RK-3はきだめスタジオブログ

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矛先はいずこ〜2025明治安田J1リーグ第37節 アビスパ福岡 vs ガンバ大阪 マッチレビュー&試合考察〜

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めんたいパスタを食べたい

 

どーもこんばんは

 

さてさて、本日のマッチレビューは2025明治安田J1リーグ第37節、アビスパ福岡 vs ガンバ大阪 の一戦です!

 

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シーズンも佳境。リーグ戦も残り2試合という状況下になりました。

今季はずっと調子の良い時期は良い、悪い時期は悪い……それを短いスパンで繰り返し続けてきましたが、8月の横浜FC戦を制して以降、今季はずっとどこか掛け違い続けてきたものがバチっとハマるように一気に躍進。ぶっちゃけ残留だって安心はできない立ち位置だったのが、今となっては8位まで順位を持ってきました。

そんな中で発表されたポヤトス監督の退任決定。

 

 

この3年間、紆余曲折の日々の中で、ガンバはスペインの知将と共に地面を固め、その上を確かに歩いてきた。その事の証明が今日という日を異国で迎えている事実そのものでしょう。ポヤトス体制はその集大成を問うフェーズに来ました。

ポヤトスとの別れの選択、次の出会いを求めたその選択が、未来のガンバにとって正しい事なのかどうか。それはその時になるまでわからない事で、今現在にとってはまだ存在しない歴史に過ぎません。だからこそ、今できることは目の前の現実に取り組み、目の前の現実を楽しむこと。今年のガンバは苦しい時期が長かったですが、それでも大崩れは避けられたのはチームとしての土台があったから。そこが2023年との違いであり、継続性の賜物だったと思います。今こそこの地で、2年前、ポヤトス・ガンバが軌道に乗った音が聞こえたこの街で、集大成を示すようなパフォーマンスと勝利を!

両チームスタメンです。

 

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ガンバは3週間前の前節神戸戦からはスタメンを2人変更。直近のACL2東方戦からは5人入れ替えてきました。基本的にガンバは満田誠をトップ下で起用する際にはイッサム・ジェバリ、デニス・ヒュメットを1トップで起用する際にはトップ下に宇佐美貴史を入れていましたが、今日は東方戦に続いて宇佐美とジェバリが欠場となった事で東方戦と同じくトップ下満田、1トップヒュメットの形を採用。リーグ戦でこの組み合わせのスタートは初めてとなりました。神戸戦東方戦は食野亮太郎を先発させた左MFには奥抜侃志を先発に戻しています。なお、東口順昭神戸戦で退場した事で荒木琉偉がベンチ入りしました。

福岡は0-0で引き分けた前節東京V戦からはスタメンを一人変更。前節は前嶋洋太を右WB、池田樹雷人を左CBで起用していましたが、今日は前嶋を左CB、右WBは橋本悠が第34節町田戦以来の先発復帰となっています。

 

 

 

本日の会場は福岡県福岡市、ベスト電器スタジアムです。

第37節となりましたので、今節は各会場のホームチームがホーム最終戦を迎えます。その為、試合後には福岡のホーム最終戦セレモニーを実施。来場者プレゼントとして先着で限定Tシャツや応援ハリセンが貰えるほか、今年で福岡はクラブ創立30周年だったのでそれを記念したフォト展、イラスト展が展示。試合前にはアンバサダーのHKT48 豊永阿紀氏、ハーフタイムにはシンガーソングライターのTani Yuuki氏も来場します。

1995年のユニバーシアード開催に向けて整備されたこのスタジアムはアビスパ福岡の歴史と同じくして今年で開場30周年。2019年にはラグビーW杯も行われたこの会場から、九州のJリーグの歴史は彩られていきました。ちなみに福岡のJリーグ初勝利の相手は千葉ですが、ホーム初勝利はこのスタジアムでのガンバ戦だったそうで…。

 

 

 

最初のチャンスは福岡でした。5分、ロングスローのこぼれ球から仕切り直した福岡は左サイドから見木友哉が入れたボールを安藤智哉がバックヘッドで合わせましたがこのシュートは枠外。

