
舞台は揃った
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第23節、セレッソ大阪 vs ガンバ大阪 の一戦です!
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さぁ、ダービーです。
今日のダービーはなかなかにメモリアルな舞台となりました。大阪・関西万博が行われるという背景に加えて、この試合がリーグ戦での大阪ダービーでは通算50回目。そして1995年5月の第1回大阪ダービーからちょうど30年。これほどシチュエーションが揃ったダービーというのも最初で最後でしょう。
いつものブログのように前口上的なものもいくつか考えようと思いましたが……もう今日は何も言うつもりはありません。
勝て!!!!!!!
勝ってくれ!!!!!!!
両チームスタメンです。


ガンバは前節京都戦からはスタメンを4人変更。前節はウェルトンを右、満田誠を左で起用しましたが、今日は山下諒也をスタメンに戻して左WGには倉田秋が第11節横浜FC戦以来のスタメン復帰。満田はトップ下に戻した一方、宇佐美貴史とウェルトンはベンチスタートとなっています。そしてCBには昨年4月の大怪我以降、カップ戦での出場はあったもののリーグ戦では出番のなかった三浦弦太がスタメンに復帰!リーグ戦での三浦の先発は負傷退場となった昨年4月の鹿島戦以来となります。
浦和のクラブW杯の都合により第22節が前倒しで行われていたセレッソは2週間ぶりの試合。2-1で勝利した前節東京V戦からはスタメンを3人変更しました。左SBには高橋仁胡、トップ下には中島元彦をそれぞれ起用し、香川真司と組むボランチには田中駿汰を配置。負傷からの復帰後は途中出場が続いていた田中は第12節東京V戦以来のスタメンです。
本日の会場は大阪府大阪市、ヨドコウ桜スタジアムです。
選手たちがピッチに登場⚽
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年7月5日
試合を観るなら▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/cmHuKWbwHj#大阪ダービー #俺たちが大阪さ#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/5WpdRd4NHY
桃源のようにチケット即完となったこの試合は見取り図の盛山氏が来場。それもあってか、スタジアム内の体育館で別途セレッソOBも参加する有料のパブリックビューイングも実施されるとの事で。来場者には日本ハムとコラボしたシリコンリストバンドが配布されます。
2021年に長居球技場を大規模改修して完成した桜スタジアムでのダービーはリーグ戦では4試合目。ルヴァン杯では勝利しましたが、リーグ戦ではまだ全敗と悩ましい時代の象徴のようなスタジアムとなっています。メモリアルな要素の揃う今宵、その歴史に一つのケリをつけましょう。ちなみに第1回大阪ダービーは長居スタジアム(ヤンマースタジアム長居)が日韓W杯に向けた改修工事を行なっていたので長居第2陸上競技場(ヤンマーフィールド長居)でした。
立ち上がりからややオープンな展開となった試合で最初の決定機はガンバの8分。右サイドで山下が粘ったボールを拾った満田が中央に走り込んだ倉田に入れると、倉田のヒールのリターンを再び満田が受けてシュート。しかし相手にディフレクションも挟んだボールはGKは福井光輝に阻まれてゴールならず。それ以前からガンバもセレッソもサイドへのロングボールが多めの展開となり、そのままカウンターを完結させようとするセレッソと追随するように押し上げてボールを動かそうとするガンバ…という序盤の構図になっていきました。
とはいえ20分頃になると序盤のハイテンポ気味な姿勢から両チーム共に少しペースを落ち着かせる形に。ペースが落ち着いてからはややセレッソがボールポゼッションで上回る時間が続いたものの、ガンバも今日は非保持のブロックとボールがこぼれた時の出足は集中できており、23分には高い位置でのボール奪取から満田のスルーパスに山下が抜け出す好機を作るも相手がブロック。その右CKで満田が蹴ったボールをファーサイドの三浦が頭で合わせますが…貰ったと確信した場面は畠中槙之輔のスーパーブロックによって阻まれます。
