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スライドパズルで絵を描く〜明治安田生命J1リーグ第7節 ガンバ大阪vs川崎フロンターレ マッチレビュー〜

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ガンバTVのMCどうなるのかしら

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第7節、ガンバ大阪vs川崎フロンターレの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

悩める旅路を歩んでいるガンバ大阪。掲げたチャレンジの旗の下でトライ&エラーを繰り返す軌跡は、そこに確かに方向性と意思を感じさせる戦いぶりを見せてはいるものの、リーグ戦で開幕から7試合勝てていないという現実がそこに横たわっていることも事実。結局、クラブが栄華を歩む為に必要なものが勝利なのならば、ステータスを築くものも勝利であり、そしてロマンを結実させることも勝利なのです。

ただし、悩める旅路を歩んでいるのは近年ガンバにとっての壁であり続けてきた川崎も同じ。川崎は前節は札幌とのシーソーゲームを制したとはいえ、彼らも今季はスロースタートな開幕となっています。時代の潮流を変えるにはチャレンジの意識やトライ&エラーの繰り返しの先に、何か大きなきっかけが絶対的に必要になってくる。7試合目の歓喜はガンバを新たな航路へと誘ってくれるのでしょうか。このクラブの行末を問う90分が始まります!

両チームスタメンです。

 

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ガンバはリーグ戦としては前節湘南戦からスタメンを4人変更していますが、ガンバはルヴァン杯もターンオーバーを敷いていない事もあり、直近のルヴァン杯FC東京戦からはスタメン変更は2人。GKはFC東京戦では東口順昭を起用しましたが今日は湘南戦と同様に谷晃生を起用し、インサイドハーフには石毛秀樹が入っています。ベンチには湘南戦で負傷退場となった鈴木武蔵、そして第4節広島戦以来のメンバー入りとなる宇佐美貴史が復帰しました。

対する川崎は前節札幌戦からはスタメンを2人変更。最近は4-2-3-1にシステムをシフトしてきた中で宮代大聖をCF、両サイドに家長昭博と遠野大弥を配置し、中央には今日はチャナティップが先発起用。車屋紳太郎開幕戦以来の先発出場となり、前節から復帰したガンバ戦5試合連続ゴール中のレアンドロ・ダミアンも復帰しています。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

ホーム開幕戦の鳥栖戦以来となる「ヒュンメルパートナーデー」として開催される今節では場外にヒュンメルの特設ショップが開店。ファンクラブ会員を対象に行われるウォーミングアップ見学会にはゲストとして前園真聖氏が久々にパナスタに登場します。

試合後には2009年10月の放送開始以来ガンバTVの番組MCを務めてきたたむらけんじ氏の番組卒業を記念し「たむらけんじさんMC卒業記念試合」を開催。たむら氏は勿論、ガンバTVが放送された2009年以降のガンバOBが25名集結した実質的なOB戦が開催されます。ガンバTV放送開始以降のガンバ戦士という事で2019年に行われたOB戦よりも西野ガンバ後期・長谷川ガンバのメンバーを中心としたメンバー構成になっている事もあって、昨季まで現役だった選手も多数出場するなどフレッシュなOB戦に。なんなら今野泰幸ってまだ現役だからね!

 

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ポゼッションを標榜する両チームながら、まずはポゼッションを構築しようとするガンバと、ポゼッションに留まらない選択肢を模索する川崎という構図にもなったこの試合は立ち上がりからオープンに進んでいきました。

序盤、より多くの好機を得ていたのは川崎。開始早々から積極的に攻め込むと、8分には右サイドでの繋ぎから山根視来のスルーパスに遠野大弥が抜け出してGKと1対1。しかしここはGK谷晃生が好反応で防ぎ、こぼれ球に対する川崎の攻撃にも谷と三浦弦太が粘りの対応を見せて阻止します。

 

 

 