前半はどちらかと言えばガンバがGKにもプレスをかけながら押し込んでいきつつ、福岡はガンバのサイドの背後へのアクションを狙いながらラインブレイクを狙う展開となっていましたが7分、ガンバは攻撃を仕切り直して中谷進之介にバックパスをすると、中谷は相手を一気に翻すようなロングパスを供給。一人ポケットに走り込んだ満田誠の折り返しに反応した奥抜侃志が合わせて先制点…かと思われましたが、満田のところでオフサイドを取られてゴールは認められず。

 

 

 

その後は一進一退の展開となりました。福岡へ21分、左サイドで藤本一輝が出したスルーパスに抜け出した見木の折り返しに松岡大起が走り込んでシュートを放ちますが枠外。ガンバも30分にはペナルティエリア内で安部柊斗が強烈なプレスでボールを奪い、奥抜が粘ってフィニッシュを狙いますがGK小畑裕馬がビッグセーブ。すると福岡は36分にもロングスローのこぼれ球に奈良竜樹が上手くドライブ気味なミドルを放ちますが、今度はGK一森純がファインセーブを見せます。

 

 

 

しかし前半の終盤はかなり福岡が攻め込んでくる展開に。ガンバも高い位置でボールを動かすことは出来ていましたが崩し切るには至らず、逆に奪われたところから福岡が見せるWBとボールホルダーの絡みによるショートカウンターからガンバは後追い的な守備に追われがちになる展開に。前半アディショナルタイムには低い弾道のFKを安藤が合わせ、これも枠は逸れますがガンバとしてはヒヤヒヤする流れで後半へ。

 

 

 

ガンバは後半からヒュメットを下げて食野亮太郎を投入。食野を2列目ではなく1トップとして起用し、去年の宇佐美貴史のような満田との関係によるゼロトップ調形を目論みます。

ただ後半は頭から福岡に押し込まれてなかなかガンバボールの時間を確保できず、それでも高いラインは維持できていた前半と異なりラインも押し込まれていました。そんな中で56分、ガンバが構えた事で生まれたバイタルのスペースに持ち出した松岡が右脚一閃を振り抜かれたシュートはGK一森の手を弾くようにしてネットに吸い込まれ福岡が先制。

 

 

ガンバも後半は食野が降りて2列目と入れ替わるような形、或いは安部が最終ラインまで降りてビルドアップに関与する事でSBを押し上げようとする工夫も見られましたが、それ以上にボールを失った時の福岡の対面の相手に対して確実に2対1を作って速攻を狙ってくる攻撃に手を焼き、ガンバも徐々に福岡のそういう攻撃に対応する事は出来ていながらも、同時にトランジションのところでエネルギーを使わざるを得ない状況は続いていました。

71分にはガンバに久々のチャンス。右サイドで半田のパスに抜け出した山下がシュートに持ち込んだものの相手がブロック。そのプレーで得たCKもショートコーナーから安部が入れたボールに半田が頭で合わせますが…僅かに枠を捉えられません。福岡はその間に藤本と碓井を下げて湯澤聖人とウェリントンを投入。ガンバも79分には美藤を下げて満田をボランチに落とし、トップ下にACL2で一つ結果を残した名和田我空を投入。

 

 

 

終盤はガンバが後世に出て、84分には名和田がゴール前中央を個人技で切り崩してチャンスを作りますがシュートは枠の上。直後には半田のクロスにオーバーラップしてきた中谷が飛び込みますが、これも枠を捉えきれません。

最終盤の福岡の橋本が迎えた決定機こそGK一森の好セーブで阻止して追加点は免れましたが、試合は福岡に1点リードを守り切られる形で試合終了。ポヤトス体制最後のアウェイ遠征は奇しくもポヤトス体制を軌道に乗せた博多の地となりましたが、勝利で飾る事は叶いませんでした。

 

 

 

まず満田のゴールについて思う事は3つあって、一つはVARの運用も含めてレギュレーションが理不尽だなという事。もう一つは理不尽だけどそれはあくまで規則の話で、満田の肩が僅かに出ていた以上、少なくとも審判は間違った判断を下した訳ではないだろうという事。そしてもう一つは、正誤どちらであろうがあのシーンをピッチ内の選手に納得させる事はまあ無理だろうなという事…です。

