
All My TreasureはAメロこそ至高
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第29節、FC東京 vs 東京ヴェルディの一戦です!
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ダービー……それは熱情や怨念であったり、人間の持つ感情という感情の全てが剥き出しになる瞬間です。
ダービーには様々な形があると思います。サッカーが盛んな土地で生まれた伝統的なダービーもあれば、街と街のライバル関係が背景にあるものもあり、時代毎に運命的なターニングポイントを繰り返す中で醸成されたものもあれば、東京ダービーのように両クラブの経緯的な背景が一つのファクターになっているものもある…一つ一つのストーリーに詰め込まれたダービーの構成要素には今年は「残留争い6ポイントゲーム」というもう一つの側面があります。
両チームとも残留争いに巻き込まれながら、残留争いの中では比較的優位な立場にいるので、文字通りこの試合は「勝った方が残留争いから抜け出せる」という側面も持っています。背景があればあるほどダービーは面白い。青赤と深緑が降格する壮絶なダービーを、他サポの立場ながら楽しめたらと思っています。
両チームスタメンです。


両チームともカップ戦は敗退済みの為、お互いに2週間ぶりの試合。FC東京は前節は名古屋戦、ヴェルディは前節は横浜FC戦で共に引き分けましたが、両者2試合連続の6ポイントゲームとなりました。
FC東京はそもそも名古屋戦に出場停止選手が3人いた影響もあるとはいえ、スタメンを6人入れ替える大幅な変更。特に高宇洋や橋本拳人はスタメン復帰のニュアンスが近いとはいえ中盤の4枚は全員入れ替えている中で、マルコス・ギリェルメが移籍後初スタメンを飾りました。室屋成や遠藤渓太も先発に戻ってきています。また、小柏剛が第7節川崎F戦以来となるメンバー入りを果たしました。
ヴェルディは先発を2枚変更。今日は福田湧矢がベンチスタートで松橋優安が累積警告による出場停止となり、代わりにシャドーには移籍後初スタメンとる唐山翔自、右WBにはリーグ戦では第15節横浜FC戦以来4ヶ月ぶりのスタメンとなる稲見哲行を起用してきました。かつてFC東京で将来を嘱望された平川怜もボランチでスタメンです。
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— FC東京【公式】 #東京が熱狂 (@fctokyoofficial) 2025年9月15日
𝐌𝐀𝐓𝐂𝐇𝐃𝐀𝐘 #JALDay
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現在、Jリーグの中で同じ本拠地を同じカテゴリーの2チームが使用する例はこの味の素スタジアムだけです(準本拠地を含めればニッパツ三ツ沢球技場もだけど)。思い返せば2001年開幕戦、ヴェルディが東京に移転した事で初めて誕生したFC東京ホームの東京ダービーこそがこのスタジアムのこけら落としとなる一戦でした。今日の試合はFC東京のホームゲームということもあって、スタジアム前には青赤に彩られたプロムナードのようになっているとの事。同じスタジアムだからこその面白さというのはありますね…。
ボール保持をベースにしっかりとビルドアップしてから前進していきたいFC東京と、ビルドアップするFC東京に対してハイプレスを仕掛けながら非保持で優位を作りたいヴェルディという対照的な構図は序盤から色濃く出ていました。最初に狙いが形になったのはヴェルディ。17分に齊藤功佑がボール奪取から強烈なミドルを放ちましたが、このシュートは惜しくもクロスバー直撃。19分には唐山の突破から平川怜の意表をついたフライパスに染野唯月が反応しますが僅かに合いません。
とはいえ20分頃を過ぎてくると、FC東京も最終ラインでのビルドアップのラインを思い切ってあげつつ、そこに対してボランチやSB、サイドハーフが上手くフォローに入れる状況になると、随所に2対1や3対2の上記を作りながら複数人のパスワークでヴェルディのプレスを剥がせるようになっていきました。
ただヴェルディも最後のところはしっかりとブロックを組みながら、ハイプレスこそハマりにくくなりながらもミドルブロックへの移行はスムーズにこなせていた事でFC東京に決定機もあまり与えず。少しずつ形になりつつあるFC東京のアクション、城福体制で築いたリアクションの精度が活きた前半は0-0で終えます。
しかし後半はヴェルディが再び高い位置でFC東京を押し込んだ状態からプレスを仕掛けていく流れを復活させられるようになった事で、後半立ち上がりには早速齊藤や唐山が立て続けにシュートを放つなどリズムを生み出すようになっていきました。
しかしながら先制点はそのマークを一瞬で剥がして振り切るように攻め込んだFC東京でした。60分、GKでキム・スンギュがロングボールを蹴り込むとマルセロ・ヒアンが競り勝ち、こぼれ球に反応した長倉が鮮やかなループシュート!FC東京にとっての真夏の救世主が鮮やかな得点を決めてFC東京先制!
