そういえばスーパーカップこのカードだっけか
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第5節(延期分)、ヴィッセル神戸 vs サンフレッチェ広島の一戦です。
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遂に7月。いよいよ夏が近づくだの暑くなってきただの梅雨が明けるかどうかだのではなく、夏です。Jリーグも近年ははカレンダーが早期に消化されるようになったところもあって後半戦に突入しました。
神戸と広島……昨季、最後の最後までJ1の優勝をかけてデッドヒートを繰り広げた両者は、ここ数年のJ1リーグを牽引してきた存在そのものと呼ぶべきでしょう。彼らにとっての今季はそれぞれに難しい時期があり、おそらく去年との比較や開幕前の予想からするとやや不本意なシーズンになっているかもしれない。それでもこの辺りの順位に持ってきている辺りは実力の表れと考えるべきです。
首位鹿島、2位柏、3位京都…この辺りのチームを出し抜き、首位戦線にどちらが手をかけるか。Jリーグの新たなる雄を賭けた時代の直接対決。水曜日に1試合だけ設けられたこのカードは注目の上位対決です。
両チームスタメンです。
両者とも中3日での試合となりました。
神戸は福岡と引き分けた前節からスタメンを3人変更。大迫勇也や武藤嘉紀が離脱中の3トップは佐々木大樹をセンターに両WGには第18節清水戦以来の先発となるエリキ、第16節FC東京戦以来の先発となる汰木康也を配置。また、今日は酒井高徳が第7節鹿島戦以来のベンチスタートとなっており、右SBにはボランチを本職とする鍬先祐弥を起用しました。
広島は名古屋に敗れた前節からの先発変更は2人。今日は東俊希が第13節新潟戦以来のベンチスタートとなり、中島洋太朗が第6節柏戦以来となるスタメンに抜擢し川辺駿とWボランチを組みました。今日は新加入の木下康介もスタメンから外れており、WB起用が続いていた中村草太はシャドーにポジションを戻しています。
まもなくキックオフ!⚽
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) 2025年7月2日
Almost time for kickoff! ⚽
試合中継は @DAZN_JPN 📽️
登録は⏩https://t.co/BsONru3yLy#visselkobe #ヴィッセル神戸 #神戸広島 pic.twitter.com/7cdJOeIqTn
J1第5節は3月8日、9日に行われていましたが、両チームのACLの関係上、実に4ヶ月後となる今日に1試合のみの開催としてセッティングされる形になりました。今日の試合は楽天トラベルのスポンサーデーという事でウェスティン都ホテル京都の食事券が当たる抽選会も実施との事。
広島を代表的な事例とし、各地でスタジアム建設の動きが進んでいるとか難航しているだとか様々なケースがある中、日韓W杯をきっかけとしたリフォームとはいえ、2001年のタイミングで現在にモダンな形となっているようなスタジアムを建てた事はもっと評価されるべき事かなとも思ったりしています。
局地的な球際での激しい攻防はありながらも全体的にはお互いにセーフティーな立ち上がりでしたが、時間経過と共に広島がインサイドへの縦パスを駆使しながらポケットを狙う攻撃が度々見られるようになりました。最初のチャンスは13分、佐々木翔のボールを受けた新井直人が相手を剥がして攻め込んで折り返すと、ジャーメイン良を介して反応した中村草太のシュートはミート盛らず。しかしここから数分間に渡って広島ターンの攻撃が続くなど、徐々に試合は広島ペースに。28分には右サイドでのパスワークから加藤陸次樹が好機を迎えますがここも決め切れません。
対する神戸はよりセーフティーな形に。広島のポケットを突いてくる攻撃に対してもゴールエリア内の危険なところを死守する形を明白に提示した事で、広島ペースの時間は続きながらもイメージほど決定機というような場面には至らせませんでした。とはいえ27分に宮代大聖がシュートまで持ち込んだ場面のようにカウンターが成立した場面ならともかく、そこが上手くいかなかった場合は広島にミドルブロックを構築されてなかなか前進できず。
それでも32分には山川哲史、佐々木大樹と2本の縦パスを繋いだ宮代が巧みな反転で相手を剥がして決定的なシュートまで持ち込みますが、今度はGK大迫敬介がビッグセーブ。