セレッソも29分に決定機。右サイドを抜け出した奥田勇斗のクロスをファーサイドで合わせたチアゴ・アンドラーデのシュートはポスト直撃。こぼれ球に反応したルーカス・フェルナンデスのシュートも枠の上に逸れ、ガンバは前半最大のピンチをなんとか逃れます。
30分を過ぎると壮絶な決定機の応酬となりました。
33分、ガンバは黒川圭介が倉田とのワンツーで抜け出した折り返すと満田がシュート性のボールで加速させたボールに山下が反応しますが…シュートはミートけぶ。セレッソは42分、左サイドをブチ抜いたチアゴの折り返しにハットンが反応してGK一森純もかわす形になりましたが、そこからの角度が足りずにシュートはポストに。まさしく手に汗握る…その言葉がよく似合うスリルの過剰摂取!0-0が信じられないほどの0-0で前半を終えます。
後半から髙橋を下げて登里享平を送り込んだセレッソのペースは後半も変わらず、後半立ち上がりから相変わらずルーカスとチアゴが徹底してガンバの大外を捻り上げるように仕掛けてくるサイドアタックに苦しめられ、同時にネタラヴィのところをハイプレスで潰すようなセレッソの守備を前に劣勢の時間が長く続いていました。とはいえセレッソの大外のアタックに対してある程度割り切って守ったガンバも中央の要所は締めており、52分にはガンバも満田の左CKに半田陸が頭で合わせる場面を作りますが今度はGK福井がファインセーブ。
ガンバは57分のタイミングで三浦が負傷退場となり福岡将太と交代。それでもセレッソペースは変わらず、60分には右から細かいパスワークを起点に香川真司がカットインから狙いますがセレッソも一向に決め切れません。ガンバは61分に安部と倉田を下げて鈴木徳真とファン・アラーノを送り込みます。
それでもガンバは一転攻勢を狙うべく65分に一森のロングキックから満田が反転してダイレクトシュートを放つも僅かに枠を捉えられず。しかしガンバはややダイレクトプレー気味な選択をしてでも前線に出口を掘り起こそうとするアクションが遂に果報に結びつきます。
70分、満田が蹴った右CKに合わせた福岡のヘッドはミートせず山なりとボールが枠外へ…かと思われましたが威力が足りずにピッチにボールが残る形になり、セレッソ守備陣が一瞬プレーが切れた感覚に陥ったような瞬間を見逃さなかったのは満田とネタラヴィでした。拾った満田がマイナスにボールを送るとスッと膨らんだネタラヴィがミドルシュート!これが半田の背中に当たってコースを変えて苦しんで苦しんで苦しんだガンバが先制先制先制!!!
🎥ゴール動画
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2025年7月5日
🏆2025明治安田J1リーグ 第23節
🆚 C大阪
⌚️70分
⚽️#半田陸
見逃し配信は▶️@DAZN_JPN
登録は▶️https://t.co/cmHuKWbwHj#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/NHbQYUlXHf
セレッソは失点直後の72分に奥田、中島、チアゴを下げてセレッソデビューとなるディオン・クールズ、柴山昌也、本間至恩の3枚替えを敢行。対するガンバは81分にネタラヴィと山下を下げて宇佐美貴史と岸本武流を投入し、86分にはヒュメットを下げて中野伸哉の投入で守備固めの意思を明確に打ち出します。
セレッソの左右を揺さぶる攻撃は脅威的ではありながらも、先制点を取ってからは焦りからかセレッソも多少精度が落ちたのか、スコアが動く前と比べてシュートまで持ち込まれる状況は激減、或いはクロスボールかマークが誰かついている状態でのシュートに限定されるようになっていきました。
それでもアディショナルタイム、左サイドでFKを得たセレッソは途中出場の柴山昌也が入れた絶妙なボールにクールズが反応。折り返しをハットンが詰めて土壇場でセレッソ同点…かと思われましたがオフサイド判定によりゴールは認められず。九死に一生を得たガンバはアディショナルタイム、GK福井も参加したセレッソのCKのチャンスも何度もブロックし、何度もブロックし、そして跳ね返して跳ね返して跳ね返して……試合終了!俺たちが大阪さ!!!!!!!
