
万博期間中、最後の代表戦!
どーもこんばんは
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さてさて、本日のマッチレビューはキリンチャレンジカップ2025 日本代表 vs パラグアイ代表の一戦です!
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W杯まで残り8ヶ月です。
ある意味で最終予選は、難しい戦いである事は大前提としつつも、考える事はシンプルな戦いと言うべきでしょう。なぜなら、とにかく勝たなきゃならない、並べるべき御託は結果の後にしかついてこない…最終予選はそういう戦いだから、かえって思考はシンプルになる…とも言えます。
そういう意味では、この時期はより一層選手にとっても、チームにとっても、そして監督にとっても考えるべきことの多い時期です。もちろん勝利を目指しながらも、このタイプの相手にはどう戦うのか、チームとしての総合力や完成度をどう高めていけばいいのか、そして選手間に於けるレギュラー争いやメンバー入りのサバイバル……今の時期は、すごく多くのことを同時進行で考え、同時進行で実践していかなければならない。だからこそこの時期の準備は口で言うほど簡単ではないのです。
明確にW杯を想定した北中米遠征も、手応えと課題は両方多く噴出しました。それらを整理しながらチームを固め、複数の作業に向き合いながら、日本が苦しみ続ける南米との試合での勝利を目指す……やり抜いた先に待つ答えを目指し、有意義な、身のあるゲームになることを祈って、この準備期間を堪能したいと思います。
両チームスタメンです。


ただでさえ負傷者の多いCBに加え、メンバー発表の段階から三笘薫や守田英正が欠場の形で選外、更にメンバー発表後にも板倉滉と遠藤航が離脱するなど苦しい台所事情となった日本代表は、アジア予選で採用した3バックを9月の北中米遠征に引き続き採用。今日は左CBに鈴木淳之介を起用しています。中村敬斗と田中碧が代表に復帰した他、今日は伊東純也を右WBでスタメンに置き、現行の3バックシステムでは右WBで起用されている堂安律は久々にシャドーでの先発となりました。
本日の会場は大阪府吹田市、パナソニックスタジアム吹田です。
🔹𝗦𝗔𝗠𝗨𝗥𝗔𝗜 𝗕𝗟𝗨𝗘🔹
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スタジアムに到着した選手たちがピッチの様子を確認👀#南野拓実 #小川航基 #堂安律 #最高の景色を #SAMURAIBLUE#jfa #daihyo #サッカー日本代表 pic.twitter.com/LqIXNUYOiO
1970年大阪万博の会場跡地に整備された万博記念公園内に位置するガンバ大阪のホームスタジアムにして、スタジアム内にクラブハウスを内包させ練習場とも隣接させた文字通りの"本拠地"です。今回のキリンチャレンジカップ2試合では日本代表レジェンドがそれぞれ登場してトロフィーを設置するセレモニーが行われますが、この試合ではロシアW杯とアトランタ五輪の日本代表監督にして、ガンバ大阪で10年間監督を務めた西野朗氏が役を務めます。なお、8月10日に逝去された日本代表最多得点者かつメキシコシティー五輪銅メダリスト、元JFA副会長にして第1回日本サッカー殿堂にも選定され、ガンバ大阪初代監督でもある釜本邦茂氏への献花台の設置、黙祷の実施も行われます。
奇しくもこの日は2015年10月10日にパナスタが竣工してから10周年という記念すべき日。そんな日に組まれた代表戦。劇場空間でひりつくような熱狂を!
