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"上手くはやった"けど…〜明治安田生命J1リーグ第10節 柏レイソル vs 京都サンガFC 爆速★マッチレビュー〜

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嗚呼日立台

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビュー明治安田生命J1リーグ第10節、柏レイソルvs京都サンガFCの一戦です!

 

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2連敗から3連勝、そこからも完敗から逆転負け、逆に気持ちのいい勝利もあったりで、ルヴァン杯も含めて引き分けゼロ。All or Nothing状態。なかなか破天荒なシーズンを過ごしています。しかし第8節G大阪戦が非常にこれまでやってきた事を出すような良い勝ち方をした次の前節鳥栖戦、ここはなかなかサンガにとって苦しい試合で、先制点を獲得して以降の展開は非常に残念な展開となってしまっていました。

何気に今のサンガって面白いキャラクターのチームだと思うんですよ。この国のこのリーグの中でもキャラクターが立っているというか、なかなかクセのあるポジションだなと。ただ、このクラブがJ1に居続けるため、そして高みを目指すため…このクラブがステータスとステージを高めるためには、そのクセの良い部分"だけ"を抽出出来る試合を増やし、そしてそれが続いていかなければならない訳です。

対戦相手は柏。今季は絶不調の彼らですが、色々とサンガにとっては因縁のある相手ですよ。言わずもがな。ね?言わんでもわかるっしょ?また一つ何かを突き抜けて、クラブが目指す先に走る為の安定と破天荒をまた一つ加えたいところです。

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節鳥栖戦からスタメンを3人変更。一美和成が出場停止となった事で左WGには木下康介が先発に復帰。4バックの顔触れは第3節FC東京戦から変わらない一方で中盤は今日はメンバーを大きく入れ替えており、今季から加入した平戸太貴がリーグ戦では移籍後初先発となりました。また、ここまでの9試合全てにフル出場していた川﨑颯太が今季初のベンチスタートとなり、アンカーには三沢直人が入っています。

柏は前節C大阪戦からのメンバー変更は2人。今日は細谷真大と今季初先発となる武藤雄樹が2トップを組む形の4-4-2になっており、右SBに入った片山瑛一は第5節広島戦以来の先発復帰。また、今日は先日獲得が発表されたブエノが初めてベンチに入っています。仙頭啓矢とベンチスタートの小屋松知哉ドウグラスにとっては古巣対決です。

 

 

 

本日の会場は千葉県柏市三協フロンテア柏スタジアムです。

このスタジアムでの柏vsサンガといえば、やっぱり例の13-1というとんでもないスコアが強烈な印象ではありますが、意外にもサンガにとって日立台は13-1を残せば相性の悪くないスタジアムです。13-1以降は天皇杯ルヴァン杯を合わせて3連勝中。ここ15年間は13-1以外はこのスタジアムで負けていません。あんなの絶対忘れる訳ないけど、日立台が悪い思い出の舞台にならないように勝利で上塗りし続けて欲しいところです。

柏ファンではなくとも一度は日立台で見てみたいというファンは多いことでしょう。Jリーグでも名物のようなポジションを誇っているスタジアムですね。試合前には武藤雄樹の300試合出場、仙頭啓矢の200試合出場のセレモニーを実施。仙頭もサンガ戦でセレモニーとはまた…。

 

 

お互いに積極的なプレッシングを心がけるチームという背景もあるのか、前半からややボールは落ち着きにくい中で試合は進んでいきました。すると7分、セカンドボールの応酬のような展開を佐藤響が拾って左に流すと、これを受けた平戸がアーリークロスをエリア内に供給。これを絶妙なファーストタッチで相手DFを振り切った豊川雄太が決め切ってサンガが先制!

