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難儀な分岐点〜明治安田生命J1リーグ第9節 京都サンガFC vs サガン鳥栖 爆速★マッチレビュー〜

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早く京都競馬場行かなきゃ…

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第9節、京都サンガFCvsサガン鳥栖の一戦です!

 

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2月全敗、3月全勝、4月惨敗という謎のムーヴが続いていたサンガ。しかし前節…ホームで迎えたG大阪戦は、まるで曺貴裁監督が就任してから築いてきたものの全てをぶつけたような試合で2-1の勝利を飾りました。このクラブにとってこれまで縁の薄かった「継続する意味」を見せられたような90分でもあったような気がします。

そしてそれに続く今日迎え撃つのは鳥栖。サンガにとって、サンガを追う立場だった鳥栖はいつのまにかサンガにとって追う立場の鳥栖となっていました。随分遠くに行ってしまった感覚のある鳥栖に対して、サンガはこの長い期間で開いた差を継続生で埋めていく必要があります。連勝を手にして、サンガがまだ見たことのない軌道へ。その足掛かりとなるような、90分がここから始まります。

両チームスタメンです。

 

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サンガはスタメンを前節G大阪戦から2人変更。インサイドハーフは三沢直人から福岡慎平に戻っており、山﨑凌吾が開幕戦の鹿島戦以来の先発起用でセンターフォワードに。前節は中央で起用されていた一美和成は左WGに配置されました。4バックはこれで第3節FC東京戦以来8試合連続で固定されている形になっており、佐藤響にとっては古巣の対戦。今日は前節決勝点を挙げたパトリックがベンチ外となっており、町田から獲得した平戸太貴が今季初めてリーグ戦でベンチ入りを果たしています。

対する鳥栖は前節柏戦からスタメンを3人変更。その3名はいずれも前線の選手で、かつてサンガで将来を嘱望されていた岩崎悠人が古巣戦でスタメンに復帰しました。ワントップとして先発する小野裕二は今日の試合がJリーグ通算200試合目の出場となっています。

 

 

 

本日の会場は京都府亀岡市サンガスタジアム by Kyoceraです。

本日の試合と第11節川崎戦は「新年度わくわくイベント」と称して、巨大ふわふわ遊具や縁日、更に亀岡市の各機関に協力を仰いだはたらく車展が開催されます。また、開場当初から複合スタジアムとしての機能性を重視しているサンガスタジアムですが、4月22日から新たに子供向けの機能を多く備えた木育広場「KIRI no KO」がオープン。このスタジアムに新たな彩りと役割が備わりました。

また、今日はスタジアムグルメの各店舗でキッズ限定メニューの発売、更に4月23日はビールの日ということでコンコースに特別ブースが設けられており、そこで亀岡産ビールなど様々なビアカクテルが楽しめるイベントも開催されています。

 

 

最初のチャンスはサンガ。4分には左から川﨑颯太が入れたアーリークロスに山﨑が飛び込みますが、この場面は僅かにゴールには至らず。9分にも一美のスルーパスに抜け出した豊川雄太が決定期を迎えますが、ここは鳥栖守備陣の粘りもあって最後はブロックされてしまいます。ただ、ビルドアップの意識が強い鳥栖相手に開始早々から積極的に押し込むようなプレスを敢行し、その繰り返しで立ち上がりからペースを握っていきました。

 

 

 

明確に良い流れの間に点を取り切っておきたいサンガは21分、右サイドでボールを持った白井康介が大胆にサイドチェンジを行うと、左サイドでこれを受けた佐藤がすかさずクロス。ファーサイドで受けた豊川は巧みな切り返しでDFを剥がして右脚を振り抜き、これがGK朴一圭の手を弾いてゴールへ!豊川2試合連続ゴール!佐藤は古巣からアシストを記録!

 

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しかしその直後、まさしく鳥栖のキックオフからの攻撃でした。セカンドボールの応酬を制した鳥栖はスピーディーな攻撃でサンガ守備陣がバタついた隙をつき、右に流れた長沼洋一のクロスを最後は小野が頭で合わせて同点…。小野は自身の200試合出場のメモリアルゲームを自ら祝うゴールに。鳥栖は実質的に今日最初のチャンスをゴールに繋げたことに。

 

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それでも試合はサンガペースで、高い位置で人数をかけ続けながらシュートチャンスは多く作っており、2点目の気配は常に漂わせながら戦うことが出来ていました。しかし鳥栖の猛威はまたしても奮う事に。32分、押し込まれた鳥栖はロングカウンター的なやり方で少ないチャンスを少ない人数でシンプルに攻め込むとCKを獲得。左からの河原創のボールは一美の頭に当たってオウンゴールとなり鳥栖が逆転…。

こうなると一度狂った流れに歯止めはかからず、41分には右のスローインから一気に抜けた小野のマイナスの折り返しに入ってきた本田風智の鮮やかな一撃で1-3…。最高とも言える試合の入りから、びっくりするくらいに一撃でひっくり返った流れをサンガは取り戻せないままに前半を2点ビハインドで終了。

