ザックジャパンから10年か…
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ9月5日より2026年W杯アジア最終予選が幕を開けます。
「ドラマ」という言葉では片付けられないほどの強烈なサバイバルはこれまでに、今までに幾つもの歓喜や傷にまみれた痛みの記憶を生んできました。W杯に続く道はここからそのルートをはっきりと競争していくことになります。
同時に、別に最終予選に限って…という話ではないですが、W杯に出る為には2つの予選がある訳です。
一つは純粋に5日から始まる国vs国で争う最終予選。そしてもう一つは、いざW杯出場権を獲得した暁に、そこの最終メンバーに入り込めるかのサバイバルという予選……選手達は「国」という単位と「個人」という単位の2つの予選を突破して初めてW杯に辿り着く。そういう捉え方もある…と。
という訳で今回はこれまでのW杯に於いて、一次予選→最終予選→W杯本戦メンバーがどれだけ変わったのか…を振り返っていきたいと思います。いや、まぁ、予選開幕してないんで、これ取らぬ狸の皮算用じゃね?と言えばそうっちゃそうなんですけど、そこはこういうブログを書けどもしっかりミッションを達成してくれるものだと信じて…。
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【2010年南アフリカW杯】
《一次予選初戦メンバー20名(2008年2月)》
FW12 巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
監督 岡田武史
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会アジア3次予選グループ第1節
日本4-1タイ
2008年2月6日19:23@埼玉スタジアム2002
日本得点者:遠藤保仁(21分)、大久保嘉人(54分)、中澤佑二(66分)、巻誠一郎(90+1分)
タイ得点者:ウィノータイ(22分)
《最終予選初戦メンバー27名(2008年9月)》
MF9 松井大輔(ASサンテティエンヌ)
FW12 巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
MF 稲本潤一(アイントラハト・フランクフルト)
監督 岡田武史
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会アジア最終予選グループA第1節
バーレーン2-3日本
2008年9月6日21:30@バーレーン・ナショナル・スタジアム
バーレーン得点者:サルマン・イサ(87分)、オウンゴール(89分)
日本得点者:中村俊輔(18分)、遠藤保仁(44分)、中村憲剛(85分)
《W杯本戦メンバー23名(2010年6月)》
【南アフリカW杯メンバー】
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
FW19 森本貴幸(カルチョ・カターニャ)
岡田ジャパンといえばそれまでのメンバーからW杯本戦で大幅にメンバーを変えた事が特徴的な要素とされていますが、あれはあくまでスタメンを変更したのであって23名のメンバーというくくりでは実はそこまで変わってないんですよね。基本的には最終予選のメンバーが大体最終メンバーにそのまま名を連ねた形になっているので。
岡田ジャパンの場合、むしろ特筆すべきは三次予選から最終予選までの間のメンバーの変化。一次予選が開幕した時点では、岡田監督もオシム前監督病気療養による退任から日も浅く、オシム体制でのやり方に手応えを掴んでいた選手も多かった事から前体制を踏襲する形を採っていましたが、タイ戦の1ヶ月後のバーレーン戦で敗れた事を機に「自分のやり方でやる」という方向にシフト。実際にこのタイミングから2008年の間にオシムジャパンで常連だったようなメンバーが多く去り、メンバーが入れ替わっていく事に…。
【2014年ブラジルW杯】
《三次予選初戦メンバー(2011年9月)》
FW9 岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト)
FW10 香川真司(ボルシア・ドルトムント)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
監督 アルベルト・ザッケローニ
2014FIFAワールドカップブラジル大会アジア3次予選グループ第1節
日本1-0北朝鮮
2011年9月2日19:20@埼玉スタジアム2002
日本得点者:吉田麻也(90+4分)
《最終予選初戦メンバー24名(2012年6月)》
FW9 岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト)
FW10 香川真司(ボルシア・ドルトムント)
MF17 長谷部誠(VfLヴォルフスブルク)
FW19 宮市亮(ボルトン・ワンダラーズFC)
監督 アルベルト・ザッケローニ
2014FIFAワールドカップブラジル大会アジア最終予選グループB第1節
日本3-0オマーン
2012年6月3日19:30@埼玉スタジアム2002
日本得点者:本田圭佑(11分)、前田遼一(51分)、岡崎慎司(54分)
【2014年ブラジルW杯メンバー23(2014年6月)】
GK1 川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
DF3 酒井高徳(VfBシュトゥットガルト)
FW8 清武弘嗣(1.FCニュルンベルク)
FW10 香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)
MF16 山口蛍(セレッソ大阪)
MF17 長谷部誠(1.FCニュルンベルク)
ある意味では極端な変遷とも言えるでしょうか。ザックジャパンは就任早々のアジアカップが素晴らしい出来だったがゆえに、良くも悪くも早すぎるタイミングでチームが固まっていました。特にアジアカップ以降は最終予選とコンフェデ杯が終わる2013年6月まではスタメンどころか23人に至るまでがほぼほぼ固定メンバーで、せいぜい怪我人が出た時に少々のインアウトが生じるくらいでした。
それがびっくり、おそらくザックとしてはどこかしらの段階からそういうつもりで計画を立てていたと思いますが、コンフェデ杯終了のタイミングで開催された東アジア選手権でロンドン世代を中心としたこれまで招集していない国内組を一気に登用。23名のリストはここを境に大きく変化する事になりました。特にワントップのポジションなんて総入れ替えになりましたし。
ではでは(´∀`)