いやー………すごい試合でしたね。まずはつとめて冷静に試合の総評から。
5月以降のセレッソは好調という事もあって、この試合の主題は「セレッソの攻撃をガンバがどう止まるか」というところにあったと思います。セレッソがガンバの出方をどう予想していたかはわかりませんが、少なくともガンバにはその自覚がありましたし、ポヤトス監督はそれに対する策をしっかり打ってきた。対戦相手に応じたシフトという意味では前節京都戦も同様でしたが、京都戦が4月の対戦時をなぞったような少しふんわりしたものだったのに対して、今日はすごく緻密にセレッソの両翼をどう抑えるかに気を遣っていました。
2019ツネ様とはその方向性は違うけれど、崖っぷちで挑むダービーを前に監督が何かしらの腹を決めたってところはあの時を思い出させる。
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年7月5日
記憶飛ぶほどの"鬼メニュー"「何したっけ」 怒りの指揮官「いつもと違っていた」…意地示した7年ぶり白星 | フットボールゾーン https://t.co/4FoTFXqAdd
キーポイントとなったのは両WGの使い方でしょう。ウェルトンや満田ではなく倉田を左WGに置いたのは、対峙する相手がルーカス・フェルナンデスという事で候補者の中で最も対人守備に信頼を置ける選手を起用した。加えてルーカスに極力中に切り込まれたくはないので、大外を捨ててでも斜めのコースを切る。もしカットインされても4枚のブロックが構えた上でボランチが潰しに行ける状況にする…という組織をルーカス擁するセレッソの右サイドに敷いていました。一方で反対側は山下が常に高い位置に走るアクションを繰り返す事で高い位置を取る事を牽制していく。それによって少なくとも左SBの高橋が攻撃に参画する状況は防げていましたし、セレッソを極端に右回り的にプレーさせるように仕向ける事で選択肢を限定する守り方をしていった。この狙いは大いにハマっていたと思います。これでセレッソがシンプルなクロス攻勢を仕掛けてくるようなら今日は三浦をCBに起用している訳で、むしろそういう状況になってくれた方が守りやすい。この守備戦術を遂行する上で全員がハードワークを欠かさなかった事は大前提ですが、特に倉田、山下、そして三浦…この3人は「なぜ自分が今日起用されているのか」「自分の何を求められているのか」というところを凄く良く理解していた。ある種の耐久戦と化すような状況を作り出せた事が大きなポイントだったと思います。後半は流石に倉田のタスクの消耗が大きすぎるので早めの交代を余儀なくされましたが、宇佐美かウェルトンを入れそうなタイミングでアラーノを入れた辺りもチームとして一貫した狙いがあった表れでしょう。
とはいえ、大外に限定された中でも前半にあれだけの決定機を作ってみせたセレッソ攻撃陣の迫力は正直すげえなと思わせるものでしたし、なんとか香川真司のところで攻撃を仕切り直せるというビジョンをチームとして共有出来ている辺りは、何もここ1〜2ヶ月の好調がハッタリではないところを示すものでした。上述した倉田、山下、三浦が示していたものは香川や田中、ルーカスといった選手にも備わっていたものではあったなと。
特に後半はガンバも守備は常に機能していたとはいえ、セレッソがボールを持って押し込み続ける苦しい時間帯は長く続いていた。その中で今日…特に後半は基本スタイルのなるべくボールを持って時間を作ろうとするよりも、とにかく一本ダイレクト気味なアタックを仕掛けて突破口をこじ開けるやり方を選択していました。それも無闇に蹴り込むという訳ではなく、こじ開けられそうな風穴を守りながらも全集中で探し、僅かな穴でも針に糸を通すように貫いていく。一森のロングキックから満田が迎えた決定機はその典型的なシーンでしょう。そもそも2023年の始動キャンプの時点で、就任間もないポヤトス監督はビルドアップの意識を徹底する一方で「ビルドアップは手段でしかないから、ロングボール一発で行けるようなら行け」という臨機応変さは強調していたんですよね。カウンターではないですが、決勝点も全ての隙を喰らおうとするほどの集中力がもたらしたものでしたし、今日のガンバは緻密な守備のゲームプランを遂行しながら、"集中力"という言葉で片付けると陳腐に感じてしまうほどの高い集中で全ての瞬間を見逃さなかった。ある意味では極限状態の中で戦い続けたような90分を戦い抜いたDFラインと前線、そして前と後ろをリンクさせ続けたネタラヴィ……ゲームプランとしては自分達のスタイルというよりは対セレッソの色合いが強い形でしたが、そのゲームプランの成功を最後に助けたのはポヤトス体制で培った意識の芯だったのかなと。
