【前編の①2024ポジション分布 ②そもそも曺監督続投?それとも監督交代? ③レンタル組の処遇 ④現主力の慰留はどうなる?迫り来る海外の影… はこちらから!】
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※ブログの内容は11月15日に執筆したものから変更する事はありませんが、移籍情報は随時更新していきます。
《IN》
DF 永田倖大←明治大学
MF 中野瑠馬←立命館大学
《OUT》
現時点で発表なし
【おしながき】
①2024ポジション分布(前編)
②そもそも曺監督続投?それとも監督交代?(前編)
③レンタル組の処遇(前編)
④現主力の慰留はどうなる?迫り来る海外の影…(前編)
⑤それらを踏まえたざっくり展望
⑥ポジション別補強優先度考察
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⑤それらを踏まえたざっくり展望
サンガが監督を交代する場合は新監督がどういう人なのか…にもよってくるのであくまで曺監督が続投する場合として考えると、サンガにとって予期せぬ大量流出でも起こらない限りは基本的には現在の編成がベースにはなります。一方で、チーム全体でどうこう…というよりも個人のスペックでチームパフォーマンスを担保しているポジションがいくつかあるのは事実です。
前提として、例えばそれゆえに「サンガは(曺監督)個人能力だけで勝ってる」との意見を持つ人もいますが、戦力を運用する事も手腕ですし、その為には一定のベースも必要なので、そういう単路的な斬り方には否定的な立場です。しかし「○○がいて成り立つ事」であったり「○○がいない場合にプランAを成立させられる/プランBに移行できる」というような状況ではないので、エリアスや原になってくるとスペシャルとしか言いようがないですが、チームの運用としてはプランAを継続できる存在、ベースを維持しながらプランBに移行させられる存在が必要になってくるなと。
監督交代となれば事情は大幅に変わるでしょうが、曺監督が続投する場合の補強方針としては補強よりは現編成の維持が基本的には優先かなと。スタメンはある程度固まってはいるかなと思いますし。その上でチームとしてのブラッシュアップ、誰かがいなくても誰かが個人のタスク、チームの目的を引き継げるような編成を作る必要がある。前編で書いたようにそろそろ海外行っちゃいそうな選手もいる訳で。一番簡単な言葉で言えば「選手層の底上げ」になるんですけど、単純に実力者を多く獲るというよりは、チームとしての幅を増やす為の戦力補強、そういう人材の獲得と現主力の維持が今オフのテーマでしょうか。
⑥ポジション別補強優先度考察
[]で囲っている選手は完全移籍ではなくレンタル移籍でサンガに入団している選手です。
【ゴールキーパー】
現所属選手:太田岳志,ファンティーニ燦,圍謙太郎,ク・ソンユン
レンタルで他クラブでプレーしている選手:若原智哉
補強優先度:★☆☆☆☆
GKの充実度に限ればJ1クラブの中でも上位クラスだと思います。「正GKで何点勝点を取れたことか」とはいろんなチームで聞く言葉ですが、サンガの場合は「正GKと第2GKで何点勝点を取れたことか」みたいなチームですし。夏にはJ2で正GKを担っていた圍も獲得していますから、新加入があったとしてもルーキーくらいでしょう。
となると、若原は来季も長崎でプレーさせる形がベターにはなるはず。いずれにしてもフロントはク・ソンユンの次を若原に託すと考えているでしょうし、若原が来季復帰するとすればク・ソンユンが退団、もしくは太田と圍がどちらも抜けた場合に限られるだろうなと。
【センターバック】
現所属選手:麻田将吾,松田佳大,アピアタウィア久,喜多壱也,[宮本優太],鈴木義宜,[ルーカス・オリヴェイラ]
補強優先度:★★★★☆
昨年の鈴木と宮本の補強は本当に素晴らしい補強になりました。なのでまずは宮本を完全移籍に切り替える事が最優先事項がですが、レンタル元の浦和は来季はクラブW杯で1ヶ月のリーグ離脱、同時にその延期分による過密日程が確実ですから、SBに加えてCBまで覚えた宮本を確保しておきたいと考えるシナリオは不自然ではないでしょう。言わずもがな、宮本が浦和に戻った場合は即戦力の補強が不可欠です。
ただ宮本を完全移籍に切り替えたとしても全体的に心許ない部分があるのは確かです。鈴木&宮本のコンビは補完制も含めて良いコンビですが、層は…というと厚いようでそうでもない。麻田がいつ戻ってくるか、どういう状態で戻って来れるかはその時までわかりませんし、アピアタウィアは「彼が輝ける相手」がハッキリしていて試合毎の差が大きく、守備の選択肢としては良いけれど通年では不安が残る。残留争いでは使うタイミングを見つけにくかった松田やルーカスがキャンプを通じてフィットしてくれたら大きいですが、ルーカスに関してはレンタル延長できるならまだしも、完全移籍に切り替えるとなればエリアスと併せてオフの予算が全部飛ぶ可能性もあるので、今の出場状況でそこに踏み切るのは難しいでしょうし…。
望みとしては、麻田しかり宮本しかりアピアタウィアしかり「鈴木と組ませたら面白いCB」は多いけれど、その分声で相方を動かせる鈴木がいなくなると守備陣のバランスが怪しくなる事が多いので、その役割を担えるCBですかね。インテンシティーよりも、インテンシティーをコントロールしてくれるCBというような。
【サイドバック】
