RK-3はきだめスタジオブログ

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ANSWER〜GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE〜@京セラドーム大阪 ライブレポ【前編】

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あの京セラドーム大阪での祝宴からそろそろ2ヶ月が経とうとしている。

ライブの余韻の浸り方は人それぞれ、色々あると思う。例えばその日のセットリストをプレイリストに組んで追体験する人もいるだろうし、特に印象に残った曲を何度も聴き返したい…そういう人もいる。個人的にはこれらのタイプとは逆のパターンで、アーティストの圧巻のライブを生で体験したら暫くはそのアーティストの曲を聴きたくない。あの日会場で浴びた同じアーティスト、同じ曲から自分の耳の記憶を上書きしたくないのだ。大体1ヶ月ほどは我ながらよく徹底している。例えばメンバーのラジオを聴く時も曲の部分は飛ばすほどに。

その分、あの日の記憶から遺る感想に、自分にとって「GLAYとはなんぞや?」なるものの答えを自分なりに考えてみようとした。答えを探そうと考えて考えてみた結果、その答えはその文字そのままなのかもしれない。「GLAYは答えをくれるバンド」──あの夜は今、自分の中でそう溶けている。

 

 

 

ライブから少し日付は経ってしまったが、この7月31日…即ちGLAYの日に合わせて、2025年6月8日に京セラドーム大阪で行われたGLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE」のライブレポなるものを書いていきたいと思う。

 

 

GLAY30周年記念特集ということで様々な記事をまとめております。是非に!

 

GLAY全アルバム解説&レビューはこちら

 

GLAY検定作ってみました!やってね!

 

オリジナルアルバム出してみました!だいぶGLAYさんの影響を受けたもの多々……聴いてみてくださいませ。

 

 

【過去のGLAYライブレポ】

・GLAY30th Anniversary GLAY EXPO2024-2025 GRAND FINALE」

GLAY30th Anniversary ARENA TOUR 2024-2025 “Back To The Pops”Presented by GLAY EXPO

GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023-The Ghost Hunter-

HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost of GLAY

GLAY LIVE TOUR 2022 〜We♡Happy Swing〜Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.

GLAY ARENA TOUR 2021 "FREEDOM ONLY”

GLAY ARENA TOUR 2019-2020 DEMOCRACY 25TH HOTEL GLAY THE SUITE ROOM

GLAY ARENA  TOUR 2017 SUMMER DELICS 

GLAY ARENA TOUR 2004 THE FRUSTRATED -extrame-

GLAY EXPO 2004 in UNIVERSAL STUDIO JAPAN THE FRUSTRATED

 

 

 

他のどこでもなく「京セラドーム大阪でGLAYを観る」のな大いなる夢の一つだった。

私がGLAYファンになったのは2000〜2001年の期間だったと記憶している。当時の私は3〜4歳。何かと車移動の多い生活の中で、車中で流れるDRIVEが初めて触れた音楽という概念だった。とはいえ、親としてもさすがに幼稚園児をライブに連れて行く訳にもいかないのだろう。ファンになってすぐのONE LOVEのドームツアーには行けなかった。

関西に住んで特定のアーティストのファンになれば、やっぱりそのアーティストのライブを京セラドーム大阪で観たいという気持ちが出てくるものだ。だが、GLAYは自分が幼児期で行きそびれたドームツアーを最後に大阪ドームでの公演は途絶えてしまう。それは単にドームに客を呼べなくなったのではない。現に2012年にはドームより収容人数の多い長居スタジアムでの公演を成功させているし、ドームツアー自体はやっても大阪だけ省かれている……かくして、世にも有名な「GLAY大阪ドーム出禁問題」なるものがここに誕生してしまった。GLAY京セラドーム大阪で観るという事…25周年を記念したドームツアーが【名古屋東京札幌】という超変則的な形で開催された時に、その夢は少し諦めたようなところさえもある。あの時、TAKUROは関係者や上層部にお伺いを立てに何度も赴いていた事を示唆して「やれることはやったが…」と無念を口にしていたが逆説的に言えば「それだけやっても出禁だった」「20年近く経っても出禁だった」「ドームの運営会社が変わっても出禁だった」という事実を突きつけられたような感覚にもなった訳で。

