RK-3はきだめスタジオブログ

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実感〜2025明治安田J1リーグ第23節 京都サンガFC vs アルビレックス新潟 マッチレビュー&試合考察〜

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祝川﨑颯太

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第23節、京都サンガFC vs アルビレックス新潟の一戦です!

 

※今回のマッチレビューの多くは川﨑颯太の移籍情報を知らない状態で書き進めてからニュースを見たという背景もあるので、川﨑の移籍や結果的にこの試合がラストゲームになった事には触れていません。それについてはまた後日ブログ書く予定です。

 

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クラブは今、一つのターニングポイントになり得る長期間を走っています。3週間の中断後、初戦となった柏戦では試合勘の欠如や柏のクオリティーに苦しめながらも粘りに粘って同点に持ち込めば、続くガンバ戦では前半戦で悔しい思いをさせられた相手にリベンジ成功。満員のスタジアムで見せたエキサイティングな勝利と共に進む上位街道…ミッドウィークに神戸が勝利した事で順位は一つ落としたものの、上位にしっかりと喰らいつく戦いが出来ています。

前節は首位鹿島が躓き、遂に鹿島と柏の勝点が並んだ訳ですが、この2チームとの勝点差は僅かに3。今年優勝を逃してと、それは決して恥じることのない戦いと奮闘の軌跡として記憶される。しかしここで行くところまで行けば、その事実がこれからの物語を引っ張ってくれる。今年は少なくとも、それを目指す権利を今のサンガは得ています。対戦相手は去年まで近い場所にいた相手。そういうノスタルジーを超えて、新たなるステージへ!

両チームスタメンです。

 

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サンガは前節G大阪戦からスタメンを2人変更。福田心之助、佐藤響、須貝英大をローテーション気味に使っているSBは今日は福田と須貝のセットで組み、インサイドハーフには前節負傷退場となった米本拓司が外れて平戸太貴が第18節東京V戦以来の先発復帰を果たしています。代表選出を果たした川﨑颯太もいつものポジションで先発です。

入江徹監督が就任して3試合目の新潟は0-4で敗れた前節町田戦からスタメンを6人入れ替えてきました。特にセルティックへの移籍で稲村隼翔が退団したCBでスタメンに復帰した舞行龍ジェームズと共にコンビを組む千葉和彦は第7節G大阪戦以来の先発で今季2試合目の出場。長谷川元希と2トップを組む笠井佳祐も第17節岡山戦以来のスタメンです。

 

 

 

本日の会場は京都府亀岡市、サンガスタジアム by Kyoceraです。

 

 

本日は京セラコミュニケーションシステムのスポンサーデーとして開催。先着でオリジナルの巾着がプレゼントされる他、ハーフタイムにはサンガグッズが当たる抽選会も実施されます。また、障がいのある方や児童養護施設の子どもたちなど地域の皆さまをホームゲームに招待する「京都サンガFCハートフルシート」の企画も実施。小学生の招待企画も行われます。

前節G大阪戦では20174人の来場を記録。これはクラブ史上3番目の数字であり、かつてはアンタッチャブルレコードとも思われた2万人超えを去年のガンバ戦に引き続き達成する事になりました。それらは相手が近隣かつ動員力、一般知名度の高いガンバだった事の影響も大きいだけに、この気流に乗ってもっとアベレージの動員を増やしていってほしいところ。なお、この試合の翌日にはスタジアムでファン感謝デーも開催されます。

 

 

基本的にはサンガも長沢駿の動きと原大智を起点にシャドーの位置のスペースを確保する戦い方で押し込む形でゲームを運んでいきました。一方の新潟もサンガのハイライン、ハイプレスをどうにか自陣でのビルドアップでかわしながら、サイドを大外から回るようにしてサンガの距離感を破壊していくようなアクションを披露。立ち上がりは五分の攻防が続き、両者ともに最後に刺す決め手を掴みきれない展開に。

しかし15分には中央のエリアで巧みなステップワークからダニーロ・ゴメスがシュートを放ち、17分にもゴメスのクロスのこぼれ球を秋山裕紀がミドル。この場面はいずれも枠外に逸れて難を逃れますが、攻撃のルートを作り始めた新潟が少し押し気味になっていく展開に。

 

 

 

そんな中で先手を取ったのは新潟でした。

サンガは前線にボール自体は入るもののなかなか前線でのボール保持やプレス開始のポイントを作れなくなっていた中で29分、新潟は自陣から右サイドのゴメスにボールが入るとゴメスは対面の須貝を引きずるようにしながら斜めにドリブル突破。最後はゴメス自らミドルを仕留めて新潟先制…。新潟のゴラッソ製造機が火を噴いてしまい…。

 

 

しかし取られたらすぐ追いつく…それが今季の強さとでも呼ぶべきでしょうか。

34分、福岡慎平が入れた縦パスが相手に当たってコースを変えたボールに平戸がいち早く反応。ワンタッチでスルーパスに転化させると、抜け出したマルコ・トゥーリオが相手DFにも挟まれた状況ながら冷静にシュートを流し込んでサンガ同点!ビハインドの時間僅か5分!!マルコ最高や!!!またトーキックや!!!!

 

 

更に前半アディショナルタイムでした。直前に新潟がセットプレーから決定機を作るなど予断の許さない展開でサンガもチャンス自体は必ずしも多いとは言えない状況下、相手アタッカーがペナルティーエリア内まで侵入したところを鈴木と宮本が上手く連携してボールを奪い切ると宮本が原に縦パスをつけてカウンター開始。最後は抜け出した原の鋭いクロスに速攻にしっかりコミットしていたトゥーリオが合わせて逆転逆転!!トゥーリオ2戦連続2ゴール!!