現所属選手:福田心之助(右),麻田将吾(左),三竿雄斗(左),[宮本優太(左右)],鈴木冬一(左右),佐藤響(左)
レンタルで他クラブでプレーしている選手:飯田貴敬(右),植田悠太(左),飯田陸斗(左)
補強優先度:★★★★★
まず今となっては福田は色んなところに狙われる存在になったと考えるべきでしょう。国内上位クラブを相手にした場合はサンガ側も金銭的な状況を提示できないチームじゃないと思うのでやりようはあるでしょうが…それでも有利ではない立場でしょうし、もし海外から話が来た時はもうどうしようもない。そうなった場合は宮本が右SBになるのがベターでしょうが、そうなるとCBとしての宮本を失う訳で。じゃあ左サイドはどうなのか?というと、佐藤も三竿も一長一短でSBは全体としての不安定感はやっぱり拭えない部分が大きいです。最も補強で手をつけなければならないのはSBになるのかなと。
去年の鈴木冬一獲得はその左右をまかなえる存在としての意味があったでしょうし、それは正しい補強だったと思いますが、現時点であまり上手くいかなかったところは悩みどころ。彼が復活してくれたら本当に大きいですが、復活劇があってもなくてもこのポジションには人を加えないといけない事は間違いない。やっぱり今季も福田に依存した部分があった訳で…。
【ミッドフィルダー】
現所属選手:川﨑颯太,[塚川考輝],福岡慎平,武田将平,松田天馬,金子大毅,平戸太貴,[米本拓司]
レンタルで他クラブでプレーしている選手:谷内田哲平
補強優先度:★★★★☆
後半戦からはアンカーに福岡、インサイドハーフに平戸、川﨑(米本)という人選が固まってきたので、そこでの構成力はなかなか目を見張るものがあります。ただ⑤で書いた部分は中盤に最も言える部分ではあるかなと。
まず川﨑の海外移籍が時間の問題である事はファンの間でもある程度共通の認識かなと思います。おそらくフロントはそれがパリ五輪直後になる可能性も考慮していたでしょうから、米本の獲得にはそういう意味合いもあっただろうなと思いますし、とりあえずは米本の完全移籍に動く事が最初に来るのかなと。ただ米本自体が先発機会の増加を踏まえて京都に来たところがあるので、当面は川﨑の控えになる可能性が高い京都への完全移籍を望んでくれるかどうか…は何とも言えない部分があります。
そして、やっぱり平戸が台頭すればするほど平戸のようにチャンスメイクができる人材の必要性はより痛感しましたね。FWに強力な人材を有しているだけに尚更。平戸のキック精度は代替しにくいものだとしても、チャンスメイク力は福岡や武田が持つパスを捌くセンスやゲームメイク力とはまた別のものですから。このタイプが今の時点では平戸しかいないので、平戸がいない試合になるとロングボール一辺倒になってしまう。レンタルを含めた現状の編成で一番それに近い役割を期待できるのは谷内田になるとは思いますが……インサイドのハーフで平戸の役割を担える選手はもう一枚必要だと思います。
【ウイング】
現所属選手:マルコ・トゥーリオ(左右),宮吉拓実(右),原大智(左),安齋悠人(左),松田天馬(左),豊川雄太(左右),平賀大空(左右),中野瑠馬(右),ムリロ・コスタ(左右)
レンタルで他クラブでプレーしている選手:山田楓喜(右),木村勇大(左)
補強優先度:★★☆☆☆
後半戦に入って、中盤である程度ボールを持てる作り方になってからトゥーリオが輝き始めた事はサンガにとってすごく大きかったです。エリアスの買い取り交渉がどうなるかによる部分もあるでしょうけど、基本的には来季も原・エリアス・トゥーリオの3トップを継続することが理想形でしょう。この3トップを解体できるほどの人材を獲得してくることの方が現実的なハードルは高いと思いますし。
ただし、例えばエリアスの交渉が不調に終われば原がCFに回る、或いは原が海外に移籍する…みたいな事象が起こればWGのポジションは空く。平賀を筆頭に安齋も中野もポテンシャルの高い選手で、特に平賀も大幅に出場機会を増やしましたが、J1のレギュラーとして1年やれるかどうかは結果的にそうなったとしてもそれありきで編成する訳にはいかないでしょう。ただ、サンガは立場としては木村と山田をレンタルで外に出し、この2人がJ1で通年で活躍した訳ですから、基本的には現在のメンバーを維持しつつ、インアウトの状況に合わせて木村や山田をどうするか、みたいなところでしょうか。
【ワントップ】
レンタルで他クラブでプレーしている選手:木村勇大
補強優先度:★★★☆☆
まずはエリアスがどうなるかどうかですし、エリアスが獲得できればそもそもそこで予算を結構割く、エリアスが退団となれば原がスライドすると思うので、このポジションも補強ポイントとしては優先されるべきところとは言えないでしょう。
ただし、センターフォワードタイプの選手がそもそもエリアスと原しかいませんし、今の原の主戦場は左WGなのでCFの控えは実質的にいない状態です。豊川や宮吉もプレー自体はできるでしょうけどそういうタイプではないですし。山﨑凌吾を夏に放出した判断は諸々の事情を考えても間違いと言えるものではありませんが、それに代わるFWの控えは獲っておくべきでしょう。原やエリアスの退団があれば即戦力補強の必要性、或いは木村の復帰案も出てくるでしょうが、そうではない場合に木村を控え前提で呼び出すのも少し難しくなってきたようには思いますし。
【①2024ポジション分布 ②そもそも曺監督続投?それとも監督交代? ③レンタル組の処遇 ④現主力の慰留はどうなる?迫り来る海外の影… はこちらから!】
ではでは(´∀`)