豊川はこれで3試合連続ゴール。それもその全てが先制点という事に。

 

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どちらかといえばサンガ陣内での時間が長く、高い位置でプレーしていたのは柏の方ではあったところでG大阪戦鳥栖戦とは異なる展開になっていたものの、速攻ベースのカウンターを試みる柏に対していつもよりはラインを上げすぎない対応で展開をコントロールしていました。前線も徹底的にプレスをかけるよりは受け手としてのポジションを取る意識が強く、そこからカウンターの糸口を確保する事で試合を安定した展開に持ち込もうとします。

 

 

 

それでも前半終了間際には柏に押し込まれる時間が続き、40分にはマテウス・サヴィオのパスを受けた細谷真大がDFを振り切って放ったシュートは若原智哉がセーブ。ただ、柏も42分に仙頭が負傷交代となりアクシデント発生。前半はサンガの1点リードで終えます。

 

 

しかし後半開始早々でした。左から入ったアーリークロスをサヴィオが落としたところに走り込んだ武藤がシュート。ここは麻田将吾がなんとかブロックするも、こぼれたところをサヴィオに押し込まれて被弾…。前半のリードは後半開始早々に潰えてしまう事に。

 

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サンガがリードしていた前半は前傾姿勢になる柏をサンガが迎え撃つ形になったところで一定のバランスを取った展開になっていましたが、後半は1-1になった事からサンガも再び前に出るようになり、その結果前半の均衡はハイプレスvsハイプレスのオープンな試合展開へと化していきました。57分にはサンガは平戸、佐藤、福岡慎平を下げて川﨑、荒木大吾、イヨハ理ヘンリーを投入。サンガのパターンである3-4-2-1にシステムを変更します。

60分、右からの縦パスが豊川に入ると、豊川のパスを拾った山﨑凌吾が斜めにドリブル。最後は荒木がいきなり決定機を迎えるもここはGK松本健太がファインセーブで阻止。

 

 

 

サンガがシステムを変更して以降、マッチアップのズレはサンガが上手く活用して攻め込む時間が長くなっていた影響もあるのか、69分に柏は戸嶋祥郎と武藤を下げてブエノと高嶺朋樹を投入し、ブエノを最終ラインに組み込んで片山と三丸拡を一列上げた3バックにシステムを変更。サンガにシステムを合わせて対応する形を採ってきます。

基本的にパースを握っていたのはサンガではあったものの、サンガの崩しも柏のカウンターの為のパス交換もアバウトになりゆく中で終盤戦へ。

 

 

 

サンガはパウリーニョとパトリック、柏はドウグラスとそれぞれのブラジル人アタッカーを投入して前線の配置を多少変更。

アディショナルタイムにはカウンターから井上黎生人が右サイドをオーバーラップ。クロスが弾かれたところに走り込んだ木下がシュートまで持ち込みますが、シュートは立田悠悟にブロックされてゴールには至らず。最後はサンガが攻勢をかけるもシュートまでは持ち込めず、試合は1-1のドロー。サンガはルヴァン杯も含めた公式戦14試合目にして今季初の引き分けとなりました。

 

 

 

試合全体の流れとしては悪くなかったと思います。後半開始早々の失点は勿体無い一打ではありましたが、お互いにハイプレス的なやり方でくるチーム同士の対戦というところでサンガ的には得意というか、サンガにとっての噛み合わせの良いセッティングの中で比較的やりやすい流れに自分達を持っていく試合展開には出来たんじゃないかなとは思います。お互いに崩しや繋ぎの部分が雑になっていた部分はありましたが、サンガとしてはそういうノッキングも利用しながら攻め込んでいく、むしろそういうノッキングを如何に起こして味方につけるか…というスタンスで戦っている訳ですから、それはもうチームというよりは個々で気をつけるべきポイントな気もしますし。

ただサンガにとって誤算だったのが、サンガがサンガの好むオープンな試合展開になったとこほで、それまでにサンガが結構押し気味に進めていた事も影響したのか、柏が77分にドウグラスを投入して以降は割り切ったと言いますか、構えた形を組んできたところ。あそこでゲームをある種閉じられる形になったのはサンガにとっては痛かったです。カウンターの応酬を目論んだ試合が押し込むサンガとロングカウンターの柏みたいな展開になってしまって、そこでサンガもゴール前で渋滞するような構図になってしまって。そう考えると押し込んだ割にはシュートチャンスが少なかったのは自然な現象ではあったのかなと。上手くやったけど上手くいかなかった、印象としてはそういうところでしたね。

 

 

サンガガンバACLの時間が上手いことバラけてる

ではでは(´∀`)