RK-3はきだめスタジオブログ

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【DRIVE 1993〜2026 発売!】GLAY のオリジナルアルバムの個人的ベスト10を考えてみた。【後編:1〜5位】

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初めてブログを開けた日は読者なんて一人もいやしませんでした。

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日4月23日、GLAYのデビュー30周年を記念したベストアルバムDRIVE 1993~2026 -GLAY complete BESTが発売されました!

 

【Amazon】【限定特典ポスター2枚付き 2形態セット】 GLAY DRIVE 1993~2009 -GLAY complete BEST(2CD+Blu-ray) +DRIVE 2010~2026 -GLAY complete BEST(2CD+Blu-ray) シリアルナンバー封入

 

 

 

個人的にも最初に聴いたGLAYが2000年発売の「DRIVE-GLAY complete BEST」だったりしたので、ここにきてのDRIVE続編はREVIEWの時以上の感慨があるやもしれません。ドームで行われる30周年ファイナルも楽しみでございます。

という訳で今回のブログは……今回のDRIVEはファンの投票で選ばれた上位楽曲が収録された訳ですけど、あえてここでオリジナルアルバムの話をば。純粋に私が好きなGLAYのオリジナルアルバムベスト10を考えつつ、上位10作の簡単なレビューを書いていけたらと思います。最近GLAYを聴き始めるようになった方にも何かしらの参考になれば…と!

 

6位〜10位はこちらから!

 

GLAY検定作ってみました!やってね!

 

GLAY30周年記念特集ということで様々な記事をまとめております。是非に!

 

オリジナルアルバム出してみました!だいぶGLAYさんの影響を受けたもの多々……聴いてみてくださいませ!

 

 

第5位

GLAY(2010年)

DRIVE 1993~2026収録楽曲:『シキナ(2位)』『Satellite of love(5位)』『Precious(14位)』『Chelsea(24位)』

 

【Amazon】GLAY

 

読んで字の如し。文字通り"THE GLAY"という手触りを味わえるアルバム四天王はBELOVED、pure soulFREEDOM ONLY、そしてこのGLAYでしょう。だってジャケットからTERUさん両手広げちゃってんだもん。何よりも爽やかな『シキナ』に始まり『汚れなきSEASON』が示す曲調に反して内省的というTAKURO作品によく見る佳作にロードムービー的な『WASTED TIME』が続く冒頭3曲がこのアルバムとはなんぞやを物語っていますし、終盤の『Precious』『Satellite of love』の大作連発は圧巻としか。TAKUROさんは「車で聴いていてラストの『Chelsea』が終わって1曲目の『シキナ』に戻る瞬間がすごく好き」と語っていましたが、これはBELOVEDのRHAPSODY→GROOVY TOURに通ずるものもありますね。

ホコ天のデビュー当時の直の先輩だったX JAPANLUNA SEAほどビジュアル系のロックには染まれず、かといって同世代のミスチルほどミディアムに振り切れない、でもどちらへの憧憬も捨てられない…黒でも白でもなくGLAYとはよく言ったものですが、黒にも白にも憧れた末に辿り着いた矜持がGLAYの作家性であり、この一枚だったんじゃないかと。

 

 

 

第4位

BELOVED(1996年)

DRIVE 1993~2026収録楽曲:『BELOVED(2位)』『春を愛する人(4位)』『都忘れ(9位)』

 

【Amazon】BELOVED Anthology

 

BEAT out!》でブレイクしつつあったGLAYの地位を爆発的に高めた一枚とでも呼ぶべきでしょうか。BELOVEDのPVでTERUさんが両手をぶわーって広げるポーズ然り、GLAYシグネチャーに昇華したような作品と言えるでしょう。『BELOVED』『春を愛する人』『カーテンコール』『都忘れ』に代表される詩の美しさと、それに映える美しいメロディー。そこに加えて『GROOVY TOUR』の煌びやかさから始まるワクワク感と『HIT THE WORLD CHART!』のちょっとした退廃感。GLAYの強みとも言うべき"幅と解釈"が初期衝動を纏わせながら存分に発揮された傑作です。

当時の時代に生きていないので肌感覚ではわかりませんが、色んな話を聞くなり読むなりすると…やっぱりGLAYって90年代はいわゆる"ポップスに進んだロックバンド"みたいな見られ方をしていたと思うんですよ。これは…例えばB'zやサザンオールスターズミスチルラルク辺りにも言える話なんですけど、この時代っておそらく商業的な成功と音楽性としての評価がある種のトレードオフになっているような風潮があって、雑誌や識者がよくやるような「歴代名盤ランキング」なるものに入りにくかったりするんですよね。そこに若干忸怩たる思いを抱えていたり…みたいな部分はある。改めてBELOVEDを聴くと、もう少し界隈の評価のされ方があるんじゃないか的な気持ちもあって、そこに若干忸怩たる思いを抱えていたり…みたいな部分はあるというか…。

