
3つザワっとは三ツ沢
どーもこんばんは
さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第37節、横浜FC vs 京都サンガFCの一戦です!
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10月25日、満員の観衆を飲み込んだサンガスタジアム by Kyoceraは、後はその爆発的な歓喜の瞬間を待つだけ…ただそれだけのはずでした。
勝利は目の前だった。確かに勝ち筋の上を走っていた。誇るべきパフォーマンスだった。それらを踏まえた時、相手が鹿島アントラーズというこの国で最も結果を勝ち取ったクラブである事、鈴木優磨という今の鹿島のシンボルが点を取った事も含めて、悲劇としてあまりにも出来すぎていた。… pic.twitter.com/iMt7pOkbRg
— RK-3 (@RK3_gsgb) 2025年10月25日
呼吸そのものすら吸い込むようなクライマックス。それはどこまでも残酷で、まだまだ青いこのクラブにその"壁"を見せつけてきた。そのゴールは、このクラブにとってあまりにも重く、鋭く貫くような、そんな一瞬だったと思います。
続くマリノス戦、雨が降り頻る中、目の前に注がれた現実を前に、サンガはあまりにも若さと脆さが出た格好となりました。夢は潰え、目標が途絶えた音がした……そんな無情を噛み締めながら、再びサンガはJ1リーグのピッチに立ちます。
それでも今、この立場で戦えていること、優勝争いという世界に身を投じたことは決して偶然やラッキーに乗っかったものなのではなく、少なくとも2025年のサンガの実力であり、それに然るべきプレーを見せたことは確かです。あの優勝争いは結果がどう転んだとしても、全てクラブにとって見たことのない景色でした。それは優勝争いが終わった今も同じ。このクラブには過去最高を塗り替えるというサンガファンですら一度諦めた野望がまだ灯っています。今季の自分達へ。紡いだ曺貴裁体制の物語へ、その旅路を肯定し、証明するような残り2試合を。相手がサンガとこれまで近いステージにいたチームだからこそ、過去に別れを告げるような勝利を期待しています。
両チームスタメンです。


3週間ぶりの公式戦となったサンガは前節横浜FM戦からスタメンを3人変更。前節はベンチスタートだった福田心之助、福岡慎平、ラファエル・エリアスが先発に復帰し、特に前節が負傷離脱からの復帰試合だった福岡は第33節川崎戦、エリアスは第32節C大阪戦以来のスタメンとなりました。また、サンガの看板3トップでありながら怪我でなかなか揃わなかった原大智/エリアス/マルコ・トゥーリオの3トップが揃って先発するのは第26節東京V戦以来で今季7試合目です。
前節は鹿島に敗れ、翌日に横浜FMがサンガに勝利した事で降格が決定してしまった横浜FCは鹿島戦からメンバーを4人変更。新保海鈴、伊藤翔、市川暉記の3人はいずれも第31節岡山戦以来の先発起用。特にヤクブ・スウォビィク加入後はベンチスタートが続いていた市川は、スウォビィクが欠場となった岡山戦を除けば久々の先発抜擢となりました。
本日の会場は神奈川県横浜市、ニッパツ三ツ沢球技場です。
第37節となりましたので、今節は各会場のホームチームがホーム最終戦を迎えます。その為、試合後には横浜FCのホーム最終戦セレモニーを実施。来場者プレゼントとして先着でタオルマフラーが貰える他、鶴見区役所のブースでは2027年開催予定のGREEN×EXPO2027のPRブースも設置されるとの事。ちなみに大阪・関西万博、一瞬だけサンガスタジアム出てくるの知ってた…?
今季をもって11〜12月のシーズン終盤戦は最後。1993年から続いてきた日程に一つの区切りが打たれます。その最初の時代から戦いの舞台だったこのスタジアム。サンガにとっても思い出は様々です。J1の下の方に囚われた歴史をここに置いて羽ばたくような勝利を!