 

 

前半アディショナルタイムには更に右サイドで粘った原のクロスに長沢が詰める決定機もありましたが、ゴールに向かって転々と転がるボールをギリギリで舞行龍が掻き出して3点目には至らず。それでもサンガは電光石火や逆転劇でビハインドを一転リードに翻して後半へ。

 

 

 

新潟は後半からダニーロ・ゴメスを下げて太田修介を投入。49分には太田の折り返しに星雄次と狙い澄ましたシュートを放ちますがゴールの右へとそれていきます。

しかしこうなると自陣の低い位置でボールを動かす新潟にサンガがハイプレスで押し込んで差し切りにいくような得意な展開に試合が推移していきました。新潟のビルドアップを狩る場面は激増し、56分にはそういう流れから福田のクロスに対して長沢がヘッドを放つもクロスバー。こぼれ球にトゥーリオが反応しますがギリギリで相手DFがブロックして新潟も意地は見せますが文字通りゲームはサンガの流れへ。新潟は57分に笠井を下げて小野裕二を投入。サンガも59分に長沢を下げて松田天馬を送り込みます。

 

 

 

後半のサンガは前節G大阪戦と同様に、後半から果敢なハイプレスで相手のビルドアップ時に圧縮するような前線の連動で追い込みながら得意な展開に持ち込む…という理想的なゲームマネジメントは出来ていましたが、ただG大阪戦と異なり、80分の平戸のFKもクロスバーに直撃するなど、その時間帯に追加点を奪えなかったことが少しずつのしかかるようになってきました。

新潟は宮本英治や矢村健を投入。75分には小野の落としを拾った奥村がシュートを放てば、パワープレー気味になってきた新潟に対してレオ・ゴメスや麻田将吾を投入して対峙しようと試みます。その中で何度かボックス内に抜けられそうな危ない場面を作られるも、宮本や鈴木が獅子奮迅のカバーリングで跳ね返し続けて侵入を許さず。

 

 

 

そして最後まで新潟の猛攻を遂に試合終了!

ホーム3連勝!勝点と得失点差で並んだ鹿島を総得点で上回り、再び3位に返り咲きました!

 

 

 

どちらかと言えば柏戦の前半戦に近い危うさは終始抱えていたと言いますか、完勝した前節G大阪戦とは異なり危なっかしいゲームではあったかな、というのが率直な感想です。

というのも、これも柏戦と同じ悩ましさで、同時に去年や4月の新潟戦でも露呈した弱点ではあるのですが、サンガは縦軸に対するチームとしての強度の調整は上手くやれるチームになった一方で、横軸での揺さぶりや横ズレを引き起こしてくるような動きに弱いという難点がある。今日の新潟はしっかりとビルドアップを構築した上で、ワイドにボールを入れたところからカットイン気味な動きや斜めへのショートパスでの打開を繰り返すようになってきた。特に新潟の右サイドのダニーロのところでは得点シーン以外でも相当振り回されてしまいましたし……終了間際の新潟の猛攻に関してはでも1点ビハインドのチームはそうなるものだと思って割り切って考えられるところでもありますが、前半に関しては解消しきれていない弱点と言いますか、やっぱり柏や新潟みたいなタイプのチームの相手は基本的に得意ではないんだろうなという部分は露呈してしまった感は否めませんでした。横に揺さぶってきた時のSBとCB、SBとアンカー、アンカーとインサイドハーフといった隣同士の距離間は、E-1選手権でリーグが止まっている間に修正すべきポイントでしょう。

 

 

 

とは言っても、そういう苦手なシチュエーションになった柏戦は最終的にはドローに持ち込みましたし、今日に至っては逆転してみせた。今季はそういうゲームが他にもある訳で、前節G大阪戦のように内容が良ければシンプルに勝てる、苦しい試合展開になっても勝点を取れる…この辺りは地力が増したと呼ぶべきポイントでしょう。

この試合で言えば、まず柏戦と同様に先手を取られた直後に追いついた事が大きなポイントでした。失点は反省すべきところであったとしても、ある意味ではそれはそれ、これはこれ…みたいな割り切りができる。それは今年のサンガの強みと言いますか、上位に付けている事の"良い余裕"と呼ぶべきところ。逆に言えば新潟のようななかなか勝てていないチームからすればあの追い付かれ方はかなり堪えるものでしょうし…。そして2点目のように、文字通り守備と攻撃を一体化させたような元々の強みで得点を取り切れる上に、後半は追加点こそなりませんでしたが、前半に露呈した弱みに蓋をするように長所を押し出せるような形に修正する手数の広さを見せつけた。後半のサンガは相手のビルドアップの距離感が苦しくなるようなポジションに相手の守備者を追い込み、窒息してから2人目が刈り取りに行くようなハイプレスのシステムを手札として用いることができたので、もちろんあそこで3点目を取れていれば完璧だった訳ですが、ああいう修正と再回転ができるのはベンチワークの巧みさとそれを実現できる選手がいることの両輪が合わさって始めて起こる事象でしょうし。

弱点は弱点として改善する努力をする必要があるのは前提としても、今のサンガは試合の中でそれを覆い隠せるだけの別の手段を持ち合わせていて、それを遂行できるクオリティを個が持ち合わせている。これは同点に終わった柏戦にも言える事ですが、完勝と呼ぶべきゲームではなかったからこそ示した今年の強さが如実に表れていたんじゃないかなと。

 

 

大きな勝点3……「優勝を目指す」という言葉が空虚に響かない位置にいる。これは本当に幸せな事だなと身に染みて感じています。

 

 

グッドラック、アワーホープ

ではでは(´∀`)