチャンス。ここはGKテア・シュテーゲンが制する形となりましたが、ユナイテッドも少しずつ縦への鋭さを見せ始めていました。ユナイテッドは34分にも左サイドからサンチョのパスに抜け出したラッシュフォードが決定機。しかしここもテア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

バルサは37分にジョルディ・アルバが絶妙なインターセプトから決定機を迎えるなど再びリズムを取り戻したように見えましたが、ただでさえブスケツが欠場している中盤で41分にペドリが負傷退場。セルジ・ロベルトとの交代を余儀なくされます。

前半は0-0。前半25分くらいまでは完全にバルサ、その後はややユナイテッドペースのような構図で前半を終えます。

 

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試合は後半開始早々から派手に動きました。

最初はバルサ。50分、右サイドからのラフィーニャのCKに対し、大回りな動きで上手くファーサイドに回り込む動きを見せたアロンソがヘディングシュートを決めてバルサが先制!

しかしその直後の53分、やや慌ただしくボールが動いた中でフレッジが中央でボールを収めると絶妙なスルーパス。これ抜け出したラッシュフォードがここしかないというようなニアのコースに決め切ってユナイテッド同点!絶好調男の一撃で試合は振り出しに。

 

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一度動いた試合は一気に派手な展開へと移っていきます。59分でした。右サイドのCKをショートコーナーでラッシュフォードが受け取ると、そのまま右サイドの狭いコースをこじ開けて行くかのようにドリブル突破を敢行してクロス。予想外のドリブルコースにエリア内も混戦模様と化した中でボールは転々とゴールの中へ!最終的にはクンデのオウンゴールとなりましたが、ちょっとゾーン状態と化したラッシュフォードの無双のような躍動で一気にユナイテッドが逆転に成功します。

 

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バルサは67分にケシエ、アロンソ、アルバを下げてアンス・ファティ、クリステンセン、バルデの3人を投入。ガビとセルジ・ロベルトをインテリオールに置いた形で同点を狙いに行きますが、一転してビハインドの立場になったバルサに対してユナイテッドのカウンターが前半よりハマるようになったことで、バルサとしては色々な意味でユナイテッドを追いかけざるを得ない苦しい展開を強いられていきます。

 

それでも77分でした。

ユナイテッドに対してハイプレスをかけたバルサは、ユナイテッドのビルドアップのパスをクンデがインターセプト。そのまま右サイドのラフィーニャに預けると、ラフィーニャはすぐさま鋭いクロスボールを送り込むとニアに走り込んだレヴァンドフスキが合わせてスコアは2-2!注目の一戦は、その高すぎる注目度に相応しい白熱の展開へ。

 

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ユナイテッドが勝ち越した勢いに乗った時間があったように、こうなると今度はバルサが再三に渡って猛攻を仕掛けていきます。87分には右からのクロスにファーサイドでフリーになったファティがボレーで合わせますが、今度はGKデ・ヘアがファインセーブ。しかし高い位置でリスク上等のプレス戦術をバルサが敷き、その後のカウンター対応も帰陣と時間稼ぎを上手くやった事でバルサの時間は続いていきました。

 

アディショナルタイムにもファティ、アラウホが立て続けに決定機を迎えますが…ユナイテッドも必死のディフェンスでなんとか阻止。

1stレグとは思えないほどの熱量を持った名勝負の結果は2-2のドロー。勝ち上がりの行方は1週間後、オールド・トラフォードでの2ndレグに委ねられることになりました。

 

 

 

いやぁ〜…面白い試合でしたねぇ…凄い試合でした。

お互いに勝ち切りたい試合だったと思います。バルサからすれば、やはりあれだけ攻勢に出た時間が長かったので引き分けは当然悔やまれる結果だったでしょうし、逆にユナイテッドからすれば2-1になってからの数分間のうちに1本取っておきたかったはずで。2-2というスコアはお互いの手応えと未練を残すようなスコアだったように思います。

トータル的なコーディネートで言えばより上手くいったのはバルサの方でしたが、一発で刺す強さを見せたのはユナイテッドでした。両者のキャラクター性もピッチに出ていましたし、試合を楽しくする上で必要な要素は勝点3以外全て詰まっていたんじゃないでしょうか。

 

 

結局深夜にCL見ながら飲むコーラが一番美味い

ではでは(´∀`)