オリ10はいずこ(いま人のこと言えないガンバファン)
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは明治安田生命J2リーグ第16節、ジェフユナイテッド千葉vs清水エスパルスの一戦です。
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1993年5月15日、国立競技場の夜空の下で、そのエンブレムが刻まれたフラッグを威風堂々と靡かせた彼らにとって、30年目に迎えるこの景色は理想と大きくかけ離れたものである事は間違いありません。
「サッカー王国」と呼ばれながら、磐田と共に黄金期を経てゆっくりと地盤が沈んでいくかのようにた清水と、前身の古河電工には知らなかった世界にいつしかどっぷり浸かってしまっていた千葉…お互いにとって、このアニバーサリーイヤーは皮肉な色を帯びる事となりました。だからこそこれからの未来の為に、そしてその事実のほんの少しの慰めの為に、J2で実現してしまったオリジナル10対決はなんとしても獲りたいところ。平日の夜長、古豪はフクアリで相対します。
両チームスタメンです。
千葉は1-0で勝利した前節甲府戦からスタメンの変更ありません。今日も風間宏矢が1.5列目に近い位置をとった4-4-2を採用しています。
清水は前節藤枝戦は両サイドハーフは中山克広とカルリーニョス・ジュニオの組み合わせでしたが、今日は西澤健太と神谷優太をこのポジションに組み込んできました。
どうしても陸上競技場しか建ててもらえなかった時代、日韓W杯開催の為に大型スタジアムが建った時代を過ぎて、コンパクトなサイズの球技専用スタジアムであるフクアリの登場はJリーグと日本サッカーにとっても結構重要な出来事だったと考えています。ネーミングライツながら「フクアリ」は本名以上にばっちり浸透。毎年5月に行われる野外フェス「JAPAN JAM」では休憩エリアとしても使用され、音楽ファンにも馴染み深い場所となりました。
千葉と清水の対戦は清水がJ2生活を余儀なくされた2016年以来で、現時点で最後の対戦はここフクアリにて、清水がアディショナルタイムの2ゴールで4-3逆転勝利を収めた伝説の試合ぶりとなっています。対戦成績としては近年は清水が圧勝中。イビチャ・オシム監督が退任して以降、全ての公式戦に於いて清水は12戦無敗(9勝3分)。果たしてその流れに乗るのか、はたまた抗うのか…。
試合は清水ペースで動いていきましたら千葉もカウンターをサイドから狙おうとする場面はいくつかあったものの、試合は自陣からボールを ビルドアップしながら乾貴士をスイッチ役に、中と外の出し入れを上手く使い分けていた清水が流動的にパスを繋いで攻め込んでいき、2試合14得点とノリに乗っている勢いそのままにリズムを作ります。
最も大きな決定機は26分。右から抜け出した神谷優太のシュートがリフレクションしてファーサイドに流れたところに走り込んだ乾貴士が決定的はシュート。しかしここは鈴木大輔がゴールライン上でスーパークリア。39分にも右サイドでホナウドが粘ったところをフォローに入った北爪健吾のクロスにチアゴ・サンタナが合わせましたが、今度はわずかに枠を逸れてゴールならず。
前半は0-0で終えます。
清水は後半からホナウドを下げて白崎凌兵を投入し、54分には西澤健太を下げて中山克広を投入。ただ、ナイターとはいえ徐々に暑くなってきた中での連戦という影響があったのか、お互いに若干後半はロストが目立つようにもなり、前半ほど一方的な清水ペースという訳でもなくなっていました。
60分、ペナルティエリアの右でボールを持ってタメを作った風間宏矢のパスを逆サイドで受けた椿直起がシュートまで持ち込むも、ここは枠の右へ。清水も63分にテンポの良いパスワークから宮本航汰の絶妙なスルーパスに中山が抜け出してシュートまで至りましたが、シュートは惜しくもクロスバー直撃。
千葉は63分に椿と田中和樹を下げて末吉塁と米倉恒貴、66分には乾と神谷を下げて北川航也とカルリーニョス・ジュニオを投入。千葉も風間宏矢とブワニカ啓太を下げて熊谷アンドリューと小森飛絢を投入してお互いに勝負に出ると、必然的に試合はオープンな方へと加速していきます。
試合自体がオープンになった事で千葉もリズムが出始めるようになり、76分には日高大の左サイド突破から見木友哉が溜めて中へ。走り込んだ熊谷アンドリューのミドルは惜しくも枠の上へ。今度は清水が79分に右からのフリーキックを井林章が頭で合わせて…しかしお互いにゴールが遠く。
どちらに振れてもおかしくない展開に試合が向かっていく中、遂にスコアが動いたのは89分でした。
波状攻撃的に攻め込んだ千葉はスローインを獲得すると、不規則なバウンドの軌道がエリア内で混戦を誘発し、最後は鈴木大輔が落としたところをアクロバットに叩き込んだのは米倉恒貴!!ベテランのアクロバットな一打にGK権田修一は一歩も動けず。遂に千葉が先制!!米倉は自身の35歳の誕生日を自らのゴールで祝う格好に。
最後はパワープレー気味に前線に圧力をかけようとする清水の功績を千葉がしっかりと弾いてタイムアップ。オリジナル10同士の対戦はベテランの大仕事で千葉が劇的勝利!一方清水は、秋葉忠宏監督体制でのリーグ戦初黒星となりました。
両者とも、勝負に出るべきところでリスクを冒しにいく意志と覚悟はあったと思います。特に後半はちょっとボールがおぼつかなくなったタイミングで、サイドを入れ替える事で強度を出しやすくオープンな形にする事で清水ペースだった試合を50/50のオープンな展開に持ち込んだ千葉は上手くやったと思いますし、前半が劣勢だった事を踏まえた上でどう巻き返すか、どう試合をイーブンに持ち込むかから始めるという意味では腹を括れた後半だったのでは。
清水に関しては…後半は千葉に付き合わざるを得ない形になっていたにしてもそういうオープンな展開に乗っかった方がベターな展開ではあったでしょうしそこは仕方ないとして、やはり前半の展開で得点を取れなかったところが痛かったですね。逆に言えば、そこは千葉がよく耐えたというところでもあるでしょう。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
明治安田生命J2リーグ第16節
1位 FC町田ゼルビア(36)
2位 東京ヴェルディ(29)
3位 大分トリニータ(29)
4位 V・ファーレン長崎(27)
5位 ザスパクサツ群馬(27)
6位 ジュビロ磐田(26)
7位 ヴァンフォーレ甲府(26)
8位 清水エスパルス(25)
9位 ブラウブリッツ秋田(25)
10位 ファジアーノ岡山(23)
11位 ベガルタ仙台(23)
12位 ロアッソ熊本(21)
13位 ジェフユナイテッド千葉(20)
14位 藤枝MYFC(20)
15位 ツエーゲン金沢(19)
16位 徳島ヴォルティス(17)
17位 水戸ホーリーホック(17)
18位 モンテディオ山形(16)
19位 栃木SC(16)
20位 レノファ山口FC(15)
21位 いわきFC(14)
22位 大宮アルディージャ(13)
ネクスト国立
ではでは(´∀`)