🌟#横浜FC京都 来場者プレゼント🌟
— 横浜FC【公式】 (@yokohama_fc) 2025年11月30日
今節は「横浜FC応援タオルマフラー」を先着10,000名様に、「サラシアプレミアム 30粒」を先着600名様に、下記入場ゲートにてプレゼント🙌✨
✅ホームゴール裏入場ゲート
✅メインスタンド入場ゲート#yokohamafc #横浜FC pic.twitter.com/7bw1aDo0Do
基本的にサンガはいつも通り、ロングボールを入れて前線で起点を作ったところからチームとしてラインを底上げして土台を作る…という得意な形に持ち込もうとしつつ、横浜FCはそのムーブでラインを上げたサンガの背後を狙っていく形になりました。サンガが押し気味に進めつつも最初のチャンスは横浜FC。4分には新保のクロスに反応した櫻川ソロモンがアクロバットなシュートを放つもGK太田岳志が好セーブ。
ただサイドのところではやや横浜FCの方が攻勢に出ており、14分にはジョアン・パウロのスルーパスにまたしても櫻川が反応しますがここもGK太田が阻止。20分にもパウロが左サイドからクロスを入れ、ファーサイドの櫻川がワントラップからシュート。なんとかクロスバーに救われます。
しかし横浜FCのラッシュ的な攻撃を凌ぎ切ると再びサンガに風が吹いてきました。
22分には左サイドでボールを持ったジョアン・ペドロの折り返しを受けた原大智が決定的な場面を迎えましたが、このシュートは相手DFにブロックされましたがその直後、ロングボールからルーズボールの争いになったところを平戸が収めて繋ぐとマルコ・トゥーリオがアウトサイドの"らしい"パス。これに反応したエリアスが冷静に流し込んでサンガ先制!負傷離脱もあって得点王争いから一歩後退していたエリアスでしたが、ここに来て第29節広島戦以来となる2ヶ月ぶりのゴールを獲得!
奪って5秒でゴール
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2025年11月30日
切り替えの速さで圧倒
仕上げはエース、ラファエル・エリアス👏
🏆明治安田J1第37節
🆚横浜FC×京都
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その後は横浜FCのサイド攻撃と中央でのパワフル感がサンガにとっての脅威として襲いかかってきましたが、サンガも構えるところは構えて寄せるところは寄せつつGK太田も好パフォーマンスを披露。横浜FCのサイドへのアクションに苦しめられる時間は長かったものの、前半はしっかりとリードを保って前半を終えます。
前半もサイドのところでプレスの対象、マークを絞りきれていない部分はありましたが、後半はサンガにとっては良く言えばセーフティーファーストの割り切った姿勢、悪く言えばプレスの取りどころを失ったような形になってしまっていた事で、前半はカウンター寄りだった横浜FCに後半は正式に押し込まれるような展開になってしまい、そこでなかなか前進するきっかけを掴めない時間が続いていました。
やや後半は押し返すタイミングを無くしていたサンガは60分に福田と平戸を下げて佐藤響、そして4ヶ月ぶりの出場となる米本拓司を投入して後方からの再回転を図ります。一方、横浜FCは63分に伊藤翔を下げてルキアン、74分にパウロと櫻川を下げてアダイウトンと鈴木武蔵を投入。
サンガもボールを保持した際にサイドラインの深いところまで一度ボールを出す事で横浜FCの流れを切るところまでは持っていけるようになりましたがそこで時間を作る事がなかなかできず、逆にそこでボールを奪った横浜FCの方が速攻気味の攻撃を仕掛ける事が多くなった事もあり、サンガもカウンターで追加点を仕留める…というムーブにも持ち込めない時間が続いていました。
79分には左サイドの新保のクロスをファーサイドの山根が合わせてシュートチャンス、アディショナルタイムにはその山根に代わって入った遠藤貴成がドリブルで持ち込んでフィニッシュまで至りますが、サンガも最後のところは身体を張った守りで、後半は特に押し込まれ続ける苦しい展開だったにしては決定機まではそこまで持ち込ませず試合終了!
9月以降は引き分け先行となっていたサンガ。エースの1点を守り抜いて5試合ぶりの勝利。かつてこのクラブにとってアンタッチャブルレコードのようにすら思われた2002年を上回るまで王手をかけました!
難しいゲームでした。
前半からサンガはなかなかサイドのところでのプレスが上手くハマらず、かつ横浜FCも積極的に大外を取るWB、レーンに入ってくるシャドーの選手が縦をえぐる動きを見せてきたところで、サンガとしてはSBがデュエルとして対処すべきなのか、中盤を加勢させて1対2で潰しに行くべきなのか、或いは割り切ったブロックを組むべきなのかがあやふやになってしまった。そこは横浜FCにサイドの主導権を握られてしまった大きな部分ではあったように思います。実際に前半も後半もサイドはかなり突破されてしまった印象のあるゲームではありましたし。
