阪神タイガースの行末やいかに
どーもこんばんは
さてさて、いよいよ2024明治安田J1リーグ第31節、京都サンガFC vs ガンバ大阪が近付いてきました!
どちらも天皇杯ベスト4に勝ち上がっているチーム同士。その一方でここ最近絶好調で残留争いから抜け出したいサンガと、ここ最近絶不調で優勝争いから陥落したくないガンバと…立場としてはポジションも調子も正反対の状況です。
なんと言ってもこの2クラブのファンということで日々を過ごしている私にとっては1年に2度の祝祭ワイクラシコ。熱量と感慨に包まれながらスタジアムのスタンドから眺める紫と青黒は私にとって至福の瞬間。今年も2度目のそういう季節がやってきてくれました。
さて、今年はサンガが30周年でございます。
という訳で今回は、サンガも30周年なので「サンガホームでの京都サンガvsガンバ大阪」の印象的な試合を5つ振り返っていきたいと思います。
【京都サンガFC 30周年企画ブログのまとめページはこちら!随時色々と更新しております。】
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#1 2003Jリーグディビジョン1 1stステージ第1節
2003年3月23日14:00@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都得点者:中払大介(16分)
2002年にクラブ史上最高となる年間5位に躍進。そしてシーズン後の天皇杯では優勝を成し遂げたサンガは、パク・チソンこそ海外移籍で退団したものの黒部光昭や松井大輔といった主力がいて、完敗ではあったが開幕前にはゼロックス杯にも出場した。一方のガンバは西野朗監督体制2年目。初年度は関西勢としての初のタイトルこそサンガに奪われてしまったが、リーグ戦では両ステージで優勝を争い、こちらも過去最高の年間3位。双方共に2003年は更なる飛躍が期待されていて、そんな中で激突したこの開幕戦は少なからず注目を集めていた。
試合は中払のゴールでサンガが先制に先行したが、前半終了間際に前年にはパラグアイ代表として日韓W杯にも出場していた期待の新戦力、チキアルセのゴールでガンバが同点に追いつく。すると試合終了間際、攻撃的な交代カードを次々と切ったガンバはラスト2分で吉原が試合を決めて逆転勝利を収めた。サンガは結局、この開幕戦とゼロックス杯の惨敗を引きずるかのように失速。最終的に最下位で降格を余儀なくされている。一方のガンバもこの年は終了間際の失点が相次いで下位でシーズンを終え、一部では西野監督の解任論も唱えられたが、その翌2004年から黄金期が積み上がり始めた。
#2 2006 Jリーグディビジョン1第17節
2006年8月12日19:04@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都得点者:中払大介(76分)
G大阪得点者:山口智(38分)、播戸竜二(43分)、遠藤保仁(73分)、シジクレイ(89分)
3年ぶりに実現した京阪ダービーはだったが、残留争いから抜け出せないサンガにとってはあまりに残酷なスコアであり、ガンバにとっては当時の強さと鮮やかさを存分に見せつけるゲームとなった。
タレントというタレントが揃い踏みしたガンバは前半から魅惑のパスワークと多彩なパターンを駆使して何度もゴールに迫る場面を創出。サンガもどうにか粘って最後の部分は凌いでいたが、38分にセットプレーの遠藤→山口スペシャルからガンバがようやく先制すると、その流れのまま遠藤のパスを受けた播戸が鮮やかなターンで相手を振り切って2-0で前半を終える。後半も試合の流れは変わらないまま73分に家長のパスを受けた遠藤が鮮やかにミドルを流し込み、サンガも中払のミドルで1点を返したが最後はシジクレイがトドメを刺して4-1の圧勝を遂げた。
2006年のガンバは最終的にタイトルを獲れなかったが、ガンバファンに「ガンバ史上最強のシーズン」を聞いた際には優勝した2005年よりもこの年を挙げる人も多く、西野監督も後の番組でサポーターのそういう意見を肯定するような主旨のコメントをしている。私としてもガンバ史上最強の時期は遠藤が離脱するまでの2006年だと思っているだけに、この試合は西野ガンバ黄金期を象徴する試合の一つであり、遠藤が1ゴール3アシストという驚異的な働きをした事も構成要素と言えるだろう。
#3 2008Jリーグディビジョン1第25節
2008年9月21日18:00@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都得点者:佐藤勇人(23分)
伝説は72分から始まった。