ガンバは15分には敵陣に押し込んだところから積極的にプレスをかけると相手のミスを誘い、石毛秀樹が決定機を迎えましたがシュートは相手の対応もあってミートせず。

お互いに理想はポゼッションスタイルではありましたが、お互いにそういう理想だったことが逆に影響したのか、お互いにプレス意識も高かったことで自陣前での争いを回避すべく早く敵陣に攻め込もうとする意識が濃くなってきたことで、前半から試合はややオープンな展開になり始めていきます。

 

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すると29分、ガンバは左サイドを細かいパスワークで崩すと黒川圭介のクロスに杉山直宏がヘッド。これはGKチョン・ソンリョンのセーブに阻まれますが、このプレーで得た右CKを石毛が蹴ると、数名の選手のニアへの動きで完全にフリーになったダワンがヘディングシュート!これでガンバが先制!!

 

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先制を取れると自ずとリズムはついてくるもので、先制点以降のガンバは高い位置で有効的にボールを回しながら攻め込むことができていました。シュートチャンスまで繋がった機会はそう多くなかったものの、時間経過と共にガンバはいいボールの動き方を続けながら前半をリードで終えます。

 

 

そして後半、再びパナスタのピッチに咆哮を轟かせたのはガンバでした!後半開始早々の50分、右サイドで細かいパス交換を繰り返したガンバは中央のダワンにパスを送ると、ダワンがこれを左サイドのファン・アラーノに展開。これを受けたアラーノはカットインするとエリア外から右足を一閃!!これがゴールに吸い込まれてガンバ2点目!!

 

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2-0になってからはとにかく一刻も早く点を取り返す必要が出てきた川崎が攻勢を強めてきます。60分、右サイドを抉った宮代のシュート性のクロスはガンバDFに当たってクロスバー直撃。こぼれ球にはGK谷が素早くフォローに入って事なきを得ます。

少しオープンになった試合展開で危うさも見え隠れしたものの、しかし前述の決定機の直後でした。ガンバは一気にカウンターで抜け出そうとした石毛に対する車屋のタックルがイエローカードと判定され、これがこの日2枚目の警告となり車屋は退場。ガンバはリードを手にしながら数的優位も手にする事に。

 

 

 

63分に入るとガンバはジェバリ、杉山、石毛を下げて鈴木武蔵、福田湧矢、そして宇佐美貴史を投入。79分にも半田とクォンを下げて髙尾瑠と江川湧清を送り込みます。対する川崎も攻撃的なカードを次々と投入する中で77分にはレアンドロ・ダミアンを家長に代えて投入。

しかし試合の流れは完全にガンバ。数的不利の状態で試みる猛攻はバランスを伴わせる事は困難で、逆にバラバラになったスペースを狙うガンバのカウンターが上手くハマる事で試合はずっとガンバが攻撃のターンを回しているような状況になっていきました。

 

 

 

終了間際には宇佐美のCKに対してGKチョン・ソンリョンが弾いたところに詰めたアラーノが押し込んで3点目…かと思われましたが、これはチョン・ソンリョンと競り合った際に三浦弦太に触れていたという事でオフサイド。その後のアラーノと福田のチャンスはいずれもGKに阻まれましたが、川崎が終盤は負傷者が出て9人になった事もあってガンバは常に攻撃を回転させ続けていました。

そして遂に試合終了!遂に…遂にガンバ!ポヤトス体制でリーグ戦初勝利!!そしてこれで散々苦しめられ続けてきた川崎に2019年以来となる勝利を飾りました!!

 

 

 

いやもう素晴らしかった…。ただただ素晴らしかった。興奮しました。しっぱなしでした。

まず前半、これがお互いにとってある程度予想していたものなのか誤算だったのかはわかりませんが、思っていたよりも試合自体がオープンになっていたフシが序盤からありました。序盤は川崎がプレスで前がかりに来たのに対して結構ガンバもビルドアップのスタート位置が低くなってしまったんですけど、両サイドがワイドな位置をとって上手くロングフィードをキチンとパスに出来る状況を用意していたのは一つ大きなポイントで、その作業を繰り返していった事で少しずつライン設定を回復させ、いわゆるガンバのターンみたいな状況がずっと続くようなセットに持ち込めていたように思います。実際、前半の途中からの川崎の攻撃はサイドからのロングカウンター気味な展開にせざるを得なくなっていましたし。

