RK-3はきだめスタジオブログ

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わたしの勝点を数えましょう〜2024明治安田J1リーグ第19節 ガンバ大阪 vs ヴィッセル神戸 マッチレビューと試合考察〜

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さあ!真夏の大冒険へ!!

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2024明治安田J1リーグ第19節、ガンバ大阪 vs ヴィッセル神戸の一戦です!

 

 

 

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今日で第19節。今日の試合をもって2024年のJリーグは一回りです。

ここまでのシーズンはガンバにとって、近年の鬱屈した感情を解放させるかのような道筋を駆け抜けています。開幕戦、7番を背負う宇佐美貴史の右足から放たれたあの弾道から続く道のりは、近年のガンバファンの記憶にないほど勝利を塗って飾っていき、それを確かなロジックが見えるようなフットボールで邁進し続けた今の順位が第3位。もちろん今季の最初の目標は「7位以上」でしたから、やれ性急に優勝やACLを求めすぎてもしかないですし、その点では今季のここまでは「出来すぎ」という側面もある。そこを見誤ってはいけないという冷静さは持っているべきですが、同時に今のガンバが立っている場所は「夢を描く権利のある場所」です。

首位の町田との勝点差は4。ここから始まるのは4位神戸、2位鹿島、そして首位町田という出来すぎた3連戦です。近年のガンバにとって、ここまでポジティブなドキドキが募る1週間はありませんでした。真夏と呼ぶには少し早いですが、ポヤトスガンバにとって真夏の大冒険のような3連戦が幕を開けます。さぁ!!打倒ディフェンディングチャンピオン!!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは2-1で勝利した前節柏戦と全く同じ先発の11人となりました。2列目のウェルトン以外の顔ぶれは試合によって異なるところもありますが、今日も柏戦と同様にウェルトンを左、真ん中に山田康太、右に神戸との争奪戦を制して獲得した山下諒也を入れています。ベンチメンバーは倉田秋第6節京都戦以来のメンバー外となった一方、逆にその京都戦で負傷退場してから離脱が続いていたファン・アラーノが復帰しました。黒川圭介にとってはU-15時代を過ごした古巣との試合です。

神戸も川崎に1-0で勝利した前節からスタメン、ベンチメンバー共に18人とも川崎戦と同じメンバーで構成しています。左SBで先発の初瀬亮、ベンチスタートとなっている井手口陽介はガンバユース出身選手。井手口は神戸の選手としては初のパナスタですね。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市パナソニックスタジアム吹田です。

 

 

今季は2022年から6月の恒例イベントとして実施されている「GAMBA SONIC」の開催日です。サッカーと音楽の融合を掲げ、毎年有名アーティストが来場し楽曲を披露してくれる事で浸透したイベント。今年は「あなたのキスを数えましょう~You were mine~」で知られる小柳ゆき氏が来場します。また、以前よりガンバの試合前に楽曲を多々披露していた広沢タダシ氏が久し振りに来場して仙石幸一氏と共にHEAT UP TIME番外編も開催。それ以外にもパナソニックの電池や明治のアイス、お馴染みのソニックシャツ、ファンクラブ会員にはLEDブレスと来場者プレゼントも大盤振る舞いです。

説明不要の我らが本拠地ですが、2016年以降、このスタジアムでの神戸戦は2勝6敗と神戸にとって相性の良いスタジアムになっているという現実は否めません。だからこそ、近年のガンバの歴史を変えようとしている今年に神戸の得意意識を破壊してやりたいところ。なお、今日は堂安律もご来場していらっしゃいます。

 

 

最初の決定機はガンバでした。

3分、先に神戸の武藤嘉紀が右サイドを抜け出してカウンターのチャンスを作るもコントロールできずに福岡将太がカット。クリアボールは相手に弾かれますが、そのこぼれ球をダワンがダイレクトでカウンターパスに繋げてウェルトンが抜け出し、更にそのウェルトンのスルーパスに抜け出した山田がシュート。このシュートは初瀬がブロックすると共にオフサイド判定となると、7分には初瀬の右からのFKを大迫勇也が合わせてこちらも決定機。雨でスリッピーなピッチで試合はスリリングに幕を開けます。

