RK-3はきだめスタジオブログ

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【天皇杯決勝】ガンバ大阪、いざ10冠!過去4回の天皇杯優勝を振り返ろう!

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帰ってきたぞ新国立

 

どーもこんばんは

 

さてさて、いよいよ11月23日でございます。

天皇杯決勝、vsヴィッセル神戸!!

 

 

 

遂にこの時がやってきました。

辛酸を嘗め続けた数シーズン。復活を掲げ、再起を目指し、掴んだ手応えの感触を確かめながら失敗も繰り返した歴史の中で、いまガンバ大阪は再び晴れ舞台に立とうとしています。

対戦相手はヴィッセル神戸。ある意味では今、かつて関西Jクラブの中でガンバが君臨していた場所に立っているのが神戸なのでしょう。その背景を考えれば、Jリーグ開幕以降初の関西対決がこのカードとなったことも何かの因果なのかもしれません。最後に勝ち、新たなるガンバ大阪の時代を見せつける。その時に宇佐美貴史が掲げる聖杯を宮本恒靖が持ってくるなんてこんなに出来すぎたシチュエーションがありますか?勝つしかない…勝つしかない、勝つしかありません。

…で、という訳で今回は縁起モノという事でちょっと過去を振り返ってみましょうやと。昔のめちゃイケスペシャルやる時に昼の関東ローカルで総集編やってたようなノリで。今回は歴代のガンバ大阪天皇杯優勝と決勝戦を振り返っていきます!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

第88回大会(2008年)

 

監督:西野朗(7年目)

J1リーグ:8位

ナビスコ杯:ベスト4

ACL:優勝

クラブW杯:3位

 

 

4回戦 vs甲府○2-1(山口智佐々木勇人)@万博記念競技場

5回戦 vs磐田○3-1(佐々木勇人山口智山崎雅人)@ヤマハスタジアム

準々決勝 vs名古屋○2-1(中澤聡太、ルーカス)@神戸ユニバー記念総合競技場

準決勝 vs横浜FM○1-0(山崎雅人)@国立競技場

 

天皇杯JFA第89回全日本サッカー選手権大会決勝

ガンバ大阪1-0柏レイソル

2009年1月1日14:02@国立競技場

G大阪得点者:播戸竜二(116分)

 

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この年のガンバと言えばJリーグ史上に超過密日程のシーズンを過ごす事になった。ACLでは優勝という快挙を果たしてクラブ史にとって輝かしい一年になったものの、遠藤保仁播戸竜二の長期離脱、バレーの退団等もあってリーグ戦では8位に低迷。クラブW杯ではマンチェスター・ユナイテッドと伝説の撃ち合いを演じてみせるが、前年度王者にも関わらず天皇杯を獲らないと2009年のACLに出られない状況となった。

Jリーグチームが戦う可能性のある全スケジュールのうちゼロックス杯とナビスコ杯決勝を除く全試合を戦い、更に代表組を多かった当時のガンバのチーム状況は西野朗監督曰く「野戦病院」さながらの状態だったが、それでも名古屋と横浜FMに粘り強く勝ち進んで決勝に駒を進める。延長戦ではまさしく満身創痍感を漂わせる壮絶な戦いだったが、リーグ戦の結果ではACLに出られない状況になっていた事から「もう一度ACLを獲る」「もう一度クラブW杯の舞台に立つ」という一心で戦い抜いた。途中からフランサ李忠成を投入して攻勢を強めてくる柏の前に苦しむ時間も長かったが、PK戦が近づく延長戦、116分に最後に決めたのは同年非常に苦しんだ播戸だった。西野監督に「ヒーローになってこい」と送り出されたFWは、最後の最後にゴール前の混戦から押し込む「らしい」シュートでネットを許すと一目散にベンチの西野監督の下へ。初の天皇杯制覇はACL連覇を目指す意地と情念の中で掴み取った優勝だった。

ちなみに播戸氏が解説を務めた試合や様々なトークイベント、番組で語る天皇杯決勝とはこの時の事。

 

 

 

第89回大会(2009年)

 

監督:西野朗(8年目)

J1リーグ:3位

ナビスコ杯:ベスト8

ACL:ベスト16

 