ガンバの試合の入りはすごく良かったと思います。その後の展開でよく見えましたが、福岡はサイドのところでWBが数的優位を作りながら2〜3人の関係でサイドを剥がそうとしてきたのに対し、ガンバは敵陣のところでハイプレスをかけながら、福岡の距離間を上手く遮断していくようなコースで制限をかける事が出来た。そのスタンス自体は、少なくとも前半はチームとしてある程度継続したものとして出せていたと思います。

 

 

 

ただ、開始早々の奥抜のゴールに至るまでの流れがガンバにとってあまりにもプラン通りの試合の入りとなった反動もあって、そのゴールが認められなかった、選手やスタッフのなかった納得感によって消化できなかったフラストレーションがチームに若干燻っていたのか、立ち上がり見せた緻密なプレスの連動が結構ズレてきたんですよね。構えすぎる選手もいれば、逆に行きすぎる選手も出てきたり。福岡としてはガンバがそういう状況に陥る事は決して計算していた訳ではないでしょうが、ガンバに燻っていたストレスとズレを見逃さないプレーはずっと出来ていた。前述したようなWBにシャドーやボランチにが絡むコンビネーションをガンバのプレスがズレたところに徹底的に差し込む事で、ガンバの守備陣を余計に走らせた、余計にズレを生じさせるような働きかけができるようになった。シュートは枠に逸れましたが、21分の松岡のシュートに至るまでの流れは割と象徴的なプレーだったのかなと。

おそらくガンバが後半、福岡の攻撃に対して露骨に構える形を取ったのは…要はプレスにズレが生じるくらいならラインを下げてでもリトリート気味に構えさせる、その代わりビルドアップ時には安部と食野が一枚ずつ降りて関与する事でSBやWGを前に押し出し、ワイドな形での前進を狙う…という形にシフトしたのは、ポヤトス監督としてもプレスのズレが発生した事、福岡がそこを捉える流れを構築してしまった事を自覚した上での緊急手当て的な側面はあったと思います。重心が低くする上で安部と食野にリンクマン的やスイッチ役の働きをさせる必要があった…みたいな。もし本当にそうだとしたら、それは福岡の前半の攻撃に対する対処としては一つの解だとも思います。

ただ、それこそ失点シーンはパッと見は一森のミスにも見えますが、松岡のシュートが若干ブレ球になっていた+一森が思いっきり西陽を浴びる形になっていたというところで一概にミスとは言えない部分があるのに対し、一森以上に松岡があの位置であれだけ悠々とボールを持てた事、すなわち誰もそこにプレスに行っていなかった事を問題視する声も多かった。ですがあそこで安部なり中谷なりが松岡を潰しに行ったら名古や碓井に通される…というのが前半の流れだったので、あの失点は後半の修正の副作用的なものだったところはあるように思います。その辺り、チームとしてなかなか咀嚼の難しい内容、咀嚼の難しい結末になってしまったので、消化不良感は多岐に渡るものではあったなと。ガンバからすればアンラッキーな部分はありましたが、そこで生じたエアポケットのような勝負のアヤにしっかりと滑り込んだのが今日の福岡でしたし、単発のシーンというよりもそういう"潮目"を見逃さず、取り逃がさずに制した福岡の勝利だったと評するのが適切なのかなとも感じます。

 

 

さて、ポヤトス体制はリーグ戦とACL2で1試合ずつの残り2試合となりました。

この2試合はいずれもホームゲームです。この3年間、ポヤトス体制は確かにチームに土台を作ったと思います。この土台の上にタイトルを乗せる夢は叶わなかった。しかし後2試合、なんとかポヤトス監督をこの土台というステージの上に乗せて、パナスタにガンバクラップを響かせる勝利を挙げられるよう、チームのパフォーマンスに期待したいです。

 

J1第37節分の順位表のコーナーは横浜FCvs京都サンガFCのマッチレビューページに記載しています

 

 

は・か・た・の・もり

ではでは(´∀`)