RK-3はきだめスタジオブログ

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独断と偏見によるガンバ大阪 部門別ベストゴール2024!

 

 

今年の総括ブログのタイトル思い浮かんでない

 

どーもこんばんは

 

…さ、今宵、聖なる一日でございます。という訳で今回は、2024年ベストゴール大賞】をお届けしていきます!

 

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ガンバにとっては非常に印象的な、そして捲土重来のような印象を新たな形で見せつけたシーズンになったと思います。それは選手個人でも、チームとしても…。タイトルという目標は叶いませんでしたが、それでも最初は7位以上と掲げていた目標を通り過ぎ、いつの間にか優勝を目指して走ってたチームが得たものは言葉語るより大きなものだったんじゃないかと思います。

そんな中で、各部門別のベストゴールを独断と偏見で決めていこうやないか、と。せっかくクリスマスですのでね。景気良い日に、景気良いシーズンの、景気の良い企画を。やっぱりゴールの為に戦うスポーツですからね。

 

 

 

…とは言っても、ベストゴールって一概には決められないんですよね。ゴールそのものの凄さで決めるべきか、そのゴールの重要性などその一点が持つ意味の大きさで決めるべきか……それはベストゴールを決める時の永遠のテーマでしょう。

という訳で今年も例年同様、部門別に分けて考えていきます。部門としては以下の7部門!

 

①ゴラッソ大賞

②エロいゴール大賞

③ベストアシスト大賞

④美しい流れ大賞

⑤番外編:GKスーパーセーブ大賞

⑥劇的ゴール大賞

宇佐美貴史大賞

 

 

 

さぁ、今年を彩る珠玉のゴールの数々を振り返っていきましょう!

 

2024年のJリーグを振り返る記事も色々更新しています。それらの記事はこちらにまとめておりますので是非!

 

オリジナルアルバム出してみました!聴いてみてくださいませ。

 

 

 

①ゴラッソ大賞

・純粋に「おおおおお」と言わせるスーパーゴールを選出。

 

2位 第18節 G大阪1-0神戸(2-1)、70分のウェルトンのゴール

3位 第12節 G大阪1-0C大阪(1-0)、28分の宇佐美貴史のゴール

4位 第27節 神戸1-1G大阪(2-2)、56分の宇佐美貴史のゴール

5位 第1節 町田1-1G大阪(1-1)、84分の宇佐美貴史のゴール

 

宇佐美が多い!というか今年のベストゴール大賞はやっぱり宇佐美の名前がごっつ出てきます。3〜5位はミドル、ドリブルシュート、FKとそれぞれ違うタイプのゴラッソというところも魅力ですね。

2位のウェルトンのシュートは本人の走り込む角度もボールのバウンドも打ちやすい状態じゃなかったんですけど、それをショートバウンドでフカさず低空シュートを放ったのはお見事。シュートというよりショットでしたね。

 

1位 天皇杯準決勝 横浜F・マリノス0-1ガンバ大阪(2-3)

26分、山田康太のゴール

2024年10月27日14:00@パナソニックスタジアム吹田

 

 

山田がシュートモーションに入った瞬間に宇佐美が「打つな…!」と内心思ったというほど(ガンバTVにて発言)、普通に考えれば途轍もない難易度のシュート。あれをダイレクトで打とうと思うと…まずそもそもミートが難しいし、ミートしすぎるとかえってホームランみたいなシュートになっちゃうんですよね。シュート技術、タイミングの取り方の感覚を掴むという技術的な要素を揃えた上で、なお運も味方する必要があるシュートだと思うんです。気持ちいい一撃でしたね。

 

 

 

②エロいゴール大賞

・派手なゴラッソというよりも、唸るような技術的なエロさが詰まったゴールを選出。

 

2位 第33節 G大阪2-1札幌(2-1)、90+8分の宇佐美貴史のゴール

3位 第1節 町田1-1G大阪(1-1)、86分の宇佐美貴史のゴール

4位 第16節 FC東京0-1G大阪(0-1)、85分の山田康太のゴール

5位 天皇杯ラウンド16 G大阪1-1湘南(3-2)、14分の山下諒也のゴール

 

