B'z UNITE今回も楽しそう
どーもこんばんは
B'zのUNITE、第1回がミスチルとGLAYっていう絵に描いたようなド王道路線でいって、第2回は少し踏み込んでイエモン、マンウィズ、ホルモン、ワンオク引っ張ってきたって流れが完璧すぎる#Bz#UNITE02
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年4月1日
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第8節、ガンバ大阪 vs FC町田ゼルビアの一戦です!
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2022年は目指そうとするスタイルに苦しみ、方向性にも悩み続けましたが、最後の最後で意地を見せた。対して2023年は劣勢にあまりにも脆い姿を見せ続けながらも、貫こうとしたスタイルはあった。そうして迎えた2024年の輝きには、まさしくガンバが握ろうとしていたものが合わさったような感覚があったと思います。
2025年、ここまでのガンバは苦しい状況が続いています。3勝3敗1分という如何とも言い難い状況、相次ぐ負傷者と予想だにしない混乱、整わないコンディションの中で求められる擦り合わせ……昨季は見なかったような失点が相次ぐ苦しい時間帯は偶然と片付けるにはあまりにも危険である事は確かです。一方、清水戦で見せたパフォーマンスであったり、福岡戦で倉田秋が見せつけた矜持や新潟戦の試合展開……欠けた片側を追って彷徨った2022〜2023年とは異なり、このクラブにはまだスタイルと意地を持ってカレンダーを歩いている…そう考えています。
対戦相手はFC町田ゼルビアです。考えてもみれば、2024年にガンバが追いかけた夢は町田戦から膨らみ、そして町田戦を境に萎んでいった。言っても町田はJ1リーグという括りでは新参者ですから、去年は彼らの方が順位は上とてチャレンジャーとしての立場を失ってはいないはず。しかしながら、チャレンジャーとして向かってくる町田はガンバにとってリベンジの対象です。
両チームスタメンです。
ガンバは前節新潟戦からスタメンを4名変更。昨季から4-2-3-1を採用していたガンバは今日は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2、4-3-1-2と呼ぶべきシステムを採用し、トップ下に宇佐美貴史を置きつつ2トップはジェバリと移籍後初先発となるヒュメットのコンビ、そしてネタラヴィをアンカーに鈴木徳真と美藤倫の3ボランチとなりました。宇佐美のスタメン、倉田のベンチスタート、中谷進之介と福岡将太のCBコンビはいずれも第2節福岡戦以来となっています。
町田は前節福岡戦からはスタメンを2人変更。前節は先発していた白崎凌兵と菊池流帆がいずれもベンチスタートとなり、それぞれ下田北斗とドレシェヴィッチが2試合ぶりにスタメン復帰となっています。CBの昌子源、GKの谷晃生にとっては古巣との試合。特に谷には完全移籍後最初の古巣対決となりまひた。
本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。
ガンバにとっては金J開催となった開幕戦以来の平日ホームゲームとなりました。今日の試合は平日開催という事で、夜割チケットやスタジアムグルメ、アルコール商品の割引キャンペーンも実施。今季から施行されたグルメエリア「青黒横丁」でも抽選会が実施されます。また、隣接するEXPO CITYでは新たにデジタルサイネージが設けられており、ガンバの選手が立体的に見える形で放映される演出も。
気が付けばパナスタも10シーズン目。先日もパナソニックの入社式がパナスタで行われるなど大阪に於ける存在感を増していますが、今ではすっかりサッカー日本代表の埼玉スタジアム2002に次ぐ第2ホームのような扱いも受けており、日本代表は先日2026年W杯の出場を確定させましたが、その予選最終戦となるインドネシア戦はパナスタ開催が予定されています。
本日は現地観戦です!スポーツ観戦日記はまた追々に。
開始早々に一度宇佐美のシュートがポストを叩くシーンこそありましたが序盤は町田ペース。ロングボールをオセフンに当てて、そこに対して相馬勇紀と西村拓真が絡んでくる町田のシンプルな攻撃にラインを押し下げられる形になりました。ガンバもシャドーへの対応として3ボランチを採用し、ネタラヴィが時折4バックの中央にも入る形を取りながらオセフンのポストからシャドーがそのまま抜け出していく町田の必勝パターンは防げていたものの、この時点で前線3枚以外がかなり押し込まれていた事もあり、町田はWBが高い位置で攻撃に絡むサイド攻撃を展開していく形に。