シンプルで一番怖い攻撃🚀
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年9月15日
起点はキム スンギュ🦵仕留めたのは長倉幹樹⚽️
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J1リーグ 第29節
🆚 FC東京vs東京V
🔢 1-0
⌚️ 60分
⚽️ 長倉 幹樹(FC東京)#Jリーグ pic.twitter.com/fkfsDqEr43
FC東京は得点直後に得点前から準備していた佐藤恵允と小柏剛を遠藤渓太とマルセロヒアンに代えて投入。対するヴェルディは64分に齋藤と稲見を下げて福田湧矢と熊取谷一星、75分には染野と唐山を下げて寺沼星文と内田陽介を送り込みます。
ただヴェルディも押し込みたいところでしたが、ヴェルディも前がかりに焦り始めたのかハイプレスの精度が"詰める"という形ではなくなってきた事からFC東京もビルドアップをそのままカウンターに繋げやすくなっており、またショルツから長倉にロングボールを送るなどそのアプローチも多彩になっていく形になって、68分にはギリェルメ、72分には長倉、73分には佐藤が立て続けにチャンスを迎えるなどFC東京の追加点の匂いの方が漂う展開に。
FC東京は84分に共にプレー中に負傷した室屋と小柏を下げて安斎颯馬と野澤零温を投入。基本的には同ポジションのまま、ここまでの時間の陣形を崩さないような形で残り試合の戦いを選択します。
ヴェルディも87分には左サイドでボールを拾った福田がカットインから決定的な場面を迎えましたが、シュートはキム・スンギュがセーブ。しかし攻撃自体をなかなか作るというよりも継続させることができなかったヴェルディ、させなかったFC東京という関係性は最後まで続き、長倉の1点がそのまま決勝点!引き分けが続いた東京ダービーを制しました。
基本的には保持側としてプレーしたいFC東京と非保持の側からアクションを起こしたいヴェルディの講座のゲームでしたが、終わってみればFC東京がチームとしてノーミスでやりきったゲームだったなと。
前半にしても後半にしても、キックオフはいわばセットポジションからスタートできるので頭の入りのところはヴェルディが積極的にプレスをかけて押し込むところまではできていたと思います。なのでヴェルディも一応彼らのサッカーを提示できる段階まで持っていく事はできていたんですが、そこでFC東京のDFライン…長友、ショルツ、森重、室屋で構成された4人の連動であったり、状況に応じた適切な対応はまさしく老練の技でした。ヴェルディの攻撃時には中盤を動かしながら適切に対応していく時の割り切り方から、ヴェルディがハイプレスをしにくくする為のラインの高さ設定も完璧だった。その中でヴェルディのプレスに対し、SBや中盤、サイドハーフを絡ませながら三角形のパスワークで対面のDFを外す動きだったり、隙あらば長倉へのカウンターパスやヒアンに競り合わせるようなロングボールの供給の繰り出し方も的確だった。特に後半はヴェルディが押し込んできた展開の中でもタイミングを見逃さなかったキム・スンギュのロングキックから一気に状況が変わった訳で、若い選手の多いヴェルディにとってはまさしく老練な技に絡め取られるような形になったのでは。
特にFC東京が1点をリードしてからは、ヴェルディにはおそらく「優勢に進めていたはずなのに一本でやられてしまった」ような感覚が焦りを生んだのか、ヴェルディは本来組織として良い前プレができるチームであるにも関わらず無闇に突っ込むようなプレスがかなり増えてしまっていましたし、強引に攻め込むにも中央に集めるパワーが不足してしまっていたと。そこに対する剥がし方、ヴェルディがそういう状態になったという状況を踏まえた上での振る舞い、判断……その辺りは今日のFC東京は完璧だったと思います。見事な勝利でした。
【J1第29節分のうれしはずかしじゅんいひょうのコーナーはガンバ大阪vs浦和レッズ戦のマッチレビューページに記載しています】
さ、世陸。
ではでは(´∀`)