とはいえ、この辺りから神戸が積極的にシュートを放っていくような場面をいくつか作るようになった事で広島が早めに潰そうとするような守備をするようになり、逆にそのことによって神戸が広島守備陣の背後にアクションを起こせる形になって今度は試合は神戸ペースへ。
ただ神戸もそこからは仕留め切れずに前半終了。0-0で後半へ。
後半の頭は広島の攻撃が続きました。51分には右からのボールに反応した中村のシュートをGK前川黛也がセーブ。更にその直後の53分には中野就斗のクロスに反応したジャーメインのヘッドがポスト直撃。54分にもロングボールに抜け出した加藤の落としに走り込んだ中島がミドルを狙いますが枠を捉えられません。
しかし広島がボールを保持し、神戸がカウンターを狙うという試合の流れが固まってきた時に試合が動きました。直前に汰木康也を下げて投入された広瀬陸斗から井手口陽介がシュートに持ち込む場面を作っていた神戸は66分、山川のロングボールを受けたエリキが右サイドから斜めに切り込むドリブルで前線の人数を増やす時間を作ると、ボールは永戸を介して宮代へ。宮代が逃げるように膨らんでから入れたクロスボールに抜群のタイミングで飛び出した佐々木の折り返しに再び動き直したエリキが合わせて神戸先制!山川にせよ、宮代にせよ、佐々木にせよ、エリキにせよ…それぞれが"一瞬"を捉えるような動きで遂に均衡を破ります。
前線3人で崩した!#宮代大聖 のパスに#佐々木大樹 の絶妙な裏抜け
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年7月2日
最後は #エリキ が頭で仕留めた🔥
🏆明治安田J1第5節
🆚神戸×広島
📺#DAZN ライブ配信#Jみようぜ #Jリーグ #神戸広島 pic.twitter.com/H3dRr0aS8Q
失点直後に中島と加藤を下げて東俊希と前田直輝を立て続けに送り込んだ広島は直後に中村に好機が訪れるもこれも実らず、75分には塩谷司を下げてジェルマンを投入し、中野と中村をそれぞれ一列下げて前線の人数を増やしにいきます。
しかしそこからは神戸も守りを固めてブロックを組みつつシンプルなカウンターを繰り出す戦い方でリードを維持。広島の攻撃も少し散発的になってくる中でアディショナルタイムには中村のクロスにジェルマンが合わせるもGK前川がセーブ。試合は1-0で終了。ここ5試合を4勝1分とした神戸が3位に浮上しました。
前半の広島のアプローチは興味深かったと思います。広島は自陣でボールを動かすセーフティーなスタートで試合に入りながら、基本的にはプレッシングを基調とする神戸を引き出すようにスローペースに持ち込む、そこでなるべく同サイドに対して長いボールを入れることでシャドーの機動力を活かしながら中央の厚みを担保していく…という流れでいくつかの好機を作りましたし、その攻撃アプローチは理に適っていました。実際に神戸はそこで結構サイドを崩されていた感はあったんですが、神戸も山川とトゥーレルという2人を中心に最も危険なところだけは崩さずに耐え切った。逆に言えば広島も、シャドーをサイドに走らせた崩しは機能したけれど中央での打開が上手くいかなかったところは痛手だったのかなと。
現に神戸は、いわば広島の嵐のような攻撃の時間帯を耐えた後には、広島がシャドーをサイドに開かせた事の反動として中央でボールを奪った後に中央で持ち運べるだけの時間とスペースには比較的余裕がある展開になった部分はあったもの思います。例えば今日で言えば、前半の好機や得点シーンに至る流れのように山川から良い縦パス、ロングボールが何度か入ったところはその表れでもあるでしょう。そこに対してエリキや宮代が多彩なアクションを見せた事で、広島が持っていた組織性が振り回されるように翻弄されていった。その辺りは広島の副作用的な部分もあった一方で、先制点を取った事も含めて時間経過と共に神戸が「得意な展開」に上手く持ち込んでいったなと。広島も先制点を取られて以降はクロスに頼る形の攻撃がメインになっていた部分もありましたし、それがなかなか好機に繋がってはいかなかった。全体的に神戸が上手くやり切ったゲームだったなと思います。結果論として言えば前半の良い時間帯に1点を取らなかったことが広島としては尾を引いたと言えるのでしょうが…。
サンガ4位か…
ではでは(´∀`)