 

だからこそ、一度は現実を盾に打ち砕かれたような気分さえになった京セラドーム大阪でのGLAYライブが、それも30周年イヤーのファイナルとして実現したことは、それ自体が自分にとってGLAYファンとしての人生の集大成のような気分にすらなった。

しかもタイトルは「GLAY EXPO」。振り返れば私の人生で最初のライブは大阪、USJで行われた「GLAY EXPO 2004」だったし、ついでにその出禁が"EXPO"と冠したライブで2025年の大阪で解禁された事にもどこか巡り合わせのようなものを感じてもいた。

 

 

 

 

という訳で入場。

今回のドーム公演は東京ドームでも行われたが、東京ドームとはステージセットが大きく変更されてセンターステージ型となっていた。

 

 

尾田栄一郎氏のキービジュアルをモチーフにしたセットは中央のステージから四方向に矢印が向く。個人的にメインステージがなく、センターステージオンリーのライブは初めてだったので不思議な感じ。一応それぞれの方向にメンバーが1人メインポジションとして据えられており、私の座席はJIRO側のスタンド上段(三塁側)。

ちなみにメンバーは写真手前側の矢印の方向のところから入退場していたので、矢印が微妙に「入口/出口こちらになります」みたいなシュールな感じになっていたという…。

 

 

 

さて、コミカルなオープニング映像を経て1曲目である。

このライブは常々「ベスト選曲」「あんまり知らない人でも楽しんで帰れる選曲」と公言されていた。その言葉通り「京セラドーム!熱く行こうぜー!」のTERUの雄叫びから続けてファンなら"次に来る音"が一発でわかる決め台詞「COME ON!! TOSHIー!!!!」が木霊する。空間に打ち込まれていくようなドラムから放たれるはいきなりの『誘惑』。もはやいきなり出てくる最強打者、1番大谷翔平みたいなもん。一発目の誘惑にはそれだけのパワーがある。当然、ライブは基本的にアリーナだとか近い位置から見たいものだが、この曲に関してはむしろスタンドの上の方から、誰もが知るサビで渦巻く人の波を見ることが一番気持ちいいのかもしれないとも思ったりする。ホイップクリームのような見慣れた天井と同じ視界に入る夢にまで見た光景にただただ心を満たしていた。

2曲目は『嫉妬』。不穏なSEから始まるロックナンバーは、誘惑が名刺がわりのそれなら嫉妬はファンが推すタイプのロックナンバー。かつて鬼龍院翔が「親に紹介できるヴィジュアル系」と評したように爽やかなイメージが強そうなGLAYの周年が『誘惑』『嫉妬』という艶やかなロックナンバーから始まるというのも魅惑的な流れである。

 

思い返せば、自分が初めて行ったライブの1局目、初めて聞いた生のGLAYも誘惑だった。あの時は小学1年生。それが28歳にもなりましたか。そして嫉妬は2001年に発売されたONE LOVEの核となった楽曲であり、自分にとっては初めての"GLAYの新曲"だった。時代が変われども、作品はいつもその輪郭をそれぞれの思い出のままで持ち続けているのだと改めて思う。

そして同時に、嫉妬は24年前に行われた大阪ドームでのライブでキーとなった楽曲だった。嫉妬は元々人気曲だしそういう背景がなくてもセトリに入っていた可能性は十分にあるから深読みしすぎかもしれないが、出禁を喰らったあの日から、出禁が解けた今日を結ぶ曲としての意味合いが強かったようにも思う。

 

 

 

