
夏の移籍についてブログ書く時、書いてから更新するまでの間に事態動いてそうなのが一番怖い
どーもこんばんは
さてさて、ガンバ大阪は実に悩ましいシーズンを過ごしています。
お世辞にも良いとは言えず、かと言っててんでだめかと言えばそれほどでもない。それゆえに中位と言いますか、これまずいんじゃない?と思ったらポンっと勝ったり、これ良くなってきたんじゃね?と思ったらスコッと負ける。良くも悪くも中位らしいシーズン、少なくとも昨季の好感触を踏まえると良くないシーズンを過ごしているというのが実情でしょう。
で、調子が良くても悪くてもやってくるこの季節が今年もやってきました。そう、夏の移籍期間です。
という訳で今回は、ガンバ大阪2025年夏の補強を雑に展望し、ポジションごとの優先順位を五つ星で考察していきたいと思います。
先に言っておきたいのが…当ブログは記者でもなければ関係者でもなく、情報通でもなければ噂垢ですらございませんので、妄想で具体名を出す事はあってもソースとして使えるものは既にスポーツ紙が報じたニュースのみとなっております。つきましては、この記事に新しい情報を何一つしてございません!予めご了承くださいませ。
※このブログは最新移籍動向の項目を更新する以外は7月18日までに書いております。
【最新移籍動向】7月18日時点(6月の特例移籍期間を含む)
《IN》
FW 安部柊斗← RWDモレンベーク
《OUT》
DF 江川湧清→V・ファーレン長崎
FW 坂本一彩→KVCウェステルロー(レンタルから完全移籍に切り替え)
【おしながき】
①2025ポジション分布
②今夏のざっくり展望
③ポジション別補強優先度考察
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①2025ポジション分布
[]内の選手はオプション的な起用位置です。
【ゴールキーパー】東口,荒木,一森,張
【センターバック】福岡,三浦,中谷,佐々木
【サイドバック】半田(右),黒川(左),岸本(右),中野(左右)[福岡(右),佐々木(左)]
【ボランチ】ネタラヴィ,安部,鈴木,美藤,満田[倉田]
【ウイング】食野(左右),倉田(左右),岸本(右),山下(右),唐山(右),奥抜(左右),アラーノ(左右),ウェルトン(左右)[宇佐美(左),林(右),満田(左右)]
【トップ下】宇佐美,名和田,満田[倉田,アラーノ]
【ワントップ】宇佐美,林,ジェバリ,ヒュメット,唐山,南野[満田]
②今夏のざっくり展望
今季は主に「補強の不備が不振の原因」と称される事が多く、それゆえに「フロントが何もしていない」と言われがちですが、実際には奥抜、満田、ヒュメット、そして安部…高めの選手をこれだけ獲得しているので、少なくとも「仕事をしていない」「動こうとしていない」と評するのは暴論かな、とは思います。そもそも2024年の大補強は「2024年にメンバーを大きくお金を突っ込んで、2025年は2024年から維持路線をベースに最小限の補強に留める」みたいな意図があったと思いますし、それは理解できるなと。
ただ、今年のガンバはあまりにもプランBが無かった事は痛かった。実際、上述した選手は奥抜を除けばいずれも「それを開幕前にできれば…」というような選手である事は確かにそうですし(安部はシーズンが終わったから獲れた選手ではあるだろうけど)、林や食野の離脱が長引いたことも含めて、プランBが用意できていなかった事のツケを後追いで払っている印象は確かに否めないんですよね。
そうなると難しいのが、今のガンバの状況って「人は結構いるけどどうもしっくりきていない」状況であり、言い換えれば「人自体はそこそこいる」という状況なんですよ。例えば山下以外が定まっていないWGに選手を獲ろうとしても「でもウェルトンは本調子になれば理想だしなあ」「アラーノや倉田も良いオプションではあるし」「食野も出た試合のプレーは良かったし」「もう1回奥抜見たい気持ちもあるしなあ」みたいな状況になってきて、獲得するには誰かを切らなければならない、でも切れる決定打を持つ選手もあまりにいないっていうすごく考え方が難しいスカッドなんですよね。