ガンバ大阪2024、ポヤトス2年目の意識と感覚の醸成と好調の要因考察②#ガンバ大阪 pic.twitter.com/lK9Gy2vbHN
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2024年6月14日
そして何より……これはやっぱりダービーな訳ですよ。
近年のダービー…昨年4月にパナスタで勝利したゲームを除いて、選手個々に勿論熱い気迫は宿っている事を疑いはしないまでも、それがチームとしてリンクしていかない、それゆえにどこかふんわりした試合になってしまう……それが近年のダービーで頻繁に感じていた消化不良感の根底にあったように思います。
しかし今日に関してはそういう嫌いは一切ありませんでしたし、それは前半から示していた。もし仮に前半のチアゴのゴールがポストに当たらずにゴールになって負けていたとしても、或いはアディショナルタイムにハットンに押し込まれたシュートがオフサイドにならずに追いつかれていたとしても、どういう結果であれこの試合を"死闘"と呼んでいたことは確かでしょう。理屈とはあくまでもチームを助けるツールであり、チームを動かす根本には熱情が無ければならない。限界を超えて身体を張り跳ね返し続けた三浦の奮闘、自分が捨て石になってでもルーカスを消す仕事に全てを捧げた倉田の献身、そして自分を消しにきたようなシフトに苦しめられながらも何度もこじ開けようと奮戦したルーカスや、ハードな展開の中で何度も何度も攻撃を愚直に練り直し続けた香川の存在感にも同じ事は言える。ピッチの節々で90分に渡って迸る熱情……このセリフ自体はガンバが勝ったから言えるセリフではあるのでしょうが、今日ばかりは「ダービーはかくあるべし」と言いますか、こういう魂に触れたくてこのスポーツを、このチームを追っているんだと思わせてくれるものでした。素晴らしい、素晴らしい大阪ダービーでした。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第23節
1位 柏レイソル(44)
2位 ヴィッセル神戸(43)
3位 京都サンガFC(41)
4位 鹿島アントラーズ(41)
5位 サンフレッチェ広島(39)
6位 川崎フロンターレ(38)
7位 FC町田ゼルビア(37)
8位 浦和レッズ(34)※1
9位 セレッソ大阪(33)
10位 ガンバ大阪(31)
11位 ファジアーノ岡山(30)
12位 アビスパ福岡(30)※2
13位 名古屋グランパス(28)
14位 東京ヴェルディ(28)
15位 清水エスパルス(27)
16位 FC東京(26)
17位 湘南ベルマーレ(23)※2
18位 横浜FC(19)
19位 アルビレックス新潟(19)
20位 横浜F・マリノス(18)
※1 2試合未消化
※2 1試合未消化
今節は浦和のクラブW杯の関係で延期になった浦和vs福岡戦を除く9試合全てが土曜日のナイトゲームとして行われました。
上位陣は今節は遂に大きな動きが。上位に付けていた柏、神戸、京都がいずれもホームで下位のチームを相手に勝利した一方、前節柏に勝点で並ばれていた首位の鹿島は敵地で鬼木達監督の古巣でもある川崎を相手に逆転負け。この結果、鹿島に代わって柏が首位に浮上。鹿島は京都にも総得点で上回れた事で4位に転落となりました。川崎は上位追撃に大きな一勝をあげ、高井幸大の国内ラストゲームを見事飾り、京都も試合時には発表されていませんでしたが結果的に川﨑颯太のラストゲームとなった試合に白星を添えていました。
今節は3つのダービーマッチが行われた事も話題になりました。リーグ戦通算50回目となる大阪ダービーは壮絶な決定機の応酬の末に半田陸の1点を守り切ったG大阪が、残留争い直接対決という壮絶なシチュエーションとなった横浜ダービーは退団が決まったアンデルソン・ロペスが十八番PKを沈めた横浜FMが、そして今季から始まり岡山を話題の渦に巻き込んだ中国ダービーでは終了直前に中村草太が得点を挙げた広島が勝利。3つのダービーはいずれもアウェイチームが1-0で勝利しています。
という訳で万博行ってくらあ
ではでは(´∀`)