13分には右サイドからの攻撃がディフレクションしたところに走り込んだ中山雄太がミドルシュート。このシュートをGK一森純が好セーブで弾いたこぼれ球にオセフンが反応しますが、このシュートはどうにかポストに当たって難を逃れます。
とはいえ、ガンバも少しずつ中盤でボールを持てるようになると4-3-1-2を採用した狙いをチームとして提示できるようになっていきました。
サイドのスペースが大きく空けてある状況からスタートするシステムになっているので、中央で宇佐美やネタラヴィがボールを持った際にヒュメットや美藤が右サイドのスペースを狙うアクションを度々披露。28分にはネタラヴィ、鈴木、宇佐美と繋いで美藤がシュートに持ち込む惜しい場面もあり、アタッキングサードで全線のタレントが細かいパスワークからコンビネーションを発揮する場面も見られてくるように。
しかし町田は裏を狙おうとしたヒュメットらに対してしっかりとチャレンジ&カバーを用意しながら人とスペースを潰し、ポストプレーを担うジェバリには岡村大八がしっかりとぶつかる形で対処してきた事で決定機にはなかなか結び付かず。また、ガンバ自体が町田に押し込まれている状態は変わらなかった事からSBは最終ラインに吸収される形になっており、美藤やヒュメットのいた右サイドはともかく左サイドでは黒川圭介があまり上がってこれず「サイドのスペースをSBに使わせる」というこのシステムの骨幹の一つが発揮しにくい状態に。
すると前半終了間際、ゴール前の絶好の位置で町田がFKを獲得すると、相馬が狙った直接FKが壁に入った福岡将太に当たってコースを変えてゴールイン。先制を許した試合では全敗中のガンバにとっては重い失点に。
壁も動く!?
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年4月2日
デザインされた鮮やかなFK弾💫
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第8節
🆚 G大阪vs町田
🔢 0-1
⌚️ 43分
⚽️ 相馬 勇紀(町田)#Jリーグ pic.twitter.com/A7AXybUAqc
前半はそのまま0-1で終了。堅守を誇る町田を相手に、ガンバは後半にビハインドを追う展開を強いられます。
後半は立ち上がりこそ町田に押される時間帯もありましたが、相手もロングボールよりカウンターシフトになった事で人数をそこまでかけてこなかった事、ポヤトス監督がハーフタイムに「SBはもう少し高い位置を取るように」と指示を出した事もあってチームとしての重心が下がる展開は避けられるようになり、ネタラヴィがフォローしながら宇佐美と左右のボランチでタメを作りつつSBをサイドのスペースに走らせる…というリズムは出せるようになっていきました。実際に55分にはインナーラップ気味に走った黒川と入れ替わるようにサイドに流れた宇佐美のクロスにファーサイドの半田が走り込む…という場面もあったように、前半は中央のコンビネーションに留まっていたシステムの妙が徐々に流動性を持ち始めていきます。
5バックとして守ってくる町田に対し黒川と飯田が高い位置でサイドの幅のスペースに入れる状況ができてくると、今度は町田守備陣の間隔も開いてくるようになりました。鈴木を下げて満田を右ボランチとして投入したガンバは64分には福岡の縦パスを宇佐美、ネタラヴィと繋いでディフレクション。これを拾った宇佐美が巧みな足裏でのタッチでドレシェヴィッチをかわして決定機寸前…のところまで行くも、爆速で戻ってきた昌子がこれをカバーしてシュートには至らず。75分にはネタラヴィのスルーパスに抜け出した半田のクロスにニアサイドのジェバリが反応しますが、ここもミートしきれず。
町田が仙頭啓矢、白崎凌兵、桑山侃士といった選手を投入し、全線の回転数を増やしてカウンターに繋げるようにシフトしてきた一方、ガンバは80分に宇佐美を下げてファン・アラーノをボランチとして送り込み満田をトップ下へ、終盤には美藤を下げて倉田秋を投入して同点を狙いにいきます。
アラーノ投入後、スペースへの出入りが活性化されたガンバはアタッキングサードで可能性のある場面を作る事はできましたが、アラーノのクロスにジェバリがシュートを打ち切れなかった86分のシーンを含めて守備陣を脅かす場面は作れてもゴールを脅かすような場面はあまり作れずに試合終了。0-1で敗れ、ガンバはこれで3戦未勝利となりました。