大型補強の甲斐あって7位にまで躍進したサンガと、夏場の大スランプで8位にまで転落し、直前にACLのシリア遠征で久々の勝利を収めたガンバ。なぜかサンガが上位というシチュエーションで迎えたゲームである。前半から大きくスコアが動いた試合は1-2とリーグ戦では約2ヶ月ぶりの勝利を目指すガンバが1点リードで後半に突入していた。
72分、フェルナンジーニョに代わってピッチに送り込まれた青年は16歳になったばかりだった。そしてその直後、ルーズボールを拾った16歳が右足アウトサイドで林丈統に出したロングスルーパスを見た瞬間、雨の西京極にいた観衆は一生この瞬間を忘れないと確信した事だろう。かく言う私もその一人である(そしてそれと同時に林丈統なにしてんねんって思ったはずである)。試合には敗れたが、あの日あの時あの瞬間、宮吉拓実という16歳が特別な存在である事は誰の目にも強く印象付けられた。一方、リーグ戦での未勝利が続いていたガンバにとっても直前のACLでの勝利に続き、ようやく長い長いトンネルから抜け出して後のACL制覇への弾みとなった。
#4 2009Jリーグディビジョン1第3節
2003年3月22日13:00@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都得点者:イ・ジョンス(44分)、ディエゴ(54分)
前年にACLと天皇杯を制し、再びクラブW杯に舞台に舞い戻るべく大型補強を敢行したガンバ。開幕から加地亮と二川孝弘が怪我で離脱していたものの、開幕戦の千葉戦を3-0で勝利すると第2節磐田戦も4-1で勝利。新戦力の外国人選手も好調で最高の滑り出しだった。対するサンガも4億5千万円を費やしたディエゴに現役韓国代表のイ・ジョンスを迎えるなど多額の資金投下を行い、開幕からの2試合は1勝1敗のまずまずのスタート。とはいえ、両チームを応援している立場としてもサンガが勝てるとは思ってはいなかった。
しかし前半終了間際にイ・ジョンスがCKに合わせてサンガが先制すると、後半の立ち上がりも柳沢敦が獲得したPKをディエゴが叩き込んで2-0。疑惑の判定ではあったが、新加入選手二人のゴールでサンガがまさかの2点リードを奪う。ガンバは60分に播戸竜二と佐々木勇人を同時投入。「総攻撃」と言うに相応しい猛攻を仕掛け、76分には寺田のゴールで追いつき終盤戦に突入する。
そこで立ち塞がったのが水本裕貴である。前年の2008年、慣れ親しんだ千葉を離れてガンバに挑戦したが低調なプレーに終始しポジションを失い、流れ着くように辿り着いたが先がサンガだったのである。イ・ジョンスという強力な相棒を擁して挑むガンバ戦には本人にも並々ならぬ思いがあったはずである。84分、レアンドロのファーサイドへのクロスにフリーで飛び込んだ遠藤保仁の完璧なヘッドはGK水谷雄一の頭上を悠々と超えてゴールへ。しかしゴールライン上で水本がジャンピングヒールのようなスーパークリアでボールを掻き出し、1点のリードを守り切った。
#5 2023明治安田生命J1リーグ第8節
4月15日16:00@サンガスタジアム by Kyocera
京都得点者:豊川雄太(22分),パトリック(82分)
サンガにとってはまさしく自分達のコンセプトを前面に押し出した勝利となった。
序盤から果敢なプレッシングでガンバをガンバ陣内に押し込んでいく事でハーフコートゲームの様相を確立。まだポヤトス体制でのビルドアップシステムが構築段階のガンバに対してパスの出し手というよりも受け手をしっかりと殺すプレスを敢行し、その流れに乗って22分の段階で先制点も獲得した。前節に初勝利を挙げていただけに連勝で流れを作りたいガンバも両WGのポジション修正を経て形勢を持ち直すと、前半のうちに石毛がスーパーゴールを叩き込んで試合を振り出しに戻す。前半はサンガの時間とガンバの時間が明確に分かれるような展開となった。
後半も暫くはそういう展開が続いていたが、選手交代を通じてリズムを生み出したのはサンガの方で、ガンバはサンガが目論むカウンターゲームのような試合展開に徐々に巻き込まれていく形となる。お互いに好機を活かせないまま時間が過ぎれば過ぎるほど展開はサンガに傾き、82分にはガンバのビルドアップをサンガがプレスで詰め、三浦弦太からパウリーニョがボールを奪うと最後は古巣対決となったパトリックが決め切ってサンガが勝ち越し。ガンバも終了間際にネタ・ラヴィのクロスから鈴木武蔵が粘って黒川圭介が決定機を迎えたが、最後は若原智哉がビッグセーブで凌いで逃げ切った。
前節初勝利を収めていたガンバは連勝を狙いたい局面で敗北を喫し、次の勝利は実に7試合後の第15節まで待つ事態に至る。一方のサンガもこの試合の勝利を最後に第17節まで白星から遠ざかる事となった。ちなみにどっちも久々の勝利はアウェイ新潟戦である。
サンガ的にはこれが30周年試合になるの?
ではでは(´∀`)