 

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ルヴァン杯のFC東京戦もそうでしたが、最近のガンバが一気に改善されたなぁと感じる点は攻撃時の受け手側のフォローの意識です。前述のように、川崎が積極的にプレスをかけてきた時間も受け手が出し手側に対して逃げ道を提供してきた。特に両サイドがワイドにそれを拡げつつ、それによって生まれた間のスペースにもMFがきっちりとフォローに入った。この作業をずっと繰り返し続けたことでパス回しを循環へと変えることが出来ていたように思います。

そういう連鎖が生まれると、ルヴァン杯FC東京戦の時のブログでも書いたような「主体的なリアクション」と言いますか、相手がどこに動くのか、相手がどこに動いたことによってどこにスペースが出来たのかがクリアに映る。そしてそこを的確に突いていく……そういう事が出来るようになっていくと。その土壌を作る事で後半のような状況になった時にカウンターも刺さりやすくなりますし。よく「パズルのピースが埋まった」なんて表現をしますが、今日のガンバのサッカーはスライドパズルの絵を完成させるようなサッカーでした。一つずつのフォローを個々が一つずつ徹底する事で、一つずつ絵を完成させていく。若干バタバタした時間もありましたけど、そのやり方で勝ちに繋げた時点でこのクラブにとっては勝点3以上とも言えるような重みがあったと思います。

また、今日は守備者のカバー意識もめちゃくちゃ高かった。危なっかしい場面になってしまったという事実は改善しなければなりませんが、8分に見せた谷と三浦の連続カバーにせよ、後半に見せた半田陸のナイスカバーにせよ、攻守に置いてカバーとフォロー、味方と敵の動きを踏まえた自分の動きを個々が愚直に徹底して考えられていたのではないでしょうか。いやほんと、川崎相手にこんな勝ち方出来るなんて………!!!やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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明治安田生命J1リーグ第7節

横浜F・マリノス5-0横浜FC

セレッソ大阪2-3北海道コンサドーレ札幌

ヴィッセル神戸0-0アルビレックス新潟

サンフレッチェ広島1-0サガン鳥栖

FC東京2-2湘南ベルマーレ

名古屋グランパス0-0浦和レッズ

ガンバ大阪2-0川崎フロンターレ

アビスパ福岡2-1京都サンガFC

柏レイソル1-0鹿島アントラーズ

 

 

1位 ヴィッセル神戸(16)

2位 名古屋グランパス(14)

3位 サンフレッチェ広島(14)

3位 アビスパ福岡(14)

5位 横浜F・マリノス(13)

6位 浦和レッズ(13)

7位 湘南ベルマーレ(9)

8位 FC東京(9)

9位 北海道コンサドーレ札幌(9)

10位 京都サンガFC(9)

11位 アルビレックス新潟(9)

12位 セレッソ大阪(8)

13位 川崎フロンターレ(8)

14位 鹿島アントラーズ(7)

15位 サガン鳥栖(7)

16位 ガンバ大阪(6)

17位 柏レイソル(5)

18位 横浜FC(2)

 

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新潟と対戦した首位の神戸、共に好調同士のチームの直接対決となった名古屋と浦和の試合は両方とも0-0でフィニッシュ。一方、同じく好調の広島と福岡は共にホームで1点差のゲームを勝利で終え、勝点16の神戸を勝点14で並ぶ名古屋・広島・福岡、勝点13で並ぶ浦和と横浜ダービーを制した横浜FMが追う形になりました。

下位では横浜FC横浜ダービーで大敗を喫した一方、未だに未勝利が続いていたG大阪と柏が今節で共に初勝利。この結果、横浜FC以外の17チームは初勝利と初黒星の双方を喫した事になります。

 

 

桜花賞買うの忘れてた

ではでは(´∀`)