 

 

 

ポゼッション型のガンバ、速攻型の神戸という構図もあってか、ガンバはボールを保持したタイミングではボールをワイドに動かしながら展開を落ち着かせようともしていましたが、神戸はやはり縦に早くボールを入れてくる事もあって守備時にはそこで肉弾戦チックな苦しい対応を強いられていました。

22分には左サイドから初瀬が入れたロングスローをニアのマテウス・トゥーレルが粘り、更にニアに入ってきた大迫がアクロバティックな体勢からシュートを捩じ込んで神戸先制…かと思われましたが、シュートに至る前の場面で大迫、井出遥也と鈴木徳真の交錯がファウルと判定されてゴールは取り消しに。

 

 

ただガンバ陣内では激しめの攻防戦となっていましたが、むしろプレスの激しさで売っている神戸は神戸陣内に関してはかなりセーフティーファーストな守り方を選択しており、ガンバも左からはウェルトンのドリブルや宇佐美のミドルでチャンスを作ろうとしたものの、右では山下が活きるようなスペースをなかなか創出できずに膠着状態。33分には山田が負傷交代となり坂本一彩を緊急投入するアクシデントも起こるなど、ガンバにとってはいくつかの計算外が起こる展開に。

とはいえガンバも守備では大迫に当てた次のところは上手く潰せていた事で危険なエリアへの侵入は阻止できていたので、前半はお互いに異なるアプローチながらも「前までは持っていけるけどそこから打開できない」という似たアプローチを抱えて前半を終えます。

 

 

後半も基本的には前半の流れを引き継ぐ形で始まりましたが、時間経過と共に神戸がSBのところからワイドに幅を拡げて上手い具合にガンバを間延びさせるようなビルドアップをしてきた事で、ガンバはケアすべき距離が伸びてプレスをかけにくくなり、それによって前進できるようになった神戸が前線でポイントを作りやすい状態、イコールガンバが自陣からウェルトンや宇佐美が単独で持ち運ぶ以外になかなか陣地回復をできない苦しい時間帯が続いていきました。

先に動いたのは神戸。61分には神戸は扇原と井出。下げて井手口陽介と宮代大聖を投入。神戸に特大の決定機が訪れたのはその直後でした。左サイドでのスローインから左で細かいパスを繋ぐと、初瀬が中に入れたボールを井手口がフリックして佐々木大樹が突破。佐々木の折り返しに対して大迫がコースを変えたスルーでガンバ守備陣を混乱させると、ファーサイドの武藤がフリーでシュート…しかしそこに立ちはだかったのは一森純!体勢を一度は崩されながらも脅威の反応とバネでウルトラセーブ!!

 

 

 

直後にガンバはダワンと宇佐美を下げてネタラヴィとイッサム・ジェバリを投入します。

するとその直後でした。右サイドに張った山下がインサイドに走り込んだ半田陸にパスを託すと半田がファーサイドにクロス。これはジェバリと競り合った酒井高徳にクリアされましたが、こぼれ球に走り込んだウェルトンの左脚から解き放たれた輝きはそのままゴールへ!!!!スーパーウェルトン!!!!ウェルトンのゴールをもっと数えさせて!!!!!!

 

 

神戸は山川と佐々木を下げて本多勇喜とジェアン・パトリッキを投入。終盤には大迫を下げて広瀬陸斗も投入して武藤をセンターに置き、パトリッキの圧倒的なスピードと突破力を活かして試合をオープンな展開に持ち込もうと試みていきます。実際にその狙いは幾ばくかあたり、左サイドをぶっちぎるようなパトリッキの動きとそれに呼応するような武藤のアクションに対してガンバは中盤で彼らを捕まえ切れなくなったものの、それでも守備陣が最後のところで粘り強い対応で奮闘。

そのDF陣の踏ん張りに応えたのが85分でした。左サイドから鈴木徳真がコーナーキックを蹴り込むと、ニアサイドで山口蛍が触ったボールは魔法のようにネットに吸い込まれてオウンゴール!!ガンバ追加点!!!!