最初のMCに入る。

東京ドーム公演の際、TAKUROは「今までファンがGLAYを守ってくれたからここまで来た」という主旨のMCからファンに対して「今日から皆GLAYだ!!」というMCを行った事がファンの間で話題になった。それを踏まえての事だろう。最初のMCでTERUが「GLAYのみなさんようこそ!!」と叫ぶ。

…ドーム内が微妙にポカンとした空気に包まれる。私は東京ドームでのTAKUROのMCを知っていたので主旨を把握できたが、冷静に考えればTAKUROのMCを把握していないとTERUが何を言っているのかさっぱりわからない。一緒に行った人はその辺りの情報を入れていなかったので案の定「???」の顔をしている。厳密に言えば、大阪公演だけ訪れたファンはTAKUROからまだGLAYと言われてないのでGLAYじゃない。某誌のライブレポに至っては「少々奇怪な挨拶」とまで書く始末。グラマラスなロックナンバーの流れでこのMCをできてしまう辺りも如何にも「我らがGLAY」である。

このMCからは『生きてく強さ』『グロリアス』という王道も王道な流れが続く。生きてく強さに関しては相変わらずTAKURO独壇場。「ズィロウチャンッッッッ」はもはや歌詞だと思ってる。そして2編に分けて行われたメドレーの前半戦では『シキナ』『STREET LIFE』『Missing You』『都忘れ』『MIRROR』とファン投票でも上位に入った人気曲が並んだ。メドレーゆえにそれぞれの楽曲は一部をカットするアレンジが加えられていたので「この曲はAメロこそ聴きてえんだがなあ…」と思った部分もあるにはあったが、Missing Youに関してはTAKUROとJIROのイントロのアンサンブル→TAKUROのコーラスからそのままサビに入るアレンジがすこぶるカッコよかった。リミックスCDとか出すなら是非あの形で入れて欲しい。このメドレーパート、特にSTREET LIFEとMIRRORには必ずしも幸せばかりの30年ではない道を歩いてここまで来た事が滲み出ていたし、都忘れを含めたこの3曲は周年だからこそ染み渡る歌なのだろう。

 

ここからはある種の"企画ゾーン"。JIRO曰くこのゾーンの前後のTERUの負担が大きい事も加味したそうだが、HISASHIとJIROのユニット曲『BLACK MONEY』とTAKUROのアレンジ段階のデモ曲『NEVER-ENDING LOVE』、サポートピアニストの村山☆潤によるピアノソロと映像の上映が行われた。30周年記念のドームライブでボーカル以外が全員メインボーカルやるというのも中々である。

BLACK MONEYは段々「周年にやる歌」みたいなポジションに落ち着きつつあるが、今回は間奏のアレンジが微妙に変わっていたのもまた面白い。そしてTAKUROによるNEVER-ENDING LOVEである。GLAYやファンへの熱情を余すところなく伝え(東京公演のMC全文。大筋の内容は同じです)、その言葉から弾き語られた未完成の楽曲は理屈より魂に訴えかけてくるものがあった。他のメンバー3人を「憧れ」と讃え「リーダーとして群れを守らないとって凄い強がっていたけど、全然守れていなくて」とMCでTAKUROは謙遜するが、奇しくもこの一曲目、HISASHIとJIROによるBLACK MONEYという自由極まれりな楽曲をドームでやっている姿こそ、その場所を作り、守ってきた男がいる事の証明だったと思う。BLACK MONEY→NEVER-ENDING LOVEの流れを見ながらしみじみと感じたりもする。

 

 

 

30年を振り返る特別ムービーが流れた後は大型バラードゾーン。『軌跡の果て』『つづれ織り〜so far and yet so close〜』『pure soul』と畳み掛けてくる。特に『軌跡の果て』は圧巻そのものだった。もしこの世に"絶唱"なるものがあるとすればそれはこの事を言うのだろう。30年の軌跡を見て、その輝かしく美しい映像とはある種対照的な苦味と葛藤…。それはもう、稚拙な文字では表現し難いものでさえあった。

 

後編につづく

 

 

ではでは(´∀`)