まずこの試合の大きなポイントはシステムを変えて挑んだという事。2024年からはシステムは4-2-3-1を一貫して採用しており、去年は一度4-3-1-2とも解釈できるような布陣を採った事はありましたが、今日は明確に4-3-1-2のシステムでしたし、記憶が正しければポヤトスガンバが2トップでスタートしたのは初めてだったと思います。
ポヤトス監督も試合後の会見で述べていましたが、今回の4-3-1-2の目的としては第一に3ボランチにする事でオセフンのポストプレーから相馬・西村の強力な2シャドーが絡む町田の必勝パターンを捕まえること、そしてウェルトン、山下諒也、奥抜侃志といったWGが相次いで離脱している事も加味して練ったプランである事。システム変更の目的としては守備面では町田対策、攻撃面ではWGに離脱者の多い現状を踏まえたパターンの模索というところで、この両面を満たしていたのが4-3-1-2だったと。
実際に今季の町田の得点シーンって……思い返してみたらオセフンのポストやロングボールを相馬なり西村なりが拾ってCBとSBの間のポケットに切り込んだところから生まれるケースが多いんですよね。特に相馬なんかドリブルでそこを持っていっちゃうので。それに対してこの日のガンバはCBとCBの間にネタラヴィ、SBとCBの間に美藤と鈴木がそれぞれ入ってポケットを埋めるような形になっていましたし、特に美藤はオセフンのポストプレーに反応した相馬を上手く捕まえていた。試合後に相馬が「結構やりにくかった」と語っていた事しかり、試合後の会見なのでマイルドな言い方になっているとしてもポヤトス監督が「プラン通りやってくれた」という言葉を残したように、町田対策として、或いは守備面でのシステム変更はある程度上手くいったと表現するべきかなと思います。
一方、攻撃に関しては……良いも悪いも、或いは相手との兼ね合いも含めていくつかの要素があったと思います。
まず、チャレンジ自体は全体的に面白かった。4-3-1-2はWGやサイドハーフを置かないシステムゆえに、サイドのスペースを空けた状態で攻撃が始まる訳ですが、例えば右サイドではネタラヴィや宇佐美がボールを持った時にヒュメットと美藤が積極的に右サイドのスペースを狙いに行くアクションを起こしていました。必ずしも直接的なチャンスに繋がった場面は多くありませんでしたが、そういうアクションを通じてミドルゾーンのスペースを空けるところから、ジェバリのポストプレーを絡めた中央のコンビネーションを発揮していく…そういうアプローチは前半から可能性を見せてくれる部分はありました。
しかし、前半に関しては…町田のロングボールに対して3ボランチがシャドーに対応する町田対策の結果、全体的に大きくラインが下がってしまった事が攻撃を難しくした部分は少なからずあったようにも思います。もちろんこれは町田対策としては機能していた部分でもありますから、トレードオフみたいなもんで仕方ないところではあるのですが……。4-3-1-2の攻撃に流動性を持たせる為に必要な事って「前線のコンビネーションの確保」と「サイドのスペースをSBが使う事」だと思うんですよ。まず前者に関しては、全体的にラインが下がってしまった事でコンビネーションの発揮が効果を生むようなエリアに到達するまでの距離と手数が増えてしまったという事。相手はジェバリのところもしっかり抑えてきたので無理矢理に陣地回復する事も難しかったですし、アタッキングサードに到達する頃には町田の守備体系が整えられてしまっていたという難しさはありました。
で、後者に関してはやはり前半は両SBが最終ラインに吸収されてしまった部分が大きかったです。町田の戦術、ガンバの対策、それに加えて相手の両WBも想定より高い位置を取ってきたので、半田と黒川は対策に加えてそこの対応に追われる形になってなかなか前に出れなかった。右サイドに関してはヒュメットと美藤がそのスペースに走った事でなんとかなりましたけど、左サイドはこのシステム自体が若干黒川ありきなところはあったと思いますし、左ボランチに入った鈴木も黒川のコースを確保しながら時間を作るという作業は上手くいかなかったというか、結構彼の得意とかするところではないタスクを背負わされてしまっていた印象はありました。個人的には、今日のやり方であれば左SBとの絡み、トップ下や2トップとの連動も求められる左ボランチはそれこそ倉田を置いた方が良かったのでは…という印象はありましたね。ただ後半に入るとポヤトス監督の修正もあってSBが高い位置を取れるようになったので、そこで攻撃の流動性が出てきたのも自然な流れではあったのかなと思います。