こうなるとクラブは、表現が難しいですが……中途半端なクラスの選手は本人がバックアッパーを受け入れていない限り獲りにくいんですよ。ポヤトス監督も極力メンバーを動かさない監督ですし、例えばJ1で最近レギュラーになり出したくらいの選手にとって今のガンバはちょっと行きにくい(そもそも開幕前の補強もここが結構影響したように思うし)。そうなると、どこのポジションというよりは極力お金は使わずに、それこそ奥抜や安部、或いは昨季の中谷のように日本代表実績や海外実績のある選手が市場に出た時に全ツッパみたいな感じになるようには思います。
③ポジション別補強優先度考察
レギュラー:一森純
第2GK:東口順昭
控えGK:荒木琉偉,張奥林
補強優先度:★☆☆☆☆
ここに関しては補強の必要があるポジションではないでしょう。今季も一森が素晴らしいプレーぶりを見せていますし、一時負傷離脱していた東口も復帰。東口や一森が長期離脱みたいな事でも起こらない限りは必要性は高くないです。
ただ、谷晃生を手放した事で一森と東口、荒木と張の間に大きな世代差が生じている事はちょっと不安材料ではあるんですよね。空白期が生まれるリスクというか。そりゃ「その時にGK補強すればいいだろ」と言えばそれまでなんですけど。ただそれに備えた策として、控えGKをもう一枚確保した上で荒木か張をレンタルに出すプランは考えてはいるかもな、と。レンタル…レンタルってのもまた、谷の件がちょっとトラウマなんじゃないかとも思ったりもしますが。
レギュラー:中谷進之介
レギュラー候補:福岡将太,三浦弦太
ベンチ:佐々木翔悟
補強優先度:★★★★★
実力云々の前に、ここからACL2もある事を踏まえると4枚という人員がちょっと心許ないなと。ガンバの場合はカップ戦がなくなった事で日程負担は望まぬ形で軽減されましたが、中谷と福岡はここまでカップ戦だろうとフルで起用されていましたし、バックアッパーとしての江川も去った。三浦が思っていたより良いパフォーマンスで復帰できているのでレギュラーは中谷&福岡or三浦をベースに考えて大丈夫だとは思いますが…。もう一枚くらい確保しておきたいのは、佐々木が急速的にフィットしても同じだとは思います。
そういう意味では、日本にフィットできるかどうかは別問題として後ろの方を複数ポジションこなせるプトロスは良いターゲットではあったんですが…。
レギュラー:半田陸(右),黒川圭介(左)
ベンチ:岸本武流(右),中野伸哉(左右)
オプション:福岡将太(右),佐々木翔悟(左)
補強優先度:★★★★★
まずこのポジションについては、バックアッパーの不在を嘆くより先にバックアッパーの追随を許さない黒川と半田を讃えるべきでしょう。特に黒川のタフネスっぷりと来たらもう。鉄人中谷ですら序盤に少し離脱したにも関わらず。
ただ、黒川も半田も蓄積疲労は凄まじい事になっていると思いますし、ACL2との並行も黒川と半田の固定で行くのはあまりにもリスキー過ぎるんですよね。中野と岸本も良い選手ですが、中野は少し伸び悩み、岸本はSBとしては守備に不安を抱えている。そもそも半田に関しては常に海外移籍のカウントダウンが回っているような状況ですから、それこそ無所属状態の初瀬亮だとか、Jリーグ上位クラスの獲得に踏み切っていいポジションだと思います。そもそも枚数が致命的に足りていない訳で。
レギュラー:ネタ・ラヴィ
レギュラー候補:鈴木徳真,満田誠
オプション:倉田秋
負傷離脱中:美藤倫
補強優先度:★★★☆☆
→新加入選手:安部柊斗