 

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どうにか現状を打破したいサンガは後半から豊川と福岡を下げて木下康介と平戸を投入。しかし悪い流れは止まらず、51分にはルーズボールを巡る攻防で田代雅也と交錯した一美のタックルが一発レッドと判定されてしまい、2点ビハインドに加えて数的不利まで背負う事に。

 

 

 

一美の退場と時を同じくしてサンガは山﨑を下げてパウリーニョを投入します。更に63分には松田天馬を下げて木村勇大を投入し、4-4-1というよひも川﨑と平戸をWボランチ気味にした4-2-3に近いシステムを採用。70分には荒木大吾も投入してどうにか展開を打破しようと試みます。

しかし高い位置でのボール奪取から攻め込めそうな場面はいくつかあったものの、物理的に人数が減った影響もあって鳥栖の守備に正面から挑まざるを得ない形になってサンガにとっては展開を繰り返すような時間が続きます。対する鳥栖は効率的にサンガの背後を捲りながら、一度掴んだ流れをそのままにサンガを追い込んでいきました。

 

 

 

サンガは数的不利で鳥栖に挑むに当たってなかなか攻撃を成立させられない中でも、どうにか人数をかけ続ける事とそこにボールを入れようとする事の2点は無理矢理でもやり続けようとしていきました。するとアディショナルタイム、CKから原田亘のプレーがハンドと判定されてPKを獲得。これを木下が決め切ってどうにかサンガが1点を返します。

 

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しかし反撃を果たすには時既に遅し。

サンガは開始20分のハイパフォーマンスと先制点をフイにする形で逆転負け。一方、鳥栖は記念すべきJ1でのアウェイ50勝目を達成しました。

 

 

 

立ち上がりは本当に素晴らしかったんですよね。鳥栖相手に押し込んで、鳥栖のビルドアップのラインをどんどん押し下げていく。それで奪えば大チャンスという状況で相手にプレッシャーを与えながら、相手が大きく蹴り出したボールをルーズボールに持ち込む…そういうサンガのスタイルなるものが開始20分は存分に出せていました。先制点も鮮やかな形でしたし、最初の20分が最後まで続けば今季ベストゲームと言っても過言ではなかったはずです。ただ、問題はその後でした。

基本的にサンガは敵陣での守備はマンツーマンというか、徹底的に人に当たることをチームとして強調している訳ですけど、じゃあカウンターを喰らった時にどう対処するのか…みたいなところで、そこで結構サンガは人に行くのか、ゾーンをカバーするのかみたいなところを鳥栖相手に整理しきれなかった部分はあったと思います。そこのマークの対応でぐちゃぐちゃになってしまったのが得点直後の同点弾みたいなところはあって、そこから鳥栖はシンプルにサンガの背後を狙うことでサンガのDFが悪い意味で選択肢を突きつけられる状況に追い込んでいった。それを繰り返すうちにサンガはリズムが壊れていった部分はあったのかな…と。前節がすごく良い試合だっただけに、サンガにとってはなかなか難儀なゲームでしたね…。

 

 

 

【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】

 

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明治安田生命J1リーグ第9節

サンフレッチェ広島1-2FC東京

ヴィッセル神戸2-3横浜F・マリノス

北海道コンサドーレ札幌2-2アビスパ福岡

アルビレックス新潟0-2鹿島アントラーズ

京都サンガFC2-3サガン鳥栖

セレッソ大阪1-0柏レイソル

名古屋グランパス2-2湘南ベルマーレ

川崎フロンターレ1-1浦和レッズ

ガンバ大阪1-1横浜FC

 

 

1位 ヴィッセル神戸(19)

2位 名古屋グランパス(18)

3位 横浜F・マリノス(17)

4位 浦和レッズ(17)

5位 サンフレッチェ広島(17)

6位 アビスパ福岡(15)

7位 セレッソ大阪(14)

8位 FC東京(12)

9位 京都サンガFC(12)

10位 アルビレックス新潟(12)

11位 湘南ベルマーレ(11)

12位 サガン鳥栖(11)

13位 鹿島アントラーズ(10)

14位 北海道コンサドーレ札幌(10)

15位 川崎フロンターレ(9)

16位 ガンバ大阪(7)

17位 柏レイソル(6)

18位 横浜FC(3)

 

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注目を集めた首位神戸と前年王者の横浜FMの試合は、前半のうちに神戸の2点リードを振り出しに戻した横浜FMが後半にアンデルソン・ロペスの得点で劇的な逆転勝利。上位勢の名古屋と浦和がそれぞれ引き分けて広島も敗れた事により、横浜FMは順位を3位にまでステップアップさせています。

下位では鹿島が好調の新潟に勝利を収めて連敗を4でストップ。下位同士となったG大阪横浜FCの試合はドローに終わり、横浜FCの未勝利は9試合に伸びる事となりました。また、浦和とドローに終わった川崎が15位に転落しています。

 

 

今日のハイライトは「古巣対戦となった岩崎に代わってこちらも古巣対戦の堀米勇輝

ではでは(´∀`)