今や伝説の札幌戦のゴールって劇的度合いも勿論ですが、技術的なレベルもこれぞ宇佐美貴史と呼ぶべきゴールで、見れば見るほどエロいボールタッチなんですよね。本人も「頭は冷静だった」「状況に応じて選択を変更できた」と語っていましたが、そういう寸前でプレーを変更できるプレーはガンバユースが一貫して教えていた事でもある訳で、技術的な意味でもドラマチックなゴールでしたね。

4位の山田のゴールはゴラッソ部門2位のウェルトンと同様にショートバウンドをショットのように放つ気持ちよさの目立つゴールでした。5位の山下も気持ちいいループ気味のシュートでしたね。

 

1位 第18節 ガンバ大阪1-0柏レイソル(2-1)

15分、宇佐美貴史のゴール

2024年6月16日18:00@パナソニックスタジアム吹田

 

 

前述の札幌戦と共通するところがあって、これぞ宇佐美貴史という直前でプレーを切り替える判断の連続、そしてその判断を実行できてしまうテクニックとステップワークが見事に発揮されたゴールですよね。

実際に宇佐美がどう考えていたのかはわからないですけど、おそらく対面のDFに対するキックフェイントも元々狙っていたというよりは、あくまで最初はシュートを狙っていたと思うんです。しかしDFがシュートコースを消しに来たことで転ばせてプレーを切り替えた。前述したように、そういうコンマ単位で判断を更新すること、それについていく技術を持つこと…そして最後にちゃんとシュートを仕留めること。全ての動作が100点満点。これぞ宇佐美貴史のゴールでした。

 

 

 

③ベストアシスト大賞

・ゴールを演出した美しいアシスト、見事なアシストを選出。

 

2位 第35節 G大阪3-2名古屋(3-2)、78分の宇佐美貴史のアシスト(得点者:福田湧矢)

3位 第31節 京都0-1G大阪(2-2)、20分の山下諒也のアシスト(得点者:山田康太)

4位 第10節 G大阪1-1鹿島(1-2)、39分のウェルトンのアシスト(得点者:坂本一彩)

5位 天皇杯準決勝 横浜FM2-3G大阪(2-3)、120+5分の宇佐美貴史のアシスト(得点者:坂本一彩)

 

2位と5位の宇佐美のスルーパスは芸術的でしたね。2位の福田へのスルーパスは本人が「もう精一杯の愛情を込めて出しました」と語った通りのエンジェルパスでしたし、5位のパスはもうスペシャルとしか言いようがないです。

で、スペシャルといえば3位の山下、4位のウェルトンはそれぞれのスペシャルな能力をラストパスに繋げたというところが見事でしたね。山下の場合はスピードで抜け出してGKを釣り出し、ウェルトンの場合は相手のDFを弾きながら素早く体勢を立て直してパスに繋げた。そういうスペシャルな能力でラストパスを出せる状況を作り、フィニッシャーが後は打つだけの状況を作ったところが美点ですね。

 

1位 ガンバ大阪2-0横浜F・マリノス(4-0)

45+3分、宇佐美貴史のアシスト(得点者:ダワン)

2024年7月6日19:00@パナソニックスタジアム吹田

 

 

宇佐美ばっかやないか!とは思いつつも、それだけ今年の宇佐美貴史宇佐美貴史だったんだなと。

宇佐美のドリブルの真骨頂って、やっぱり細かいステップワークと細かいボールタッチなんですよね。それがあるからこそ、前述したような直前でのプレー変更が可能になる訳で。で、振りかぶることなく小さなモーションで強烈なシュートを放つことができるのが宇佐美貴史なんですけど、小さいモーションで正確なキックを放てる技をクロスに応用した例でしょう。細かいタッチとステップの流れで、ドリブルのようなリズムでクロスを入れた。これに関しては、宇佐美のクロスを信じて何の迷いもなく飛び込んだダワンもあっぱれ。