ダワン退団という大誤算を背負い、そこへの対処をできないままシーズンに突入してしまったところは今季の大きな問題点でした。鈴木も昨季ほどの安定感は欠けており、ネタラヴィは出れば圧倒的だけど稼働力に難点はある中で、なんとかコンバートされた倉田や満田が踏ん張っていましたが、ボランチは特にプランBが無かったことのツケを払わされたポジションと言えます。
ただ、プレースタイル的にもダワンの後釜補強としては安部の獲得で解答は出されたかなと思います。ダワンと微妙に違うとか、どっちが上で下かとか細かく突き詰めたらもうキリなんてないので。ダワンのところは一つ決着とするべきでしょう。枚数的にはオプションとして守備に力を出せるボランチがいてくれても…とは思いますが、その辺りはポヤトス監督が満田をボランチメインで考えるのかどうか、あくまで2列目起用を前提に考えるのかによっても変わってくるのかなと。
ウイング
レギュラー:山下諒也(右)
レギュラー候補:倉田秋(左),山下諒也(右),ファン・アラーノ(左右),ウェルトン(左右)
ベンチ:岸本武流(右),唐山翔自(右)
オプション:宇佐美貴史(左),林大地(右),満田誠(左右)
負傷離脱中:食野亮太郎(左右),奥抜侃志(左右)
補強優先度:★★☆☆☆
このポジション、一番難しいんですよ。考え方が。ウェルトンが怪我から復帰してまだ状態を取り戻せていない事、倉田とアラーノはポヤトス監督としてはベンチに置いてシステムやポジションの変更に対応できるオプションとして置いておきたい意向が強そうな事、岸本は戦力としては貴重ながらレギュラーとなると決め手に欠けている事を思えば、レギュラーと言い切れる選手は山下のみで、そう考えれば補強は必要にも見える…と。
ただ一方で、このポジションってガンバの中でもかなりのボリュームゾーンなんですよね。つまりこのポジションで主力を獲るなら、福田が退団して奥抜が入ったように選手の放出がセットになる。それを考えた時に上で挙げたような選手は出せないとして、例えば食野はなんやかんやでポヤトス監督がまだ期待をかけていますし、奥抜をこのタイミングで見限るのも無理がある。唐山はもう一度レンタルに出す可能性はあるでしょうが……そもそも現在のWGは良くも悪くも1.5番手くらいの「決め手には欠けるが見限るには惜しい」ぐらいの選手がすごく多いので、現役代表のような有無を言わさぬレベルの選手が市場に出ない限りは動きにくい背景があるように思います。
トップ下
レギュラー:宇佐美貴史
レギュラー候補:満田誠
ベンチ:名和田我空
オプション:倉田秋,ファン・アラーノ
ワントップ
レギュラー候補:宇佐美貴史,イッサム・ジェバリ,デニス・ヒュメット
ベンチ:唐山翔自,南野遥海
オプション:満田誠
負傷離脱中:林大地
補強優先度:★★★☆☆
このポジションは今回はひとまとめにしています(宇佐美のようにポジションを行き来する選手や、場合によって2トップの事例もあったりしたので)。
このポジションも基本的にはWGと同じような状況ではあると思います。ただWGと異なる点は昨季あったポイント…坂本のリンクマンとしての卓越した能力、山田康太のプレスへの貢献がそのまま欠けてしまったというマイナスから始まってしまったところで、坂本が担っていたリンクマンとしては満田が果たしてくれていますが、山田が担っていたプレスに関しては未だ代替が効いていない。そこで今季は宇佐美をトップ下にして多少やり方を変えてはいるんでしょうが…宇佐美にせよジェバリにせよヒュメットにせよ波があるのは否めない。逆に言えばいずれもレギュラークラスとしてのクオリティはちゃんと持っているので、ヒュメットを獲得した今、大金を注いでの補強にも踏み切れないところはあると思います。
正直なところ、このポジションは林大地の復帰を補強として賭けるしかないかなと。ポヤトス監督の言っていた「1ヶ月以内には戻ってくる」というのが1ヶ月後には試合に出せるのか、それとも1ヶ月後に練習に参加できて試合に出せるのはもっと先という意味なのか…。
ではでは(´∀`)