RK-3はきだめスタジオブログ

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シティの最後のファクター〜UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦 マンチェスター・シティ vs バイエルン・ミュンヘン 爆速マッチレビュー〜

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シティさんバイエルンさんどっちも日本来てくれるん??(目キラキラ)

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦 マンチェスター・シティvsバイエルン・ミュンヘンの一戦です!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

ベスト8屈指の注目カードは世界屈指の戦術家同士の因縁対戦という事になりました。

シティは今季はプレミアリーグではアーセナルを追う立場を強いられているとはいえ、今季に関してはアーセナルがハイパフォーマンスを見せているのであってシティ自体は安定したペースで勝点を積み上げています。実際、ここ数年のシティが見せる組織力の高さはサッカーの歴史に於いても稀有なレベルではあると思います。しかし欧州の歴史に名を残す為に欠落したものがあるという事は、他ならぬシティ陣営が最も強く自覚している事でしょう。

今季もベスト8までたどり着いたシティ。しかしそこに立ちはだかるのはドイツ最強クラブかつ欧州屈指のタイトルホルダー、バイエルン・ミュンヘン。そしてバイエルンは先日監督交代を敢行し、まるでペップ・グアルディオラにぶつけてくるかのようにトーマス・トゥヘルを就任させてきました。かつてバイエルンを率いたグアルディオラにとって初めてのバイエルンとの公式戦で対峙するのは、バイエルン時代にドルトムントの監督としてバチバチに戦った稀代の戦術家。そしてグアルディオラ率いるシティが最も欧州王者に近づいた時、その夢を目の前で奪い去っていったのもトゥヘルでした。

 

 

 

「決勝戦でもおかしくない」とも称されるこのカードで、まさかここにきてグアルディオラvsトゥヘルという形で実現するとは。今季のCLにとって偉大なハイライトとなるべき180分が幕を開けます!

両チームスタメンです。

 

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本日の会場はイングランドマンチェスターシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムです。

プレミアリーグでは「エティハド・スタジアム」でお馴染みですが、チャンピオンズリーグでは規定により正式名称であるシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムとして行われます。日本語にしたらマンチェスター市競技場なんですけど、それを英語にすると名前だけでクソカッコよくなってしまうのは英語マジックでしょうか…。

日本代表はかつて、ジーコジャパン時代の2004年に敵地でイングランド代表と対戦した事がありますが、当時はウェンブリー・スタジアムが建て替え工事中だったこともあってこのシティ・オブ・マンチェスターで親善試合が行われています(スコアは1-1)。マンチェスター・ユナイテッドの本拠地であるオールド・トラフォードはコンサートを解禁していないので、マンチェスターでスタジアムコンサートが行われる場合は大方こちらのスタジアムが使用されていますね。

 

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両者ともボール保持を徹底して意識したような組み合い方で前半は進んでいました。展開としてはお互いに遅攻ベースで、スペースを突くというよりは一枚ずつ剥がして前進していくような攻撃を施行。そんな中で前半はややバイエルンの方が高い位置に進む事が出来ており、サイドの高い位置により多くボールを入れていたのはバイエルンの方でした。

25分には左サイドを抉ったサネのマイナスの折り返しに走り込んだムシアラが好機を掴みましたが、ここはルベン・ディアスの見事なシュートブロックでゴールには至らず。

 

 

 

しかし先制したのはシティでした。28分、右サイドから攻撃を作ったシティは中央のロドリに展開。エリア外でボールを持って時間を作ったロドリに対して、バイエルンの守備陣は完全にハーランドらシティの前線のタレントに対応する為のポジションを取っていました。それを見逃さなかったロドリが左脚を一閃!これが美しい軌道と共にゴールに吸い込まれてシティが均衡を破ります!

 

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シティは34分にもデ・ブライネのクロスがリフレクションしたボールの争いでグリーリッシュとGKゾマーが交錯。こぼれたところにギュンドアンが走り込みシティ2点目…かと思われましたが、ここは体勢が崩れていたゾマーが脚で掻き出すスーパーセーブ。ヒリつくような試合展開は文字通り、シティが一つの隙を見逃さなかった形で1点リードで前半を終えます。

 

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お互いに決定的なチャンスを一つずつ迎えるところから始まった後半は、前半と比べるとかなりオープンな展開になっていきました。その中でエデルソンとゾマーの両GKの好守もあって後半開始早々にゴールは生まれず、特にゾマーは56分にはアケ、57分にはディアスのシュートを立て続けにセーブ。ただ、バイエルンが後半からプレスのギアを少し変えた事で後半は序盤からいきなり動きそうな雰囲気は漂わせていました。

 

 

 

雨足が強くなる中でシティは負傷退場となったデブライネを下げてフリアン・アルバレスバイエルンはムシアラを下げてプレミアを知り尽くした男、サディオ・マネを投入。

しかし70分、オープンな展開で自陣のバックラインでもボール保持にこだわったバイエルンに対してシティのプレスが牙を剥きます。ボールを保持していたウパメカノからグリーリッシュがボールを奪い去ると、グリーリッシュのパスを受けたハーランドの折り返しに、アルバレスが空けたスペースに走り込んだベルナルド・シウバがヘッド!シティ追加点!

更に立て続けに76分、直前のアルバレスのシュートこそゾマーがスーパーセーブで弾いたものの、そのCKのこぼれ球から作り直した攻撃でアルバレスが入れたクロスをストーンズが頭で折り返して最後はハーランド!優勝候補同士の対決は3-0と一気にスコアが拡がります。

 

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その後はバイエルンも攻撃的なカードを複数枚送り込みますが、シティも3-0になってからはギアも落としながら上手く試合をコントロール。残り10〜15分くらいは完全にシティのコントロール下に置かれたような形となって試合はそのまま終了し、シティが大勝で第1戦を飾りました!

 

 

 

ハーランド加入から1年近く経って今更こういうワードを使うのはどこか小っ恥ずかしさがありますけど、色んな意味で今日こそ「ハーランド効果」なるものはあった試合だったと思います。それはハーランド1人で劇的に変わったという事ではなく、元々完成度がバケモノじみていたチームに更なる奥行きが加わった…という意味で。

ロドリの先制点の場面が典型というか象徴だったようにも思いますが、これまでのシティはある意味では良くも悪くも全員がチャンスメイカー的なプレーをしていたようにも見えました。何より、他でもないグアルディオラ監督自身がそれを自覚していたからこそハーランドやハリー・ケインの獲得に固執していたんでしょうし。ハーランドの獲得はシティにストレートさを与えた。その相乗効果じゃないですけど、シティは良い意味でチームとしての割り切り方を覚えた。それがそのまま出たような試合だったと思います。ハーランドの獲得で戦術としての緻密さが若干薄れた…みたいな批判もありましたけど、シティにとっては風穴を自分達に開ける事こそがもう一皮剥ける為のファクターだったのかなと。

そういう意味ではバイエルンの方が、いわば今日は囚われてプレーしているかのような感覚はあったように見えました。ハーランドを警戒しすぎた守備陣形を的確に突かれたロドリのゴールにせよ、それまでも危うい場面があったにも関わらずボール保持に固執した結果生まれた2失点目にせよ……。特に前半はバイエルンの緻密さは良い意味での文脈で語れましたが、後半はそれが裏目に出たようにも見えましたね。

 

 

#ゾマーを救いたい

ではでは(´∀`)