 

 

 

④美しい流れ大賞

・アシストに留まらず、フィニッシュに至るまでの流れが美しかったゴールを選出。

 

2位 第36節 磐田1-2G大阪(2-2)、45+9分の山下諒也のゴール

3位 第21節 G大阪1-0町田(1-3)、56分のウェルトンのゴール

4位 第36節 磐田3-4G大阪(3-4)、37分の坂本一彩のゴール

5位 天皇杯準決勝 横浜FM2-3G大阪(2-3)、120+5分の坂本一彩のゴール

 

今年は悩みましたね〜…良い流れのゴールがすごく多かった。ワイドに開くことでポケットのスペースを作りやすくする事、そこに誰かが確実に走り、パスを通すこと。去年からポヤトス監督は「スペースをつくる」「スペースを見つける」「スペースを使う」事を口酸っぱく言っていましたが、この中なら3位の町田戦のゴールはまさしくそういう流れでした。

特筆すべきはカウンター攻撃。基本的に今季のガンバは攻め急がない事を心情としていますが、裏返せばガンバの取り組みは正しい状況判断を踏まえればカウンターにも応用できる。カウンターという急ぎがちなところでもしっかりとスペースを考えて速攻を繰り出せるようになっていたんですね。4位と5位はそういうものが表れた得点だったのかなと。

 

1位 第35節 ガンバ大阪3-2(3-2)名古屋グランパス

78分、福田湧矢のゴール

2024年10月23日19:00@パナソニックスタジアム吹田

 

 

福田の復活弾と宇佐美の絶妙なスルーパスが印象的なゴールでしたが、そこに至るまでの流れも気持ちよかったんですよね。まず鈴木徳真が簡単ではない状況から坂本にビタッ!とハマる縦パスをつけて、坂本はポストプレーを宇佐美の選択肢を減らさないようなパスという100点の結末で届けた。その上で宇佐美のパスと福田の飛び出しですからね。全ての役割、全てのスキルがビタっとハマった3本のパスと1本のシュートだったなと。

 

 

深読みしすぎなら申し訳ないんですけど、鈴木がボールを持った時点で宇佐美がしれーっと相手をブロックしに行った動きもまた良かったんだ…。

 

 

 

⑤番外賞:一森純大賞

・ガンバのGKと言えば東口順昭という時代が長らく続いていましたが、ガンバで東口より試合に出場したGKが生まれたのは東口加入前の2013年以来初めて。それが一森純でした。間違いなく今季の立役者だった彼の、相手のゴールを阻止したスーパーセーブもここで取り上げます。

 

2位 第4節 G大阪2-1磐田(2-1)、90+6分のチームの勝利を確定させたラストワンプレーのセーブ

3位 第26節 0-0G大阪、70分の木下康介のシュートをセーブ

4位 第19節 G大阪0-0神戸(2-1)、62分の武藤嘉紀のシュートを弾いたセーブ

5位 第35節 G大阪2-1名古屋(3-2)、38分の3連続セーブ

 

例えば第24節湘南戦のルキアンのヘッドを止めたセーブも魅力的でしたが、より「勝点に直結したスーパーセーブ」を重視して選びました。名古屋戦の3連続セーブはそれこそ東口もよく見せていたセーブで、彼らは一度止めた後にすぐ次の準備ができる。5位にはしましたけど、そういう重要なスキルが見えたセーブでしたね。

 

1位 第8節 ガンバ大阪1-1サガン鳥栖(2-1)

90+8分、横山歩夢の決定機を防いだセーブ

2024年4月14日15:00@パナソニックスタジアム吹田

 

2位の磐田戦のセーブとも悩んだんですよね。「うわぁ!!飛んだ!!」って思って最高にテンション上がりましたし。ただ今回は、第8節の鳥栖戦のセーブを選びました。

この試合って途中からガンバが数的優位になり、一方的にガンバが攻め込む時間が続いていたんですよ。そういう状況のGKの振る舞いってめちゃくちゃ難しい。例えばボコボコに攻められているのスーパーセーブ連続って、ある意味ではキーパーはリズムを掴んだ状態だと思うんです。