 

 

 

第3位

pure soul(1998年)

DRIVE 1993~2026収録楽曲:『pure soul(1位)』『SOUL LOVE(5位)』『May Fair(13位)』

 

【Amazon】pure soul Anthology

 

GLAYの中で超大作感を感じるアルバムはこのpure soulが随一かなと思っています。BELOVEDや後のGLAYと同様に、GLAYの"幅と解釈"の多様さが存分に発揮されている。いわばBELOVEDをより拡げるとpure soulになるのかなと。どちらかと言えばBELOVEDの方がGLAYのオリジナリティの提示という意味でコンセプト性があって、pure soulはそれと比べると統一性よりもバラエティ色の強いアルバムではあるんですが、むしろ「純粋に良いと思った曲を集めた」「純粋に好きな曲を作った」という点でいえば、めちゃくちゃタイトルに沿ったコンセプトアルバムとも言えるのでは。

ハイライトはやっぱり超大作『pure soul』で、そんな魂の相剋とも言えるような名曲を核に、爽やかな曲とパンキッシュ感すらある楽曲が並び、最後に『I'm in love』で大団円的にアルバムを締める。前述の『GLAY』で書いた事と重複しますが、黒にも白にも染まりきれないけどどちらにも憧憬を抱き続けていたGLAYゆえに、みたいな手触りのアルバムですね。

 

 

 

第2位

HEAVY GAUGE(1999年)

DRIVE 1993~2026収録楽曲:『Winter,again(10位)』『BE WITH YOU(17位)』『生きがい(23位)』

 

【Amazon】HEAVY GAUGE Anthology

 

セールスや当時のGLAYの勢いを踏まえた時に、印象としては《BELOVED》《pure soul》《HEAVY GAUGE》が黄金期3部作というか、ここにベストアルバムの《REVIEW》を入れた4作が四天王的な雰囲気はあるんじゃないでしょうか。GLAYのパブリックイメージというか、このHEAVY GAUGEはヒット曲多数収録というポップスの条件を満たしつつ、BELOVEDとpure soulで確立されていたGLAY的王道路線を少し裏返したものを見せたのが本作という印象です。GLAYというかTAKUROさんがよくやる"綺麗なメロディーに鬱な歌詞が乗ってる"みたいな作品はHEAVY GAUGEから一気に増えたんじゃなかろうかと。

それこそpure soulまではその名の通り純でいられたGLAYが、色んな現実を見て、或いは対峙してHEAVY GAUGEに至った…という対比で見比べると、今や定番曲となった『FATSOUNDS』なんかも曲調とは裏腹に葛藤を感じられるような曲ですし、その中に挟まる『BE WITH YOU』までもがすごく救いを求めたような歌詞にも聞こえてくる。曲として、アルバムとして秀逸なだけでなく、バンドの歴史の中で見た時の重さも感じる一枚かなと。

 

 

 

第1位

THE FRUSTRATED(2004年)

DRIVE 1993~2026収録楽曲:『BEAUTIFUL DREAMER(3位)』『STREET LIFE(20位)』

 

【Amazon.co.jp限定】THE FRUSTRATED Anthology(ミニ巾着付)

 

ただただ一番好き。一番好きです。好きすぎて、Anthology版が出た時にはこのアルバム一本でNote書きました。

 

 

なので細かいことはNoteの方読んでくれ…という事で長々とは書きませんが。前述のpure soulHEAVY GAUGEのような何かに追われるように走るしかなかった時代から一呼吸おいて、自分達がまたクリエイティブに注力できるようになった時代というか。そういう"2回目の初期衝動"みたいなものがあるのがこの作品と続く《LOVE IS BEAUTIFUL》とかになってくるんじゃないかなと。

とにかくライブのような構成と曲順なんですよ。少しダークな匂いを漂わせるロックナンバーが3つ続いて、4曲目の『BEAUTIFUL DREAMER』が強烈な開放感を感じさせてくれる。そこから最後のパーティーソング…pure soulで言うところの『I'm in love』のような『南東風』に繋がっていって、一つの作品というより一つのステージに浸かったような感覚で聴けるのがこのアルバム。純粋に個別で好き!って思う曲が多いというのも一端ですが、私にとってのNo.1アルバムはこのTHE FRUSTRATEDです。

 

6位〜10位編から読む

 

 

ほな京セラ行ってくるやで

ではでは(´∀`)