2回戦 vs流通経済大学○5-2(佐々木勇人明神智和ペドロ・ジュニオール播戸竜二、ルーカス)@万博記念競技場

3回戦 vs福岡大学○6-1(遠藤保仁、ルーカス③、加地亮下平匠)@万博記念競技場

4回戦 vs鳥栖○3-1(ルーカス、ペドロ・ジュニオール明神智和)@広島ビッグアーチ

準々決勝 vs鹿島○2-1(山崎雅人②)@茨城県立カシマサッカースタジアム

準決勝 vs仙台○2-1(ルーカス②)@国立競技場

 

天皇杯JFA第89回全日本サッカー選手権大会決勝

ガンバ大阪4-1名古屋グランパス

2010年1月1日14:02@国立競技場

G大阪得点者:ルーカス(6分)、遠藤保仁(77分、90+2分)、二川孝広(86分)

名古屋得点者:中村直志(40分)

 

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2008年とは異なりACLナビスコ杯も比較的早い段階で敗退。前半戦はホーム公式戦6連敗など難しい時期を過ごしたが、望んだ形ではなくとも日程がリーグと天皇杯だけに絞られてスケジュールに余裕が出来た後半戦は僅か2敗せず、第33節まで優勝争いに絡んで3位でシーズンを終える。天皇杯では第33節の直接対決で逆転優勝の夢を絶たれた鹿島に「カップ戦男」でお馴染み山崎雅人の活躍でリベンジを果たし、GKが2人欠場という異常事態の中でプロデビューを飾った木村敦志の活躍でダークホース的に勝ち上がった仙台を準決勝で撃破。決勝の対戦相手はドラガン・ストイコビッチ監督が就任し、前年は3位、この年はリーグでは低迷したがACLで準決勝に進むなどブレイクした名古屋だった。

前半は1-1ながらも、俗に言う「黄金の中盤」が試合を支配する美しい試合を展開してみせる。そして77分、基本的にはパサーのイメージが強い遠藤が、もはや伝説と表現するしか無いドリブル突破で相手をごぼう抜きにしてミドルシュートを放って2-1。終盤には二川と遠藤が一発ずつぶち込んで終わってみれば4-1の圧勝となった。しかし刹那的なところで言えば、2010年は二川、明神が怪我で離脱する試合が増え、2011年は橋本英郎が長期離脱を余儀なくされた上で同年限りで退団してしまう。ある意味、黄金の中盤が然るべき場所で凄まじい輝きを放った最後の試合…という見方も出来るかもしれない。なお、GKを務めた松代直樹にとってはこの試合が現役ラストゲームだった。ガンバ一筋、良き時代も悪い時代も支えてきたレジェンドにとって最高の花道となった。

余談だが、この試合は名古屋のDFにして後の日本代表主将となる吉田麻也にとって海外移籍前最後の試合でもあり、吉田自身が著者やメディアで述懐する遠藤にかわされて得点を許したシーンを「悔しい思い出」として述懐する機会もしばしば見られる。

 

 

 

第94回大会(2014年)

 

監督:長谷川健太(2年目)

J1リーグ:優勝

ナビスコ杯:優勝

 

 

2回戦 vs金沢○5-1(宇佐美貴史倉田秋③、西野貴治)@万博記念競技場

3回戦 vs徳島○1-0(宇佐美貴史)@万博記念競技場

4回戦 vs広島○3-1(佐藤晃大②、リンス)@広島ビッグアーチ

準々決勝 vs大宮○2-0(二川孝広佐藤晃大)@万博記念競技場

準決勝 vs清水○5-1(宇佐美貴史②、パトリック②、リンス)@味の素スタジアム

 

天皇杯JFA第94回全日本サッカー選手権大会決勝

ガンバ大阪3-1モンテディオ山形

2014年12月13日14:04@日産スタジアム

G大阪得点者:宇佐美貴史(4分、85分)、パトリック(22分)

山形得点者:ロメロ・フランク(62分)

 

