RK-3はきだめスタジオブログ

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循環〜ACL2 2025/26 グループF第3戦 ガンバ大阪 vs ナムディンFC マッチレビュー&試合考察〜

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ちなみにベトナム館は行きそびれた

 

どーもこんばんは

 

 

さてさて、本日のマッチレビューは2025/26 AFCチャンピオンズリーグ2 グループH第3節、ガンバ大阪 vs ナムディンFCの一戦です!

 

 

 

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進撃の9月。久々のアジアの舞台となるACL2も始まり、ガンバの2025年シーズンは遅い離陸に向けて急加速していた…はずでした。

 

 

進撃の9月を経て迎えた10月。

鹿島との激闘が見せた手応えが脆く崩れた10月半ば。それを経ての今日の試合となります。

リーグ戦の優勝は潰えた。ルヴァン杯天皇杯も敗退済み。でも残留は確保している。一般的に考えて、モチベーションを保ちにくいこの時期。そこで柏戦のような敗北を喫すると、チームとして目標を失った立場で立ち直ることは難しい……そういう意味で考えれば、ガンバにはまだモチベーションを向けるべき場所が残っている事実はガンバにとって自分達で掴み取った幸運でもあります。

相手はナムディンFC。ベトナムの強豪を相手に、ガンバはモチベーションをしっかりと抱いて目標に突き進んでいける。その立場であることをしっかりと噛み締めながら、この一戦を越えていってほしいところです。

両チームスタメンです。

 

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ガンバは直近の柏戦からはスタメンを5人変更。鹿島戦、柏戦では3バックを採用しましたが、今日は従来の4-2-3-1にシステムを戻しています。メンバーとしてはここまでのACL2試合と同様にGKには東口順昭中谷進之介と組むCBには三浦弦太を配置。美藤倫や奥抜侃志など、リーグ戦では途中出場メインの選手も顔を揃えています。

 

 

 

本日の会場は大阪府吹田市市立吹田サッカースタジアムです。

 

 

普段はパナソニックスタジアム吹田という呼称で運営されていますが、ACLではネーミングライツが禁止されているので正式名称の方が使用されています。また、原則として大会スポンサー以外の広告開示が認められていない事情もあり、場内の広告は外壁のガンバウォールも含めて全撤去。この辺りは国際大会感がありますね。パナスタ10周年となる今月のホームゲームは柏戦とこの試合だけですから、なんとしても10周年を飾る勝利を。

ちなみにガンバがベトナム勢と対戦するのはイカれたゲームとなった2006年のダナン以来です(15-0とかあったやつ)。あの時代と比べて、東南アジアのレベル向上も伺えるゲームになるやも。

 

 

 

序盤からリズムを掴んだのはガンバでした。

立ち上がりからジェバリを起点にチームとしてスムーズなプッシュアップが可能になり、そこからサイドバックボランチも攻撃に絡んで2〜3人の関係地を構築するなど好調時の攻撃の流れを作れるようになっていたガンバはほぼファーストプレーで半田陸が決定的なシュート。その後も黒川圭介やジェバリが惜しいシーンを作り、相手GKの奮闘こそあったものの良いリズムで試合に入ります。

 

 

 

すると16分、ガンバは左サイドでボールを持った奥抜が一度仕切り直して安部に戻すと、ジェバリからのリターンを受けた安部の縦パスがジェバリに当たって裏へ。抜け出した山下の折り返しに飛び込んだ美藤が詰めてガンバ先制!

 

 

25分にはカウンターからパーシー・タウがドリブルで持ち込む決定的な場面こそありましたがこの場面もなんとか枠外に逃れると、基本的にはチームとして好循環とも呼べるプレーぶりを披露。特にジェバリには2〜3度ほど決定的な場面が訪れるなど、追加点も時間の問題…という状況下でのプレーが続いていました。

しかし追加点には至らず、ガンバも取れそうで取れないシーンが連発。前半は1点リードを保って後半へ。

 

 

 

後半開始早々の52分でした。

後半も良いリズムを担保していますガンバはなかなか追加点が取れないもどかしさを抱えてはいましたが、後半開始早々に右寄りの中央を突破した山下の折り返しにファーサイドに走り込んだジェバリがようやく決め切って幸先良く追加点!

 

 

その後も安部、満田に好機が訪れるなど試合を上手くコントロールできていたガンバは54分に奥抜を下げて食野亮太郎、68分にジェバリと満田を下げてヒュメットと宇佐美貴史、82分には山下を下げて岸本武流を投入。

基本的にロングボール以外に攻め手が無くなっていたナムディンに対しては、サイドへのロングボールに対してもSBが対処し、中央で競り勝たれたとしても美藤や安部がすぐに回収してすぐにガンバの攻撃ターンに繋げるような弾く→回収→ボールコントロールの流れを作れた事で、前半こそいくつかカウンターのピンチはありましたが、後半はそこもそんなに恐れはない状況で進んでいました。

 

 

 

中央でボールを持った宇佐美が一度攻撃を仕切り直してから左サイドに振り直すと、これを受けた食野がしっかりと自分の間合いでタイミングを取ってシュート!相手DFに当たったボールがゴールに吸い込まれて3点目!(後にオウンゴールに変更)

アディショナルタイムにナムディンがセットプレーから迎えたシュートこそGK東口が防ぎましたが、ラストワンプレーに近い時間帯でカイル・ハドリンが鋭い反転からミドルを決めて3-1。

しかしクリーンシートこそ逃しましたが、基本的にはガンバが試合を支配する形で試合終了。ガンバ3連勝!ベトナムで黄金期を築くナムディンを相手にきっちり勝ち切りました。

 

 

 

"良いガンバ"をしっかりと出せたと思います。立ち上がりはジェバリがボールを収めたところから攻撃の基準点を固めた事で、満田がフォローに入るなり、奥抜や山下が抜け出していくなり、3人目の動きとして安部や美藤がフィニッシュに絡める位置に入る、逆にもう1人がクリアされた時のセカンドボール回収に入る、そこから満田も絡んで攻撃を仕切り直す…と言った具合に、攻撃のリズムをシステム化しながらプレーできていたと思います。後半に関しても、中央のユニットが満田-ジェバリから宇佐美-ヒュメットに変更した事で少し形は変えましたが、中央で宇佐美を起点にしながらローテーション気味な攻撃システムを取る事で多くのチャンスを作っていけた。こういう選手の関係性は柏戦を除くここ1ヶ月の"良いガンバ"を発揮できたゲームだったと思います。

守備に関しては…言うなれば柏戦でガンバがやられた事じゃないですけど、今日のガンバは前半に前述したようなシステムを構築できた事で、まずナムディンが攻め込むような状況を作らせなかった、ナムディンがボールを持ってもすぐに回収できるような状況を作っていたので、ナムディンのチャンスになり得るシーンはロングカウンターの単独突破くらいになっていました。そこは前半はボランチのところで上手く弾くように守ってくれていたと思います。後半は彼らがロングボールを多用してきた中で、ちゃんと4バックが対面の相手にしっかりと競る。そしてこぼれたボールをキープされる前にボランチが回収し、またガンバのターンで攻撃していく……そういう"循環"を作り、ナムディンを嵌め込んだ。その状況をきちんと作れた事はお見事でした。

柏戦の嫌な記憶を最短で軽減させられるようなゲームを展開できた。まずは純粋にその事が良かったですし、基本的に3勝すれば3連敗でもしない限り突破には心配ない。実利としても、精神的な面でも大きな勝点3だったと思います。

 

 

フォー

ではでは(´∀`)