私自身がシンプルに4-3-1-2システム好きってのもあって若干バイアスがかかってる部分はあるんですけど、総じてナイストライと呼べるものではあったと思いますし、ポヤトス監督がこのシステムをWGに目処がつくまでは継続したいのかあくまで町田対策に限った話として考えているのかはわからないので後者ではなかった場合の話ですが…個人的には今日の結果と内容で捨てるには惜しいオプションだと思うんですよね。
というのも、この試合は一見すると前線のスペースを狙う動きが少なかったように映るゲームではあったんですけど、実際にはガンバもそういうアクションは度々起こせていたんですよ。ただ、そこに対する町田のケアが完璧だったところがあったなと。56分に宇佐美がジェバリのポストプレーからカウンター気味に抜け出した場面があったんですけど、ここでヒュメットが良い飛び出しを見せて、ファーサイドには鈴木も駆け上がっていた。宇佐美の技術を持ってすれば、本来この状況ならどちらかには良いスルーパスを通せるんですよ。ただ、この場面ではヒュメットへのコースをドレシェヴィッチが完全に切っていて、ファーサイドの鈴木へのコースは林幸多郎が切っていた。そして昌子がヒュメットと宇佐美の中間に入る形でどちらにも対応できる状態を作り、宇佐美を詰まらせてからボランチが宇佐美を潰す…と。
状況としてはカウンターに近い形だったので、町田はこの完成された守備のポジションを昌子、ドレシェヴィッチ、林が猛ダッシュで完成させてきたんですよね。よくあるカウンター対応としては、先に宇佐美にチャレンジしちゃう事が多いと思うんですよ。そうしたら宇佐美の思う壺で、ヒュメットにも鈴木にも放り込めるし、むしろそのほうが単独でも剥がしやすかったりする。そこでパスコースを全部切り、スペースも全部殺し、宇佐美を詰まらせてから狩りに来た。あの守備の連動をあの状況で猛ダッシュで成立されてしまった時点で、ちょっとこれキツイな…と思わされた部分は正直ありました。
町田はそら強いわなって。あまりにも徹底されすぎてる。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年4月2日
ガンバも何回か宇佐美なりネタラヴィなりが持ち出した時にヒュメットや美藤がスペースにアクション起こして可能性を作れそうな瞬間はあったんだけど、その都度中央のカバーを確保した上で第二の選択肢までパスコース消してきやがる。
考えてみたら、前半から宇佐美やネタラヴィがボールを持ち出したタイミングでヒュメットや美藤が良い飛び出しをしていた場面が何度かあったのに、町田はダッシュで人に一人付き、それを中央のカバー役を確保した上で実行する。要は一つのシーンに対して2〜3人がどう連動するかが徹底的にデザインされていたようなもので、そこはちょっと圧巻でしたね。試合を通じて…。
この試合のガンバは別に「負けるべくして負けた」とは思わない内容とチャレンジだった一方で、町田に関しては明確に「勝つべくして勝った」という守備のパフォーマンスだったと思います。ですので、ガンバとしては今日の座組はもう少しトライしてみてもいいんじゃないかなとは感じますね。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第8節
1位 鹿島アントラーズ(16)
2位 FC町田ゼルビア(16)
3位 川崎フロンターレ(14)※1
4位 サンフレッチェ広島(14)※1
5位 柏レイソル(13)
6位 アビスパ福岡(13)
7位 京都サンガFC(12)
8位 清水エスパルス(11)
9位 ファジアーノ岡山(11)
10位 湘南ベルマーレ(11)
11位 浦和レッズ(10)
12位 ガンバ大阪(10)
13位 セレッソ大阪(9)
14位 ヴィッセル神戸(9)※1
15位 東京ヴェルディ(9)
16位 FC東京(8)
17位 名古屋グランパス(8)
18位 横浜FC(7)
19位 横浜F・マリノス(6)※1
20位 アルビレックス新潟(4)
※1 1試合未消化
首位鹿島は敵地で前節で無敗が止まった広島と対戦しましたが、広島は新加入の前田直輝が前半に挙げた得点を守り切って広島が勝利。鹿島は開幕戦以来の敗戦となりました。上位陣ではG大阪に勝利した町田が鹿島と同率首位となり、湘南に勝利した川崎が3位に。開幕5戦無敗だった湘南は初黒星から3連敗となりました。
注目の東京ダービーは2度勝ち越した東京Vに対し、FC東京は終了間際のゴールで2-2のドロー。名古屋と横浜FMの不振に悩む名門同士の対戦は名古屋が制しました。新潟は福岡に敗れ、これで開幕8戦未勝利となっています。
N・A・V・I
ではでは(´∀`)