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横浜FMと広島が激突した2013年大会の決勝を最後に国立競技場は取り壊し&建て直しへ。その為、決勝戦は横浜の日産スタジアムで行われる事になったが、決勝が国立競技場以外で行われるのは駒沢競技場で行われた1967年大会以来47年ぶりとなった。更に2015年は1月からAFCアジアカップが開催される為、元日ではなく年内に決勝が開催されるのも上記の1967年大会以来。異例ずくめの中での天皇杯決勝は、そこに待っていた最後の結末も異例中の異例と呼べる大偉業だった。

J1復帰初年度だったガンバは序盤こそ苦しんだもののメンバーが固まりだすと大ブーストを開始し、最後は浦和を逆転してJ史上に残る逆転優勝を達成する(リーグに関しては此方のブログに詳細)。更に11月には広島を下してナビスコ杯も制覇していた為、この天皇杯を制すれば昇格チームとしては当然ながら史上初、Jリーグの歴史でも2000年の鹿島以来2チーム目となる三冠が懸かっていた。対する山形はJ2では6位に終わりながらも、プレーオフではGK山岸範宏の伝説のゴールもあってJ1昇格を達成。まさに2014年12月に最も勢いのあった2チームが天皇杯決勝で激突したことになる。

とはいえ、やはり実力面ではガンバが大きく上回っていた。22分にまでに宇佐美とパトリックのゴールで2-0にすると、後半には1点を返されるなど山形ペースの時間も続いたが、長年課題とされていた守備が長谷川監督就任後に大きく改善された甲斐もあって同点までは許さない。最後は宇佐美がトドメを刺して3-1で勝利したガンバ。「J1昇格即優勝」は2011年に柏が達成しているし、カップ戦でも事例はある。だがガンバの達成した偉業は「J1昇格即三冠」。三冠自体が2000年の鹿島とこの年ガンバの2例しかないだけに、この記録はさすがに今後一生と言っていいほどお目にかかる事はないだろう。

 

 

 

第95回大会(2015年)

 

監督:長谷川健太(3年目)

J1リーグ:2位

ナビスコ杯:準優勝

ACL:ベスト4

 

4回戦 vs川崎○2-0(大森晃太郎倉田秋)@万博記念競技場

準々決勝 vs鳥栖○3-1(宇佐美貴史②、長沢駿)@万博記念競技場

準決勝 vs広島○3-0(宇佐美貴史②、長沢駿)@ヤンマースタジアム長居

 

天皇杯JFA第95回全日本サッカー選手権大会決勝

浦和レッズ1-2ガンバ大阪

2016年1月1日14:16@味の素スタジアム

浦和得点者:興梠慎三(36分)

G大阪得点者:パトリック(32分、53分)

 

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この年も2008年に匹敵する鬼畜スケジュールの中での戦いを余儀なくされたガンバ。ゼロックス杯やスルガ銀行CSにも出場し、ナビスコ杯でも決勝に進出。リーグは年間3位だったが、復活したチャンピオンシップでは準決勝で2位の浦和を倒してここでも決勝に進んだ。要するに、国内で戦う事が可能な全試合を戦ってしまったのである。加えてACLでもベスト4まで駒を進める恐ろしい試合日程となった。だが、ナビスコ杯決勝では鹿島に惨敗、CS決勝では広島に大逆転負けを喫して準優勝続き。この年のガンバは結果と軌跡は間違いなく素晴らしいシーズンだったが、それゆえの悔恨と屈辱に苛まれ続けていた。ガンバにとってはしんどい思いをしながら辿り着いたこの決勝、準優勝ばかりで終わるシーズンに何がなんでもケリをつけたいところだった。

一方、それは浦和も同じと言えば同じだったと言える。2012年に就任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督は低迷していたチームを軌道に乗せたが、浦和というチーム柄もあってこの辺りに来ると「タイトルを獲れない」という側面が大きく出るようになった。2014年には最後の最後でガンバにまくられ、2015年は1stステージで無敗優勝をしながら2ndステージは広島の後塵を喫し、CSでは決勝にも進めていない。そして2015年は「ガンバ大阪vs浦和レッズ」のカードが公式戦で5試合も実現している。リーグ戦こそ1勝1敗だったが、ゼロックス杯とCS(有名な丹羽大輝のアレ)ではいずれもガンバが勝利。2000年代後半の第一次ナショナルダービー期が浦和にとって栄光の歴史なら、この第二次ナショナルダービー期は浦和にとって屈辱の歴史でもあった。