開始から攻勢を仕掛けたのは日本でした。今日はシャドーに堂安、右WBに伊東を置いた事で、伊東を張らせながら堂安が斜めに走る形が目立っていた日本はサイドのところから流動的な攻撃を披露。最初の決定機こそ14分にパラグアイがセットプレーから迎えましたが、基本的には日本が主導権を持つ展開で試合が進んでいきます。
しかし先制はパラグアイ。21分にグスタボ・ゴメスのロングフィードに抜群のタイミングで抜け出したミゲル・アルミロンがあまりにも鮮やかなファーストタッチからのシュートを決めてパラグアイが先制。
ですがその直後、今度は26分でした。左サイドからの攻撃は弾かれるも、相手がカウンターを仕掛けようとしたところを圧縮プレスで絡め取り、絡め取り、最後にボールを受けた小川航基が右脚ミドル炸裂!シュートはGKロベルト・フェルナンデスの手を弾き飛ばすように吸い込まれていき、日本がすぐさま同点に。
🏆キリンチャレンジカップ2025
— 日テレサッカー【公式】 (@ntv_football) 2025年10月10日
『🇯🇵日本🆚パラグアイ🇵🇾』
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⏱️前半21分
ミゲル・アルミロンが決め
パラグアイが先制🎦
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『🇯🇵日本🆚パラグアイ🇵🇾』
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⏱️前半26分
小川航基の強烈無回転ミドル💥
日本同点‼️
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日本は29分にはポケットに走り込んだ田中碧が伊東からのパスを受けてクロスを入れると、走り込んだ中村の折り返しに南野拓実が詰めますがゴールには至らず。
前半の日本は基本的には良いリズムでプレーしており、特にパラグアイの攻撃の芽に対する佐野海舟を中心としたハイプレスから攻撃に繋げていく連動は機能しましたが、そこで捕まえきれなかった時の守備対応には不安を残す形で前半を1-1で終えます。
後半も日本は立て続けにチャンスを作ります。4分には伊東の右CKに小川が合わせるもGKフェルナンデスがファインセーブ。そのCKではショートコーナーを堂安律に繋いで堂安が入れたクロスボールを南野が押し込んでネットを揺らしますが、南野がオフサイドを取られてゴールには至りません。
しかしその後は日本もなかなかボールを前線でコントロールできなくなっていき、前半ほど効果的なプレスがハマらなくなるに連れてパラグアイが陣形を日本陣内のところでキープしてくるようになりました。こうなってくると、日本としては前線でコンビネーションやプレス+ショートカウンターを放つような状況に持っていくための陣地回復が図れなくなり、前半のようなハイプレスやコンビネーションを駆使した攻撃には繋げられないような形に。
そんな中で64分、右サイドでフアン・カセレスが上げたクロスボールにディエゴ・ゴメスがバックヘッドで合わせると、シュートはGK鈴木彩艶の手とクロスバーに弾かれてゴールイン。日本としては痛恨の2失点目。
🏆キリンチャレンジカップ2025
— 日テレサッカー【公式】 (@ntv_football) 2025年10月10日
『🇯🇵日本🆚パラグアイ🇵🇾』
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⏱️後半19分
ディエゴ・ゴメスのヘディングシュート!
パラグアイ勝ち越し🎦
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日本は失点直後に南野と中村を下げて鎌田大地と代表デビューの斉藤光毅、78分には堂安と田中を下げて相馬勇紀と町野修斗を投入。
しかししばらくの間はパラグアイが上手くブロックを組みながら、ビルドアップも含めてペースを作ってきたことで日本はボールの取りどころを絞りきれず、パラグアイが幅を使ってきたことで前半は機能していた日本の圧縮させるプレスの距離が引き延ばされていくことでプレスの連動も乏しくなり、日本はなかなかボールを握れない状態で最終盤を迎えることに。
それでもアディショナルタイム、日本は小川と佐野を下げて上田綺世と望月ヘンリー海輝を送り込むと90+4分でした。後方からのFKを相馬がファーサイドに蹴り込むと、一度はクリアされたボールを伊東が拾って入れ直し、ニアサイドに飛び込んだ瀬古歩夢の動きに釣られたGKの背後を見逃さなかった上田が頭で捉えて同点!!
🏆キリンチャレンジカップ2025
— 日テレサッカー【公式】 (@ntv_football) 2025年10月10日
『🇯🇵日本🆚パラグアイ🇵🇾』
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⏱️後半49分
上田綺世ヘディングシュート💥
エースが劇的同点ゴール‼️
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特に後半はリズムを出させてもらえない苦しい試合展開となった中で、最後の最後に意地を見せた日本。南米の強豪とのゲームをドローに持ち込みました。
前半はチームとして一定のリズムを出せていたと思いますが、後半はかなり苦しい展開でしたね。