 

 

最終盤には神戸に与えたPKを武藤に決め切られて1点を返されましたが、終盤の神戸の猛攻もしっかりと凌ぎ切って試合終了!!!

真夏の大冒険!!!ファーストラウンド大勝利!!!!!!!!!!!!

 

 

 

素晴らしかった。感動しました。

勝って兜の緒を締めよとはよく言ったもので、特にガンバはこの後鹿島→町田というとんでもない3連戦になっているので尚更。しかしそれでも、それでも…せめてちょっと日付が変わるまでは調子に乗りたい。調子に乗らせてくれ!それくらいの感覚がある勝利でしたね。

ゲーム自体は全体的に苦しいゲームだったと思います。前半に関してはお互いにアプローチは違えども、手応えの度合いや前半を見終わった後味みたいなところは似たようなところがあるという印象でしたが、後半は神戸がガンバがプレスをかけにくい状況を作る事で前進してきて、ガンバ陣内でボールを動かせるような状況を常に作ってきました。これによりガンバはウェルトンの突破頼みになってしまった部分があって、宇佐美と坂本の縦関係から生まれる2列目と宇佐美がクロスしていくような連動みたいな場面を出せなくなっていった。まず素晴らしかったのは苦しい時間帯での守備陣の対応ですよね。なんと言ってもあの一森のスーパーセーブは一生語り継いでいきたいほどのセーブでしたし。

 

 

そしてやはりターニングポイントとはその一森のセーブとジェバリ&ネタラヴィの投入でした。まずは純粋にこの2人の復調がめちゃくちゃデカいんですが、この2人…ネタラヴィに関しては純粋に、チームの基本戦術を超ハイレベルで遂行できるという意味での大きさで、やっぱり今日もネタラヴィの周りだけ1日の時間3分くらい延びてんじゃねぇかと思うくらい中盤で時間を作ってくれていたんですが、今日特に特筆すべき点としてはジェバリの復調によるメリットで、ジェバリの復調が意味するものは「攻撃のシステムでもう一つのカードを持てる」というところにあると思うんです。

基本的に今季のガンバは宇佐美と山田or坂本の縦関係から成るゼロトップシステムは、よく宇佐美が降りてくる事を問題視する人もいますが、あれはむしろ宇佐美が降りて2列目とクロスする事で機能するシステムであって、それは現在のガンバのファーストチョイスの戦術として何の問題もない。ただ、今日のように陣地回復もままならない展開になると両サイドから守備での仕事が増えてしまうのでそこでの利点が出しにくくなってしまうんですね。そこでフィジカルで張り合えつつ、ボールを収めて捌ける能力を持つジェバリを張らせる事でそこにボールを当てやすくなる=ビルドアップ時の出口をジェバリで一つ確保できて、ジェバリを基準に陣地回復が果たせるようになる。つまるところ、最近の試合で多かったようにガンバがある程度ボールを握れている、前めの位置まで進めている時は宇佐美をワントップに、劣勢で全身がままならない時はジェバリをワントップにという形で、それ自体を戦術切り替えのサインのように使えてしまうんですよね。選手交代だけで伝えられるメッセージとして活用できるというか、劣勢になったとしてもそこで展開ごと翻せるカードを手にしたというか。そういう「もう一つのパターン」をジェバリの復調で確立させて、そして選手達がそれに120%で応えてきた。これはもう圧巻でした。

 

 

 

ガンバにとって、今日から始まる3連戦は近年触れてこなかったような昂る3連戦、興奮の1週間です。

いわばその、ガンバにとってのゴールデンウィークの開幕戦を、これまで散々煮湯を飲まされ続けてきた相手に土をつける事で突破できた。それがもうとにかく嬉しい。再びパナスタに戻り、町田との試合が終わった時、眼前にどんな景色が広がっているのか。調子に乗るのは早計だとしても、そういう妄想がもう頭から離れない。そういう気持ちにしてくれたガンバ大阪に感謝しかありません。もう最高、最高、最高……。

 

 

堂安律さんいつでも帰っておいでや!!!!

ではでは(´∀`)