攻撃面に関しても、まず横浜FCの圧力に対して一度プレスがハマらなかった時点である程度割り切った戦い方を余儀なくされてしまった部分があるので、どうしても戦い方としては耐えながら少ないチャンスを仕留めるしかない形になってしまった。そこでサンガとしてカウンターを仕掛けやすい状況になったり、或いは前線で時間を作ることができればもう少し楽な展開になったところはあるかもしれませんが、前者に関しては横浜FCもスピードと強度で押してきたことからむしろサンガの背後の方が危険な状況になっていた事、後者に関しては攻撃に要する距離がそもそも長く、敵陣でも上手く横浜FCにサイドに追いやられる形になった事でそこから流れを創出するところまでは行けなかった。試合としては後手にならざるを得ない試合ではあったように思います。
ただ同時に、内容的にはサンガにとって苦しいもので、どちらかと言えば横浜FCの方に利のある試合内容だったからこそ、サンガの今季の躍進の証明やチームとしてベースとなる地力が伸びたことを表すゲームでもあったのかなとも思います。
まず横浜FCのプレー、特にサイド攻撃には素晴らしいものがありましたし、サンガとしては迫力も脅威も感じていました。でもその割にはわかりやすい決定機はあまりなかったんですよね。あそこは個人的には今年のサンガにあったものと横浜FCに無かったものが結構可視化された場面ではあったと思っていて、サンガはああいうクロスが上がった時にニアに飛び込む選手、ファーに開く選手、遅れて走り込んでくる選手が連動する流れを既に持っていましたが、横浜FCは中の選手はサボっているとかそういう事はないけれど、全員のスタートやポジションは似たような感じになっていて、そこに"段差"みたいなものはなかった。つまりサンガとしては入れられてもブロックを組むだけで良かったですし、横浜FCの決定的な場面となると20分の櫻川、79分の山根のように文字通り大外まで行った時くらいだった。そういうエリア内で相手の守備者に選択肢を増やさせる動きの洗練性は今年のサンガにあって横浜FCに欠けていたものだったんじゃないかなとは思いました。
加えて今日の試合の場合、サンガとしては理想で言えばもう少し高いラインに押し上げながらボールを動かしていく事が理想でしたが、リードしている状態でもアグレッシブなプレスに走ってオープンな試合にする事が昨年までは多かった中で、そこに走らずにゲームを締め切った事は成長だったなと。同点の状態でリスク覚悟でオープンに持ち込むのは良いと思いますが、リードした状態でそれをやるのはリターンと釣り合わないので、そこでゲームコントロールをする意思を見せてきた事、途中出場の奥川や山田楓喜にカウンターの圧力よりもなるべくサイドで時間を確保する役割を託して送り出した事、これらは凄くこの試合の形勢を踏まえた時に適切な対応でした。
考えたら2022〜2023年までのサンガは、ゲームとしてハマったゲームは勝てるけれど、ハマらなかったゲームはてんで勝てない。その状況さえもJ1でハマるゲームが起こるようになった事、そういう状況に持ち込めば勝てるようになった事自体がクラブとして大いなる成長だと解釈できる時代だった。その時を経て、サンガも"昇格組"ではなく"J1クラブ"として戦わなければならなくなった今年のサンガはこうして優勝争いに身を投じる事が出来たわけですが、そこはやっぱり「あまりハマらなかった試合でも勝点を取ってこれるようになった」というところが凄く大きい。そこを踏まえると、この横浜FC戦で少ないチャンスでなんとか1点をもぎ取るには至った事、リードを奪っている状況で試合の展開に応じて常にベターな振る舞いを貫けた事、この2点を見せて勝利した事はチームとしての地力の成長を示したポイントだったなと。良い勝利でした。
【うれしはずかしじゅんいひょうのコーナー】
2025明治安田J1リーグ第37節
横浜FC0-1京都サンガFC
ヴィッセル神戸0-0FC東京
1位 鹿島アントラーズ(73)
2位 柏レイソル(72)
3位 京都サンガFC(65)
4位 サンフレッチェ広島(65)
5位 ヴィッセル神戸(64)
6位 FC町田ゼルビア(60)
7位 川崎フロンターレ(57)
8位 浦和レッズ(56)
9位 ガンバ大阪(54)
10位 セレッソ大阪(52)
11位 FC東京(49)
12位 アビスパ福岡(48)
13位 清水エスパルス(44)
14位 横浜F・マリノス(43)
15位 東京ヴェルディ(43)
16位 ファジアーノ岡山(42)
17位 名古屋グランパス(40)
18位 横浜FC(32)
19位 湘南ベルマーレ(32)
20位 アルビレックス新潟(23)
前節終了時点で鹿島と柏の2チームに絞られた優勝争い。勝利した上で柏が敗れれば優勝決定というシチュエーションでこの試合を迎えた鹿島は、東京Vとのアウェイゲームで74分の松村優太のゴールで1-0で勝利。対する柏は敵地で最下位新潟と対戦し、細谷真大のハットトリックで勝利となったので、優勝争いは勝点1差のまま最終節を迎える事になりました。鹿島は横浜FM、柏は町田とそれぞれホームでの試合となります。
26-27シーズンのACL出場圏内となるのは2位以内ですが、百年構想リーグの結果次第では繰り上げでACL出場権が与えられる可能性のある3位争いでは4試合勝利のなかった京都、ミヒャエル・スキッベ監督の退任が発表された広島がそれぞれ敵地で勝利。一方、前節で3位に浮上していた神戸はホーム最終戦でFC東京と引き分けに終わり、3位京都・4位広島・5位神戸という形で最終戦を迎えます。京都と神戸は直接対決です。
2戦連続横浜
ではでは(´∀`)