前半に関しては2つの側面があったと思います。まず基本的にパラグアイは本番仕様で来てくれたんですが、全体的にブロックを低く保ちながら日本に対峙してきました。パラグアイはあまりハイプレスで…という形ではなかったので、相手DFをどう引っ張り出してどう背後を捉えるか…というところで、伊東がワイドに開いてポケットに堂安が走り込むだとか、ポケットに走り込んだ堂安の動きを使ってアーリークロスを入れる、伊東が入れ替わるようにしてファーサイドの中村が入り込んでくる、中村のところは左CBの鈴木淳之介がしっかりと押し上げてフォローアップする…そういう一つ一つのフォローの動きは機能していました。
ボールを失った際のトランジションも鋭く、パラグアイはそこまでカウンターを狙うという形ではありませんでしたが、パラグアイがボールを持ったタイミングで圧縮しながらボールを奪い切る守備は素晴らしかった。特に佐野は獅子奮迅とでも言うべきプレーぶりでしたし、前述したように中村のフォローアップとして押し上げを怠らなかった鈴木淳之介であったり、田中や1トップ2シャドーもそこにしっかりと関与した。それゆえにボールを弾いたタイミングですぐに前線に繋ぐ事が出来たので、ハイプレス→ショートカウンターに至る流れを生み出せた事で前半のリズム感は生めていたのかなと。小川の得点シーンはそのわかりやすい例だったと思います。
一方で、まあ強みと弱みはトレードオフみたいな話ですが………日本はボールを失ったタイミングで奪い切る為にスプリントや人員をそこに集中させ、特に圧縮したプレスをチームとして狙いとして持っていた。逆にそこを翻された時のフォローやリスク管理はチームとして甘く、パラグアイも無理にカウンターを狙うよりは一旦自陣でファーストプレスを剥がすように試みていたところがあったので、日本はカウンター時には常に背後からアタッカーを追いかけるような形になってしまった。剥がされた時のバランスの再構築は最後まで上手くいかなかった。実際に日本のピンチはファーストプレスを剥がされたところから生まれたものが多く、特に今日の日本はその部分を攻撃の起点にしていたので「攻めに出た代償」という見方も出来るといえば出来ますが、リスク管理という点ではかなり甘かったかなと。
特にこの試合は、試合としての陣取り合戦的な色合いも濃くなっていました。日本としては高い位置を最終ラインとして保ち圧縮させる事で、攻撃に於いてもトランジションに於いてもリズムとテンポ感を出す事ができた。なのでその状況を立ち上がりから作れた前半はパラグアイに対して優位性を持つ事が出来ましたが、逆に後半はワイドにポジションを取って横に横にと伸ばしながら前進するパラグアイが日本に日本が望む陣形を作らせなかった。後半はパラグアイがワイドな状況を作った事で日本の選手の関係性が遮断されていったので、プレスは一人一人の距離が長くなって連動性を失い、攻撃ではコンビネーションを発揮できるようなエリアに行くまでに時間と距離を要するようになっていましたし、終盤はそれが特に顕著で、終盤に散見されたCBからGKまで追い回すようにプレスに行く相馬とフォローできるほど押し上げるには時間が足りなかった斉藤のギャップのような場面は、後半の展開になった時点で避けられないものだったなと思います。
カタールW杯にも表れているように基本的に森保ジャパンは相手に応じて戦略を考えるタイプのチームでしたが、アジアカップ2023の敗退以降を機に、最終予選に向けて引いてくるアジア勢を相手にしっかり押し切る事を目的として現在の3バック、WBに堂安や伊東、中村のようなWGの選手を置く3バックシステムは導入されました。
ただまあ、森保ジャパンって成功も失敗も含めて「サンプルを集めて回収して最後にぶつける」みたいなやり方をしてるチームだもんで、今回はあくまで「アジア予選のやり方をW杯クラスの相手にぶつけたらどうなるか」って遠征だった事を思うと、変に修正を入れると失敗サンプルを手に入れられないみたい… https://t.co/2kh9O0OXkv
— RK-3 (@blueblack_gblue) 2025年9月10日
基本的に森保ジャパンは"サンプル集めのチームビルディング"という側面があるので、おそらく森保監督としては「従来の4バックの戦い方にはある程度いつでも戻れる自信がある」という前提があり、その上で「今のシステムが日本と実力が互角以上の相手にどこまで通用するかを見たい」という意図があり、特に自陣でブロックを形成してくるパラグアイには、どうにかこのシステムでテストしたい気持ちはあったんだと思います。
この試合に関しては日本も欠場者が多すぎたところはありますが、パラグアイが力と規律のある相手だからこそ、機能した部分と無効化されてしまったような部分が両方出てきた。森保監督は親善試合を完全に実験として使う胆力みたいなものがあると思うので、ブラジル戦でも大敗覚悟でこの形を試して、失敗や敗北もサンプルというデータとして収集するというプランもあれば、一度ブラジルに勝ちに行く形を採るというプランもある。森保ジャパンはその背景が面白いチームだと思うので、そこをどう選択するかが楽しみな気持ちもあるので、ブラジル戦にどういうスタンスで挑むのかは注目したいなと。森保監督の中で、3バックが対アジア用にしてオプションとしてのカードに留めるのか、メインシステムにするつもりなのかの判断はブラジル戦までの内容と結果をもって最終決断としそうな推測ではあるので。
とはいえ……本筋とは話が変わりますが、今回の活動に関する会見では、公開練習や伊藤洋輝に関する話の記者との問答やルヴァン杯日程への苦言など、ちょっと従来の"森保監督っぽくない"ムーブが今回の活動で見られたところはちょっと気になるんですよね。なんというか、これまでとは別種のプレッシャーや焦燥感に駆られているような…。
ちなみに万博最終日いくわよ
ではでは(´∀`)