迎えた試合はナショナルダービーらしい激闘を見せる。1-1出迎えた後半、コーナーキックからパトリックが叩き込んで2-1としたガンバは浦和の猛攻を受ける。その構図はまるで浦和がガンバの猛攻を凌いで優勝した2006年大会と真逆ですらあった。アディショナルタイム、ガンバファン全員の心臓が止まった「金正也まさかの空振り事件」が発生。しかしなんとかこれも東口順昭のセーブで防いでガンバが劇的な2連覇を達成した。試合後、2015年シーズンをもって退団する事が決まっていた明神のユニフォームで遠藤が表彰台に上がり、17番をアピールした後に天皇杯を掲げたシーンは後世に語り継ぐべき名場面。

また、準々決勝の鳥栖戦はガンバにとって万博記念競技場で戦った最後のゲームとなった。

 

 

 

おまけ

第70回大会(1990年)

 

天皇杯JFA第70回全日本サッカー選手権大会決勝

日産自動車サッカー部0(3PK4)0松下電器産業サッカー部

1991年1月1日@国立競技場

 

ガンバ大阪としての初タイトルは2005年のJ1リーグであり、天皇杯初優勝は2008年となっているが、実は前身の松下電器サッカー部時代にも一度だけ優勝を勝ち取った事がある。今からちょうど30年前、Jリーグ開幕を3年後に控えた1990年大会の事である。

Jリーグの前身であるJSL時代、松下電器はそこまで強いチームではなく、関西のチームといえばヤンマーディーゼルサッカー部(C大阪の前身)という時代が長く続いており、そもそも松下自体がヤンマーのサテライトチームを母体としたチームだった。そんな中でようやく辿り着いた決勝の舞台で対峙したのは、当時読売クラブと並ぶ2大巨頭としてJSL時代の終盤には既にセミプロ化していた日産自動車サッカー部(横浜FMの前身)。この時の日産はGK松永成立、DF井原正巳、MF柱谷哲二木村和司、FW柱谷幸一水沼貴史、更にブラジル代表として1982年スペインW杯を戦ったFWレナトらを擁してJSL天皇杯JSL杯の3タイトル全てを2連覇中という化け物チームだったが故に、松下の勝機はどう考えても薄いと思われた。だが延長戦を含めた120分をなんとか0-0で乗り切ると、後に世代別日本代表やガンバユースでGKコーチを務めるGK慶越雄二がPKを2本セーブ。松下電器サッカー部として最初で最後のタイトルは、絶対王者日産を撃破しての優勝だった。当時のメンバーでは解説者としてお馴染みの永島昭浩がエースとして君臨しており、絶対的エースだったFW永島昭浩の他、DF和田昌裕(元・G大阪取締役GM)、DF島田貴裕(現・G大阪U-14監督)、MF梶居勝志(現・G大阪強化部長)らがこの決勝戦に出場している。なお、怪我により出場はしていないが日産には長谷川健太も所属していた。

ちなみに天皇杯勝戦PK戦で決着したのはこの大会が初めてであり、意外にも2023年の第103回大会に至るまで、決勝のPK決着はこの試合と第102回大会(2022年:甲府vs広島)、第103回大会(2023年:川崎Fvs柏)の2回しかない。

 

 

 

第104回大会(2014年)

 

監督:ダニエル・ポヤトス(2年目)

J1リーグ:4位(第36節終了時点)

ナビスコ杯:2回戦敗退

 

2回戦 vs福島○3-0(大森晃太郎倉田秋)@パナソニックスタジアム吹田

3回戦 vs宮崎○2-1(ネタ・ラヴィ、宇佐美貴史)@いちご宮崎新富サッカー場

ラウンド16 vs湘南○3-2(山下諒也、福岡将太、中谷進之介)@パナソニックスタジアム吹田

準々決勝 vs広島○2-1(宇佐美貴史②、長沢駿)@エディオンピースウィング広島

準決勝 vs横浜FM○3-2(山田康太中谷進之介、坂本一彩)@パナソニックスタジアム吹田

 

天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会決勝

ガンバ大阪vsヴィッセル神戸

2024年11月23日14:00@国立競技場

 

 

さぁ!

ではでは(´∀`)