 

 

それがこの鳥栖戦の一森は一度の決定機に対して一発回答を出さなければならない状況だった。そこでDFの動きも踏まえたシュートコースをしっかりと切るポジショニングで1対1を制したあのシーンはアディショナルタイムの被弾を回避すると同時に、その後の三浦の劇的ゴールへの礎にもなった。技術と状況、そして集中力。それらを踏まえてこれが1位ですね。

 

 

 

⑥劇的ゴール大賞

・言わずもがな、ドラマチックな劇的ゴールやそのゴールの重みが強かったゴールを選出。

 

2位 天皇杯準決勝 横浜FM2-3G大阪(2-3)、120+5分の坂本一彩のゴール

3位 天皇杯準決勝 横浜FM2-2G大阪(2-3)、90+3分の中谷進之介のゴール

4位 第8節 G大阪2-1鳥栖(2-1)、90+9分の三浦弦太

5位 第1節 町田1-1G大阪(1-1)、86分の宇佐美貴史のゴール

 

どれも問答無用のブチ上げゴール!5位の宇佐美のFKから2024年は幕を開けましたし、4位の三浦のゴールは「今年のガンバは勝ち切れるチームだ!」という事を示してみせた。そして2〜3位は…あの試合は凄かったですね。120分をもう一度記憶を抹消して見直したいようなゲーム。一生そう思い続けるようなゲームだったと思います。

 

1位 第33節 ガンバ大阪2-1北海道コンサドーレ札幌(2-1)

90+8分、宇佐美貴史のゴール

2024年10月5日19:00@パナソニックスタジアム吹田

 

 

まあもう…こればっかりは、ね。もう。これ以上喋るのも野暮な気がするほど感動しました。

 

 

この日スタジアムにいたんですよ。一つ間違いないのはこの日、この時、この瞬間…この場所でこの景色をこの目で見ることができた、この体で感じることができたのは一生の宝で、何物にも代え難い思い出でした。こういう瞬間に魅せられて、こういう瞬間を求めてこのスポーツを見ているんだろうな…と。

 

 

 

宇佐美貴史大賞

・7部門目には今季圧倒的なパフォーマンスを見せた宇佐美貴史の12ゴールの中からベストゴールを選出。チームを引っ張ったNo.7の名シーンの数々。何度見てもたまらない!

 

2位 第33節 G大阪2-1札幌(2-1)、90+8分のゴール

3位 第1節 町田1-1G大阪(1-1)、86分のゴール

4位 第18節 G大阪1-0(2-1)、15分のゴール

5位 第27節 神戸1-1G大阪(2-2)、56分のゴール

 

1位 第12節 ガンバ大阪1-0セレッソ大阪(1-0)

28分、宇佐美貴史のゴール

2024年5月6日14:00@パナソニックスタジアム吹田

 

 

札幌戦もぐうの音も出ないベストシーンでしたが、ここではあえてこちらに。

 

 

何年も煮湯を飲まされてきたダービー。ダービーに限らず、ここ数年の嫌な雰囲気を吹き飛ばす為にはダービーを、それもヨドコウではなくパナスタで勝つ事が何よりも重要だったと思います。本人にとっては、公私ともに親しい三浦の長期離脱…という期する想いもあったでしょうし。そこで決め切った、負の歴史をその右脚で断ち切ってみせたことは、それこそ去年や一昨年のことを思うと……グッとくるものがありましたね。

加えて、この決勝戦は5月6日。宇佐美貴史の32歳の誕生日だったんですよ。こういうシチュエーションの試合が誕生日に組まれて、そこで自分のゴールで、自分のゴールだけで久しぶりにセレッソを斬ってみせた。「U R MY SPECIAL」とSNSに投稿しましたが、まさしく特別な男だと認識させてくれる一撃でしたね。本当に今年の宇佐美には感動させられました。本当に、本当に嬉しかった……。

 

 

慌ててモノを書く

ではでは(´∀`)